「お姉ちゃん、止めて!! なんで戦うの、なんで戦うのよ!?」
「殺されるぐらいなら、行った方がいいです」
「わたし、大丈夫ですから、大丈夫ですから置いていかないでください」
プロフィール
概要
ザフト軍の戦艦、ミネルバ所属のオペレーター。
同じミネルバ隊のパイロット、ルナマリア・ホークは彼女の実姉である。
暇つぶしにファッション雑誌を読む程度の感覚で軍の機密にアクセスして閲覧できる。
作中前半では、シンやレイ、姉のルナマリア、ザフトに復隊したアスラン等と共に地球連合と戦っていた。メイリンの存在意義はルナマリアとの対比的な部分が目立っていた。姉とともにアスランにミーハー心から憧れと淡い恋心を抱いていたが、ザフトの赤服でトップエリートでもある姉に引け目も感じており、姉とは対照的になかなかアタックをかけられずにいた。ドラマCD『姉妹』ではアスランと談笑している。
しかし、デュランダル議長に対する疑念からザフトを脱走しようとして、保安要員の目を逃れて偶然部屋に逃げ込んだアスランと鉢合わせする。何か理由があると直感した彼女は、軍規に背くことを覚悟で彼の力になることを決断。とっさの機転(後述)で追っ手の兵をかわし、MS格納庫に送り届けるが、レイに発見され、そのままアスランとともにグフイグナイテッドで脱走することとなる。
追撃してきたデスティニーガンダム・レジェンドガンダム相手にはさすがのアスランでも逃げ切ることはできず、結果としてグフは撃墜され海の藻屑となるが、彼とともにレドニル・キサカに救助される。
その後はアークエンジェルに保護され、アスランのサポートをしていたが、アスランから「メイリン、君はここに残れ」と言われた時はシンとルナを思い浮かべていた。特に劣等感を抱いていたルナマリアのことを気がかりに感じていた。様々な感情からアスランの傍を離れることを拒否。「私、大丈夫ですから、大丈夫ですから置いていかないでください」と縋り付いた際に見せた、上目遣いでアスランを見つめるメイリンは有名なシーンである。
アークエンジェルが宇宙に上がる際には、カガリから「あいつのこと、頼むな」とアスランの面倒を任されている。
月面都市コペルニクスでラクスがミーアと面会した際にも、護衛としてキラ、アスランとともに同行している。途中まではラクスと共にショッピングを楽しんでいた。
メサイア攻防戦では、ザフト制服に再び身を包み、エターナルのオペレーター席に就く。この戦闘中に姉が搭乗するインパルスガンダムに対し、オープン回線で投げかけたのが記事冒頭の台詞である。
明確な描写こそないが、ミーアの悲劇を目の当たりにし、これまで信じていた自軍やデュランダルの暗部を決定的に確信させた事が少なからず彼女なりに戦う意味とは何なのかを問いかけ、決意を固めさせるきっかけとなったと推測される。
戦争終結後にはシン、ルナマリア、アスランと慰霊碑の前に現れる姿が描かれている。ルナマリアと顔を合わせているが、姉妹の間のわだかまりは改善が見られたようであった。
HDリマスター Blu-ray BOX2のブックレットによると、アスランと共にオーブ軍に所属していることが確認され、BOX4のオマケドラマ「OMAKE quarters Vol.4 オーブの夜に サイドF」では、ミーアに関する事で(本物の)ラクスに対し後ろめたい思いを抱えていたルナマリアをラクス・クライン主催の女子会に参加させる。メイリンの着ぐるみは河童。
その際、アスランのことを「好きですよ!てか嫌いな人じゃないですよっ。すごく面倒見いいし、真面目だし。でも…なんか…ちょっと面倒くさい」と冷静な視点で評価もしている。
ルナマリアが「シンに好きだとか愛してるとか言ってもらったことないかもしんない」と口にした際には「そんなの贅沢だよお姉ちゃん。アスランさんなんか、「すまん」か「ごめん」しか言わないんだから。いつだって!」と返した。なお、月での戦闘の時のルナマリアへの通信「どっちが本物のラクス様なのかなんで分かんないの!」は国際救難チャネルを使ってたため、全域に響き渡っていた。
本作はロボットアニメなためやや影に隠れているが、本編・外伝あわせて作中に登場した中では最強クラスのハッカーであり、休息中にザフトのネットワークに保管されているアスランの個人情報を覗いていたり、ホストコンピューターに侵入してフェイクの警報を鳴らすなどした他、下準備は必要だが本気を出せば要塞一つを掌握する事も可能。
勿論オペレーターとしてもかなりの技量を持ち、エンジェル・ダウン作戦にてフリーダムキラーが達成できたのもシンとレイの綿密なシミュレーションの他、メイリンによるシンの要求への即座の対応があってこそである。
そのため、メイリン脱走後のオペレーター「アビー・ウィンザー」のルナマリアへのレスポンスの遅さ(不慣れなルナマリアの要求が少々遅くマストすぎる、シンの時のメイリンのレスポンスが早すぎるだけで、アビーも不慣れながらもたついてる訳ではない)にルナ(とレイ)を随伴機にしているシンがイラつく描写が存在する。
劇場版では、メイリンは髪を下ろして編み込んでおり、だいぶ印象が違っていてかなり大人びた雰囲気になっていた。
アスランと共にターミナルの一員としてファウンデーション王国で諜報活動をしていた為序盤は出番無し。
中盤、アスランがコンパスの窮地を救うために同時に参戦。アスランの諜報活動をサポートするためのオーブの機体「キャバリアーアイフリッド」でアークエンジェルのクルーを救出し窮地を脱する。
決戦ではアルテミス要塞に囚われていたラクスを救出するために出撃。得意のハッキング能力で要塞のセキュリティを掌握していた。
その後、救出されたラクスがプラウドディフェンダーに搭乗し出撃許可を貰った際「ったく」と呟いたアスランに対し「いいじゃないですか。見ているだけの方がよっぽど辛いってこともあるんですよ」と、意味深な発言をしている。過去の自分目線なのか、はたまたカガリの目線なのか
戦後はアスランやカガリより先にオーブに帰還している。
余談
姉の陰に隠れて控えめに見られがちであるが、時折大胆な行動力も発揮することがあり、特にアスランをシャワーあがりを装って自室の風呂場にかくまったシーンは有名。
また、自身のスタイルを気にしており、シャワー中のルナマリアの目を盗んで姉のスカートをはこうとしたが、結局入らずショックを受けていたこともあった。
上陸許可が出たときには店で化粧品を大量に買い込むなど、年相応にファッションに興味があるようである。
漫画版「THE EDGE」では、立て続けにかつての仲間が討たれて精神的に追い込まれてしまったアスランを気遣い、アークエンジェルは沈んでいない可能性あり、という電文をどこからか入手してアスランに伝えている。
ザフトを脱走後しばらくはオーブ技術官のジャンパーを着用しており、トレードマークのツインテールを下ろしたままにしていたが、エターナルのオペレーター席に座った際、ザフト制服を再び着用するのと同時に髪も結び直している。
彼女の心境に注目して本編を見直してみれば、また違った印象を受けるはずだ。
劇場版で示されたアスラン側の描写やメイリンの発言・立場を考えるに、公開前に危惧されたような三角関係という訳では無いにしても、メイリン自身は今のアスランたちとの関係を割と楽しんでいるようだといわれている。
また、小説版ではアスランとの諜報活動部分の描写が劇場版以上に加筆されており、アスランは自身の足で情報を集め、メイリンは電子方面で探りを入れる等完全に役割分担で仕事を熟しており、アスランもまたメイリンをただ守らなければならない女の子として見てた『DESTINY』時代とは違い、仕事上の頼れるパートナーとして対等な関係を築いている。
かつてアスラン脱走時、レイ・ザ・バレルはデュランダルに「彼女は情報のエキスパートです。こうなった経緯は分かりませんが、このまま逃がせばどれほどの機密が漏れるか分かりません」と報告した上で「脱走は絶対に阻止すべきものと考えます。撃墜の許可を。」とアスラン諸共討つべきと進言していた。
当時はレイを薄情だと批判する声もあったが、レイ亡き『FREEDOM』になってメイリンが基地一つを丸々ハッキングで落とす芸当をやってのけ、視聴者からは「レイの判断は正しかった」「メイリン・ホークはC.E.世界で最もヤバい女」と約20年越しに大躍進ともいえる評価を受けた。
- しかし同時に『DESTINY』でのメイリンは、ザフトのホストコンピュータにハッキングを仕掛けた記録、自らアスランの手を取りグフのコクピットに乗り込む所の記録映像を残してしまっており、「アスランに人質にされたのではなく自分の意思でミネルバを裏切った」と判断される証拠を残しすぎていた。レイの判断によりデュランダルはメイリンの撃墜許可を出し、タリア・グラディスもデュランダルの無言の睨みにより「自分の意思でミネルバを裏切った」メイリンに情けをかけて見逃すことはザフトの同胞の命を危険に晒す行為であると気付き押しきられてしまっていた。
- メイリンが『FREEDOM』時代くらい成熟していたらハッキングの証拠など残さないし、アスランに人質にされたふりをしてタリアに迷惑をかけなかったのでは?とも言われている
今作では髪型がツインテールからセミロングへと変更されているが、これは恐らく新キャラのアグネス・ギーベンラートと被らない様にする為だと思われる。
東方projectのキャラに紅美鈴という同名キャラがおり、まさに髪を下ろしたメイリンの様な容姿をしている。
更に服装も緑で髪の色も同じ赤色なので非常にややこしい。
詳しくは美鈴・ホークを参照。
白井黒子にも似ている(髪を下ろすと尚更)。
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