タグの数では「アストレイ」「ASTRAY」が多い。
概要
アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の公式外伝『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズとその作中に登場する試作モビルスーツ群のこと。
デザインは阿久津潤一(プロトアストレイシリーズ)、大河原邦男(M1アストレイ、デルタアストレイ)等。
王道から外れたMS「アストレイ」
劇中ではロウ・ギュールが所謂、『ガンダムタイプ』のMSに対して使う呼称でもある。
初期のプロトアストレイが、国土防衛用のMS開発とは言え技術協力先の地球連合軍の最新技術を盗用する事で開発された為、『王道ではない』という意味の下に「アストレイ」と名付けられている。
皮肉めいた命名では在ったが、ロウはアストレイシリーズと出会う以前からMSを『人を活かすための機械』と考えており、『兵器としての王道を外れた、人を活かす機械』というニュアンスに変えてこの言葉を使っている。
アストレイ一覧
細かいバリエーションは該当機の項目を参照。
プロトアストレイ
大西洋連邦のMS開発計画(GAT-X)の発注を受けていたモルゲンレーテ社が、無断でその技術を盗用して製作した5機のモビルスーツ。
とりわけストライクガンダムのアーキテクスチャーをベースとしており、人体的な駆動性能とフレーム構造の多くに共通性が見られる。
プロトアストレイ一覧
MBF-P01 アストレイ ゴールドフレーム
MBF-P02 アストレイ レッドフレーム
MBF-P03 アストレイ ブルーフレーム
MBF-P04 アストレイ グリーンフレーム
MBF-P05LM アストレイ ミラージュフレーム
量産型
M1アストレイ
アストレイの量産型。機体色は赤。
本編に登場している。アニメに登場する機体の為、線の少ないデザインと為っている。
オプションとしてバックパックに装備可能なローター「シュライク」や対艦刀がある。
シビリアンアストレイDSSD(JG)カスタム
ジャンク屋組合とDSSDが共同で開発したレイスタの上位互換機。
改造キットによりプロトアストレイ型と同じ外観に改修された機体もある。
原則として非武装だが、ポテンシャルは原型機と同等でありPMCによって利用される場合もある。
増産機
アストレイ ノワール
例外、というか増産型。
アクタイオン・プロジェクトの一環としてダンテ・ゴルディジャーニが建造させた黒いアストレイ。ストライクE用のノワールストライカーを搭載している。
アストレイ ターンレッド
ロウ・ギュールをライバル視するアクタイオン社の技術者”ダブルブイ”ことヴァレリオ・ヴァレリによってアクタイオン・プロジェクトの一環として生み出されたアストレイ。
上記ノワールの予備パーツを用いて開発された。
ロードアストレイ
『民衆の君主』の異名をもつ財界人フェネアス・ツヴァイクレが趣味でオーブ製アストレイをベースに自ら再設計した機体。後にレアメタルΩにより改修される。
ザフト製のロードアストレイZも作られた。
その他のアストレイ関係
以下の3機はロウが勝手に「アストレイ」と名付けただけで、プロトアストレイの系列機という訳では無い。
Xアストレイ
ドラグーンユニットを搭載したドレッドノートガンダムの事。
背部にプロヴィデンスのものに近い大型ドラグーンを4機を×字に装備している。
アストレイ系列ではないが「道から逸れた者」という意味でアストレイの名を冠している。作中主人公のプレア・レヴェリーはロウにXアストレイと名付けられて以降、作中では本機の事をXアストレイと呼んでいる。
傭兵カナード・パルスに譲渡されてからは兵器として「王道」の用途に戻った為、元々の機体名「ドレッドノートイータ」に戻されている。
アストレイ アウトフレーム
ジェネシスαで回収したザフト製試作MSナンバー12「テスタメントガンダム」の予備パーツにロウが足りないパーツを自作で追加したMS。
こちらもアストレイ系列ではないが、Xアストレイと同様に「規格外MS」という意味でロウが命名した。装甲はPS装甲では無くアストレイと同じく発泡金属。
デルタアストレイ
火星で開発されたモビルスーツ。火星移住者(マーシャン)とロウが協力して作り上げたオリジナルの機体。もちろんアストレイ系列ではない。
命名したのはロウだが、マーシャンからは「デルタ」または「マーズファーストガンダム」と呼ばれている。
『光の翼』や、SEED系作品ではチート的性能となる核エンジンを搭載した高性能機であり、オーストレールコロニー、D.S.S.D、プラント、ジャンク屋の技術がふんだんに使われている。
レイスタ
民生用の機体。MSから武装を外した低安価の汎用人型作業用ロボット。
作業用なのだが軍事装甲やら、ガンダムっぽい顔パーツやら、ビームライフルやらをくっつけてMSに戻してしまっている輩が多数いる。
ジャンク屋組合の大ヒット商品であり、レイスタを発端としてアストレイという機体が世界中に広まってしまった。後に開発されたシビリアンこそが本機の発展機とも言える。
ムラサメ
オーブが開発したM1アストレイの後継機。所謂「Ζガンダム風アストレイ」
M1アストレイの後継機とされているが厳密には違い、骨格から再設計されている。
アストレイの名は付けられていないものの、カラーリングやコンセプト(紙装甲かつ高機動な一般兵用機)は引き継いでおり、特に頭部や腕、脇腹部分が似ている。
改造ガンプラ
戦国アストレイ頑駄無
「ガンダムビルドファイターズ」に登場するレッドフレームベースの改造ガンプラ。
製作者はニルス・ニールセン。
元々アストレイ自体がはっちゃけたシリーズの為か、違和感が無いと専らの評判。
・・・というか、ロウならやりかねない魔改造と言われる事も。
コマンドアストレイガンダム
ガンダムビルドファイターズAに登場。
ファイター専門だったコシナ・カイラが、グリーンフレームをベースにユウキ・タツヤやアラン・アダムスらの協力で初めて制作したガンプラ。
攻撃時に展開する背部ウェポンラックにはハンドガン・アサルトライフル・バズーカ・ナイフの4種類の武器が1対ずつ収納されており、距離を問わないオールラウンドな戦いが可能。
フェイスカバーや各部のアーマーを閉じた形態では、肩部のアミューレ・リュミエールによる高い防御力を誇るが、前面にしか展開できない上に動けないという弱点がある。
この様な重武装にかかわらず、脚部のローラーによって高い機動性を維持している。
また全ての武装やパーツには遠隔操作機能が内蔵されており、やられた振りをしてフィールドに配置、多方向から一斉攻撃と行ったゲリラ戦法も可能。
ガンダムアストレイノーネイム
ガンダムビルドダイバーズに登場。
使用するのはシバ・ツカサ。
ツカサがGPD時代で使ってたアストレイレッドフレーム何度も戦いを重ねてその都度修理、改造を繰り返し現在の姿になった。
そのため左右非対称に為っており、どちらかというとこちらに近い。
なお、各部の装甲はロードアストレイに近いデザインも加わっている。
また、本機を扱うファイターの能力を強制的に引き上げるナイトロシステムが搭載されている。
ロードアストレイダブルリベイク
上記のノーネイムを更に改修したと思われるガンプラ。
可変型の複座機で、形態ごとにメインパイロットが入れ替わる。