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アズラエル「"要求は不当なものであり、従うことは出来ない。オーブ連合首長国は、今後も中立を貫く意志に変わりはない"」

「ハッ、いやぁ流石、アスハ前代表。期待を裏切らない人ですね。本当のところ、要求飲まれちゃったらどうしようかな?と思っていたんですよ」

あれのテスト、是非とも最後まで頑張り通していただきたいものですがね」


概要編集

地球連合加盟国の大西洋連邦地球連合軍を動員し、中立であるオーブ連合首長国に対する武力行使をした軍事作戦。


経緯編集

C.E.71年5月25日のパナマ攻略戦にて、ザフトのEMP兵器「グングニール」により地球連合軍はマスドライバー「ポルタ・パナマ」や初陣のストライクダガー部隊を失って大敗を喫する。

これを受けて同月29日、地球連合首脳会議ではビクトリア奪還作戦が決定し、ユーラシア連邦と東アジア共和国の担当となった。しかし、ビクトリア基地の奪還は容易ではなく月基地への補給もままならない事態に、オーブへの協力要請も行っているが返答は拒否の一点張りで困窮していた。

その様相の中で、国防産業理事かつブルーコスモス盟主のムルタ・アズラエルは自らが大西洋連邦の代表としてオーブとの交渉を提案し、プラントを「人類の敵」と呼ぶ彼が担当することをユーラシア連邦東アジア共和国の代表は難色を示していたものの、背に腹は変えられないとばかりに推し進められてしまった。


さらに6月1日には中立を保っていた赤道連合、スカンジナビア王国、オーブに対して地球連合は「ワン・アース」をアピールし、大衆向けにはメディア等を駆使した大掛かりなイメージ作戦、水面下では各国政府に対して恫喝に近い地球連合への加入要求が行われた。


そうして6月13日、アズラエルは大西洋連邦第4洋上艦隊を南下させ、オーブに対して政権の解散および国軍の解体(実質的な無血開城)を要求する。この回答猶予は48時間であり、オーブは要求を拒否する前提の下、市民の避難誘導を開始した。

同月15日の朝、オーブから要求拒否の回答を受け取ったアズラエルは「プラント支援国」と判断、自らの正義の名の下に「オーブをプラントの魔の手から解放する」と言う大義名分で武力行使を行った。"解放"と言う名の"侵略行為"である。


アズラエル「あぁ、。マスドライバーとモルゲンレーテの工場は壊してはいけません。分かってるね?」


この解放作戦は、モルゲンレーテ社とマスドライバー施設「カグヤ」の接収を目的としたもの(前者は初期GAT-Xシリーズで目の当たりにした技術力の高さ、後者はポルタ・パナマが破壊されたことによるマスドライバーの代替)であると共に、後期GAT-Xシリーズ(GAT-X131 カラミティGAT-X252 フォビドゥンGAT-X370 レイダー)及びそれを扱う生体CPU達を、対ザフトで本格投入する前のデモンストレーション(正確に言えば予行練習)も兼ねている。

悪の三兵器ストライクダガー


そもそも「プラント支援国」と決めつけた理由が大西洋連邦からの協力要請を跳ね除けた事であり、その本質を見抜いていたウズミ・ナラ・アスハは激怒した。


ウズミ「どうあっても世界を二分したいか!大西洋連邦は!敵か味方かと!」


オーブはこれに徹底抗戦する。大西洋連邦側から見て最寄りのオノゴロ島を前線と定めて洋上艦隊を展開、地上にはリニアガン・タンクや対空砲に加えて、初の国産モビルスーツであるMBF-M1 M1アストレイから構成されるM1アストレイ隊も配備した。さらに、5月15日から地球連合軍からの脱走でオーブに亡命していたアークエンジェルも義勇軍としてオーブ国防軍に加勢する。

後期GAT-Xシリーズは当代最強格のモビルスーツであるZGMF-X10A フリーダムや途中参戦したZGMF-X09A ジャスティスの尽力で抑え込まれ、地上のストライクダガーの大群も自軍のM1アストレイ隊に加えてGAT-X105 ストライクと途中参戦したGAT-X103 バスターの助力もあって何とか抑える。こうして後期GAT-Xシリーズのパイロットたちが薬切れによって撤退を余儀なくされ、これによりフリーダムとジャスティスが自由になったのを見たアズラエルはこのままでは自軍が全滅すると判断して全軍を一時撤退させる。


アズラエルは後期GAT-Xシリーズで戦力的に十分だと思っていた中で想定外の撤退に追い込まれたことからオーブの軍事力に対する認識を改めながらも、後願の憂いを断つためにこの機会にオーブを潰しておいた方が良いと判断、翌日早朝の再侵攻を決定する。

早朝の再侵攻こそフリーダムとジャスティスが再び後期GAT-Xシリーズを撤退に追い込むことにより退けるが、前日の惨状を見て既に勝ち目がないと判断していたウズミは連合軍の撤退に合わせてオーブはアークエンジェルと残存戦力をカグヤに集結させて宇宙へ逃がそうとする。その準備に時間がかかったため再出撃した後期GAT-Xシリーズの妨害にあうも、フリーダムとジャスティスの尽力により無事逃がすことに成功する(フリーダムとジャスティスは一番最後に打ち上げられたクサナギに掴まる形にて共に脱出)。さらに、それを見届けたウズミはオーブの五大氏族の当主全員が自決と共にアズラエルの目的であったマスドライバー施設およびモルゲンレーテ社の工場を爆破して降伏する。以後、ユニウス条約締結の日まで大西洋連邦の管理下に置かれた。

ジャスティスガンダム暁の車を見送って


この解放作戦の被害は甚大であり、五大氏族の当主が自決したために次代へ交代となり、臨時政府として大西洋連邦との交渉を担うことになる。しかし、管理者となった大西洋連邦はガス抜きとばかりに、現場の兵士の略奪や暴行行為を黙認、臨時政府はこれに対して抗議を行うも、聞き入れられることなくオーブの歴史において「屈辱の時代」と呼ばれるようになる。さらに、このような状態のためか臨時政府の氏族当主たちは"無能"の烙印を押されてしまう。

その裏では、オーブ在住のコーディネイターは大西洋連邦の手が伸びる前に亡命させており、希望者に応じてプラントやスカンジナビア王国へ送っている。その1人がプラントへ亡命したシン・アスカであり、彼はこの解放作戦が無ければ家族を失うことも無かったとして、ウズミとその遺児のカガリ・ユラ・アスハに対して敵意を向けることになる。


余談編集

  • 作戦名は大西洋連邦の視点によるもので、侵略を受けたオーブにとっては「オーブ侵攻作戦」でしか無い。
  • 劇中で描かれた解放作戦はオーブ連合首長国に対するものであったが、非加盟国との交渉が決裂した際に仕掛ける侵略戦争はほぼこの「解放作戦」とされる。
    • DESTINY ASTRAY』における南アメリカ独立戦争も侵攻した大西洋連邦にとっては「南アメリカ解放作戦」ということになる。
    • 解放作戦に発展しなかった例としては、『ECLIPSE』での赤道連合がある。大西洋連邦が非加盟国である赤道連合などの船舶に対して通行税と言う名の徴収を行っており、この徴収に反発して交渉しようものなら大西洋連邦は連合軍の戦力をチラつかせてくるため、赤道連合の政府は先のオーブ解放作戦と同じ轍を踏むわけにも行かず、泣き寝入りしている状態となっている。

関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED

コズミック・イラ

地球連合 地球連合軍 大西洋連邦 ムルタ・アズラエル 後期GAT-Xシリーズ カラミティ フォビドゥン レイダー 悪の3兵器

オーブ連合首長国 オーブ国防軍 モルゲンレーテ社 ウズミ・ナラ・アスハ M1アストレイ隊

アークエンジェル フリーダム ジャスティス ストライク バスター

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