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プラウドディフェンダー

ぷらうどでぃふぇんだー

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するモビルスーツ用装備、MDE262S プラウドディフェンダー。
目次 [非表示]

ラクス・クライン「ラクス・クライン、行きます!」


機体データ編集

型式番号MDE262S
全高???
重量???
装甲材質???
動力???
開発世界平和監視機構コンパス
所属世界平和監視機構コンパス
パイロットラクス・クライン

概要編集

世界平和監視機構コンパスで開発された重武装のウイングユニット。劇中における呼称は「ディフェンダー」。

設計者はコンパス准将キラ・ヤマトと同組織の技術大尉アルバート・ハインラインであり、この二人やその他数名のスタッフによりミレニアム内のドックにて開発・調整が行われていた。ファウンデーション王国との決戦に向けた再調整の際には、ブラックナイトスコード系列機に採用されているフェムテク装甲対策として対艦刀「フツノミタマ」を右舷にマウントしている。

具体的な装甲材質は不明だが、色が一切変化していないことからフェイズシフト装甲の類ではないらしく、フリーダム系列のウィングとしては唯一の非フェイズシフト装甲製となる。


2024年現在、©サンライズ・創通が付いた書籍やプラモデルの説明書にて設定が二つ存在しており、想定していたドッキング先はSTTS-909 ライジングフリーダムもしくはZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式である(後述参照)。本機はストライクフリーダム弐式とドッキングすることでZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムへ機体を変化させる。マイティーストライクフリーダムはストライクフリーダム弐式(82.09t)から重量が91.65tまで増加しており、本機の重量は最低でも9.56(91.65-82.09)t以上あることがうかがえる(ストライクフリーダム弐式の機動兵装ウイングを考慮しない計算であるため正確な数値は算出できない)。


ブラックナイトスコード カルラブラックナイトスコード シヴァとの戦闘で劣勢に陥ったストライクフリーダム弐式救援のため、ラクス・クラインが搭乗する形にて実戦投入された。


本機単体での攻撃機能はなく、純粋な強化パーツとしてドッキング後に真価を発揮する。ストライクフリーダム弐式の場合は、背部の機動兵装ウイングをメインスラスターごとパージしてドッキングを行う。高出力な動力を搭載しているようであり、ドッキングしたストライクフリーダム弐式の出力を大幅に向上させ、額に搭載された「EQM-Y148 収束重核子ビーム砲ディスラプター」を使用可能にする。

さらに、ドッキング後の計器描写を見るに相当量の冷却剤と推進剤を搭載されているようであり、ヴァリアブルフェイズシフト装甲の耐衝撃限界およびエンジンのオーバーヒートを起こしていたストライクフリーダム弐式へ供給することによりエンジンを緊急冷却した。

ザフトの技術者であるハインラインが主として設計・開発しているにもかかわらず、そのドッキングではシルエットシステムのようなガイドレーザーは照射されておらず、特殊な兵装であるためセンサー類の調整に手間取ったことが実戦投入の遅れた主な原因となった。なお、「無人機運用可能なバックパック」自体はジャスティス系列の「ファトゥム」やストライクルージュの「オオトリ」、エクリプスの各種専用ストライカーと色々存在しており珍しい技術ではない。


開発経緯について編集

本機にはサンライズの準公式設定が二つある。


2024年1月26日に発売された「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM パンフレット」と「MOVIE WALKER ムック 永久保存版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」Special Edition 運命に抗う意志」では『ストライクフリーダム弐式のためにキラ・ヤマトが設計した』という設定。


2024年05月25日に発売された「HG 1/144 マイティーストライクフリーダムガンダム 説明書」では、『当初ライジングフリーダムで使用予定だったが、開発が遅れたためにストライクフリーダム弐式用に調整された』という設定。


「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM パンフレット」のインタビューで福田己津央「当初プラウドディフェンダーは新フリーダムの追加装備だと設定していたのですけど、ストライクフリーダムを使うことでそこから変更しました。」と答えた。つまり両機体どちらにもドッキング可能な仕様、と考えるべきであろう。


おそらく試験用に改修されて保管されていたストライクフリーダム弐式で十分なテストを行った後に、ライジングフリーダム用へ再調整した上で実戦投入することを想定していた模様。

しかし、ファウンデーションとの一連の戦闘でライジングフリーダムが喪失。急遽ストライクフリーダム弐式を引っ張り出したために未完成状態での戦線投入を余儀なくされた(本来はマニュアル操作ではなくシルエットシステムのように自動でのドッキングが可能な設計)と考えれば、一応の辻褄合わせはできる。


コクピット編集

母艦であるミレニアムからの遠隔操作が可能であり、無人機運用が想定されていた。しかし、無人ドッキング周りの調整が難航していたことから、センサー類を搭載する予定だった機首に急遽手動のコントロール系(コクピット)が付け足された。

想定外かつ突貫だったため、スペースは非常に狭くバイクに跨るような前傾姿勢を取る仕様となっている上に、計器はタブレットサイズのディスプレイ1枚のみ(表示される情報も最小限)、モニターも小窓サイズのものが3枚、各種ケーブルも露出している。このため、ラクスはドッキング後にストライクフリーダム弐式側のコクピットへ移乗している。


劇中の活躍編集

劇中冒頭(オルドリン自治区戦開始直後)、ミレニアム内にて初登場し、6人もの技術スタッフから調整を受ける(この時点では機首のコクピットとフツノミタマが存在しない)。


先の戦闘とその戦後処理が一段落し、ミレニアムがプラントのアプリリウス市に寄港してからも調整が続けられるが、「マイクロメーターサイズの障害物でエラーが出るなどドッキングセンサーの制御に用いるフェルミオン誘導方式が使い物にならない」「フリーダムへのセットアップ(初期設定)とアジャスト(調整)に時間が必要」「自律制御のプログラムにバグがある」と、ハインラインが愚痴混じりに報告するほど作業が難航していた。キラ・ヤマトもまた早く使用可能にしたいと考えており、この報告を受けた際は自分がプログラムを担当し、ハインライン(と他のスタッフたち)にセンサーを担当するように指示を出した。

また、コンパスファウンデーション王国へ入港した夜に行われた歓迎パーティ終了後(つまり深夜)にも、キラが整備士指揮所にて一人黙々とソフトウェアの調整作業を行っていた。なお、他の技術スタッフは近々行われる大規模作戦に向けてMSの方の調整を行っていた。


ラクス「わたくしも出撃します。許可を」


ファウンデーション王国との最終決戦時には100%の性能で実戦投入可能な状態となっていた。ブラックナイトスコード シヴァ及びブラックナイトスコード カルラと交戦中だったストライクフリーダム弐式への支援として、キラ達によって救出されたラクスが自ら乗り込み送り届けようとする。これに対して、マリュー・ラミアスは出撃許可を渋るも、私が完璧に誘導を行うとハインラインがラクスに伝えたことでマリューから出撃許可を取り付け、護衛役も兼ねたキャバリアーアイフリッド-0を装着したズゴックと共に出撃する。なお、電磁カタパルトに対応していないのか、カタパルトにMSをリフトアップするための昇降口から直接発進している。


主に視界面にて劣悪な操縦性ながらズゴックの誘導と護衛もあって無事にキラとストライクフリーダム弐式の下へ辿り着き、半壊したズゴックの外装を脱ぎ捨てたインフィニットジャスティス弐式がシヴァを抑えている隙にハインラインの微調整もあってドッキングに成功する。


ハインライン「相対速度 プラス1 コンマ2 軌道修正 プラス3 接続」


ラクス「エンゲージ!」


ドッキング成功直後に冷却材・推進剤・余剰エネルギーをストライクフリーダム弐式へ供給、これによりオーバーヒート気味となって機能不全に陥っていたストライクフリーダム弐式の動力炉の冷却が間に合ったことからエネルギー供給が再開され、レッドゾーンだったエネルギー・冷却材・推進剤の残量ゲージが跳ね上がり、ダウンしていたヴァリアブルフェイズシフト装甲も再度アクティブになる。このドッキング時にストライクフリーダム弐式側のディスプレイ表示がドッキング専用のものとなっていることから、「フリーダムへのセットアップとアジャスト」についてはストライクフリーダム弐式出撃前に完了させていたものと思われる。


小説版ではより詳細化されており、上巻ではオルドリン自治区における戦闘終了後、ミレニアム内でライジングフリーダムの背中にドッキングしたまま調整を受けていた。また、このウイングユニットがフリーダムとドッキングすることで戦闘能力と防御能力が跳ね上がることが明言されている。下巻では、ディフェンダーがナノ粒子を発生させていることが記載されていたり、映画で起きた現象が詳細に説明された。


立体物編集

ガンプラ編集

2024年5月25日に発売した「HG 1/144 マイティーストライクフリーダムガンダム」に付属している。ジョイント基部を交換することにより「HG 1/144 ライジングフリーダムガンダム」に装着することもできる他、バックパックのジョイント径が合うものなら取り付けることが可能である。


METAL ROBOT魂編集

2024年6月14日に「プラウドディフェンダー&エフェクトパーツセット」としてプレミアムバンダイで受注開始、2025年2月に発送。価格は11,000円。

ストライクフリーダム弐式とは同時販売の別商品となり、マイティーストライクフリーダムを再現するにはあちらも購入する必要がある。

プラウドディフェンダー本体のほか、フツノミタマ、ディスラプター展開状態を再現するアンテナパーツ、放電攻撃を再現するエフェクトパーツが付属している。


余談編集

  • ミレニアム艦載メカ(計5機)の中では一番に登場している。
    • 『FREEDOM』の新規メカの中では、ミレニアムに次ぐ2番目の登場だった。
  • 元々は腹ばい姿勢で搭乗する設定だったが、劇中冒頭にてラクスがバイクに乗っていたことを思い出した監督によりバイクに跨るような前傾姿勢へ変更された。
    • そのような搭乗姿勢であることから同監督が参加していた作品に登場する兵器を連想した観客も多かった。
  • 名称が定まっていないデザイン発注時点では「天使の羽」と仮称されていた。
  • 劇中にて正式名称が呼称されたことは一度も無く、アビー・ウィンザーの出撃アナウンスでも「ディフェンダー」と呼称されている。そもそもとして、アビー以外は「これ」「それ」と代名詞でしか呼称していない。
  • コンパスが保有するメカの中では唯一のコンパス製である。
  • ドッキング後の性能の異常さから、一部の視聴者に「傲慢ウィング」と呼ばれている。

参考文献編集

  • 「劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM パンフレット」16、24頁 2024年1月26日発行
  • 「MOVIE WALKER ムック 永久保存版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」Special Edition 運命に抗う意志」22頁 2024年1月26日発行
  • 「小説 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (上)」 2024年1月30日発行
  • 「小説 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM (下)」 2024年3月26日発行
  • 「HG 1/144 マイティーストライクフリーダムガンダム 説明書」 2024年05月25日発売
  • 「グレートメカニックG 2024 SPRING」11頁 2024年3月11日発売
  • 「グレートメカニックG 2024 SUMMER」4頁 2024年6月11日発売

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