概要
ジャンク屋組合が開発した民間用モビルスーツ。
機体名の「RAYSTA」は「ASTRAY」のアナグラムである。
オーブ崩壊後、アストレイの設計技術は多方面に流出していた。
C.E.71年6月15日〜16日の地球連合軍との『オーブ解放作戦』時、モルゲンレーテ社の技術者ユン・セファンがオーブに取り残され、後にジャンク屋組合に拾われて転職。
…この時点でアウトな気もするが、トドメとばかりにジャンク屋組合はオーブ復興の謝礼としてM1アストレイのパーツを大量に入手した。
組合に身を寄せたユンは、アストレイ系の設計をベースにM1のパーツの4割を流用し、民生用MSとしてレイスタを完成させた。
それが今や市場に流通してジャンク屋組合の大ヒット商品と成ってしまっている…。
連合の105系もびっくりの拡張性を有しており(後述)、改造の素体としても重宝され、独自にカスタマイズする購入者も多い。
しかも専門の改造業者までもが存在し、派手なデコレーションが施される事も…。
その様なレイスタは「デコモビ」として親しまれている。
主に開発元で運用されるが積極的な販売・レンタルも行われており、戦場ジャーナリストやMS愛好家、土工・建設業者などに幅広く(?)愛されている。
一方で戦闘目的での使用は禁じられ、当然ながら固定武装も持たない(機体にセーフティが設けられている)。
購入にも厳格な審査が必要らしいが、後に開発された兄弟機の状況からも分かる通り、セーフティ機構と審査だけでは私的な戦闘行為を完全に阻止する事は出来ない。
構造
頭部ユニットは連合のダガー系に似たゴーグルタイプがデフォルト仕様だが、用途やパイロットの好みに合わせカスタマイズされた機体も多い。
中でも2つ目に角型アンテナのガンダムタイプヘッドは、人気が高かったという。
アンクルガードが作業用クレーン機構と成り、物を掴むなど様々な活用方法が見いだせる為、格闘戦に秀でたパイロットが乗った場合にはとんでもない事になる。
その大きさ故に決して精密作業向きでは無いが、その分高いパワーを発揮する。
またコクピットハッチは前面・上面の2ヶ所に存在し、前面を展開した状態での目視作業も可能。
背部には何か付けて下さいと言わんばかりに規格化されたマウントラッチ(多目的プラグ)が採用され、宇宙用スラスターなど用途に応じて様々なオプションを装着する。
ジャンク屋組合が自衛目的で戦闘するケースでは71式ビームライフルと対ビームシールド(ジャンク屋組合のロゴ入り)で武装して出撃していた。
バリエーション
ジェス専用レイスタ
『DESTINY ASTRAY』の主人公ジェス・リブルの初期搭乗機。
クライアントであるサー・マティアスから貸し出された機体で、一般的なガンダムタイプのヘッドに換装してガンカメラを携行。この頭部はガンカメラ使用の為にセンサー系を強化されている。
このガンカメラのみ「ガンダムアストレイ アウトフレーム」に継承された。
ユン専用レイスタ
人工衛星とのレーザーリンク機能を持ったアンテナ付き頭部、風呂とかも積める工具コンテナ、ソーラー発電可能な背部スラスターパックを装備。
本人が迷子に成る事がよく有るので生活機能に優れる。
シビリアンアストレイJGカスタム
レイスタの兄弟機、あるいは上位互換機。
『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』ではシビリアンの登場によってレイスタが型落ち機として払い下げられ、ゲリラ等の武装勢力に利用される事も多い。