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概要編集

オーブ連合首長国内にある唯一の国策軍事企業(国営企業)。「モルゲンレーテ(Morgenröte)」はドイツ語で「朝焼け」「暁」を意味する。関連会社としてモルゲンレーテ・エアロテック社がある他、地球連合諸国にも国外支社を設けている。


オーブのオノゴロ島に本社と工場施設を持ち、そこを拠点として兵器などの開発・製造を行っている。本社の工場施設はオーブ国防軍の工廠としても使用されている。また、オーブが有する資源衛星コロニーや宇宙ステーションにも社員や関係者を派遣して研究開発を行っている。

二大勢力である地球連合軍ザフトは複数の軍需企業(あるいは行政機関)に兵器を開発・製造させているが、オーブの軍需企業は本社しかないためオーブ国防軍のほぼ全ての兵器を独占的に開発・製造している(一方、自走リニア榴弾砲やリニアガン・タンクといった細々した兵器は連合関連の軍需企業から仕入れている)。さらに、オーブがナチュラルコーディネイターの共存を掲げていることから、エリカ・シモンズのようにコーディネイターの技術者も多く所属しており、非常に高い技術力を有する。兵器用ソフトウェア(M.O.Sなど)の技術は連合より優れており、バッテリー技術に至っては世界最高峰である。その技術の一端である大容量バッテリーパック「パワーエクステンダー」は技術者と共に各方面へ流出し、I.W.S.P.(連合製)やヴァリアブルフェイズシフト装甲の開発に繋がっている。

一方、国営企業であるためオーブ政府との繋がりが強く、所属する多くのコーディネイター技術者による高い技術力・生産力も相まって政治的な思惑にも巻き込まれやすい。


作中の動向編集

『SEED』前(C.E.70年7月12日~C.E.71年1月25日)編集

本社と繋がりの深い氏族「サハク家」の意向により、大西洋連邦デュエイン・ハルバートンが提唱した「G兵器」に賛同し、オーブの資源コロニー「ヘリオポリス」内で後にガンダムと呼ばれることになる初期GAT-Xシリーズの開発や運用艦アークエンジェル級の建造などの協力を行っていた。なお、この開発協力は当時のオーブ首相ウズミ・ナラ・アスハの意向に反して独断で行われていた。

その一方、サハク家の独断的主導により、大西洋連邦が持つ「小型化かつ高出力なビーム兵器」(オーブやフジヤマ社の技術力の高さによるところも大きい)やMSのフレーム構造を始めとした最新技術を手に入れようと裏で画策し、大西洋連邦のあずかり知らないところで試作機MBF-P01/02/03/04/05 アストレイを完成させている。一方、フェイズシフト装甲ミラージュコロイド・ステルスはブラックボックス化されていたため、アストレイ開発時点ではデータの入手に失敗している(この後、撃墜されたGAT-X207 ブリッツの右腕を含めた残骸や、中破したGAT-X105 ストライクを回収する機会に恵まれ、フェイズシフト装甲とミラージュコロイド・ステルスのデータを入手している)。ヘリオポリス崩壊時にゴールドフレーム以外のアストレイを処分する予定だったが、ジャンク屋組合と傭兵サーペントテールの手でそれぞれにMBF-P02 レッドフレームMBF-P03 ブルーフレームが行き渡る形で『ASTRAY』の物語が始まる。

また、オーブ上層部も「国防用MSを欲していた」という事情があったため、サハク家の暴走を半ば黙認する形で成り行きを見ていた(そもそもMSの開発技術を入手できないのであればオーブがわざわざ連合のMS開発に協力する意味が無く、そしてそんなことは連合側から見ても当然分かりきっている話であるため、ある程度の技術流用は表向きは盗用としつつも実質は両者合意の上での既定路線だったと考えた方が自然なくらいである)。この時に得られた技術(特にフレーム構造)を用いて、初期GAT-Xシリーズ最後発のストライクの開発と同時並行でオーブ国防軍のフラッグシップとしてORB-01 アカツキを開発した。さらに、量産性を考慮してアストレイを再設計したMBF-M1 M1アストレイも開発し、この2機がオーブ国防軍の制式採用機の座を争った。結果として、M1アストレイと比較して20倍以上の製造コストがかかるアカツキの採用は見送られ、プロトタイプ1機が完成した時点で開発が凍結された。こうしてオーブのMS開発史は始まったが、黙認の責任としてウズミが引責辞任する事態となった。


『SEED』(C.E.71年1月25日~9月27日)編集

レッドフレームについてはナチュラル用のOS開発のためにジャンク屋組合への依頼という形で何度かコンタクトを行い、その都度にOSの改良に成功する。しかし、これを搭載したM1アストレイの動きは、コーディネイター用のザフトのMSやキラ・ヤマトのストライクの動きを見てきたカガリ・ユラ・アスハをして「お人形遊び」「的にしかならない」と失言されるほど鈍く実戦に耐えうる性能ではなかった(それでも歩行さえままならなかった頃よりは進歩している)。そのため、ザフト(ザラ隊)に追われたアークエンジェルがオーブに逃げ込んできた際、アークエンジェルの修理を請け負い修理が終わるまでザフトから匿う対価としてキラにOS開発の協力を仰ぐことにより、たった数日の内にその性能を大幅に向上させることに成功する。なお、この段階ではプログラムの一部にバグがあり、ロウ・ギュール叢雲劾率いるサーペントテールによるデバッグを経たものを搭載したM1アストレイが実戦投入された。


GAT-X303 イージスとの戦闘で中破したストライクをオーブ国防軍が回収した際には、開発が凍結されたアカツキの代替機とするために修復を行ったが、持ち主であるアークエンジェルが脱走艦として再度オーブに逃げ込んできたため、ナチュラル用OSを組み込んだ上で返還した。一方、修復に伴い機体データを採取した上、丸々1機分の予備パーツも製造しており、後に三隻同盟の戦力とするため新たにパワーエクステンダーを組み込んだ上で組み上げてMBF-02 ストライクルージュとして完成させている。


初期GAT-Xシリーズの共同開発に際して大西洋連邦に対して高い技術力を披露してしまったことが仇となり、ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエル率いる大西洋連邦の「オーブ解放作戦」という名の侵略作戦の最優先接収対象となる。これに伴い、社員の一部はアークエンジェルやクサナギと共にオーブを脱出し、三隻同盟に協力している。また、三隻同盟に協力しなかったコーディネイター社員の一部はジャンク屋組合やプラントへ亡命しており、亡命先で兵器開発に協力している。

本社そのものは行政府、マスドライバーと共に悪用されないようウズミらによって爆破された。

また、オーブ解放作戦の際は本社の工場施設をオーブ国防軍の工廠として提供し、M1アストレイの他、アークエンジェル組のMSの整備を夜通し行っていた。


『ECLIPSE』前編集

C.E.72年内にはオーブの復権と共に再建されている。この時、各種技術の特許料をオーブ復興に充てており、ナチュラル用OSの特許料だけでマストライバーの再建費用を捻出してみせた。

秘匿性が非常に高かったため、本社ではなく子会社のモルゲンレーテ・エアロテック社にてラクス・クラインの依頼を受けて大破したZGMF-X10A フリーダムの修復を行った他、その際に採取したデータと製造した修復用パーツを(無断で)用いてオーブ連合首長国外務省主導の下MVF-X08 エクリプスを開発している。なお、エクリプスがオーブ初の可変機となるが、子会社とはいえ開発元が違うことに加えてエクリプスは自国の首長にさえ秘匿されていたほど最高機密だったため、後年に本社の方で開発されたMVF-M11C ムラサメとは技術的繋がりがない。

本社の方では、三隻同盟に協力していた社員を中心に、秘密裏に中破したアークエンジェルの修理・改修を行っている。


『DESTINY』前編集

量産型可変機としてムラサメを開発し、M1アストレイに飛行能力を持たせるシュライク装備も製造している。

この他、上述のアカツキについてもエリカを中心とする一部社員により、アカツキ島の秘密地下ドックにて秘密裏に基本設計以外の部分を2年間の技術革新などを踏まえて調整・改修し続けていた。


人事としては、オーブに亡命していたアークエンジェルのクルーの一部を偽名で社員に迎えている。


『DESTINY』編集

アカツキ島の地下海底ドックにてオーブを脱出するアークエンジェルへストライクルージュやフリーダム等の積み込みを行った他、エンジェルダウン作戦にて中破したアークエンジェルを行政府にも伝えず秘密裏に匿い、同ドックにて修理を行った。

また、ザフトのオペレーション・フューリーに際して、戦力を必要としたカガリへアカツキ島の秘密地下ドックに保存していたアカツキを託した。


『FREEDOM』前編集

経緯は不明だが、世界平和監視機構コンパス用の機体としてSTTS-808 イモータルジャスティスSTTS-909 ライジングフリーダムを開発した。この際、地球と宇宙を往還するコンパスの活動範囲に対応するためにムラサメの開発で培われた可変機技術を用いている。

国防への注力も忘れておらず、ムラサメをSTTS/F-400 ムラサメ改にアップデートした。このムラサメ改もコンパス用の機体として6機ほど提供している。この他、大破していたストライクルージュを復元して軍に再配備している。


また、前大戦時の機体の改修も極秘裏に行っていた。具体的には、フリーダム強奪事件で撃墜されたZGMF-X20A ストライクフリーダムZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式に、経緯不明だがZGMF-X19A インフィニットジャスティスZGMF-X191M2 インフィニットジャスティス弐式に、メサイア攻防戦後に回収したZGMF-X42S デスティニーZGMF-X56S インパルスZGMF/A-42S2 デスティニーSpecⅡZGMF-56E2 インパルスSpecⅡにそれぞれ改修している。インフィニットジャスティス弐式の改修と同時期にAMGS-X18P キャバリアーアイフリッドを開発しており、インフィニットジャスティス弐式を用いて性能評価実験を行っていた。また、ストライクフリーダム弐式とデスティニーSpecⅡは新装備と新型融合炉の性能評価実験に使用された。インパルスSpecⅡは言及がないが、ミーティアを運用可能なほど高性能な新型バッテリーに換装されていることから新型バッテリーの実験を行っていたものと思われる。


その後正確な時期は不明だが、アスラン・ザラメイリン・ホークターミナルへの出向に伴いインフィニットジャスティス弐式とキャバリアーアイフリッド-0を同組織に引き渡している。


『FREEDOM』編集

主力MSの大半を失ったコンパスに対して、アカツキ島の秘密地下ドックに保存していたストライクフリーダム弐式、デスティニーSpecⅡ、インパルスSpecⅡを託した。


モルゲンレーテ・エアロテック社編集

航空機開発を主に行う子会社。

P.M.P社、アドヴァンスト・スペース・ダイナミック社、フジヤマ社とFXet-565 コスモグラスパーを共同開発している。また、元々は戦略爆撃機として計画されていたエクリプスの開発も行っている他、フリーダムの完全復元も担当した。


開発兵器編集

モビルスーツ編集

初期GAT-Xシリーズ(大西洋連邦との共同開発)


アストレイシリーズ


フラッグシップ機


エクリプス計画(モルゲンレーテ・エアロテック社製)


量産型可変機


コンパス専用機


修復・改修機


艦船編集


その他編集


余談編集

  • 数多くの武器武装に和風の香ばしい名前を付けることでも知られる。
    • C.E.において漢字ないし和風の名前を付けるのは本社とフジヤマ社くらいであり、一目で本社製(ないしオーブ関係者製)だと分かる。
  • 自国の軍隊の兵器開発を殆ど一手に引き受けていることから開発する必要のある兵器種が多岐にわたっているためか、他組織の技術やデータを無断で取得・流用することが多い(正式に開発を引き継ぐこともある)。しかし、自国分の兵器製造で精一杯なため他国へ輸出するほどの余裕はなく、他国とは技術獲得を兼ねた共同開発を行う場合が多い。
  • 地下に色々な機体(どれも当時基準で高性能揃い)を隠し持っていることから、視聴者から「地下を掘り返したらヤバい代物が色々出てきそう」とコメントされている。
    • ただ誤解無きように言っておくが、鹵獲兵器の技術解析等は作中の他陣営はもちろん現実でも至極当たり前に行われている行為である。連合とザフトに至っては戦場での鹵獲どころか開発中の試作機の強奪も普通に行っており、地下を掘り返すまでもなく本来はヤバいはずの代物を堂々と戦場で使ったり大して隠しもせずに技術転用している。視聴者目線からオーブが危険視されがちなのは「開き直ったりスルーしたりせずに罪を認めて責任をとっているシーンが存在しているから逆にその罪が明確になっている」からなのかもしれない。

関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED

オーブ連合首長国

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