キラ・ヤマト「命は、何にだって1つだ!」
機体データ
型式番号 | ZGMF-X20A |
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所属 | クライン派→オーブ国防軍 |
開発 | ターミナル(ファクトリー) |
全高 | 18.88m |
重量 | 80.09t |
装甲材質 | ヴァリアブルフェイズシフト装甲 |
動力源 | ハイパーデュートリオンエンジン |
パイロット | キラ・ヤマト |
初登場作品:『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』PHASE-39「天空のキラ」
概要
地球連合・プラント双方の非戦派が集まって結成された非政府組織『ターミナル』が、組織が擁する秘密工廠『ファクトリー』においてZGMF-X10A フリーダムの後継機として開発したモビルスーツ(MS)にして、パイロットであるキラ・ヤマト専用の超高性能ワンオフ機。
開発経緯
原型機
本機の原型機はザフトにおいて先代機フリーダムと同時期に設計・開発が進められていた量産を想定していた試作機(フリーダムをベースとした仕様変更機)であった。しかし、導入する予定だった次世代推進機関及びドラグーン・システム(※)の開発が予定より遅れたため戦時中に完成が間に合わず、日の目を見ることはなかった。さらに連合・プラント間の停戦条約『ユニウス条約』が施行され、ニュートロンジャマーキャンセラー(以下、NJC)を搭載している試作機は条約に抵触してしまうため、現存する機体とその設計データなどは全て封印される事となった。
(※):ドラグーン自体はプロヴィデンスで完成していたが、量産化によって必要となったパイロットの空間認識能力に依らない形にする量子インターフェースの改良が間に合わなかった。
その後、封印された試作機とデータは他のインフィニットジャスティスの原型機やドムトルーパーなどの設計データと共にターミナルのクライン派によって(秘密裏に)根こそぎ奪われ(この際、ザフトのデータベースからこれらの機体のデータは全て削除された)、『フリーダムをもってしても対処できない最悪の状況に陥った際に、単機で戦局を覆すほどの圧倒的火力を持つ機体が必要』という思想から、機体はファクトリーにて魔改造の日々を送る事となる。この経緯上、本機はZGMF-Xシリーズ(ファーストステージシリーズ)系列の機体にあたる。
なお、第二世代ドラグーンと次世代推進機関の研究はザフトで継続され、ドラグーンはカオスの機動兵装ポットで操作の普遍化を実現し、プロヴィデンスザクでの試験で量子インターフェースの改良が実現、これらを経てレジェンドにて完成。次世代推進機関はスターゲイザーに搭載されていたヴォワチュール・リュミエールシステムを転用しレーザー推進スラスターとした物が完成、デスティニーインパルスを経てデスティニーのウイングバインダーに搭載される形で完成を見た。
ファクトリーでの改造
ファクトリーに入った本機は、キラの搭乗を前提として開発・改造が進められる。機体奪取後にターミナルへ流入してきたザフトの最新技術(武装面の省エネ化・ヴァリアブルフェイズシフト装甲・ヴォワチュール・リュミエール・ビームシールド・第二世代ドラグーン・ハイパーデュートリオンエンジン)も惜しみなく投入され、もはやどこまで原型を留めているのか怪しいレベルのパワーアップを遂げ、フリーダムの数倍の性能を獲得した。もはや「ZGMF」とは名ばかりの、事実上のファクトリー製の機体と言って差し支えない。一方で、ファクトリーの技術力の関係から武装の型式番号からでも分かるように、部分的にサードステージシリーズ相当の技術は入っているが用いられているのは大部分がセカンドステージシリーズ相当と、ザフト正規軍の最新型モビルスーツであるサードステージシリーズに比べると全体的に型落ちしており、本体の完成度もあちらよりは劣るものの、開発(魔改造)開始時点からキラの搭乗を前提とすることでカバーし、事実上の機体スペックはサードステージの機体と互角になっている。その上で、(パイロットの精神状態の差が大きかったとはいえ)最終的にこれらに勝利していることもあり、本機はC.E.73最強のMSとして名高い。
総論として、極大コストをかけた個人用のカスタムメイド機であるが、 C.E.73年からの戦争期においてはどの勢力もガンダムタイプが試作機から意図された高性能チューン機へ変貌しつつあり、この機体もまたその流れに乗った機体の1つと言える。
なお、核エンジンから換装されたハイパーデュートリオンエンジンを運用するために本機には引き続きNJCが搭載されているが、本機の所属は連合でもプラントでもないため、ユニウス条約には抵触しない(これはインフィニットジャスティスやキラの以前の乗機である初代フリーダムも同様である)。
操縦適性
前駆型のフリーダムでさえ、性能をフルに扱うにはコーディネイターの中でも傑出した操縦技術と空間認識能力を必要とするという代物だったが、本機はファクトリーでの設計段階からキラ以外の搭乗・戦闘行為を想定していない。そのため、後述する機体構成でも分かるようにキラの操縦技術を前提としているため通常のMSでは考えられないほど大胆な調整が施されている。それも、「キラ専用ワンオフ機」という前提がなければ欠陥とも言えるレベル。いずれにせよ、本機に関しては操縦適性がキラにしかないと言えるだろう(設計思想からして当然ではあるのだが)。
機体名
あくまで一説だが、ストライクフリーダムという名称はラクス・クラインが「かつてどれだけ大破してもキラを守り抜いたストライクとフリーダムの名を冠し、キラの無事を祈る」という理由でつけたという説がある。もしこれが本当とすれば、キラ本人も機体も無傷で生還した本機への祈りは叶ったと言えよう。
なお、作中ではほとんどの場合フリーダムと呼称されており、正式名称のストライクフリーダムは初出撃時にキラとラクスから1度ずつ呼ばれたのみである。
見た目について
元々ザフトがフリーダムをベースに開発していた機体を転用したものであるため、全体的なシルエットは先代フリーダムと非常によく似ており、先代を知る者であれば本機を一目見てフリーダムであると判断できる。実際初陣で相対したグフイグナイテッドのパイロット(旧赤服を着ており恐らく第一次大戦を生き残った者)が「…っ!フリーダム!?」という反応を見せた他、フリーダムを撃破した張本人であるシン・アスカが本機を目にした途端「フリーダム!?なんだよ、そんな…なんで!」と(パイロットの生死もあるが)驚愕する様子を見せた。また、ギルバート・デュランダルにオーブ攻防戦の事後報告をするタリア・グラディスも(本機とインフィニットジャスティスを見て)「フリーダム、そしてジャスティスと言って差し支えないでしょう」という感想を述べている。
機体構成
頭部
全体的にフリーダムのものを踏襲しており外見も似ているが、本機はよりスタイリッシュなデザインへと変化。
内蔵されるセンサーはスーパードラグーン装備に伴う情報量の大幅増加に対応するため多層マルチアレイ化されており、キラの空間認識能力を前提とした調整をされているスーパードラグーンも問題なく操作可能。
額には型式番号を示すX-20Aとイタリア語で20を示す「VENTI」の文字が刻まれている。
胴部
コクピットは変わらず胸部に位置し、下記のエンジンと「MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲」を腹部、NJCを腰関節直上部に搭載。
コクピットシートこそ新調されているが、マルチレーダーセンサー搭載の主要コンソールやOS周りはフリーダムから大きく変わらないため、詳細はフリーダムの記事を参照。
動力
サードステージシリーズのデスティニー及びレジェンドで採用されたハイパーデュートリオンエンジンを搭載。
従来機の核エンジンよりも小型・高出力化された超小型原子炉(ウルトラコンパクト・ニュークリア・リアクター)とデュートリオンビーム送電システムを両方載せた代物で、キャパシターにはバッテリーも積んでおり不足の事態に備える。もっとも、作中でデュートリオンチャージは用いていない(エターナルにもアークエンジェルにも搭載されていない。また、そもそも受信機が搭載されているかも不明)ため、デュートリオンビーム送電システム要素は機能していない(この点はデスティニーやレジェンドも同様である)。
他のサードステージシリーズの機体とは異なる点として、ストライクフリーダムに搭載されているOSが専用のものではないため、通常モードとハイパーモードの切り替えが不可能。
装甲・フレーム
セカンドステージシリーズで導入されたヴァリアブルフェイズシフト装甲を外部装甲に採用、さらにハイパーデュートリオンエンジンからの電力供給により常時展開を可能としている。また作中では行われなかったが、電圧調整によるカラーリングの変更なども可能である。また、耐熱性能も大きく向上したようで、大気圏突入時にシールドやハイマットモードを必要としなくなった(この点はインフィニットジャスティスも同様である)。
フリーダムでは肘部分のみに採用されたスライド式装甲を本機は全ての関節部に採用、キラの搭乗を前提とし、機体として保てるギリギリのラインまで細かく装甲を分割する事で更に人間に近い動き=その他の機体性能と合わさり、非常に高い機動性・運動性を発揮する。
装甲細分化の欠点として、可動時の関節フレーム部が大きく露出し防御力が低下する点が挙げられるが、本機ではフレーム全てをフェイズシフト装甲材で製作する事で外部装甲スライド時に露出するフレーム部の耐弾性低下を黙殺、更に高機動時の戦闘に耐えうるフレームの剛性を両立させている。
関節部のPS装甲は通常時は鈍いゴールドに変色しているが、最大出力時には内部骨格部材に電力が振り分けられ、余剰パワーを光子の形で放射する為、眩い金色に発光する。
簡単に言えば当たらなければどうということはないという設計思想であり(仮にPS装甲が全力であっても既にビームが普及した世界であるなら基本的に気休めでしかない)、量子コンピュータによるシミュレーションでも被弾率は0にはできなかったが、開発者たちのキラの技量への絶対的な信頼感から防御力低下のデメリットよりも運動性向上のメリットの方が大きいと判断されて搭載されるに至った。
実際、実戦でのキラの技量がシミュレーションでの想定を超えていたため、この機構が採用されていなかった場合はキラの操縦に追いつかなくなっていた可能性があることが示唆されている他、余剰パワーの放出が間に合わなかったとされている。
このように「装甲を機能に支障が出る寸前まで犠牲にした上での非常に高い機動性を持つガンダム」「紙装甲」として近年広く認知されている(実際、ゲームでも防御力が非常に低く設定されていたりする)が、実際の装甲そのものは当時のC.E.世界において最高峰の強度を誇っており、露出する内部フレームも過去最高強度まで可動可能なフェイズシフト装甲になっているため、むしろ実弾・ビームに対しては旧フリーダムより強化されている(フェイズシフトはビームにも耐性があり、出力次第ではMSサイズでもビームライフルの威力に耐える事が可能)。また光子の放射が結果的にこの欠点を緩和する役目を果たしている。ビーム系の攻撃に対しても、堅牢かつ防御面積の自由度が高いビームシールドを備えており、実際には攻守共に隙が無いのが事実である。
よく「欠陥装甲」と揶揄されるが、これはあくまで一般的なモビルスーツとしての完成度の話であり、キラ専用のワンオフ機として見れば何の問題もない事になる。更に言えば、可動性を重視して内部フレームが露出する問題はストライクも抱えていたりと本機に限った話ではない。
同じくファクトリーで開発されたインフィニットジャスティスのフレームも同様のPS装甲材であるが、ストライクフリーダムほどの強い発光現象は確認されていない(HDリマスター版のOPでは若干発光している)。
これはパイロットが正規の訓練を受けた軍人で操縦が丁重なアスラン・ザラであるジャスティスに対し、フリーダムのパイロットであるキラは正規の訓練を受けずに実戦の中で培ってきた我流の技術で、更に本人が持つ素質による圧倒的な能力も合わさり、その能力に任せた操縦のせいで機体に掛かる負担が非常に大きく、常に最大出力状態で稼働していたからという理由があるらしい。
キラはかつてのストライクでもほぼ同じことをしており、オーバーホールを担当したモルゲンレーテ社の技術者がキラに文句を言うレベルにまでボロボロになっていた。そういった前例からも、関節パーツ同士の摩耗に耐えられるPS装甲材で建造したのは正解だったと言えよう。
なおこの機構、ザフトで量産試作機として開発されていた頃から存在した模様で、ドラグーン等と同様にザフト内でも研究が進められ、デスティニーに採用されている(デスティニーの内部フレームはこちらと同様のPS装甲材だったり、VPS装甲技術を転用し、動きに合わせて性質が硬化・柔軟化する特殊素材が使用されているなど、諸説ある。また、ストライクフリーダム開発時に得られたデータがザフト側に流れたことでデスティニーに同機構が採用されたという説もある)。
ただしこちらに採用された機構はインパルスの最新の戦闘データを解析した上で運用実績に合わせた可動範囲の設定と装甲分割を行っており、パイロットの技量に頼らず隙を限りなく無くした堅牢な造りをし、更にデスティニーがシンに引き渡された後も複数回の微調整が行われているという設定がある。このため、この機構の完成度に限って言えばデスティニーの方が上と言える(実運用上での差はない)。ストライクフリーダムが最初からギリギリまで装甲の細分化が行われていたのは、ファクトリー側にザフト程の大規模な施設や人員の余裕が無く、デスティニーのように実戦配備後に調整する猶予が無かったからという事情もある。
またデスティニーの場合は性質の異なる武装を効率的に運用し、特に対艦刀「アロンダイト」の使用に人間の動きに限りなく近い可動範囲が必要であったためにこの機構が採用されており、機動性や運動性の向上に関しては副次効果である。
余談
装甲が薄いとされることの多いストライクフリーダムだが、後に劇場版に登場した本機の改修機では多数のミサイルが直撃しても耐えきるほどの頑丈さを見せつけており、劇場版を見た人からは防御力が低いというイメージが払拭されることとなった。
デスティニーの内部フレーム材の設定は、マスターグレードの際に本機の設定を取り入れたものであり、作中でも(一応)金色に輝いていた本機と異なり演出の説明としての意味は持たない。これについては劇場版にて補完されることとなる。
スラスター
メインスラスター
フリーダム同様、背部に噴射ノズルを2基備えている。勿論、これだけで大気圏内飛行が可能。フリーダムのものより大型化している。
サブスラスター
メインスラスター脇のものは廃され、それ以外の脛前面、脛後面、ショルダーガードの内側、サイドスカート、足裏の配置を継承している。サイドスカート以外は大型化しており、フリーダムよりも高い推力を生み出せるものと思われる。また、脛後面のものは展開式となり、使用時にのみ展開して使用する。
主翼
正式名称「EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング」。
後述のスーパードラグーンをマウントする武装プラットフォーム機能を持つ、背部の可変式機動兵装ウイング。カオスの「EQFU-5X 機動兵装ポッド」の前型モデルにあたる。
ドラグーンの武装プラットフォームであるため、高品位かつ大容量なパワーコンジットを内蔵した強度の高い大型マウントアームによって本体と接続されている。そのため、フリーダムの能動性空力弾性翼(ウイングバインダ―)との関連性は特に見られず、翼の数は10から8へ減り、翼一枚一枚の形状も全て均一になるなど、全体の形状も大きく異なっている。
ドラグーンのマウント部は金色をしている(元は一部立体物の仕様だったがHDリマスター版により逆輸入された)。大気圏内にて後述するヴォワチュール・リュミエールを使用する際、ドラグーンとウイングの間に隙間を作ったとする描写としてこの金色の部位が見えるようになっている。一方、ドラグーンをパージした際はヴォワチュール・リュミエールも最大展開されるため見えなくなる。
フリーダムの能動性空力弾性翼と同じくスラスターを内蔵しており、その方式には従来のガス推進や超伝導電磁推進ではなく、スターゲイザーに搭載されていた惑星間巡航システム「ヴォワチュール・リュミエール」の発展形である光パルス高推力スラスターを採用している。あちらのように太陽風等を用いた加速による惑星間航行に用いるわけでもなく、光エネルギーを推力に直接変換する光子ロケットの一種となっており、ウィングの基部に内蔵されたレーザー発振器からウィングに張ったヴォワチュール・リュミエールの膜に対してレーザーを照射することにより推力を得る。これにより本機の機動性は飛躍的に向上するが、ヴォワチュール・リュミエール起動時には、その繊細な操作には優れた判断力と熟練度が要求されるため、キラ以外が最大限に使いこなすことは困難とされる(むしろ一般のMSパイロットには不可能)。
ウイングのドラグーンをパージすることで最大限に活用することができるようになり、その際は基部からヴォワチュール・リュミエールの膜を青白い光の翼のように放出し、より驚異的な高速戦闘が可能となる。そのため、適宜ドラグーンをパージ可能な無重力環境でないと最大限に活用することは不可能であり、実際に大気圏内での戦闘では同じヴォワチュール・リュミエール搭載のデスティニーより速度で劣り、何度も距離を詰められている。逆に言えば、大気圏内においてもあらかじめドラグーンを外しておくなりすればヴォワチュール・リュミエールの最大稼働が可能であると思われる。また、無重力環境においてもドラグーンの再充電のために定期的にウイングへマウントし直さなければならないため、リュミエールを展開・稼働できる時間が限定されている。
ドラグーンシステムのプラットフォームであるため非常に重量があり、フリーダムより8.59tも増量している。それでもフリーダム自体が非常に軽量な機体だったことからドラグーンシステム搭載機で最軽量な機体となっている(簡易ドラグーン搭載機は除く)。
余談
- このヴォワチュール・リュミエール(VLとも略される)の設定はマスターグレードを初出とする後付けである。というのも、ヴォワチュール・リュミエールはこのマスターグレードが発売される半年前に公開された『STARGAZER』を初出とする設定であり、放送当時には存在しなかった。当初、監督によれば「デスティニーと並んだ時の見栄えを優先した演出で、特に設定は無い」ということで、実際ドラグーンの基部にギミックなどが追加される前はドラグーン射出後のウイングは黒一色で殆ど厚みが無く、宇宙空間では背景とほぼ同化して全くと言って良いほど目立たず、はっきり言ってしまえばかなりカッコ悪かった。つまるところ、後年の外伝に登場した設定を使って本編の演出に説明を加えた形となる(ガンダムに限らず長寿コンテンツでは頻繁に見られる事例である)。これについては同じくヴォワチュール・リュミエールによる光の翼を持つデスティニーも同様(デスティニーの光の翼も放送当時はミラージュコロイドによるものでしかなかった)だが、『DESTINY』の機体群の設定整理も兼ねていたマスターグレードの発売時期の関係もあり、ヴォワチュール・リュミエールについてはデスティニーより本機の方が先に設定されている。さらに、マスターグレードでは「武装プラットフォームからスーパードラグーンをパージすることで、このスラスターを最大限に活用することができる」という、「できない」「不可能」としない記述となっていた。その後はHDリマスター版のPHASE-42にてドラグーン着装状態で瞬間的にVLらしき光を放出したほか、ムービックのカレンダーでは同様の状態で光の翼を展開しているイラストも存在している。
- 初登場したTVシリーズのPHASE-39でのみ、ヴォワチュール・リュミエールが展開されていないハイマットフルバーストを見ることができた(以降のスペシャルエディションやHDリマスターではこのシーンもヴォワチュール・リュミエールを展開したものに修正されている)。
ハイマットモード
全ての翼を放射状に広角展開する高機動戦闘に特化した形態。ビームサーベルを用いた格闘戦時は専らこの形態が使われる。
ハイマットフルバーストモード
翼を全開にし、全ての武器を一斉発射する「必殺技」。
先代機フリーダム同様にマルチロックオンシステムが搭載されており、多数ロックオン・全砲門開放によるフルバーストも発動可能。
大気圏内では5門(フリーダムと同砲門数)、大気圏外ではこれにドラグーン8門を加えた合計13門による一斉射撃となる。
大気圏内では、原型機のフリーダムの斉射は重粒子砲(赤ビーム)がバラエーナ2門であったのに対して、カリドゥス1門に減少する事になる(無論、個々の威力が向上しているため、総火力はストライクフリーダムが上)。
スーパーロボット大戦などでは、ドラグーン・フルバーストと呼称される。
武装
作中にて機体と共に色が変化していることから、本機は武装にもVPS装甲が使用されているとみられ(カリドゥスは通常のPS装甲)、特にライフルについては本機(とインフィニットジャスティス)が初の事例である。
MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲
頭部に搭載された近接防御機関砲。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。
開発時期としてはセカンドステージシリーズの「MMI-GAU25A 20mmCIWS」の発展形と思われるが型番的にはインフィニットジャスティス・デスティニー・レジェンドに搭載された「MMI-GAU26 17.5mmCIWS」の方が近い。
機関砲(ガトリング砲)なので、ミサイルの迎撃やPS装甲を持たない小型兵器への攻撃に適している。
劇中では未使用。
なお、開発段階で機構の内装に大きなスペースを必要とするという理由から排除する案も出されたが、実弾兵器への信頼性を理由に搭載されたという経緯を持つ。これに限らず、C.E.73年代になるとどの勢力の主力量産機もビームライフル(ないしそれに相当する武器)を装備するようになるほどビーム兵器が普及したことで、弾倉等でペイロードを占有する割に威力がない実弾兵器は廃止される傾向があった(CIWS系が小口径化されているのもそのため)。
MA-M02G シュペールラケルタ・ビームサーベル
ジャスティス及びフリーダムの「MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル」の強化発展型。マティウス・アーセナリー社製。
前駆型同様、2基のデバイスを連結させた両剣形態「アンビデクストラス・ハルバード」モードとしても使用可能なビームサーベル。ラケルタとの外見上の差異はない。
性能面では当時最新鋭だったセカンドステージのヴァジュラに対抗するために威力を同等に匹敵する程に改良され、更にハイパーデュートリオンエンジンを搭載している事と相まって、実質前駆型を凌駕する程の威力に昇華された。また、ラケルタからの直接発展形であるためヴァジュラと比べサーベルのリーチやハルバードモード(ただしヴァジュラにもハルバードモードが存在するという資料もある)という手数の多さでは勝っており、搭載機のエンジンの恩恵により、あちらよりも高性能と言って差し支えない。同様の理由からビーム刃の形成にはミラージュコロイド技術を用いている可能性が高い。
前述の装甲分割機構による非常に高い可動性が併さることで、近接型の機体にも引けを取らない高い格闘性能を発揮することができる。
キラは格闘において二刀流を用いた高速戦闘を得意とする為、劇中で連結する事は無かった(TV版DVDの宣伝ポスターには、連結したビームサーベルでデスティニーと対決するイラストが描かれている)。
『FREEDOM ZERO』の予告では模擬戦用サーベルと同じオレンジのビームを展開している。
MA-M21KF 高エネルギービームライフル
ジャスティス及びフリーダムの「MA-M20 ルプスビームライフル」を改良したビームライフル。マティウス・アーセナリー社製。
フォアグリップが省略され小型化しており、性能はルプスと同等だが新型エンジンの搭載により、威力は大きく向上している。計二挺装備されており、両手に持って使用する。実体シールドが廃され左手がフリーになったことによってこの仕様とされた。
二挺拳銃スタイルで異なる方向への敵機に対処可能な他、新たにライフル同士の連結機能が搭載されており、より高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。連結状態ではデストロイの主砲一斉射でさえも破れなかったデスティニーのビームシールドを何度も打ち破る威力を見せた。
未使用時はクスィフィアス3をサイドスカート部に移動し、空いたスペースに用意されているマウントラックにマウントする。
スペシャルエディション及びHDリマスターでは、発射後にフリーダム系列機体特有の赤い粒子が収束して銃口から飛んで行き、それが直撃する事で更に大きな威力を発揮する描写があった。
MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
腹部に内蔵された大出力ビーム砲。本機の武装の中では最大の威力を誇る。
同系列の武装がアビスにも搭載されているが、ハイパーデュートリオンエンジンからの電力供給により威力・連射性能においてアビスのそれを大幅に上回る。
腹部固定式のため射角は限られるが、構えずに撃てるため乱戦などでは使い勝手が良いと思われる。威力はデスティニーの「M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲」と互角で、幾度と撃ち合っては相殺されていた。
砲口には金色のPS装甲が用いられているため、耐弾性や耐久性も高い。
また、コクピット直下にこの兵装が搭載されている為、パイロットを保護するためにコクピットとの間を遮蔽する超高精度鏡面壁とエネルギー防壁が完備されている。
フリーダムにおける「M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲」に相当する重粒子砲だが、ハイマットフルバーストの項でも前述したように本機では重粒子砲が1門に減少していることになる。が、本装備含めた全火器の火力が向上していることもあって問題にはなっていない上、むしろバラエーナの不採用によってウイングバインダーの機構が単純化したことや重心バランスの大きな変化が減ったこと、そもそもバラエーナ自体MS戦では過剰火力であったことを考えると高速戦闘時のデッドウェイトが減りプラス要素が大きいと考えるのが妥当だろう。
MMI-M15E クスィフィアス3・レール砲
フリーダムの「MMI-M15 クスィフィアス・レール砲」の発展型。機能は変わらず、レールガ]兼AMBAC(姿勢制御)ユニット兼サーベルラック。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。
キラがフリーダムで度々接射を行っていたこともあって格納方式が小型・単純化されているが、技術力の向上によって威力は向上している。前型同様に連射も可能。前型同様実弾投射装備であるためPS装甲への効果はないが、弾速と速射性は随一であり、キラの技量と合わせて非常に高い命中精度を誇る。
なお、ビームライフルを両腰にマウントする際は本装備はリアスカートへ移動する為、その間使用する事が出来ない。つまり物理的にサーベルと本装備の併用は不可能であり、この点も装甲と同じく欠陥と指摘される箇所の1つだが、そもそもフリーダムがサーベルとクスィフィアスの併用を行ったことは一度だけなので実運用上は問題ない。簡潔に言うと、キラ専用機なので問題なし。
サーベルラック部分には回転機能が追加されており、平時は斜め(マニピュレーターが抜刀しやすい角度)だがレール砲展開時はサーベルが横に垂直になるように可動し、リアスカートへ移動した際には縦に垂直になるように可動する。その状態から抜刀する際にはマニピュレーターに合わせて90度回る。
また、前型に一応存在していたサブグリップについては2回しか使われなかったため、本装備では廃されている。
余談
名称の数字が「2」ではなく「3」なのは、アビスのバラエーナ改が当初は「クスィフィアス2レールガン」となる予定だった名残と言われている。
初期の頃は砲身後部のユニットには特に機能が無かった(設定画や模型でも特にモールド等もなかった)が、後述のライトニングエディションでスラスター機能が追加されている。
背部へのスライド機構についてだが、問題にこそならなかったものの戦闘の自由度を避ける要素であることは確かであるためか、ストライクフリーダム弐式への改修時には本装備の後継となる「MMI-M16XE5 フォランスアスタ レール砲」のサイドアーマー部にライフルのマウントラックが増設されスライド機構は廃されている。
MX2200 ビームシールド
両前腕部の装甲に装備されたビームシールド発生装置。ハイペリオンに搭載されたアルミューレ・リュミエールの改良型。
アルミューレ・リュミエールが持つモノフェーズの特性を引き継いでおり、外部からの攻撃を遮断しつつ自機による内部からの攻撃を通すことができる。作中では、デスティニーのアロンダイトを白刃取りする際、マニピュレーターを内部からシールド内に突っ込んでいる。また、ビーム全般と強く反発し合うため、ビームシールド同士で鍔競り合うこともできる一方、強力なビームを受けた際はノックバックにより吹き飛ばされる。
ビームの出力を調整することで防御面を自在に変化させることができ、発生器を重ねることで防御範囲をさらに拡大可能なため、レジェンド戦では二枚重ねることで前方全て+αの広範囲をカバーし、ドラグーンのビームを防いでいる(設定では機体全体を保護することもできる)。
従来のシールドとは違い、重量がないので軽量化に一役買い、更に防御力も比べ物にならない程に大幅に向上している。また、ビームガン、ビームサーベルとしても使用できる。
発生装置は一見埋め込み式のように見えるが、前腕装甲に内蔵・格納された小型アーム(これにもPS装甲素材が採用されており金色をしている)によって保持されており、発生装置の角度を調整することができる(『DESTINY』PHASE-41の白刃取りシーンでも確認できる)。
対ビームコーティングを施されたものは通過してしまうという弱点があるが、本体装甲にVPS装甲を使用しているため事実上問題にならない。
型式番号から分かるようにデスティニーやレジェンドに装備されている「MX2351 ソリドゥス・フルゴール」より古いモデルであり発生装置も若干大型だが、性能面での差異は無い。
スーパードラグーン
機動兵装ウイングの武装プラットフォームに搭載されている8基の遠隔操作兵器。
使用者の空間認識能力に依存しない第2世代ドラグーンシステムをベースとしてキラが使用する事を前提とした専用のチューンナップを施した。キラという特定パイロットの空間認識をベースにした改造品であるため、再び特異な空間認識能力が必要とされる兵装に戻ってしまっているが、キラ専用機なので問題はない。
フルバースト時のマルチロックオンにおいて必要とされる情報処理との並列処理を含めるとスーパーコーディネイターであるキラでなければ性能を最大限に発揮させることは不可能である(これだけの処理をしつつ更に複数の敵機の頭部・腕部・武装のみを同時かつ正確に撃ち抜いているので、最早神業という言葉も生温い次元になっている)。
さしものキラも初使用時は感覚がつかめていなかったのか、グフイグナイテッドからの拘束を振りほどくために咄嗟に使用したとはいえよく見ると3発ほどあらぬ方向に撃っており敵機や武装に命中していない。
また、ヴォワチュール・リュミエール展開状態のストライクフリーダムに追従できるほどの機動力も持ち合わせている。
上記のとおり、攻撃端末としては非常に強力かつ優秀だが、そもそもSEEDシリーズのドラグーンのご多分に漏れず、本機は1G環境下で自重を相殺するだけのスラスターを有していないため大気圏内では使用できない(同時代にはデストロイのような例外もなくはないが)。
以上の事から、本機は全領域型ではあるが大気圏外戦闘を主眼としていることがわかる。
MA-80V ビーム突撃砲
スーパードラグーン先端に1門ずつ内蔵されたビーム砲。マティウス・アーセナリー社製であり、カオス・ガイアに搭載されている「MA-81R ビーム突撃砲」の前型モデル。
放出される荷電粒子をビームソードのように砲口前方に固定することでスーパードラグーンを格闘兵装として用いることも可能であるが、作中で使われることはなかった(設定画はあるため後付けではない模様)が、後の作人にてとある人物がかなりぶっ飛んだ方法で使用された姿を見せることになる。一部のゲームではビームソードを使用している。
余談
- 本機の中でも特に設定の変更が激しいと言われがちな部分だが実際のところは、1/100(とムック本)の「空間認識能力に依存しない第2世代ドラグーン」、1/60の「特異な空間認識能力を必要とするシステム」という相反した設定を、翌年に発売されたマスターグレードで「第2世代ドラグーンをベースにキラをパイロットに想定してクライン派独自の改良が施された」という形で強引に統合したという経緯になる。また、この際に上述の情報処理に関する設定が追加されたことで完全にキラ専用となったが、これと空間認識能力の設定が混同したものが広がってしまったため、「高度な空間認識能力が要求されるためにキラにしか扱えない」と誤解されるようになった(上述の通り、正確には「マルチロックオンとの併用による最大運用がキラにしかできない」。だが、マルチロックを抜きにしてもキラの高度な空間認識能力に合わせて調整されているので、キラの空間認識能力で無ければ完全な性能を発揮できないのも事実ではある)。
- ちなみに、本機の武装の中で最後まで名称が決まっておらず、上述したマスターグレードが初出となる(つまり本装備で最も直近に後付けされた設定は正式名称だったと言えなくもない)。
- カオスの機動兵装ポッドやデストロイのシュトゥルムファウストのように、ドラグーン端末(子機)と端末に内蔵された武装が別々に設定されている。
M.E.T.E.O.R.07
オプション装備。
初代フリーダムと同様、こちらの装備にも対応。
フリーダムでは核エンジンの出力をもってしてもエネルギーの供給が間に合わない時があり、フルパワーでの使用には制限があったが、ストライクフリーダムではより高出力化したハイパーデュートリオンエンジンによりフルパワーでも問題なく稼働させることができる。
ミーティア装着時はドラグーンが展開できないのかフルバースト時には使用しておらず、総砲門数は84とフリーダムより1門少なくなっている(無論本機の個々の武装の威力は上がっている上、エンジンの強化によりミーティア側の出力も上がっているため総攻撃力では上回る)。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
『FREEDOM ZERO』の予告で使用しているアサルトライフル。
ギャンシュトロームとの模擬戦で使用しており、マガジンが赤い模擬戦用の物を装填している。
劇中の活躍
『SEED DESTINY』
ファクトリーにて完成した本機はエターナルに艦載され、キラ・ヤマトの搭乗を待つことになる。
天空に羽ばたく新たな自由の翼(PHASE-39)
エターナルがザフトに発見された際、キラはストライクルージュで駆けつけ、大破させながらも救援と着艦に成功。ルージュを降りたキラは艦内でラクス・クラインから本機を受領する。ものの数秒でOSの設定・調整を完了しエターナルから出撃、グラズゴー隊のザクウォーリア・グフイグナイテッドらを単機で相手取る。ザクから発射されたビームをビームシールドで防ぎ、ミサイルは撃ち落としてエターナルを護衛。高速で敵軍に接近し、ビームサーベルですれ違いざまにザク2機の頭部を斬り落とす。次いでグフからのビーム連射を軽々避けきって右腕を斬り落とし、接近戦を仕掛けてきたザク2機・グフ2機をそれぞれライフルで攻撃(一発目はザクの右腕とグフの頭部、二発目はグフの左脚とザクの右腕)。直後に別のグフ2機からスレイヤーウィップで右脚と左腕を捕縛されるが、即座にドラグーンを展開し右側のグフは右腕、左側のグフは右脚をそれぞれ破壊して捕縛から逃れる。そのままドラグーンフルバーストを敢行し、ザクとグフ合計8機を一挙に無力化する。この戦いぶりにザフト側の艦長であるグラスゴーは「2分…僅か2分で25機のザクと、グフが全滅だと!?」と驚愕した声を上げていた(計算は合わないが)。本機はMS隊の母艦であったナスカ級3隻のもとへ急行し、弾幕を避けきりクスィフィアス3とドラグーンでスラスターを破壊し全艦航行不能に至らせた。
オペレーション・フューリー(PHASE-42~43・HDリマスター版ではPHASE-41~42)
ラクスを地球に降ろすため、およびインフィニットジャスティスをアスラン・ザラに届けるためエターナルから発進。ラクスを乗せたインフィニットジャスティスの手を引いて大気圏突入、ザフト軍が侵攻中のオーブ連合首長国へ降下。デスティニーに追い詰められたカガリのアカツキを救うべく即座にインフィニットジャスティスの手を離しクスィフィアス3を発射、アカツキを狙っていたデスティニーのフラッシュエッジ2を2基とも破壊。次いでシュペールラケルタで斬りかかり、アークエンジェルやミネルバ、そしてカガリやシン・アスカの前へ姿を現す。
インフィニットジャスティスに乗るラクスをマリュー・ラミアスに任せ、カガリを国防本部へ向かわせると、デスティニーと互角の戦いを繰り広げる。ビームライフルでデスティニーのビームシールドを破り、直後放たれた高エネルギー長射程ビーム砲にはカリドゥスの発射で対処・相殺した。アロンダイトの猛攻にさらされる中、キラはSEEDを発動。ビームライフルを上空へ投げ、ビームシールドを活用してアロンダイトを白刃取りし、の隙に本体へクスィフィアス3を当ててアロンダイトを奪い海へ投棄する。デスティニーがノックバックを受けている一瞬でライフルをキャッチし、その後もライフルと圧倒的機動力で猛攻を加えられるが、回避と防御の姿勢を崩さず耐え抜いた。デスティニーがエネルギー不足を起こして退却した後はオーブに侵攻するザフト軍のMSの迎撃に向かい、次々とフルバーストやサーベルで戦闘不能にしていった。
その後、再出撃してきたデスティニーおよび随伴のレジェンドが本機を狙ってきたためこれらと交戦。デスティニーの猛攻をレジェンドが援護する形の2機を相手取る形となり持ち堪えつつも苦戦する。デスティニーのパルマフィオキーナによる突撃には蹴りで対処したが、割って入ったレジェンドに追撃を阻止された上ドラグーン一斉射をビームシールドで受けきるもシールドは破られてしまい、機体バランスを崩したところをデスティニーの高エネルギー長射程ビーム砲にロックオンされてしまう。あわや撃墜寸前だったが、そこにアスランのインフィニットジャスティスが参戦しデスティニーを抑え込んだことで危機を脱し、自身はレジェンドと互角の戦いを繰り広げる。幾度か衝突を続けるも互いにダメージは与えられず、ザフト軍の目的であるロード・ジブリールが宇宙に脱走したためザフトは撤退を開始。追撃はせず、アスランが気を失って落下したインフィニットジャスティスを救助しアークエンジェルへ着艦した。その夜、オーブの代表首長として声明を放送するカガリのもとへラクスを送り届けるためにオーブ行政府へと発進し、着陸してラクスを降ろしている。
その後アークエンジェルやインフィニットジャスティス共々正式にオーブ国防軍に配属され、宇宙へ上がる。エターナル合流後はそちらに帰艦している。
メサイア攻防戦(PHASE-49~FINAL PLUS・HDリマスター版ではPHASE-48~FINAL PHASE)
破壊兵器レクイエムの中継コロニーステーションワンを破壊すべく、ミーティアを装着して出撃。アスランと共に多数のザフト正規軍MSや戦艦を蹴散らしながら、イザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンの助力もあってこれの破壊に成功。しかし直後、メサイアよりデスティニーとレジェンドが現れたため、ミーティアをパージしてインフィニットジャスティスと共にこれの迎撃を開始する。デスティニー・レジェンドと2対2の構図で互角の戦いを繰り広げるが、時間がないと判断したキラは自身とエターナル以外の軍を全てレクイエムに向かわせる。ストライクフリーダムはなおも自身を追撃するレジェンドと交戦。
パイロットであるレイ・ザ・バレルの衝撃の発言によって一時劣勢となるが、キラも自身の信念をぶつけて持ち直しレジェンドのドラグーンを全基落とす。更にキラの言葉にレイが動揺した隙を突いてハイマットフルバーストでレジェンドの無力化に成功する。
その後再びミーティアを装着してメサイアの外周リングをビームソードで切り裂き、ネオジェネシス含む内部施設をミーティアフルバーストで破壊する。最後は崩れ行くメサイアから脱出し、アスラン達と合流し生還するのであった。
放送当時から無傷なのはガンダム的に頂けないと指摘が多かったのが原因かは不明(但し、無傷過ぎたのはガンダム的には否定的な意見は当時から多かった)だが、スペシャルエディションとHDリマスター版は、行動を共にしていたインフィニットジャスティスと脱出しており、武装や部位の破損は無かったが、最終的には一目で分かる位の装甲の表面上の損傷が見られた。しかし、VPS装甲である本機にどのようにして傷がついたかは不明。
停戦後、プラント最高評議会の要請を受けてラクスがプラントに入港する際、その艦載機として護衛についていた。
『SEED FREEDOM ZERO』
特報PVにて、ギャンシュトローム(おそらくイザーク機)と宇宙空間で模擬戦を行う本機の姿が確認されている。この際、ビームサーベルが模擬戦用のものに交換されている他、ビームライフルはジンの「MMI-M8A3 76mm重突撃機銃」に二挺とも交換されている。
またギャンシュトロームと正面から激突した際に完全にパワー負けして押し返されている。
『SEED FREEDOM』
本編の半年前(推定でC.E.74年12月頃)、アークエンジェルに引き渡される手筈の本機がテロリストに強奪され、地上の施設を破壊して回った。オーブが対応に手間取る中、ファウンデーション王国のMSであるブラックナイトスコード ルドラ(スピネル)が出現。ビームライフルで応戦するもフェムテク装甲で無効化され、ルドラの「OWC-QZ200 対モビルスーツ重斬刀」で胴体部を斬りつけられて無力化され、本機は沈黙した(小説版では撃墜されたと記されている)。その後本機はオーブに回収され、モルゲンレーテ社に入った。
なお、戦闘シーンはシンの回想で数秒描かれたのみであり、その全容は不明となっている。また、この事件は後に「フリーダム強奪事件」として事後処理が行われたことがカガリの口から判明している。
そして、修復と改修を受けた自由の翼は、主の意思に応えるべく再び宇宙に飛び立つ。
余談
- ルドラとの戦闘で初のマトモな破損と同時に撃墜となった(被弾だけなら初戦闘時にグフ2機にスレイヤーウィップの捕縛を受けている他、HDリマスター版ではメサイア離脱時に全体的に軽度の傷が見られた)。
- 『SEED FREEDOM』で語られた詳細不明の事件は、福田監督によれば劇場版製作前に前日譚として企画されていたOVA作品があり、そこで本機などについて触れられる予定だったらしい。
- 脚本自体は完成しており、現時点ではこのストーリーを「やるかどうかはわからない」とのことだったが、その後の映画の大ヒットを受けて映像化する可能性が出てきたことを示唆している。
- ストーリーは「この事件でアグネス・ギーベンラートがコンパスに来ることになった経緯」と「シンが戦後に明るさを取り戻すまで」を描いているとのこと。
- 本機が撃破される直前のブラックナイトスコード ルドラの背景にはゼウスシルエットの残骸が転がっているが、詳細は不明。
- 対MS戦闘に特化している上で地上でのスーパードラグーンは使用できないことから『地上施設への攻撃』に関しては些か火力が足りていない。しかし、この特殊装備はその用途に特化しているので辻褄が合う。さらに、奪う側は『この特殊装備の運用』を重点に絞ればストライクフリーダムのピーキーな操縦性の問題点を解決させられる。
バリエーション
『SEED』シリーズ
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場。
本機の運用データとムラサメの可変機技術を流用して製造された後継機。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場。
強奪事件で破損(小説では撃墜)した本機を修復の上で改修を施した機体。同一機体である。
さらにMDE262S プラウドディフェンダーとドッキングすることでZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダムへと進化する。
改造ガンプラ
アメイジングストライクフリーダムガンダム
漫画『ガンダムビルドファイターズA-R』に登場。
第8回世界大会時にメイジン・カワグチがアラン・アダムスと共同でストライクフリーダムガンダムをベースに製作した機体であり、ブレイヴドラグーンなどストライクフリーダムガンダムの要素を受け継ぎつつも、フレームの色はメイジンの二つ名である「紅の彗星」を思わせる赤に改められている。
ドラグーンをダブルオーライザーのようにバインダーに懸架する形に変更し、ストライクフリーダムではオミットされていた背部ビーム砲を復活させているなど、ベース機とはバックパックの構成も大きく改めており、これによってストライクフリーダムとはまた異なる印象を見る者に与えている。
更に「ストライク」と名が付くように、状況に応じて装備を追加・変更する事で様々な形態に変化する。
TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』に登場。使用者はマギー。
ストライクフリーダムをベースにノワールストライカーを改造した「ラヴストライカー」を装備している。
Webアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場。使用者はリク。
ガンダムダブルオースカイからの改修機で、フリーダム及びストライクフリーダムから着想を得た要素が多く含まれる。
但し、ドラグーンなどの遠隔操作型の武装は無く、本機の象徴とされるアームドウイングバインダーはどちらかと言えばデスティニー+フリーダムの要素と言った方が正しく、ストライクフリーダム要素は2挺のライフルとライフルの連結要素ぐらいである。
ガンダムフリーダムナイト
『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の外伝となるWeb模型企画『HHイメージングダイバーズ[Version C.Z]』に登場。カザミの制作したガンダムジャスティスナイトにインスパイアされたキャプテン・ジオンがそれと対になるように(無許可で)ビルドしたガンプラ。
ストライクフリーダムを基本とし頭部の他ナイトウイング、武器のショットランサーとサークルシールドをジャスティスナイトから複製している。
カリドゥスやクスィフィアス3など胴体に火器がある分手数がジャスティスナイトより多いが、光の魔術を操る魔法騎士という設定で押し切っている。
ちなみにカザミ自身はキャプテン・ジオンの熱烈なファンである。仮にこのガンプラを目にした時の彼の心境や如何に。
Webアニメ『ガンダムブレイカーバトローグ』に登場。使用者はミヤマ・サナ。
パーフェクトストライクガンダムのエッセンスを多分に取り入れ大改造を施している。
Webアニメ『ガンダムビルドメタバース』に登場。マスクレディーが使用。
上記のパーフェクトストライクフリーダムのオマージュモデル。
関連動画
余談
名称
当初は「スーパーフリーダムガンダム」という名称であったが、同時期に早稲田大学のサークル「スーパーフリー」が強姦事件を起こした影響からか、現在の名称に変わった。
公式サイトでは「一部媒体に置いて違う名称が使われていましたが」との表記があったが、その媒体とは他ならぬ公式サイトであった。
デザイン
2010年にカトキハジメ氏のリファインデザインを基にしたパーフェクトグレード版が発売され、続く2013年11月に実機考証を基にしたリアルグレード版が発売された。
初期案では金色の新型フリーダムと銀色の新型ジャスティスを出すアイデアがあったとスタッフインタビューで語られており、金色の関節はその名残であるという。
- 更に監督の福田己津央氏によればフルパワー時には機体全体が金色になるという演出を考えていたが、他のロボット作品とアイデアが被ることから後に金色の関節の設定を考えたとインタビューで語っている(一応、全身金色の装甲の機体は登場している)。
後付けで設定が追加されていくことはガンダム作品では珍しくないが、本機は特に多いと有名。
上記のヴォワチュール・リュミエールをはじめ、本体の出自も放映時には「フリーダムとセカンドステージシリーズのデータを混ぜ合わせてクライン派が開発した」という設定のみで、「フリーダムと同時期に開発されていた量産試作型をベースに改造した機体」という設定はマスターグレード発売時や、同時期の模型雑誌にて設定担当者が寄せ書きした際に追加された。また、旧ハイグレードのストライクフリーダムでは同機の開発とフリーダムのレストアを同時期としつつも、マスターグレードのインフィニットジャスティス側では同機をキラが開発主導したとしており、2機の開発タイミングが不明瞭なものとなっている。
劇中でキラはフリーダムがモルゲンレーテ社で修復されていたことを知らず、オーブでの特殊部隊襲撃時にはじめてフリーダムに再搭乗している。ただし、ストライクフリーダム初登場の際はバルトフェルドに機体受領を促され、ラクスに機体の存在を確認していることから、この前後では認知していたようである。
金色のPS装甲材フレームも当初は単純にフリーダムよりパワーアップしているという表現を視覚的にわかりやすくするための物で、最大稼働時に発光するという設定は1/60「ライトニングエディション」のために作られ、装甲分割機構や高機動時の負担対策という設定はマスターグレードで追加された。
裏を返せば、2006年発売のマスターグレードで設定が整理・追加・補完されて以降は特に変動していないため、実はイメージほど後付けが多い機体でもなかったりする。後付けが多いという印象は、2年の間にマスターグレード込みで5回も立体化された上、各種雑誌等でも頻繁に言及されたことで、短期間でのメディア露出が歴代でも群を抜いて多かったため、その中で語られる多種多様な設定が強く印象に残ってしまったというわけである。実のところ、設定の後付けの多さで言えば、立体物の関係やHDリマスター制作決定に伴い随時設定が追加されていたフリーダムの方が多かったりする。マスターグレードによるハイマットフルバーストモードの追加は勿論のこと、直近のものだと2011年にハイマットフルバーストの優位性について設定が盛られた(これによりフルバーストモードが殆ど存在意義を失った)他、同年にマルチロックオンシステムの最大ターゲット数が事実上撤廃されている(最大ターゲット数についてはミーティアフルバーストと矛盾していたためその修正ともとれる)。しかし、こちらは時間を置きながらの後付けだったため、本機ほどその印象は強くない。
デスティニーやインフィニットジャスティスも同じくマスターグレードで設定が整理・追加されて以降は特に変更・追加ないため、『DESTINY』の機体設定はマスターグレードが一応の最終稿と考えて間違いはない。
外部出演
ガンダムビルドダイバーズバトローグ
GBNの絶対的チャンピオン:クジョウ・キョウヤが『ガンプラバトル・ワンデイバトルロイヤル』にてランダムで割り当てられたガンプラとして使用した。メイの駆るモビルドールメイ+Ⅱネオ・ジオングをミーティア装備で沈め、ヒロトのガンダムバルバトスルプスレクスと決戦に挑んだ。
Ⅱネオ・ジオング戦ではビームナギナタをなんとウイングバインダーで白刃取り(厳密には違うが、わかりやすいため白刃取りとしている)、至近距離でミーティアユニットのビーム切断による撃破を成した。
バルバトス戦では大気圏内に突入。ミーティアも破壊されるが、31mm近接防御機関砲の射撃で視界を奪うと手動でドラグーンを取り外しバルバトスの肩に突き刺すという荒業で対抗している。
ちなみに、チャンプは上記フルバーストの際に種割れとXラウンダー能力の同時発動を行っている。
ガンダムビルドメタバース
ウルツキ・セリアがかつて使用していたガンプラとして回想シーンに登場。
セリアは後にガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュを製作・使用している。
ゲームにおける本機
媒体にもよるが、基本的にはパイロット共々高コスト強機体として描写されることが多い。
ドラグーンは大気圏内であるステージでも使用可能だが、本編同様に全基を一斉に射出するため、個別に使うことは出来ない。
ガンダムVSシリーズ
連合VSZAFTⅡ
最高コストで実装。ミーティア装備も別機体として実装されてる。機体性能としては高い機動が売りであり、武装面も高いダメージを出せる射撃武装や、それぞれに強みがあり使い分けることができる各種格闘といったようにどれも高水準にまとまっている。特にドラグーンは敵の牽制に使ったり、自機の周りに展開して自衛したりとかなり強力だが、ドラグーンフルバーストはできない。
ガンダムVSガンダムNEXT
ゲーム「機動戦士ガンダム ガンダムVSガンダムNEXT」において隠しボスとして登場。
耐久力が減るとミーティアを装備し、さらに耐久力が減るとミーティアが壊れ常時S.E.E.D.発動状態になる。
ボス機体らしく、耐久力・攻撃力が高く、反応がいい。特に連続で切り抜け高いダメージとカット耐性を持つ格闘通称「キランザム」が強力だった。ほぼ原作通りの性能を発揮するのでかなり強く、また隠しステージ故にコンティニュー不可である事も相まってその戦闘能力で多くのプレイヤーを苦しめた。
その後、1次解禁に伴いプレイアブル化。
こちらは所謂高機動万能機。射撃・格闘は標準以上でBDも優秀だが、火力と耐久力が低く使いこなすのが難しい。火力が低いため劣勢からの一発逆転は不可。一応、ドラグーンフルバーストは範囲と威力が高く強力なのだが、時限強化のS.E.E.D.発動中限定となっている。また、ボス時に使用していたキランザムも使用不可。
PSP版では射撃性能が強化されたが、格闘性能がやや下方修正されたためにAC版よりも距離感を意識する必要がある。火力と耐久力はやはり低い。
勝利ポーズは一回転した後に原作のタイトルバックと同じポーズをとり、敗北ポーズは連結したビームライフルに寄りかかるポーズとなる。
機動戦士ガンダム EXTREME VS.シリーズ(EXVS)
高い機動力と優秀かつ豊富なビーム兵器を備えた射撃寄り万能機。コストは3000。
赤ロック距離が長く、機動力もトップクラスで、間合いの調整は得意。 ブーストダッシュは速度面もさることながら旋回性能にも優れている。ただし、耐久力は600と同コストワースト。これは一つ下のコスト2500の平均値にも劣っており、事故に弱く、覚醒ゲージの総蓄積量が少ないため、半覚醒3回が安定しない。
武装は射角と弾数に優れるビームライフル、弾速と誘導が優秀な単発ダウンのチャージビームライフル、威力以外は改善されたマルチロックオン射撃のビームライフル2挺連射、自機の周囲に停滞・相手を方位と使い分けれるため攻防両面に使える特殊射撃のドラグーンといずれも優秀で実用的。 発生と弾速に優れるサブ射撃のハイマットフルバーストはドラグーン停滞中に使えばドラグーンフルバーストに変化し攻撃範囲が大きくなる。
格闘は前作と比べると、発生・判定は基本的に弱くなった。
とはいえ一部の格闘は万能機とは思えない性能を持ち、迎撃性能は抜群。攻撃の誘導を切る効果を持つ宙返りを持つ。
ただし耐久力の低さから、積極的に格闘を振っていく機体ではない。
この機体の本領は、豊富なビーム兵器を活かした中距離以遠における射撃戦での迎撃性能と軽快で高い運動性能を生かした回避性能ゆえの高い生存能力にある。上記の通り打たれ弱いため使いこなすのには手練がいるが、優れた使い手が使用すれば相手の攻撃を避けつつ撃ち合いを制するといった高度な射撃戦を行える熟練者向けの機体である。
これらの要素から強機体として使用率も高かった。
勝利ポーズは、宙に浮きながら停滞ドラグーンとヴォワチュール・リュミエールを展開。FBでは、OPのタイトルバックを再現したロングライフルを構えたポーズが追加された。 敗北ポーズは、片膝を付いて俯くようになる。
フルブーストでは行動キャンセルルート追加の他、覚醒技の発生速度及び威力上昇、停滞ドラグーンのビーム発射コマンドが連合VSザフト時のもの(特殊射撃ボタンでビーム発射)に変更され、前作よりある程度強化がなされている。
マキシブーストでは、念願のヴォワチュール・リュミエールの戦闘中発動が可能となった。
ただし、ゲーム上機体性能に変化は無く、あくまでエフェクトのみの実装である。
前作と比べ上方修正が加えられたためか再び強機体入り。
現在ではガンダムレギルスとナイチンゲールの参戦、アップデートにより弱体化が施されたがまだまだ強めの位置からは退いていない。
更に、覚醒時限定で格闘チャージを行うとミーティアとドッキング可能。後述するボスフリと比べて性能は低いが特殊射撃のフルバーストの破壊力は高い。(ただしその巨体ゆえ対人戦では的になりやすいので実際はネタ武装。)
そしてNEXTで登場したボスフリも復活。通常→ミーティアとドッキング→常時覚醒といった点はNEXTと同様。本体がプレイアブルに近い性能の為、NEXT程の鬼畜性能は無いものの、出現ステージの場所上(現時点で最難関とされる7-DEX)高い耐久力と高跳びの多用で倒しにくくなっている。
マキシブーストONでは、オーバードライブの削除に伴い、全ての機体に弱体化調整が入っている。(シングルCSの威力低下、後派生が強制ダウンになる等。これは後述するEXVS版ボスフリにも適用されている)。MBまであったマルチCSも削除されたが、ロックオン切り替え時に単発ダウンのチャージビームライフルが強制的にマルチロックオンに変更されなくなったため、以前より咄嗟のダウン取りがやり易くなった。このほかにもスーパードラグーンが敵に取り付きやすくなる等、強化された部分もそれなりにある。
勿論S.E.E.D.発動の追加に伴い、前作のミーティア合体が削除されている(これはインフィニットジャスティス、フリーダムも同様。)。使用時にブーストが回復し、機動力が大幅にアップするが、受けるダメージが倍になり、ダメージを受けると即終了、1出撃に1回等の制約もある。そのため使い所はよく考えたい。
EXVS2ではサブ射撃にカリドゥスが追加、ハイマットフルバーストは後サブに変更され、発生スピードが低下した代わりに拡散するようになっている(連ザ2のストフリのサブ射撃をイメージしたら分かりやすい)。覚醒技がミーティアフルバーストからサーベル二刀流の切り抜け乱舞系格闘技に変更されており、格闘ボタンを追加入力すると切り抜け回数が増え、その分威力もアップする(NEXTのキランザムからドラグーンを抜いたと言えば分かりやすいか)。この他にもBD格闘が乱舞技に変更されている。
なお、本作から実装された機動力重視のモビリティバースト(M覚醒)と格闘CSのSEED発動と組み合わせると、たった2回のブーストダッシュでステージの反対側までたどり着くという、とんでもないスピードを発揮する。
XBでは、サブ射撃が単発カリドゥスとクスィフィアス3になり、カリドゥス照射/フルバーストが特殊射撃、ドラグーンが特殊格闘に移動。後格闘が宙返りになった代わりに後派生の踵落としが消失。
また、SEED発動が開幕から使用不可、機動力増加量が減少した代わりにリロードが可能となった。同時にM覚醒の機動力上昇も抑えが入ったため、高機動BDが出来なくなった。
…というのも過去の話。10/21のアップデートにてSEEDがリロード不可に。さらに、開幕から使用可、通常時とSEED中の機動力が強化された。特に機動力に関しては上昇力にアッパーがかかり、前作同様SEEDと覚醒を合わせたスピードは冗談抜きで早すぎる。使い慣れたプレイヤーでも制御できないレベルに。
もはや射撃寄り万能機ではない。
この他にもMBのマルチロックCSが復活。コマンドが後射撃CSに割り当てられたため、サーチ変えしてもマルチロックにならなくなった(これはガンダムサバーニャも同様)。
ガンダム無双
2より参戦。
集団戦・タイマン共に優れている。
C1は1回で2連射するために連射速度は速く、特定スキルをつけて打ちまくると爽快。
ただし、通常連・チャージ攻撃ともに隙が大きめ。
何故か原作には無い、ドラグーンで相手を直接タコ殴りにする攻撃方法を持つ。
真・ガンダム無双ではチャージ攻撃6がドラグーンタコ殴りからハイマット・フルバーストに変更され、さらに集団戦に特化。そしてパイロットレベルが30になると発動できるSP攻撃2はミーティアとドッキングし、ビーム砲やミサイルからなる広範囲のフルバースト攻撃となる。
A.C.E R
前作の3の旧フリーダムのような強さはないが、それでも強力な機体。ゲージをためてSEEDを発動させれば、連続でオールレンジ攻撃が可能。
プレイヤーが仕様しても使いやすい機体ではあるが、僚機として参戦させるとゲームの進め方が非常に楽になる。プレイヤー機をドラグーンで援護してくれる。
スーパーロボット大戦シリーズ
総合的には『継戦能力の高い射撃機』と言える性能となっている。
スーパーロボット大戦Z
原作同様フリーダムを失ったキラの機体として登場するのだが、参戦時期が非常に遅い(終盤に入ったところである)。
移動後攻撃可能なTRY攻撃、ドラグーンフルバースト、味方で唯一となる敵味方識別可能なMAP兵器と、対雑魚戦では無類の強さを発揮する。一方でEN回復があるもののそれで賄いきれないほど燃費が悪く、更に単体火力は高くないのでお世辞にも使い勝手は良いとは言えない。
一応ランド・トラビスを主人公にした場合は、フリーダムがスポット参戦する時期に改造を行っておけばその改造を引き継ぐのだが、セツコ・オハラを主人公にした場合は大抵初期から参戦しているシンが主力として活躍しているであろう上、ルートによってはシンとデスティニーが離脱せずに最後まで活躍し、武装面でもエターナルとの合体攻撃としてミーティア装着状態での一斉射と大型ビームソードでの両断攻撃があるもののデスティニーの方が使い勝手が良い為、若干冷遇されているといえる。
余談だが、没データとして敵使用のデータが存在する。
第2次Z破界篇ではインフィニットジャスティスとの合体攻撃が追加されるなど、やや優遇されている。ただし設定を反映して装甲が非常に薄くなり、VPS装甲があるとはいえ不意の被弾が怖い機体となっている。フル改造ボーナスで「EN回復(中)」が追加されるので、燃費面がある程度解消されている。MAP兵器も完備しているため、スタメンで採用しても十分活躍は出来るだろう。
第2次再生篇ではフル改造ボーナスが合体攻撃のダメージアップに変更されたことで燃費面が弱体化したが、エターナルとの合体攻撃が復活し、各種補正を駆使することでガンダム系以外には最大ダメージを叩き出せる機体となっている(ガンダム系ユニットにはエースボーナスが対ガンダム戦に特化している刹那・F・セイエイの方がダメージを出せる)。
第3次Z時獄篇でもやはり参戦は中盤だが、燃費が大きく改善され、更にMAP兵器が着弾指定型から敵味方識別有りの自機周囲攻撃型に変更されたことで使い勝手が非常に良くなり、高い殲滅力を持つようになった。一方で本作はインフィニットジャスティスおよびエターナルが不参戦なので合体攻撃は無し。
天獄篇ではZシリーズ初の序盤から参戦となった。本作でも合体攻撃は無いが、従来のインフィニットジャスティスとの合体攻撃が召喚攻撃として実装されている。
スーパーロボット大戦K
今作ではZと打って変わって非常に強力な機体になっている。
比較的早期(といっても全36話中の19話からだが)加入し、パイロット共々高水準な性能を持つ。
ただしKの参戦機体の例に漏れず燃費は悪いので、十全に使うなら強化パーツ等でのフォローは必須。
本作では地上と宇宙で武器性能が若干変化し、地上ではドラグーン・フルバーストに変わってドラグーンを使用しないハイマット・フルバーストになり、最大火力が低下する。
スーパーロボット大戦L
41話中27話と参戦は遅め。
パイロットの方がやや弱体化したが、相変わらず強力。
魔改造を疑う程に燃費が改善されたため、総合力ではむしろ強くなっているとさえ言える。
本作でもMAP兵器が強力だが、レジェンドガンダムが更に上を行く最強のMAP兵器搭載機となっているため若干目立たない。
他にもデフォルトで宇宙適応Sを持つ貴重な機体。
SEED系モビルスーツでは本機とアカツキだけであり、他はいずれも10段階改造で得られる機体ボーナスによってしか適応Sは持てない。
また、前作K同様の地上と宇宙での性能変化は本作でも健在。
スーパーロボット大戦UX
参戦は相変わらず中盤。
宇宙マップが少ないためか、地上でもドラグーンを使用可能になった。
また、通常兵器版のフルバーストでマルチロックオンのカットインが無くなった。
本作ではレジェンドが居ないため、最強のMAP兵器搭載機の座を取り戻している。
戦闘アニメに非常に力が入れられており、歴代最高クラスの格好良さを誇る。
スーパーロボット大戦V
参戦は中盤から。
第3次Zとほぼ同様の性能だが、カリドゥスが移動後攻撃可能になった反面射程が1~3になり、代わりの長射程武器として単体版ドラグーンが追加されている。
カスタムボーナスがマップ兵器版ドラグーンの性能強化に特化されている為、もし運用するのならそこに気をつけよう。
本作では『クロスアンジュ天使と竜の輪舞』の「ヴィルキス」をベースに開発されたというクロスオーバーがある(但し、『クロスアンジュ』の機体(パラメイル・ラグナメイル)全般に言える事だが、武装及び戦闘面での演出はデスティニー及びインパルスに似ている事が多く、『V』ではキラ側に台詞の新録が無い為、台詞の新録があるシンの方が各作品との絡みが多く見えてしまうのが難点である)。
ちなみにあるステージで熟練度を取る時はこの機体とインフィニットジャスティスの合体攻撃(コンビネーション・アサルト)がほぼ必須である。
スーパーロボット大戦DD
何とデスティニーガンダムより早く登場する。
また、DDでようやく救われたキラの表現としてか
『フレイ・アルスターの支援パーツ』というファン感涙必死のオリジナル要素まで引っ提げて来るという歴代でもトップクラスの優遇を受けている。
「降り掛かる火の粉から大切な人を守る為ではなく大切な人の為に全てを守る」翼になったストフリと言える。
Gジェネレーションシリーズ
「PORTABLE」で初参戦。他ゲーム同様にC.E.ガンダムどころか全ガンダム系最強クラスを誇る。
近距離から遠距離まであらゆる射程に対応でき、覚醒武器やMAP兵器持ち、更には飛行可能と汎用性はトップクラス。
ハイパーデュートリオンシステムによってVPSなどのアビリティによるEN消費はないが、強力な武器はENを多く消費するので、EN強化やEN回復オプションパーツを装備しておけば継戦能力は高くなるだろう。
また武器の属性が多彩なのでOP装備やアビリティでの強化がしにくいのが欠点。
もちろんミーティアとのドッキング形態もあるが、宇宙でしか使うことができない(特定のOP装備で地上でも運用可能)上、サイズの関係で配置を間違えるとミッションの進行を妨げる要因ともなるため、使用頻度は少ないだろう。しかし大型機であるため、高い火力による対MS・対艦戦に優れている。
初参戦時はフリーダムと攻撃が同じでHPと防御が高いという現在の設定からは真逆とも言える性能だったが、「ワールド」以降はデザインが後述のマスターグレード準拠に変更され、性能面も設定に準拠した防御が低いものの(作品によってはフリーダムよりも下)、機動が全機体中でもトップクラスという傾向になった。
イベントムービーではデスティニーとレジェンドの2機に加え、リボーンズガンダムという新たな強敵の前にあわや撃墜、というところで突然現れたGNソードビットがGNフィールドを展開。呆気にとられるキラの前に刹那とダブルオークアンタが現れる、という一幕が繰り広げられる。
「クロスレイズ」では、機関砲とビームライフル、ドラグーンで相手を囲い込み、追従するドラグーンと共に突撃しながら機関砲とクスィフィアスで迎撃したところを近距離のカリドゥスで追い打ちをかけ、トドメのハイマットフルバーストモードでは、機関砲2門、ビームライフル2門、カリドゥス1門、クスィフィアス2門、ドラグーン8門の合計15門による本気の全武装フルバーストを見ることができる。
開発は劇場版が登場していないため現状は行き止まりで、ミーティア装備になるかフリーダムに戻るかしかない。∞ジャスティスに開発できることもあるが、いずれにしてもこれ以上先には進めない。
立体物
パイロット共々人気のMSなのでプラモデルは多くのブランドから発売されているが、腰部レールガンのスライドギミックや本体の細かい色分けが災いして可動面や色分けの面で難があるキットが多く、特に本放送時期に発売された物はこれにプラスして造形面でも低評価のものが多く、各模型雑誌では頻繁に徹底改修作例記事が組まれていた。
また、近年ではストライクフリーダムよりその改修機であるストライクフリーダムガンダム弐式やマイティーストライクフリーダムなどが先んじて立体化することも多くなってきている。
- コレクションシリーズ
最初に発売されたストフリのプラモデル。 1/144スケール。
先に発売されたデスティニーに比べると色分け面と可動面では通常の同シリーズの物と同程度なので見劣りする面もあるが、肘と膝の関節が無可動なのもあり後発の1/100やSEED HGよりもやや細めで造形は評価されている。
なお、本機を以てコレクションシリーズが終了となった結果、インフィニットジャスティス、グフイグナイテッドなどはコレクションシリーズで発売されなかった。
同シリーズでは本放送時期に発売された物としては最後のキット。
設定画寄りではあるもののやや骨太で、なおかつレール砲の稼働ギミックが胴体に内蔵されている影響で腰から下の可動が壊滅的なのが難点。
先に発売されたデスティニーに比べると劣る点が目立ち、またアニメ放送終了後に発売されたインジャ以降は同シリーズながら設計思考が変更となりプロポーションが当時のMGやアニメ作画寄りになった為、尚更出来に差が出ていた。
MGフリーダムとのミキシングで劇中のプロポーションを目指したモデラー諸氏も多い。
- SEED HG
後半メイン四機の中では2番目に発売。
1/100をダウンサイズしたような見た目で1/100の欠点を大体引き継いでいたが、造形面以外にもサイズが縮小した為色分けが厳しいものとなり、全く関係ない色での単色成形のビームライフル、中途半端な数のドラグーンエフェクト、ドラグーンエフェクトに引っ張られクリアブルー成形になってしまったビームサーベル、関節の金色が再現し切れていない微妙な成形色など多くの欠点が目立ってしまった。
特に最後発のデスティニーが造形も良くプレイバリューに富んだ良作と評価されただけに比較として尚更低評価を加速させてしまっていた。 そして、大量の在庫の山を作った。
ドラグーンのギミック等オミットされているが、レールガンの展開やビームライフルの連結、さらにはレールガンのスライドギミックも搭載しており、ビームライフルを腰に懸架することが可能。
付属品として、ビームライフルの他にビームサーベルやビームシールドも単色成形ながら付属する。
造形自体もストライクフリーダムの特徴しっかりとSD体型に落とし込んでおり、放送当時発売のキットとしてはストフリのキットの中でもかなり完成度が高かった。
後に特別なシール付でデスティニーとセット販売されたものもある。
- 1/60
「ライトニングエディション」と銘打たれたキット。これまでの同スケールのキットと違い、ビークラフトが監修している為に劇中作画に近いプロポーションなのだが、このキットの最大の特徴は頭部と関節にLEDを仕込む事によって劇中の様に各部を発光させる事が出来る。
その為値段も10000円と高いが、全身を光らせた際の存在感は大きい。
しかし、このギミックの為に可動が犠牲になっている部分もあり、また合わせ目を消すために接着してしまうとLEDや電池交換の妨げになってしまうという問題点もある。
作画監督の重田智氏とビークラフトの監修によりアニメ劇中を思わせる引き締まったプロポーションが特徴で、各所に大きくアレンジが加えられ、更にリアアーマーにスライドギミックを追加したことでレール砲の稼働ギミックを腰部に内蔵できるようになり、これまで問題となっていた腰部の可動制限も解消。
レール砲にもスライド機構が追加され、伸ばすことで劇中のイメージに近い長さにすることができる。
機動兵装ウイングは大きい2枚羽根の展開に連動して各小羽根が開くギミックが追加された他、ドラグーンマウント部に伸縮ギミックを追加することで収納時はコンパクトにしつつハイマットモード時の大きなシルエットとの両立に成功。
ギミック・デザインともに後続キットの基礎となっている。
ビームライフルの青い部分とビームサーベルの黒い部分以外は色分けもほぼ完璧である。
フレームパーツのABS樹脂は成型色で金色を再現すべく金属粉が混ぜられており、通常のABSよりも強度が低く塗装やウイングの展開ギミックを動かす際は細心の注意を払う必要がある。
関節ブロックとドラグーンマウント部フレームをメッキパーツに差し替え、ドラグーン射出状態を再現するためのアクリル棒とエフェクトパーツ及びアクションベースを同梱した「フルバースト版」も同時発売。
ただし、エフェクトパーツを使用した場合のドラグーンは上下の向きが劇中描写と逆な上、アクリル棒が短くバンク映像のようなドラグーンフルバーストは再現できないなど内容としては微妙。
また、現在のストライクフリーダムの基本的な設定の殆どはMG版の発売時に追加設定されたものである。
- ROBOT魂
2010年に発売。
MG版をベースに1/144サイズに落とし込んだようなデザイン。
胴体のカリドゥスの砲口などは金メタリックで塗装されているが、それ以外の金の部分は塗装されずにどちらかと言えば黄土色で、この辺りはあまり評判が良くない。
初回特典でドラグーンの展開状態を再現できるクリアのジョイントパーツが付属している。
MG版をベースにカトキハジメ氏がアレンジしたデザインは格好良いのだが、先発のストライクやレッドフレームと比べるとディテールが少なくシンプルなためか大味との声も。
また、設計上の問題か材質の問題かドラグーン基部が脆く折れやすいのが難点。
関節が金色なのに加え、機動兵装ウィングの内部フレームがゴールドメッキという豪華仕様。
さらに伊勢谷大士氏の作例からフィードバックされた展開ギミックが追加されより派手に見えるように。
全ての翼を展開した姿はまさに圧巻。
これまではシールか塗装が必須だったビームライフルの色分けも完璧に表現されている。
プレミアムバンダイ限定で、VL展開時の光の翼エフェクトと、アクションベースに追加することでドラグーンを射出状態でディスプレイできるアームがセットになった拡張キットも発売された。
MGフルバースト版の反省を踏まえてか、ドラグーンの上下の向きやドラグーンフルバーストの再現もバッチリ可能となっている。
- SDEXスタンダード
BB戦士以来10年振りのSD体型のプラモデル。
SDEXスタンダードでの立体化のためプロポーションはかなりスタイリッシュで可動範囲も広い。
しかしながらそれ以外はBB戦士より退化しており、色分けは大部分をシールによって補完となっているのはまだしも、レールガンが1パーツで構成されているため、レールガンを展開することが不可能。
前方に発射口を向けることはできるが、それをするとパッケージの様にかなりおかしなことになる。
また、手に持たせる用のビームサーベルやビームシールドも付属しないため、人によってはBB戦士を買うのをおすすめする。
- METAL BUILD
2015年に発売。
シリーズの特徴である大幅なアレンジが本機のスタイリッシュさとマッチしており、金色のフレームの質感は各種立体物の中でも最高クラス。
可動範囲も良好で、各部位の耐久性も高い。
受注限定生産でヴォワチュール・リュミエール展開状態を再現できるエフェクトパーツが発売された。
- HGCE
2016年にHGUCラインで発売。
最初期のHGUCキットをメインにリメイクする『REVIVE』プロジェクトの一つとしてラインナップ(なお、宇宙世紀作品以外でリバイブプロジェクトにラインナップされたのはガンダムSEEDシリーズのみである)。
SEED HGから可動は大幅に進化しているが、レール砲のギミックが胴体側に内蔵されている関係で腰を回すと回した方向のレール砲も一緒に動いてしまう欠点もある。ビームライフルやビームサーベルの連結機能も追加されている。
デザインはMG版よりも設定画版がベースで派手なアレンジが無く、設定画とアニメの中間寄り。一方で頭部のデザインがアレンジを担当したモデラーのNAOKI氏の好みが強く、ユーザーによっては賛否両論となっている(REVIVE版キット全般に言えることだが)。
他のHGCEキットよりもやや身長が高く、後のデスティニーやインジャと並べると若干の違和感があるので気になるならばストフリか後続二機のどちらかを調整する必要がある。
リバイブプロジェクトは本キットを以て終了したものの、HGUC内でのリメイクは引き続き続いている。
プレミアムバンダイにて成型色を変更して関節部に艶消し金メッキ加工を施し、光の翼、ビーム・レール砲のエフェクト、スタンド付きのセットも販売された。
後にアメイジングストライクフリーダムガンダム、ガンダムラヴファントム、ガンダムパーフェクトストライクフリーダムにリデコされている。
- METAL ROBOT魂
2018年に発売。
このシリーズの例に漏れずフレームにはダイキャストが使われており、金メッキの塗装により質感も最高クラス。
ドラグーンの展開状態を再現できるジョイントパーツがデフォルトで付属している。
プレミアムバンダイ限定で光の翼のエフェクトセットが発売。
2023年にはSEEDシリーズ20周年を記念して、全身のカラーリングが一新され、マーキングもゴールドとシルバーを主体としたものに変更された20thバージョンが発売された。
- MGEX
2022年に発売された事実上のMG2.0。
これまでのスタイリッシュさとは真逆の四肢が太めのメリハリが効いたがっしりとした体形が特徴。
「ガンプラ史上最高峰の“金属表現”」をテーマとしており、3色のコーティング(メッキ)と2色のメタリック成形色、エッチングシールという6種類の要素を使い分ける事で、本機の特徴的な黄金に輝く関節・フレームの金属表現を追求する超豪華仕様となる。
全身の装甲は細かくパネルラインが分割され、そこから上記の金色に輝くフレームが見える。
当然ながら色分けも完璧でビームシールドのエフェクトパーツも2枚付属。可動域も驚異的なものを持ち、劇中シーンの再現も違和感なく行える。
一方で値段も15,400円と相応に高く、何よりパーツ数がとにかくエグい事になっている。
関連項目
登場作品
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO
関連組織
関連機体
前駆・後継
- ZGMF-X10A フリーダム(兄弟機にもあたる)
- STTS-909 ライジングフリーダム
- ZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式:改修後の本機。
母艦
兄弟機
その他関連機種
- GAT-X105 ストライク(機体命名の参考とした説がある)
- GSF-YAM01 デルタアストレイ:プラントやD.S.S.D.、ロウ・ギュールの技術協力を受けて火星で開発された機体で、ZGMF-Xシリーズと同一のOSが搭載され、核エンジン、NJC、ヴォワチュール・リュミエールの搭載といった点で、ストライクフリーダムの親戚のような機体といえる。
関連人物
その他
クジョウ・キョウヤ…ガンダムビルドダイバーズバトローグでの搭乗者。
ウルツキ・セリア…ガンダムビルドメタバースでの搭乗者。
三蔵ストライクフリーダムガンダム、窮奇ストライクフリーダムガンダム…SDガンダムワールドヒーローズに登場する本機をモデルにしたキャラ。