機体データ
概要
ヘリオポリスで開発されていたGAT-Xシリーズの開発ノウハウを流用(一部盗用)して建造されたオーブ初のモビルスーツ(以下MS)。
合計5機が製造されており(組み上げられていたのは3機、残りの2機はパーツ状態で保管されていた)、本機はその内(組み上げられていたほう)の1機である。
ナチュラルが操縦することを前提に開発された検証機で、フレームの色はオーブでナチュラル用の機体を表す赤。
ヘリオポリス崩壊に際してロンド・ギナ・サハクらからは不要として投棄されたものの、奇跡的に損壊を免れて眠っていたところをジャンク屋のロウ・ギュールによってブルーフレームとともに発見され、彼の愛機となる。
作中では先んじてナチュラル単独の操縦機となったが、開発時期の関係で肝心のOSは後の制式量産型であるM1アストレイに比べて劣っていたため、ロウは擬似人格コンピュータの「8(ハチ)」をシステムに繋げてサポートを受ける必要があった。
※『DESTENY ASTRAY』のころにはナチュラル用OSの普及によるものか、8のフォローなしでも操縦可能になっていた様子。
初戦闘後はロウがベースOSにも積極的に手を加え続けており、様々なモーションが書き込まれていくこととなる(蘊・奥老人から伝授された日本剣術が最たるもの。八極拳らしきデータは盗用元のGAT-XシリーズのOSにもあることから、こちらはもともと入っていた可能性がある)。
外観は5機のプロトタイプアストレイの中でも原型を留めている方だが、内部は趣味人のロウが徹底的にチューンしているためかなり強化…もとい魔改造が施されており、彼の飽くなき探求心から常に改修が行われているため、すっぴんの状態とは言い難い。
また、右腕はゴールドフレームとの初戦闘時に失ってしまったため、以降はヘリオポリスで回収していたゴールドフレームの右腕を移植した状態(リペイント済み)となっている。
左腕もリジェネレイトガンダムとの初交戦時に一度破壊されてしまっている。
オプションに関しては後述する150ガーベラやパワーローダーなど、奇抜さで他のアストレイの追従を許さず、それらはほとんどロウが自作したもの。
作品ファンからは「赤枠」の愛称で呼ばれることも。
基本武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に2門内蔵されたバルカン砲。
本来はミサイルなどを迎撃するための武装だが、牽制に用いることもできる。
ビームサーベル
連合製のものとほぼ同性能のもの(外観は刀の柄に似ている)。
エネルギーの消費が激しいため、ガーベラ・ストレートを入手して以降は滅多に使用しなくなった。
ビームライフル
プロトタイプアストレイシリーズ専用のもの。
ビームサーベルほどではないもののエネルギー消費量が多く、威力も自衛用にしては強力過ぎるため、使用頻度はかなり低い。
対ビームシールド
ストライクガンダムやデュエルガンダムなどが装備しているものと同形の盾。
装甲の薄いアストレイシリーズにとっては半ば必需品ともいえるが、「高い機動力で敵からの攻撃を回避する」コンセプトとは相反してしまう装備でもある。
ロウがレッドフレームを作業用のMSとして扱っている都合上、最初から戦場に飛び込むような時以外では使用することはない。
追加武装
ガーベラ・ストレート
左側腰部に装備するMSサイズの日本刀。
MSを文字通り一刀両断に出来るほどの切れ味を誇り、正しく扱えばビームをも切り裂いてしまう業物である。
その有用性は(当時としては少数派だった)MS同士の戦闘にも通じる凄腕の傭兵サーペントテールの叢雲劾が一目見ただけで警戒したほどに優れる(劾はアルテミスでの一戦のリベンジに来たのかと思っての判断だったが、当のロウは単に自慢したかっただけだった)。
従来の実体剣のようにトップヘビー型の武装ではなく、最大限使いこなすためにはパイロット・機体双方に術理に基づいた対策が必要となる。
そのためOSのモーションパターンに日本剣術の達人である蘊・奥の体捌きが加えられ、機体にもその動きを行えるように関節やサーボアクチェーター等に調整がなされている。
ゴールドフレーム天との戦いで叩き折られてしまったが、ロウが再び打ち直したことで更に強靭な刀身へと強化された。
後にこれを修復するにあたって修得したノウハウが用いられた刀剣がロウによって数本製作されているほか、彼の活躍によって刀の有用性を見出した組織によってこれを模した刀剣が制作されているなど、『ASTRAY』の代名詞の一つともいえる。
ちなみに名前は菊一文字の英直訳(菊=Gerbera・一文字=Straight)。
実際に茎には菊一文字の銘が刻まれている。
バクゥヘッドサーベル
ロウが地球に滞在していた際にオークションで競り落とした「バクゥ戦術偵察型」の頭部を武器に転用したもの(要はただのビームサーベル)。
地球連合軍の新型MSのデータが残ったままになっていたため、これを回収しようとするザフト軍の小隊に襲撃される羽目になった。
応戦中に一時手放して放置したことが仇となって戦闘後の回収を諦めざるを得なかったものの、後になんの因果か再びロウの手元に返ってくることに。
ガーベラ・ストレートVol.2
通称150ガーベラ・ストレート。
名前の通り、全長約150mの超巨大なガーベラ・ストレートである。
詳細はガーベラ・ストレートを参照。
カレトヴルッフ
ロウが開発・販売している多機能ツール(要するに工具)。
普通に実体剣としても使用できるほか、溶接用トーチのセーフティを外すことでビームライフルと同様のビーム兵器として使用可能である(工具とは…?)。
タイガーピアス
ウン・ノウ専用ジンがかつて装備していたものと同名のMSサイズの日本刀。
もともとはライブラリアンによって再生産されたレッドフレーム(レプリカ)が装備していたもので、新たに鍛造された別物(新造にあたり小刀から大刀に変更されている)。
カーボンヒューマンとして復活した蘊・奥がゲイルストライクへ自爆特攻を仕掛けるに際して譲られ、以降はガーベラ・ストレートと合わせて二刀流が可能となった。
なお、名前は虎徹の英直訳(虎=Tiger徹=Pierce)。
こちらは虎徹の銘が刻まれているかは不明。
オプション装備
サルベージユニット
地元漁師が噂する邪神の正体を確かめるため、グーンの外装甲を再利用して作った即席の水中用装備。
上半身だけグーンの被り物をしたレッドフレームという異様な外観で、視界確保のためグーンの顔に当たる部分はくり抜かれて代わりにキャノピー状に改造されている(中のレッドフレームの顔が透けて見える)。
上半身を覆うグーンの装甲にはサーチライト(頭頂部に1つ、胸部のフォノンメーザー砲だった箇所に1つずつの計3つ)、装甲から腕が出せないため作業用の簡素なロングアームとマニュピレータ、背部に水中用の推進器と命綱を兼ねた通信ケーブル、肩部には緊急浮上用のフロート等を装備。
あくまで潜水作業に従事するための装備であることから、武装は右背中に背負ったガーベラ・ストレートのみ。
緊急時には背面の装備以外をパージすることもできる…が、タダでさえ装甲の少ないアストレイでは水圧に対する耐性が低いため、中~深海でパージすれば内部への浸水が起きてしまう(当然ながらコックピットも浸水する)。
『ASTRAY R』の時点では一度パージすると再利用不可能な使い捨て式の装備だったが、後の『DESTINY ASTRAY R』では再利用を可能にしたバージョンアップ版が登場している。
フライトユニット
オーブ軍MSのナチュラル用OS開発及び演習に協力してくれたことと、アークエンジェルの補修を手伝ってくれたお礼にと貰ったM1アストレイのフライトユニットを改造したもの。
装備すると機動力が格段に向上し、さながらバッタのような挙動で回避行動をとることもできる。
試験運用時はそのままフライトユニットを取り付けただけだったが、吸気インテークの変更や航続距離の延長を目的としたプロペラントタンクを兼ねた大きな水平翼を左右に追加している(追加翼は任意でのパージが可能)。
短距離ではあるがフライトユニット単体での自立飛行も可能(ただし8のサポート必須)で、下部からグリップを展開すればレッドフレームが片手でぶらさがったままの状態で飛行することもできる。
パワーローダー
ジャスティスガンダムとミーティアのドッキングにヒントを得、150ガーベラを振り回すために作り上げた大型作業機械。
普段はAパーツ(上半身)とBパーツ(下半身)に分離した状態でリ・ホームに格納されており、MS用の作業用オプションパーツとして運用されている。
AパーツとBパーツを合体することで本来の姿である人型となる。
言ってみれば「MSが着るパワードスーツ」で、バックパックコネクタを接続して操作する。
無重力空間であってもレッドフレームの動きを完璧にトレースし、寸分たがわぬ剣の冴えを再現するこが可能。
しかしその巨体ゆえ、機動力はお察し。
必殺技
光雷球
8曰くレッドフレームの新必殺技で、掌のコネクターから放出されたビームサーベル用の荷電粒子を球状に固定し、そのまま相手に押しつけたり投げつけたりするもの。お手玉もできる。
設定では「ビームエネルギー ホウ電」とも脚注される。
ある時ガーベラ・ストレートに誤ってビームサーベルのエネルギーが供給されかけるアクシデントが発生し、供給されるはずだった荷電粒子がアーム外装部に帯電したことで発見された。
秘密技みたいなものだがあくまで威嚇用途なため威力はメインカメラを故障させる程度だが、フルパワーで放てばMSの頭部くらいなら粉砕できる。
ただし、正規の使い方ではないため腕部には負荷がかかってしまう(パワーを上げれば上げるほど損壊のリスクが高まる。実際にフルパワーで使用した結果右腕はほぼ全損してしまい、ゴールドフレームの右腕を移植する原因となった)。
赤い一撃(レッド・フレイム) , 赤い衝撃(レッド・フレイム)
パワードレッド形態あるいはパワーシリンダーの内蔵が可能になってからのレッドフレームがマシンの急所へ放つ、強烈なパンチ。
150mガーベラを運用可能な超馬力による一撃がロウの天性の勘で見抜いたマシンの急所へ放たれるため、対物理ダメージに絶大なアドバンテージを誇るPS装甲持ちのモビルスーツであろうと容赦なく内部にダメージを負わせてしまうヤベー技である。
よって、これを受けて無傷なマシンは存在しない。
ちなみに「赤い一撃」が漫画版の表記であるのに対し、「赤い衝撃」はムック本版の表記である。
バリエーション
パワードレッド
パワーローダー無しで150ガーベラを振るうため、ジャン・キャリーが開発したパワーシリンダーを搭載した両腕に換装した形態。
無重力空間とはいえ通常のガーベラ・ストレートを振っているのとほぼ変わらないほどの速さで150ガーベラを振り回すことができる。
単純な腕力も凄まじく、上述した「赤い一撃(レッド・フレイム)」を放つこともできる。
レッドフレーム本体にパワーシリンダーを内蔵できるようになって以降はお蔵入りになっていたものの、時間を見つけては改良が施された結果として出力が3倍に向上しており、150ガーベラを地球上でも余裕で振り回せるようになっていた。
マーズジャケット
火星環境下での活動を可能とするための装備および形態。
追加パーツの装備や換装が施されて 某宇宙世紀のMSを思わせる外観をしており、優れた堅牢性から単体での大気圏突入も可能(設計の想定外での運用となるため、実際に生存したまま地球へ降下できるパイロットはコーディネイターなどに限られる)。
この追加パーツは任意でパージすることでガンダムタイプの外観をした軽装形態へ瞬時に移行可能で、単純な機動力向上に加えて相手の意表を突いたり拘束状態からの脱出に活用したりすることもできる。
ちなみに背面バインダーに2振りの大型実体剣が装備されているが、これらはガーベラ・ストレートのノウハウで新たに作成された別のもの。
レッドドラゴン
上述したフライトユニットにカレトヴルッフを3基装備し、加えてこれらを制御するドライグヘッドに換装した形態。
表向きには隠された機能も多く、ある意味ではレッドフレーム改に次ぐトンデモ形態には違いない。
レッドフレーム改
ネブラブリッツとの戦闘で破損したレッドフレームに、時を同じくしてライブラリアンの接触・襲撃を受けて修理のため持ち込まれていたターンデルタのパーツも組み込んで大幅改修を施したレッドフレーム。
ガーベラ・ストレートはもちろん、タクティカルアームズⅡLとレッドフレーム(レプリカ)との交戦後に入手したタイガーピアスも装備。
いわゆる全部載せ装備であり、ロウが関わってきた技術の(当時の)集大成。
バリエーション(複製)
レッドフレーム(レプリカ)
ライブラリアンによって再生産されたレッドフレーム。
カーボンヒューマンとして復活した蘊・奥の専用機。
外見はノーマル状態のレッドフレームと変わらないが、パワーシリンダーを搭載している等、当時のレッドフレームの完全なコピー品。
主武装は大刀として新規に鍛造されたタイガーピアスひと振りとビームサーベルのみという、潔すぎるもの。
レッドドラゴニクス
アクタイオン・インダストリー社の技術主任ヴァレリオ・ヴァレリ(通称ダブルブイ)推進のMS開発計画「オルタナティブ・プロジェクト」によって制作されたテスト機体。
最初から戦闘用として(ロウに)無断で製造したレッドフレームのコピー機を素体に、便宜上は工具であったカレトヴルッフを兵器として強化・再設計して製造した「ネオカレトヴルッフ」を3基装備している。
他にも頬部に可動式アンテナを追加した「ネオドライグヘッド」と、ネオカレトヴルッフを運用するために新設計されたバックパック「ネオバックパック」、脚部とリアスカートにはサイドブースターが追加されている。
カレトヴルッフが戦闘用に強化された影響でエネルギー管理や機体バランスが悪化しており、一流のパイロットにしか務まらない機体になってしまった。
アストレイとジャンク屋組合
ヘリオポリスで建造されたプロトナンバーのなかで民間、それもいちジャンク屋が使用している本機は同業者をはじめ、その活躍もあいまって次第に高い知名度を得ていく。
ユニウス条約締結後にリーアム・ガーフィールドを組合長に据えたジャンク屋組合が正式に発足すると、組合はD.S.S.D.や元オーブ所属の技術者らと提携してレイスタやシビリアンアストレイといった民生用(作業用)MSの製造を開始(オーブ解放作戦後にM1アストレイのジャンクパーツを多数譲渡されていたことも要因の一つ)。
あくまで非戦闘用という前提で、販売とレンタルが開始される。
特にシビリアンアストレイにおいてはリリースされたころには4機のプロトアストレイの知名度が浸透していたこともあり、外観をこれらに似せるカスタムが流行。
最初から4機のいずれかと同じフレームカラーでの製造受付や、外見を似せるための改造用キットの発売が組合からも積極的に行われ、ヒット商品となった。
※レッドフレームとの差異がカラーリングだけのグリーンフレームは、塗装キット(迷彩型紙付き)として発売された。
※改造用キットはあくまで外見だけのカスタムであり、各々がもつ驚異的な機能や性能までは当然ながら再現できない。
※なお、このキットを使用したことによるトラブル(正規軍から謂れなく攻撃された , 強奪にあった等)はすべて自己責任とされている。
映像作品では
TV放送当時はOP1「INVOKE」のワンカットのみ(サビ突入前のG兵器が次々と映し出されるシーンの最後の部分)で登場していた(HDリマスター版ではミゲル専用ジンとパイロットの英文リストに差し替えられている)。
後に店頭限定アニメ『ガンダムSEED ASTRAY RED FREAME』として映像化。
ただの翼に見せかけていたプロペラントタンクをパージして相手にぶつけ、あえて破壊させて大爆発に巻き込ませたり、物陰に隠れた隙に分離したフライトユニットを囮にして不意を突いたりといった型破りな戦法を披露していた。
なお劇中では描写されていないものの、この時に戦ったシグーディープアームズに乗っていたのはシホ・ハーネンフースであったとされる。
最後はサブフライトシステムのグゥルを破壊したことで彼女の追撃からは逃れられたものの増援が来てしまい、バクゥの頭部を途中で置いてきてしまったことを思い出して悔しがりつつ戦線を離脱した。
関連動画
バリエーション(ガンプラ)
戦国アストレイ頑駄無
TVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』に登場したレッドフレームのガンプラ。
使用者はニルス・ニールセン。
レッドフレームを武者頑駄無調の外観にカスタマイズし、とある武術を再現する機構を武装として組み込んでいる。
レッドフレーム焔
ゲーム『ガンダムブレイカーモバイル』に登場したレッドフレームのガンプラ。
使用者はイチノセ・ユリ。
両腕部と背部にドラゴンガンダムの要素を組み込んでカスタムしている。
レッドフレームインバージョン
「ガンダムブレイカーバトローグ」に登場したレッドフレームのガンプラ。
AIは「機動戦士ガンダム00」のグラハム・エーカー(後にミスター・ブシドーへ変化)。
フライトユニット装備型の白い装甲を黒く塗装されており、ブシドー時代の搭乗機であるマスラオを彷彿とさせる。
立体物
ガンプラ
SEEDシリーズではストライク系やフリーダム系に並んで立体化にかなり恵まれている。
1/144はコレクションシリーズ、HG SEED、RGで、1/100はSEED 1/100、ハイレゾリューションモデルで展開された。そして1/60サイズのPGでも発売(外伝作品の主役機がPG化されたのはかなり異例である。ブルーフレームとレッドフレーム改もPG化しているが、これらはプレミアムバンダイ限定)。
また、HG(旧HGのみ)、1/100、RG、PGのガーベラ・ストレートはランナーがシルバーメッキ成型となっているほか、MGはフルアーマー版の改の方が立体化されている(こちらもガーベラ・ストレートとタイガーピアスはシルバーメッキ)。
SDはBB戦士、SDEXスタンダード、SDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。
HG1/144は2003年にリリースされた素体版と2013年にリリースされたフライトユニット版が存在し、どちらも劇中で使用した装備が同梱されている。
サイズの小ささや内部フレームがそのまま装甲というデザインから、ポリキャップランナーも真っ赤。
前者は設定画と比べてマッシブな造形となっているが、後者は同時期にリリースされたブルーフレームセカンドLをベースにしているため劇中に近いデザインとなっており、フライトユニットとバクゥヘッドが収録されている。
なお、後者はポリキャップにPC-001Aを使用した新規造形だが、HGCEではなくHGSEED扱いとなっている。
また、レッドドラゴンは2022年10月8日にガンダムベース限定商品として登場。
こちらはフライトユニット版にカレトヴルッフを3個同梱したものだが、このカレトヴルッフはホビージャパンの付録を再録したものではなく完全新規造形。
※カレトヴルッフの接続ピンが付録版と異なる他、最低限の色分けがなされており、ドライグヘッド用のパーツがクリアー成型になっている。
なお、フライトユニット版の装備もそのまま付属しており、これ一つで2種類の形態を再現可能と、一粒で二度美味しい仕様(こちらもHGSEED扱い)。
RGはそのフレームの複雑な色分けを再現するため、アドバンスドMSジョイントが異例の赤白斑成型となっている(現在のKPS採用のRG方式なら再現はまず無理だったであろう)。
一部メッキを使用しているにもかかわらずガンダムやシャアザクと同価格となっているが、その代償か股関節の稼働が省略されており、エクシアほどではないにしろ膝を真上に上げる動きは苦手(フロントスカートが干渉する)。
インバージョンはプレミアムバンダイ限定商品として登場。
フライトユニット装備版のカラバリとなっている。
BB戦士は可動範囲が広く、ダイナミックなアクションを取らせることができる(ただしガーベラ・ストレートがないので、装備させる場合は他キットからの流用必須)。
SDEXスタンダードはBB戦士の特長に加えてガーベラ・ストレートやHGとの連動が追加されており、ほぼアップデート版といえる。
SDガンダムフルカラーシリーズはガーベラ・ストレートを構えたポーズで収録されている。
※2023年時点では入手困難。
アクションフィギュア
MS IN ACTION、ネクスエッジスタイル、METAL BUILDで展開されている。
その他外部出演
スーパーロボット大戦シリーズ
初参戦はW 。
原作で省エネを目指して導入されたガーベラ・ストレートはゲーム中でもその特性を発揮しており、射程こそ短いものの高い威力と消費0、更にバリア貫通属性付きと、恐ろしく使い勝手の良い武器となっている。
ノーマル状態以外にフライトユニットやパワーローダー、パワードレッドに換装可能。
徐々に機体能力が上昇していくタイプの機体となっている。
ガンダムVSガンダムシリーズ
アストレイレッドフレーム
エクストリームバーサスより初参戦。
『アストレイレッドフレーム』名義での参戦、明記されていないがフライトユニット装備状態。コストは2000。
当初は通常のレッドフレームのみだったが、後にマキシブーストではレッドフレーム改とアストレイレッドフレーム(レッドドラゴン)が、EXVS2XBではガンプラである戦国アストレイ頑駄無が参戦。
またロウのイラストはメディアミックス作品からの参戦なので、それぞれときた版・店頭限定アニメ版・戸田泰成版が機体ごとに変更されている(ただしエクバ2以降は全てアニメ版で統一された)。
エクバより実装されたEXバースト(通称:覚醒)に関連した特殊能力や、その間のみ使用可能なバーストアタックが早速搭載されている。
ガーベラ・ストレートは格闘で使用するのはもちろん、射撃CSでは投擲まで行う。
また、特殊格闘では肘打ち → 裏拳 → 掌底からの光雷球を叩き込む。
(一応)ビームライフルもあるが、使用時には足が止まる。その代わり特殊射撃で「居合い構え」という武装を持つ(風を切るエフェクトと共に高速移動、突進中に入力したボタン次第でジャンプ居合や膾斬りに派生する)。
ただし射撃武装の使い勝手が悪く、間合いを詰めるまでが一苦労。
それに加えて相手の隙を突いて飛び込むチャンスを見極める眼も必要な玄人向け機体である。
しかしイザ懐に入り込めば多彩なコンボで大暴れ、それに加えて覚醒中はパワードレッド形態となり格闘ダメージがさらにアップという暴れっぷりから、ついたあだ名は火力お化け。
バーストアタックは150(ワン・フィフティ)ガーベラ。
何処からともなく取り出したあの150メートルの日本刀を振り下ろすモーションはまさに大馬鹿天井知らズ(後に横なぎ払いと使い分けられるようになった)。
マキオン時代の2016年11月に行われたアップデートにて連射性能を落とす代わりに、ビームライフル使用時に足が止まらなくなった(連射は2XBで後メイン射撃で使用可能)。
そしてレッドフレームに新バーストアタックが追加された。
※既存機体に新技が追加されるのは(当時では)異例の事である。
アクションフィギュアシリーズMETALBUILDの販促を兼ねており、その新技とは「刀身が折れて無くなった150ガーベラの柄に仕込んだローエングリン砲から爆風付きゲロビを発射する」という豪快なもの。
覚醒時の爆発力がウリのレッドフレームに、これでまた一つ警戒する要素ができたのであった(2XBでは格闘CSに変化)。
余談だが、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女』で150ガーベラの刀身が折れてしまうシーンよりも前にアナウンスされていたので、漫画組はちょっとしたネタバレを食らう羽目になった。
アストレイレッドフレーム改
マキブ稼働から新たに参戦。コストは2500。
興味があったから搭載した全部乗せを再現するかのように、
- 2段階まで貯めると刀をもう1本投げる射撃CS → ガーベラ・ストレート&タイガーピアス
- 発射された後、方向転換して相手を追尾するビーム → ヴォワチュールリュミエール
- オーラのようなものを発して周囲の敵をスタンさせる特殊射撃 → マガノイクタチ
と変則的な武装の数々をもつ。
タクティカルアームズはレバー入力で性能の異なる攻撃をSA付きで繰り出す特殊格闘、パワーシリンダーは格闘中に特殊格闘を入力時お見舞いする強烈なアッパー「赤い一撃(レッド・フレイム)」で使用する。
やはり射撃戦をしながら隙をついて強烈な格闘を打ち込むのが主戦法。
マガノイクタチ発生時には一部の宇宙世紀MSと違ってSAはないため迎撃用には使いにくいが、ブーストゲージ吸収効果があるので起き攻めコンボが狙いやすい。
万能機としてみると射撃は手数不足になりやすく、格闘機としてみると格闘コンボが長いといった弱点があるものの、特にタクティカルアームズや赤い一撃は1撃で250ダメを稼げる一撃一撃の重さが凄まじい。
バーストアタックはタクティカルアームズIIL【デルタフォーム】。
これは珍しい時限強化技。
機動力と格闘の伸びが強化・特殊格闘がダウンしにくくなるので、凄まじいコンボも可能となる。
「ピーキーになったX1改」と例えられることから分かる通り、使うときに一瞬だけ隙ができる武装が多いので単独で切り込むのには不向きだが、同じく前線で暴れられる機体と組んだときには高い爆発力を発揮するタイプ。
連携で追い詰めたところに手痛い一撃を叩き込みたい。
アストレイレッドフレーム(レッドドラゴン)
さらにDESTINY ASTRAY Rにて登場したアストレイレッドドラゴンが2015年5月のアップアップデートで緊急参戦(後にPS3版EXVSFBにもDLCとして参戦)。
コストは改と同じく2500。
カレトヴルッフは格闘以外ではサブ射撃で前面に巨大なビームサーベルを神速レベルの発生で展開、当てた相手をスタンさせながら外側になぎ払う。
通常レッドフレーム同様、特殊射撃でミラージュコロイド粒子散布して急接近可能。
ジャンプ切りや鱠切り派生も可能だが、こちらはより飛び上がる高度が増し、鱠切りにはガーベラの刀身を盾にして射撃バリアが付く。
特殊格闘を当てるとポーズを取りつつリミッター解除する時限強化武装。
強化中に再度特格を当てることで強化状態を維持できる。
その様々な派生をもつ突撃技とサブ射撃の巨大ビームサーベルで捕らえ、(建前上は工具の)カレトヴルッフで多彩な格闘コンボを決めていく、脅威のガン攻め機体。
ただ流石に猛威を揮いすぎたのか、サブ射撃の巨大ビームサーベルの当たり判定を縮小させられる弱体化修正をほどこされてしまった…。
バーストアタックは2種。
1つは乱舞系のリミッター全開解除アタック&赤い衝撃。
乱舞の最後の「赤い衝撃」を放つ際にカレトヴルッフをパージするのだが、このときだけ機体の名前が「レッドドラゴン」ではなく「レッドフレーム」になるこだわりの仕様(あくまで演出扱いなため、弱体化等々は無い。安心)。
もう1つは背部の2基と同時に照射ビームを放つカレトヴルッフ Gモード【最大出力】。
コンボに組み込んだりブッパしたりするなら手早く終わる後者だが、前者は使用時に必ずリミッター全開解除状態になり、なおかつ射程外での空振りでも発動するため出し切らないことを狙えばワンチャンの選択肢としては十分アリ。
関連タグ
ブラックストライク:バクゥヘッドサーベルの元ネタ。