概要
モビルスーツの加速性能や機動性を向上させる高機動形態の名称。
ZGMF-X09A ジャスティス、ZGMF-X10A フリーダム、及びそれら系列機にて採用されている。
「ハイマット」は「HIGH MANEUVER AERIAL TACTICAL (高機動空戦)」の略。
ジャスティス系列
リフターを機体に対して垂直に保持した形態。
リフターの推力と揚力を最大限に発揮できる状態であり、加速性能や機動性が向上する。揚力を得られる大気圏内においては特に有用とされる。そのためか、高機動戦闘時は専らこの形態が使用される。また、正面方向の投影面積がそこまで増加しない=被弾リスクが増加しないためか、フリーダム系列が同名の形態を連続使用しなかったのに対して、一度この形態を取ると殆どそのまま戦闘を行うことも多い。
リフターに搭載されている各種射撃武装が機体前方に向くため砲撃戦にも適し、一斉射撃を行う際も基本的にこの形態が使用された。
フリーダム系列
放射状に広角展開した全ての翼をコンピュータ制御にてリアルタイム動作させることにより姿勢制御を行い、機動性および旋回性を大幅に向上させる形態。
急制動または急旋回を行う際によく使用される。一方、空気抵抗が増えるため加速には適さず、投影面積が増えるため回避にも適さない。そのため、実運用上は必要に応じて短時間だけ用いる形態となっており、同名の形態を持ち高機動戦闘では殆どその形態を取っているジャスティス系列とは対照的である。
フリーダムとライジングフリーダムの翼(ウイングバインダー)については高度な排熱能力を持っているため、大気圏突入時はこの形態を取りつつシールドを前面に構えることにより、断熱圧縮の熱から機体を保護することができる。
余談
作中では、ラウ・ル・クルーゼやムルタ・アズラエルがジャスティスとフリーダムの設計データを閲覧した際に表記として登場するのみで、呼称されたことは『SEED』シリーズを通して一度もない。また、その表記も正式名称の「HIGH MANEUVER AERIAL TACTICAL MODE」の方となっている。