Welcome to GBN
概要
2018年4月3日から9月25日までテレビ東京系列火曜日17:55 ~ 18:25にて放送していたガンダム作品。2013年に放送されたガンダムビルドファイターズ同様にガンプラを主体とした作品である。挿話の数え方は『ep』。
ただし、ビルドファイターズシリーズとは関連性の無い、独立した世界観になっている(プチッガイのほか、モブMSとしていくつかのガンプラは登場)。
また今までの「スポーツとしてのガンプラ」から「ガンプラでの冒険」へとテーマも大きく変わっている。
放送開始前のプロモーションに対しても力を入れており、情報解禁と同時にep00に相当するプロローグ(流れ的にはep02と03の間)が公式サイト他にて配信されている。
今作ではネットワークゲーム「ガンプラバトルネクサスオンライン」を舞台にガンプラバトルを展開するという内容になっており、登場人物達は様々なアバターでゲーム世界にダイブする「ダイバー(プレイヤー)」達が物語の主軸である。
本作のガンプラバトルは一対一の対人戦の他、複数のダイバーが「フォース」を結成して戦う団体戦や、単純なバトルではないミッションやイベントなども展開される。
ビルドファイターズシリーズとは異なりガンプラの実物そのものが動くのではないが、ガンプラ要素が希薄にならないように、「ガンプラの作り込みがバトルに於いて性能を決定する」などの設定は継承されている。
プラモデルなどの商品展開はビルドファイターズシリーズを踏襲しており、HGBCシリーズやHGPGシリーズも続けて展開されるが、本作ではブランド名がタイトルに併せて「HGBD」シリーズとなってラインナップのナンバリングはリセットされている他、ガンプラと連動するガシャポン・食玩を導入する事で差別化を図っている。
また、登場人物のアバターも立体化が進んでいるが、こちらはHGBDシリーズではなくFigure-rise Standardシリーズからリリースされている。「アバターではなくガンプラとして」登場したキャラクターについてはHGBDからのリリースとなっていることから、おそらく「ガンプラであるかアバター=キャラクターであるか」で線引きされていると考えられる。
また、今作から『機動戦士ガンダムAGE』、『Gのレコンギスタ』、『機動戦士ガンダムサンダーボルト』のガンプラが本格登場する。また劇中には『鉄血のオルフェンズ』を意識したような名称のミッションやガンプラも登場している。『SDガンダムフォース』に関しても、今作でまさかの客演を果たす。
2018年6月発売の「ガンダムエース」8月号に於いて本作の裏側を描く、外伝『ガンダムビルドダイバーズブレイク』が連載開始された。ビルドリーズの前2作にも外伝が存在するが、あくまで外伝なので外伝のみに出る登場人物はアニメ本編には登場しない(そもそも無印の方は本編より過去の出来事、トライの方も無印との間の出来事のため)がブレイクの方は本作のとの関連付けで外伝に出てる登場人物やガンプラがアニメ本編にも出ている。
さらに、ガンダム40周年プロジェクトとして本作の続編「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」がガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」で2019年10月から(中断期間等も含めて)2020年8月まで配信された。
ストーリー
電脳仮想空間(ディメンション)内で、ガンプラを使用したさまざまなミッションを楽しめる最新ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」。
中学生のミカミ・リクと親友のヒダカ・ユキオは、同級生のヤシロ・モモカを巻き込んで、その広大な世界へと飛び込んだ。
GBN内の住人「ダイバー」となった彼らは、ガンプラに対する不思議な感性を持つ少女サラと出会い、彼女と共に行動することになるが……。
リクにとって憧れのチャンピオン「クジョウ・キョウヤ」を始めとした有名ダイバーの存在。
複数のダイバーで構成された部隊システム「フォース」の結成。
非公式ツール、ブレイクデカールを扱う「マスダイバー」達による妨害。
多くの出会いと経験を経て、リク達はガンプラだけでなく、自らの冒険をもビルドしていく!
(公式サイトより)
登場人物
『ビルドダイバーズ』
『百鬼』
『AVALON』
『第七機甲師団』
クルト(CV:山本兼平)
『アダムの林檎』
『虎武龍』
『SIMURGH』
ヒロ
コージー
スー
その他
トリさん/ミス・トーリ(CV:中原麻衣)
GPデュエルシステム音声(CV:中里望)
登場ガンプラ
ガンダムダブルオーダイバー/ガンダムダブルオーダイバーエース/ガンダムダブルオースカイ
スーパーショックガンダム/ショックガンダム/SGガンダム/SGνガンダム/SGシャアザク/SGサザビー
絆ガンダム
設定用語
- ガンプラバトルネクサスオンライン
電脳仮想空間(ディメンション)を舞台に、スキャンしたガンプラを使ってプレイするVRオンラインゲームのひとつ。通称は「GBN」。
このゲームのプレイヤーは「ダイバー」と呼ばれる。仮想通貨はBC(ビルドコイン)。
ゲーム中ではダイバーがキャラメイクしたアバターの姿で行動し、ガンプラに乗ってミッションや対人戦をプレイする事が出来る他、VRゲームという性質上ゲーム中にガンプラへの乗り降りも可能。
歴代のガンダム作品の世界観を再現した広大な全体マップが特徴で、宇宙マップや地上マップに各作品の拠点や街(サンクキングダムやイングレッサの町など)が点在しているが、中にはガンプラバトルの戦闘行為禁止区域の中立地帯も存在する。エリア間を移動するには所定のゲートをガンプラごと通過させる。
ゲームをプレイするには、大型の専門店にあるアーケード筐体か家庭用のコンシューマー筐体と「ダイバーギア」と呼ばれるガンプラスキャナー兼IDデータ端末が必要になるが、ガンプラをスキャンせずにゲームにログインする事もできる。また、店舗の場合はガンプラの貸し出しも行われている模様。
アニメの登場人物はほぼ全員が1/144サイズのHGを使用しているが、MG等の使用も可能であり、それぞれのグレードに限定したサーバーやディメンションもあることが外伝『GIMM&BALL'S WORLD CHALLENGE』にて語られている。
バトルでは使用する機体が原作で持っている特殊機能(ヴェイガン機の電磁装甲、GNドライヴ搭載機のTRANS-AM等)も再現されるが、その効果はガンプラの作り込みに大きく左右され、最悪発動した機能に機体が付いていかず自滅という事態も起こり得るため、原作で強力だった機体を使えばそれだけで簡単に強くなれるというほど単純ではない。さらにスケールの違いも忠実に再現された非常に奥深いゲームなのだ。また砂漠ステージでは防塵処理、水中戦では防水処理も必須となってくる。
バトルで損傷した機体は一定時間リペア状態に置かれ、その間は搭乗できない。どれだけ酷いダメージを受けても現実のガンプラが壊れることはないが、GPDから移行してきたダイバーの中にはこの仕様をバトルの緊迫感やリアリティ、破損を修復・改良することで強くなっていく実感がないとして嫌っている者もいる。
ゲーム内のデータで実物サイズになっており搭乗しての操縦も可能だが、動かしているのはあくまで実物の機体ではなく「ガンプラ」であるため、関節の規格が同じもの同士ならば戦闘中に四肢を交換して損傷部位を補うといった実物ではほぼ無理なことも可能となる。
またミッションクリア報酬でガンプラのパーツデータ及び御稼働様的な複雑多用の可動フレームや増強武器、増加装甲を得られて、専門店に設置されている専用射出成型機を使用することでAGEシステムのように実際にパーツを製造することが出来る。そのためミッションのクリアが同時に現実のガンプラ作成にも関わってくることになる。
- アバター
ダイバーがGBNにログインする際に使用する分身。
アバターは自在にカスタマイズする事ができ、人間型は勿論獣人型、動物型、ガンダム埴輪などの亜人・非人型にキャラメイクする事も自由。また、男性が女性アバターを、逆に女性が男性アバターを使うことも一切制限されていない。
ゲーム中ではパトリック・コーラサワーをはじめ、歴代ガンダム作品のキャラクターを再現したアバターを使用しているダイバーも多い。
仮登録時はハロの姿になる。
アバターの動きは現実での人体の限界や物理法則には全く縛られず、どれだけ激しい動きをしても疲労は感じず攻撃を受けてもある程度までの痛みを感じるだけで肉体的な損傷はないため、そういった仕様をしっかり認識して理解すれば、流派東方不敗の如くMSに搭乗せずともアバターでMSを倒すことも簡単にできるようになれる。但しアバターにもライフが設定されており、ゼロになるとポイントが減少するデスペナルティーがある。そのためか訓練等ではなく実戦でアバターでMS相手に戦っているダイバーは皆無である。
味覚や触覚に関してはGBN内でアトラクションや食事を楽しめる程度に感じることができる(または錯覚する)ことが確認できる。また疲労は感じないと言っても精神的疲労はまた別の問題となる。
また、現実の肉体とは違いデータ上の存在である為、リアルでは何かしらの障害を持っていたとしても、アバターを介することでそれらの一切が帳消しになる為、そういった者達にとってはGBNでの活動は人生そのものと言っても、過言では無い。
- 必殺技
ダイバーランクをC以上に上げると習得可能になる、強力な攻撃手段。
技の内容はそれまでのプレイの傾向や使用ガンプラの特性によって決定されるため、同じ技は一つとしてないまさに「自分だけの最強技」が使えるようになる。
- フォース
ダイバー同士で結成する部隊。フォース限定ミッションやフォース同士で戦闘を行う「フォースバトル」を行う事が出来る。現実のオンラインゲームでいうギルドのようなもの。
フォースバトルで勝利する事でフォースポイントが獲得出来るほか、家具や衣装といった報酬が手に入る。
人数に制限は無く、100人規模の大部隊を編成している者や1人でフォースを結成して活動しているダイバーもいる。
フォースを結成するには、所属するプレイヤー全員が(非戦闘員も含め)最低でもレベルをランクDにまで上げている必要がある。
- フォースフェス
フォース同士の交流を深める大規模イベント。当然フォースを結成・所属しているのが必須条件である。
有名メーカーや固有フォースが発起人となって様々な形態で開催されており、内容もレース・水泳・ダンス・カラオケなど多岐にわたるが、ある程度条件を満たす必要も(競泳なら水陸両用関連、レース参加機は無限軌道、2輪限定等)。
女性限定も存在する。
- バトランダムミッション
月に一度行われるフォース対戦形式のミッション。
エントリーしてもミッション内容や対戦相手は明かされず、直前になってランダムで決まるようになっている。そのため一応フォースのランクは考慮されるようで、バトル開始前にキャンセルすることも可能だが、初心者フォースが不相応な強豪フォースと戦うという事態も起こっている。
- フラッグ戦
対戦形式の一つ。敵陣営の旗を先に奪ったほうが勝利となる。撃破されても、一分のインターバルを置けば、その機体は復活可能となる。
終盤にはこれを応用した変則フラッグ戦が行われることとなる。
- ミラーミッション
正式には『ミラーミッション四季を越えて』中級ミッションに相当する。四つの段階を踏んで最終段階を達成すればクリアとなるが、一般的には不人気。報酬も卒業の証しかない。
その実態は自身の能力を見極め過去の自分を乗り越える為のものである。キョウヤをはじめとした上位ランカー達も行き詰まった頃に訪れていたらしい。
但し1ヶ月に1度の開催で、達成することが出来なければ1ヶ月間リトライは無理である。
GBN内で使用が禁止されている非正規パーツ。これを使用するダイバーは「マスダイバー」と呼ばれ、一般ダイバーと区別されている。
使用すればガンプラの出来に関係無く性能を引き上げたり現実では不可能な変形が可能になる等の効果が得られるが、結局相応の作り込みがなければ底上げされた性能にガンプラ自体が付いてこれなくなり、同時にGBN内にクラックエラーが発生しやすい状況をも作り出す(本来出現する筈の無いエネミーユニットの出現、撤退やログアウトの不可能化、大規模な天変地異の発生等)デメリットがある。しかも発生するプログラムクラックはブレイクデカールが使われれば使われるほど重大なものが起きるようになっていく。
徹底した秘匿性によって、デカールを使用するまで使用者が判別されない為、GBN運営は対処で後手に回っており、現実的な排除方法は、ゲーム中に彼らに遭遇した一般ダイバーに頼らざるを得ない。更に使用後もログや実物のガンプラに後々検証可能な痕跡や証拠が一切残らないために、使用者にペナルティを課すことも不可能で使った者勝ち状態になってしまっていた。
主にシバ・ツカサが流通させており、これによってGBNを破壊しようと企んでいる。
運営が観測していたマスダイバー討伐戦においても結局運営は一切ブレイクデカール使用の証拠や痕跡を掴むことはできず、使用者や流通させていた者にペナルティを課すことはできずに終わったが、リクとダブルオーダイバーエースが起こしたブレイクデカール無効化現象のデータを元に修正パッチの開発が進められ、ようやく対策が進みつつある。
しかし、これとは異なるエネミーキャラが変異するバグが次々と起こり始めている。皮肉なことに、その原因となった存在を救うためにブレイクデカールを元にしたビルドデカールが作られた。
- マスダイバー
ブレイクデカールを使用するダイバー。名前の由来は恐らく「チート」を横に縮めたように見える漢字「升(ます)」と書くネットスラングから。
ブレイクデカールの使用はマスダイバーではないほとんどのダイバーからもそれほど悪辣な行為とは見られておらず「ちょっとしたズル」程度の認識で、その上前述のようにペナルティや制裁を受ける可能性も皆無なことから使用に対する心理的な敷居が低いこともあり、一部の初心者やランキング下位のダイバーを中心に、他のネットプレイヤーからの傭兵も含め増加傾向にある。
チート行為はGBNにバグを誘発するため、キョウヤやロンメルをはじめとする上位ハイランカー達からは問題視されている。
公式外伝『ブレイク』はこれに翻弄される者達の物語である。
- GPデュエル
GBNが生まれる前に存在したガンプラバトルゲーム。通称「GPD」。
ネットワーク上の仮想空間で行われるGBNとは異なり、ガンプラの実物そのものが動きダメージを受ければガンプラも壊れるというビルドファイターズシリーズのプラフスキー粒子を用いたガンプラバトルに近いシステムだった。
バトル開始前には「プラネットコーティング」と呼ばれるものをガンプラに浸透させる必要がある。
4年ほど前までは相当流行していたようだが、GBNが世に出ると、ほとんどのプレイヤーがそちらに移るか引退したことで廃れてしまった。
これが、ツカサがブレイクデカールをGBNにバラまいた原因となっている。
スタッフ
企画:サンライズ
監督:綿田慎也
シリーズ構成:木村暢
キャラクターデザイン原案:ハラカズヒロ
キャラクターデザイン:戸井田珠里
メカニックデザイン:大河原邦男,海老川兼武,阿久津潤一,石垣純哉,形部一平,寺岡賢司,寺島慎也,柳瀬敬之,鷲尾直広
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥、宇田早輝子
アクション監督:大張正己
美術:スタジオなや
音楽:木村秀彬
音響監督:明田川仁(マジックカプセル)
エグゼクティブプロデューサー - 出原隆史、小形尚弘
プロデューサー -高林庸介(テレビ東京)、小川正和
企画協力:バンダイホビー事業部
制作協力:ADK
主題歌
オープニングテーマ
「Diver'sHigh」(1~13話)
「infinity」(14~24話)
歌:SWANKY DANK
エンディングテーマ
「明日へ」(1~13話)
歌:Iris
「スタートダッシュ」(14~25話)
歌:スピラ・スピカ
サブタイトル
話数 | 副題 | 脚本 | 演出 | 絵コンテ | 作画監督 |
ep01 | Welcome to GBN | ||||
ep02 | 百鬼オーガ | ||||
ep03 | 守る者 | ||||
ep04 | 霊山の虎狼 | ||||
ep05 | 聖地・ペリシア | ||||
ep06 | 過去と未来 | ||||
ep07 | フォース戦 | ||||
ep08 | フェス! | ||||
ep09 | オーガ再び | ||||
ep10 | 有志連合 | ||||
ep11 | アヤメの涙 | ||||
ep12 | 光る翼 | ||||
ep13 | デュエル -決闘- | ||||
ep14 | 新しい翼 | ||||
ep15 | ロータス・チャレンジ | ||||
ep16 | 再会、友よ | ||||
ep17 | 共同戦線 | ||||
ep18 | 男の意地 | ||||
ep19 | ナデシコアスロン | ||||
ep20 | 真実 | ||||
ep21 | 君の思い | ||||
ep22 | 誓う心 | ||||
ep23 | 宿命の二人 | ||||
ep24 | 決戦 | ||||
ep25 | 新しい世界 | 大張正己 |
関連タグ
リクサラ……カップリングタグ
・・・毎回どこかに彼のアバターが登場する。
ガンダムビルドシリーズ
アイランド・ウォーズ/GMの逆襲→ガンダムビルドダイバーズ→ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
シリーズ
機動戦士ガンダムTwilightAXIS←ガンダムビルドダイバーズ→機動戦士ガンダムNT
↓
ガンダムビルドダイバーズブレイク…公式外伝コミカライズ