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概要編集

魔法ワールドの歴史上の人物。

アイルランド出身の純血の魔女であり、アメリカの魔法魔術学校イルヴァーモーニーの創設者。


生涯編集

幸せな幼少期編集

1603年に純血の魔法使いウィリアム・セイア、純血の魔女リーニャ(旧姓ゴーント)の間に生まれたイゾルトは両親と共にアイルランドのケリー州、クームラフラの谷にてイルヴァーモーニーという名の家に住んでいた。


両親は魔法力を持たない非魔法族(マグル)に友好的であり、マグルの共同体の中で密かにその魔法力をもってマグルたちに治療を施していた。


ウィリアムは自然との強い絆をもつ子どもだった娘を、カラスの動物もどきだった先祖の魔女にあやかりモリガンと愛称で呼んでいた。


殺人犯に育てられる編集

しかし、イゾルトののどかな幼少期は5歳のときに家を襲われ、両親を惨殺されたことで終わりを告げた。


家に放たれた火事からイゾルトを救出したのは疎遠であった母方の伯母、ゴームレイス・ゴーントであり、彼女は隣のクームカリー山(別名「鬼婆の谷」)にイゾルトを引き取って育てた。


だがこの極度な純血主義の伯母がマグルに友好的だったイゾルトの両親を殺害した犯人であり、イゾルトもそのことに気付くのに差ほど時間はかからなかった。


ゴームレイスはホグワーツ魔法魔術学校に通った際、マグル生まれの魔法使い、魔女が多く在籍していたため、姪のイゾルトが11歳になってもホグワーツへの入学を決して認めず、純血主義に基づいた闇の魔術を主とした教育を自宅で施した。


イゾルトはホグワーツでの学校生活を夢見ており、祖先がカラスの動物もどきだったためか鷲がモチーフのレイブンクロー寮に憧れていた。


新大陸への逃亡編集

両親の死から12年、17歳になったイゾルトは伯母の教育によって力を、そして伯母へ歯向かう勇気を持つようになった。


しかし、自分のを与えられなかったイゾルトは隙を見てゴームレイスの杖を盗み、母親の形見のゴルディオスの結び目デザインの金のブローチを持ってイングランドに逃亡。


追跡して来る伯母から逃れるためにイゾルトはマグルの男性入植者エリアス・ストーリー(自身の名前「Isolt Sayre」のアナグラムで「Elias Story」)に扮してメイフラワー号で渡米する。


イゾルトは航海中に清教徒たちが魔女である自分を受け入れないであろうことを悟ると、新大陸アメリカでマグルの青年エリアスは厳しい冬を乗り越えられず死んだことにした上で、山々に囲まれた場所へと移った。

パクワジのウィリアムとの冒険編集

山の中に身を隠して数週間が経過した頃、イゾルトはハイドビハインド妖怪に襲われているパクワジを救出し、パクワジが人間にとって危険であることを知らぬまま仮設の小屋を作り、パクワジを看病した。

パクワジと徐々に仲良くなったイゾルトは殺された父に肖ってウィリアムと呼ぶようになった。

ウィリアムはアメリカ独自の魔法生物のことや生活をするうえで必要な知識をイゾルトに教えた。

共に生活をしていたイゾルトとウィリアムだったが、人間の夫婦を殺害したハイドビハインド妖怪を共闘で殺害した後、殺された夫婦の残した瀕死の子供たちをどうするかで意見が分かれた。

ウィリアムは子供を見捨てようとしたが、イゾルトは助けようとしたためにウィリアムは子供たちをイゾルトと暮らした小屋に運んだあと去ってしまった。

家族と学校編集

イゾルトが助けた兄弟、チャドウィックとウェブスター・ブートは魔法族の子供で、イゾルトの助けによって生き延びた。

イゾルトは幼い兄弟の看病に付きっ切りだったため、殺された二人の両親を改めて弔うために森へと向かうとそこには既に墓が出来ていた。

ブート夫妻の墓を作ったのはマグルの入植者の青年、ジェームズ・スチュワードであり、やがて二人は結婚し、チャドウィックとウェブスターは養子となった。

やがてチャドウィックが11歳になるのを契機に、イゾルトはグレイロック山の山頂に学校を作った。

名前は両親と暮らした家にちなみイルヴァーモーニー魔法魔術学校とし、イゾルトがあこがれたホグワーツ魔法魔術学校四つの寮に因んで四つの寮を作った。

校舎と杖は石工であり木材の扱いにも長けたジェームズが造り、ウェブスターが11歳になる頃には学校の評判は既に広がり、学校がどんどん拡大する。

またジェームズとの間に双子の娘たちが生まれ、両親の母親の名前に因みマーサとリーニャと命名された。

伯母の復讐編集

学校の評判にはヨーロッパまで広がり、とうとう伯母のゴームレイスにアメリカにいることがバレてしまい、伯母はイゾルトの前に現れた。

ゴームレイスは、自分を裏切りマグルと結婚した姪のイゾルトと夫のジェームズの殺害、イゾルトの生家に肖った学校の壊滅、そして正当な血筋の最後の子孫となる双子の誘拐を目論んでいた。

ゴームレイスの到来に気付いたのはチャドウィックで、弟のウェブスターに養父母を起こしに向かわせた。

ゴームレイスの襲来に気づいた二人は、ジェームズが体を張って娘たちの盾となり、イゾルトが彼女に立ち向かう形で対抗する。しかしゴームレイスはイゾルトが杖を使えないようにする為、一族に代々伝わる秘伝の方法をもって杖の力を無効にした。

ゴームレイスの攻撃を受け、絶体絶命だったイゾルトは思わず父の名前、ウィリアムの名を叫んだ。

するとパクワジのウィリアムが瞬間移動で現れ、ゴームレイスを毒矢で瞬殺し、九死に一生を得た。

晩年編集

イゾルトたちを助けたウィリアムは四つの寮の一つにパグワジの名前が選ばれたことに気を良くし、イルヴァーモーニーの学校専属の番人、管理人に就任した。

また伯母の杖、元々は祖先のサラザール・スリザリンが所有していた杖をもはや使う気持ちは失せ、学校の敷地内に埋めている。

杖はスネークウッドの一種と思われる樹木になり、切り落とすことは不可能だったが葉には優れた薬効があった。

イゾルトと夫のジェームズは百歳以上まで長生きして共同で校長を務め、生徒たちに慕われた。


血統編集

父方のセイア家はアイルランドで有名なカラスの動物もどき、モーガン・セイアを輩出した一族。

母方のゴーント家は『ハリー・ポッター』シリーズにて言及されたサラザール・スリザリンの末裔であった。

イゾルトは、蛇語(パーセルタング)が話せる蛇語話者(パーセルマウス)では無かったため、イゾルトが伯母から奪ったサラザールの杖には代々蛇語話者にのみ伝わる秘術が伝わっていたが、使う事が出来なかった。

イゾルトの血を引く子供たちの内、父方の祖母に肖って命名されたマーサはスクイブであり成長しても魔法力が顕れず、魔法力のないスクイブないしマグルの男性と結婚し、以降はマグルとして生きた。

もう一人の娘、母方の祖母の名を与えられたリーニャは叔母同様にスリザリンの血を引き継ぎ、蛇語を解すことができたが彼女は闇の魔術に対する防衛術の教授を務める一方でスリザリンの血を途絶えさせるためか生涯結婚しなかった。

しかし、セイア家の願いは虚しく、スリザリンの血はイングランドの方で残っており、その血統から史上最悪の闇の魔法使いが誕生してしまっている。


関連タグ編集

ウィザーディング・ワールド イルヴァーモーニー

メローピー・ゴーント…イゾルトと同じく、マグルと結ばれたスリザリンの子孫繋がり。後に最悪の闇の魔法使いとなるトム・リドルの生母。イゾルトが真っ当な恋愛結婚だったのに対し、メローピーは相手の意向を無視して魔法で精神を操った挙句、無理矢理子作りする愚行に及び、結果関係が破綻している。

オミニス・ゴーント…イゾルトと同じゴーント家出身の純血の魔法使い。過去の経験から純血主義と闇の魔法に批判的でゴーント家の中でもどちらかというとイゾルトに近い感覚の持ち主。

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