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ジャスティスガンダム

じゃすてぃすがんだむ

ZGMF-X09A ジャスティスとは、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」に登場するモビルスーツである。
目次[非表示]

アスラン・ザラ「俺達にだってわかってるさ!戦ってでも守らなきゃならないものがあることくらい!!」

機体データ

機体番号ZGMF-X09A
全高 18.56m
重量75.4t
装甲材質フェイズシフト装甲
動力源核エンジン
所属ザフト三隻同盟
パイロットアスラン・ザラ


概要

パトリック・ザラの指示のもと、国力・物量に劣るザフトが、単機で絶対多数の敵を殲滅するほどの圧倒的戦闘力を示すための対地球連合軍の切り札として、鹵獲した4機の第1期GAT-Xシリーズのデータ、および鹵獲し損ねたストライクとの交戦データを注ぎ込み、兄弟機であるZGMF-X10A フリーダムとともに開発したザフト製の試作型モビルスーツ

モビルスーツ用のニュートロンジャマーキャンセラー搭載型核エンジンを採用したファーストステージシリーズの1機であり、ザフトが鹵獲したGAT-X303 イージスにも類似した外観を持つが、本機はゲイツで省略されたオーバースペックを解禁し、同世代のMSを圧倒する性能を持つ。また、フリーダムと同様にマルチロックオンシステムを駆使することで多数の敵機を同時に攻撃することが可能であり、本機のバックパックは換装機能も兼ねたリフターとなって飛翔し、ジャスティス本体とのコンビネーションで敵機を翻弄する戦術も可能となった。
なお、コンセプトとしてはイージスの後継機とも目されるが、外観を除けばイージスで特徴的だった可変機構や大火力のビーム砲は採用されておらず、内面を見るに唯一鹵獲できなかったストライクの方が良く似ている。

ジャスティス本体はビームサーベルビームライフル、シールドを持つオーソドックスな装備構成となっており、汎用性にも抜かりはない。一方で近距離戦闘のため機関砲は増量され、特殊装備よりも弾幕を利用した堅実な白兵戦を得意とする。

自由と正義


機体名の由来は同時開発されたフリーダムと合わせてパトリックが提唱した「ナチュラルに“正義”の鉄槌を下し、コーディネイターの真の“自由”を勝ち取る」という過激化した反ナチュラル思想に基づくもの。
だが当のパトリックがアスランにジャスティスを託して最初に命じたのは強奪されたフリーダムの奪還のみならず、相手がコーディネイターであろうが奪取に関わった者全員の抹殺という無慈悲なものだった…(フリーダム強奪に関わってるのはコーディネイターしかいない)。

型式番号

型式番号の「09」はジンシグーディンバクゥザウートグーンゾノラゴゥと数えて9番目に制式化した機体の番号として与えられている(技術試験機であったため解体処分が決定していたドレッドノートと、ビーム兵器実装のためにジャスティスよりも制式化が遅れたゲイツは除外されている)。
以降はX10Aフリーダム、X11Aリジェネレイト。X12Aテスタメント、X13Aプロヴィデンスと連番が続いている。

活躍

キラ・ヤマトの駆るストライクを撃墜した功績を讃えられたアスラン・ザララウ・ル・クルーゼの口から「ザフトからネビュラ勲章と共に最新鋭機が授けられる」という通達を受けたシーンで、ディアクティブモード状態のままデッキに収められた当機が整備されているワンシーンが映し出されていた。この話は32話で、実は主役機のフリーダムよりも本編への登場が早い(フリーダムの初登場は34話)。

フリーダムがキラによって奪取された後、フリーダムの奪還(に加え、関わった人物や施設の抹殺・排除)任務を与えられたアスランは、本機に搭乗して地球の各地を転々としながらフリーダムを捜索していった。
そしてオーブで、地球連合軍の第2期GAT-Xシリーズと交戦し劣勢に立たされているフリーダムを発見する。
これを見たアスランは任務を放棄してキラに加勢、キラ達が所属する三隻同盟に加わり、以降本機は三隻同盟の主戦力として連合軍、ザフトと戦った。

クサナギ発進援護時は、フリーダムとの共闘で何とか第2機GAT-Xシリーズを抑え込み、マスドライバーで急加速するクサナギの甲板にしがみついたフリーダムを手を取ってジャスティスも着艦、空へ上がる。

L4コロニー郡での戦闘時は、フリーダムと組んで前衛を担当し、またも第2機GAT-Xシリーズと交戦。フリーダムはストライクとバスター救出のため一時戦線を離れたために、一時的に3機を単機で相手取るという無茶振りを見せた。戻ってきたキラが激しい動揺の隙を突かれフリーダムが損傷した際には、本機がピンチを切り抜けた。

最終決戦においてはミーティアを用いてプラントへ放たれた核ミサイルを撃墜。更にフリーダムとの連携でオルガ・サブナックの駆るカラミティを撃破した後、カガリ・ユラ・アスハ駆るストライクルージュと共にヤキン・ドゥーエに突入。本機を内部で核爆発させることで大量破壊兵器ジェネシスを破壊した。
フリーダムと違い、こちらは自爆した為現存せず続編には登場しない。
アスランはストライクルージュに乗り込んで生還している。

武装

MMI-GAU1 サジットゥス20mm近接防御用機関砲

頭部に4門内蔵されているバルカン砲。GAT-Xシリーズのイーゲルシュテルンよりもかなり口径が小さいが、2門増設されている。

RQM51 バッセル・ビームブーメラン

両肩に装備されているビームブーメラン。
ソードストライクの武装「ビームブーメラン パンツァーアイゼン」をベースに作られた武装で、ザフトでは初のブーメラン装備。
核エンジンからのエネルギー供給により高い威力を誇り、フォビドゥンゲシュマイディッヒパンツァー表面を容易く切り裂いた(作中でゲシュマイディッヒパンツァーにまともなダメージを与えたのはこれが唯一)。手に持ったまま小型のビームサーベルとしても使用可能。
ビームのエネルギーが空間と干渉する際の作用を利用して飛翔し、投擲後は自力で位置と体勢を調節しながら戻ってくる。どうやらCEではビームを使った推進が行えるらしい。
後のソードインパルスに搭載されたフラッシュエッジはこれの改良型。

実はデザインが完成した時点では存在していなかった武装で、作中に登場するにあたって追加設定された。
この関係か放送当時に発売された立体物ではこの武装が付属しておらず、EXTENDED MS IN ACTIONで初めて再現された(ただしこの時点ではまだ別パーツで、本格的に着脱・変形も再現されたのはRGから)。

MA-M20 ルプス・ビームライフル

ジャスティスのメイン武装。カラーリングが違うのみで、フリーダムのものと同型。
核エンジンの恩恵により、デュエルやストライクなどのGAT-Xシリーズを始めとしたバッテリー駆動機のライフルを遥かに凌駕する出力と安定した威力を誇る。

MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル

格闘用武装。フリーダムと同じものだが、アスランは連結状態(アンビテクストラス・ハルバード)での使用を好む。使用頻度の高さ故に、アスランはインファイターと思われがちになっている。
ゲーム作品などではサーベルを持ったまま手首を回転させてシールドのように使うこともある。

ラミネートアンチビームシールド

フリーダムと同型色違いのラミネート装甲製シールド。
直撃したビームの熱をシールド表面で分散させてダメージを無効化させる。
ビームを長時間受け続けると熱拡散効率が悪くなり、シールドが変形してしまう。劇中ではカラミティのスキュラを受け止めてそのまま砲口までビームを押し戻した際に、シールド表面が焼け爛れたような状態となった。
余談だが、ジャスティスが劇中で受けたダメージはこれのみ。

MS支援空中機動飛翔体「ファトゥム-00」

本機の最大の特徴であるリフター。グゥルやインフェストゥスといったザフト製航空機の流れをくんでいる。
普段は背中に装着されたメインスラスターとして機能し、高い飛行機能を発揮する。さらに、リフターを前面に向けたフライヤー形態(ハイマットモード)へと移行する事で加速性能や機動性が上がる。そのためかビームサーベルを用いた格闘戦時は専らこの形態が使われる。
それに加えて、パイロットによる遠隔操作や自律AIでのオート運用によって、分離して敵を攻撃したり、囮として使用したりすることが可能。サブフライトシステムのように上部に乗る事も出来る。
本機とフリーダムの実験機・火器運用試験型ゲイツ改もこのリフターのプロトタイプを装備している。こちらはファトゥムでエンジンブロックだった部分に、稼働時間を延長させるための追加バッテリーであるパワーパックが搭載されている。

MA-4Bフォルティス ビーム砲
リフターの前部に2門搭載されている高出力かつ速射型ビームキャノン。
ジン等のバルルス改特化重粒子砲やバスターの超高インパルス砲の技術が転用されている。

M9M9ケルフス 旋回砲塔機関砲
エンジンブロック上部に搭載された実弾砲塔。
360度全方向に発射可能。

GAU5フォルクリス 機関砲
エンジンブロックからフォルティス砲身間に内蔵された機関砲。
必要に応じて弾種を炸裂弾や徹甲弾に変更することができる。

関連機体

ZGMF-X23S セイバー

大戦終結後に開発されたセカンドステージシリーズの1機。
本機はセカンドステージでも特にジャスティスやフリーダムの要素が濃く、パイロットも相まって事実上の後継機である。
また、デザインはイージスやジャスティスのものを踏襲している。

ZGMF-X19A インフィニットジャスティス

ファクトリーで開発された直系の後継機。
詳しくはリンク先参照。


関連動画



立体物

過去に様々なブランドで出されてはいるものの、フリーダムと比べるとなかなか立体化の機会には恵まれない傾向が強い。また、アスランが搭乗した各機体のなかではインフィニットジャスティスの立体化が先行しがちという弊害があり、たいていインフィニット~の後に立体化される。

ガンプラ

1/144サイズはコレクションキットシリーズ、HG SEEDシリーズ、BB戦士シリーズ、RGシリーズにてラインナップ。
各々、劇中で使用した装備が同梱されておりHG1/144シリーズ、BB戦士シリーズではアクションを取らせることが可能。 更にファトゥム-00の分離⇔合体が可能なギミックが再現されている。
ただしフリーダムと違い、HG SEEDの発展型とも言えるHGCEでは未だに立体化は実現していない(インフィニットジャスティスは立体化済み)。
1/100サイズは長らくSEED1/100シリーズシリーズでしか展開されていなかったが、アニメ放送15年目の2017年6月についに初のMG化が決定した(インフィニットジャスティスの方は2008年10月にMG化している)。

アクションフィギュア

2000年代にはMS IN ACTIONおよびEXTENDED MS IN ACTIONで発売。
2012年のHDリマスター放送によりROBOT魂でも発売され、その後プレミアムバンダイ限定でMETAL ROBOT魂でも発売された。
フリーダムと違い、METAL BUILDでは一切発売されていない。

なおほとんどの立体物にも言えることだが、ファトゥム合体時頭部アンテナとフォルティスビーム砲がもろに干渉するため、細心の注意を払う必要がある(特にファトゥムを水平にして肩に載せる場合)。特にアンテナの方は細いため、気にせず動かしてたらアンテナがボキッと逝ったり、吹っ飛んで紛失したりなんてことも...
インフィニットジャスティスの場合は最新フォーマットのHGCEで干渉部分に可動軸を設けることでリスク回避を払った造形になっている。無印ジャスティスではRGにてファトゥムそのものを横に広げる機構が取り入れられている。

余談

デザインの元ネタとなったのは『機甲戦記ドラグナー』に登場するドラグナー1型。SEEDの監督が新人演出家だった頃に同作に関わっており、飛翔翼型リフターや連結型サーベル等にそのリスペクトがあると語っている。

  • 講談社「機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol.3」において「装備換装型強襲用MS」という表記があり、ファトゥム-00以外の装備に換装する云わば「ザフト版ストライク」として本機が設定されていた可能性が窺える。
    • しかし、ジャスティスそのものがザフトを離れた為にファトゥム-00以外の装備が登場する事は無かった。ひょっとしたらドラグナーのようにキャバリアー0や仮設リフターに値する装備があったのかもしれない。
    • ジャスティスの初期案によれば換装装備の一つとして「MAと合体する」という案がある。その形状はどっからどう見てもミーティアで、形や運用方法は変わってしまったが、ファトゥム-00以外の換装装備はしっかり登場していた。

関連イラスト

ジャスティスガンダム
ジャスティス



関連項目

登場作品

機動戦士ガンダムSEED

関連機体等

ザフト製MS・戦艦 ZGMFシリーズ ファーストステージシリーズ インフィニットジャスティス
フリーダム プロヴィデンス
エターナル ミーティア ゲイツ

ストライク アークエンジェル

コルベット・ブースター:ファトゥム-00の運用方法はこちらに近い。

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