CV:笠間淳
概要
チャンピオンの称号を持つ現GBN最強ダイバー。『00』の登場人物スメラギ・李・ノリエガの本名リーサ・クジョウから取られたと推測される。(なお、ビルドダイバーズのメインキャラ名はアイドリッシュセブンの登場人物と被る名前が多く、主人公名が同じく『陸(リク)』なので、クジョウという苗字もそちらから取った可能性も考えられる(クジョウはライバルキャラの苗字)。加えて言えばアイドリッシュセブンもバンナムの作品なので、これも自社パロ自社ネタの範囲である)
紳士的で温和な印象だが、ガンプラバトルとなれば秘められた情熱を誰よりも激しく燃やす熱血漢。心からGBNを愛するが故にマスダイバーの横暴を止めようとする。
「第七機甲師団」のロンメルとは良き友人でありライバルという間柄。
アバターはガンダムのアニメシリーズに登場しても違和感が無い金髪男性。愛機はガンダムAGEIIマグナム。
フォースバトルではチーム「AVALON(アヴァロン)」を率いるが小細工や腹芸は苦手で、フラッグ戦では隊長である自分の機体をフラッグ機に設定してバトルに挑み、第14回ガンプラフォーストーナメント決勝戦では自分の機体を隊長機にしてロンメルと激闘を演じる。
クローズドβテストのデバッグを担当するなどGBNを成り立ちの頃より知る人物でもあるが、あくまで本人は一プレイヤーとしてゲームに関わるスタンスを貫いている模様。
かつてリクがユッキーと共に観戦したエクストラエキシビションオンラインマッチにも出場しており、その光景を目の当たりにした彼がGBNを始める切っ掛けを作った。
リクにとっては憧れであり、同時に目標とも言える人物。
…ではあるが、ロンメルとの握手で肉球を何時までも触り続けたり、本人は目立たないように変装してるつもりが傍から見ればかなり派手な格好をするなど、良く言えばコミカル、悪く言えば残念な一面もある。
連戦ミッションへの乱入事件を調査するため、クルーゼ風の仮面と騎士の格好をした初心者ダイバー『キョウヤ』(仮登録名ではなく本名)としてリク達と接触し、連戦ミッションに同行。視聴者から見ればバレバレだったが、「チャンピオンに憧れてこの名前にした」とリク達には誤魔化している(仮面については「ガンダムシリーズの定番ファッションだから」とそもそも疑問にも思われなかった)。前回のオーガ戦に思い悩むリクに(初心者を装っていることをすっかり忘れて)過去の経験を話し、強くなりたいという彼の背中を押すが、ポイントを横取りしようと乱入してきたマスダイバー達の影響(バグ)で狂暴化したデビルガンダムが出現。ガンダムヘッドの攻撃からサラとモモカを庇った際、ダークハウンドのオーバーアーマーからAGE-Ⅱマグナムが露になった(同時に付けていた仮面も何故か割れた)ことで正体が露呈。リクとユッキーの細やかな援護を受けつつも、最強ダイバーに恥じぬ実力でデビルを撃破。
改めて本来の姿でリク達の前に現れ、増え始めているマスダイバーやそれによって生まれたバグといったGBN内で発生している問題を説明。間接的にも利用してしまった事を詫びた後、彼らとフレンド登録している。
ep07でリクが立ち上げたフォース『ビルドダイバーズ』のデビュー戦をメンバーと共に観戦。到着したばかりの為に激励のメールをリクのコクピット内部に送信、ロンメル率いる第七機甲師団の新人メンバー部隊との対戦をビギナーと触り始めた者との差ではない事を看破していた。
第七機甲師団がマスダイバーの一団と交戦した際には救援に向かうも、時既に遅く全滅。ブレイクデカールの驚異的速度の進化を目の当たりにする。
その後、旧知の仲であるゲームマスター(GM)・カツラギと面会し、マスダイバーの横行を黙認している運営を糾弾するが、ブレイクデカールにまつわるあらゆるデータが改竄され、証拠が消されているために運営側は手出しできない事を告げられる。
そこでキョウヤはロンメル隊と共に独自に黒幕を燻り出すと共に、名だたる強豪フォースを中心に自分が信頼するダイバー達を招集した『有志連合』を結成。GMの協力を得てマスダイバー達の潜伏するサーバーを封鎖し、奇襲作戦を決行する。この行動は当初マスダイバーにもGBNを愛する者がいる可能性もあった為に作戦中止も視野に入れていたが、その中に報酬目当てが目的の他のネットプレイヤー傭兵が混ざっていた事、GBNの存在を軽視する者も含まれていた事も知り憤慨、愛無き者に鉄槌を下している。
有志連合による決戦の後は前述した愛無き者3人がキョウヤのところに赴きブレイクデカールの使用を謝罪、今度は正式にAVALONに挑むと宣言したことや、光の翼でブレイクデカール対策パッチが作られたと言うことをリクに伝えた。また、アヤメの処分があるのかと悩むリクに対して「匿名でデカールの情報を送ってくれた彼女はむしろ功労者だが彼女の心の傷は簡単に癒えない」と回答し、リクが更に頑張る理由を作った(その後ツカサとの戦いでリクは大きな転機を迎える事となった)。
事件解決から暫くして発生した超高難易度ミッション「ロータスチャレンジ」ではその難易度もあって流石の彼率いるAVALONも5度失敗している。リク達ビルドダイバーズがクリアした際は心からの称賛を送った。
GMからサラの正体と再発したバグの関係を聞かされるが、いちダイバーとして見過ごせず、逃走中の彼女を発見。フォースネストに保護するが、ログデータを辿ってGMとロンメルに踏み込まれてしまう。今後の処遇について対立する中、ロンメルの提案でELダイバー(=サラ)の脅威からGBNを守るという名目で有志連合の再結成を全プレイヤーに宣言。修正パッチ完成までの間、サラの身柄を預かる事になった。
その後、サラを救う方法を見つけたリクがフォースネストに来るが、失敗すればサラもGBNも崩壊するというリスクが高すぎる方法のため表向きは賛同しなかったものの、
「万に一つの可能性に賭けたいのなら、それを押し通せる力があると示さなければならない」
と、遠回しにリクにアドバイスしており、リクは「押し通せる力を示す」ために後に「第二次有志連合戦」と呼ばれるバトルを挑む。GMの反対を押し切りキョウヤはバトルを受諾した。
つまりキョウヤはリク同様サラを救えるならその数%の可能性にも賭けてみたいと思っていたわけだが、しかし自分の立場上ワガママは通せず、だからこそリクを遠回しに挑発することで状況の打破を目指した。
つまり、第二次有志連合戦にはすでに敵も味方もない、初めからそうなるようキョウヤとリクによって導きだされた戦いだったという訳である(後々乱入してきたオーガから戦いの流れを「茶番」と看破されている)。
なお、連合戦では「有志連合のリーダーとしてビルドダイバーズと戦う」という決意の証としてコスチュームを白をメインにしたコスチューム(※下記画像の左側)に変更している。(AVALONのダイバー達も白に変更している。)
決戦の最中、業を煮やしたGMがサラを強引に消去しようとしたため、フォースネストの管理者権限でなんとか阻止。「ガンプラ如きにGBNの命運は任せられない」というGMを、「そのガンプラ如きのためにある世界ではないか」という愛ともいえる真正面からの問いで突き返す。
その後ガンダムAGEIIマグナムSVで出撃、タイガとシャフリの二人を相手に圧勝という尋常ならざる力を見せながらリクの前に立ちふさがる。
リクと途中から助太刀に入ったオーガの二人がかりでも圧倒していたが、サラの命を諦めないリク達に紙一重で敗れる。また、この時にこっそりと通信をオープンチャンネルにしてGBN中のダイバー達にリクのGBNとサラへの想いと決意を聞かせており、立場上は敵ではあったが陰ながらリク達に助力している。
この時リク達から出た言葉はキョウヤ自身がサラ消去未遂の際にGMに問うた真意と根底で同じものであり、だからこそその答えに対する意志に感服したのだろう。
バクで変異したレイドボス戦では第7機甲師団と共に極東エリアに救援者として参戦し、自らの機体をダブルオースカイの剣へ変換させてトドメの一撃を与えさせた。
「リク君!! 私を使え!!!」
・・・え?!
数ヶ月後のリアルオフ会ではリク達の前に姿を現している。外見はダイバー姿と比べると茶髪でヘアスタイルは違うが瞳の色と顔の輪郭は同じで本名は『キスギ・キョウヤ』(下記画像の中央の人物)。
キスギの苗字は漢字で書くと木杉 or 来生。この内『来生』の漢字はダイバー名『クジョウ』に読み替えることができる。
しかし、連合戦の直後にフォースメンバーの一人ヒロトが突然消息を絶ち、AVALONどころかGBNからも姿を消してしまう。
彼に何があったのか、この時のキョウヤはそれを知ることはなかった……。
余談
上述したようなチャンプの座に恥じないあまりの強さには視聴者のほとんどが驚愕しており、「チャンプなら仕方ない」だの「存在そのものがあの世界におけるバグ」など言いたい放題言われることも。
またガンダムTRYAGEマグナムのガンプラの説明書に記載されていた解説によると、ビルドダイバーズの世界にも「ガンダムトライエイジ」が存在しており、彼はなんとそのトライエイジにも精通していたと言う事実が判明した。これにより、彼の残念なイケメンっぷりが更に加速する事に……。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISEにも24話で本格登場、元メンバーであるヒロトとも再会したのだが、(23話での予告の時点で)ただでさえチャンプが強いのにAGEIIマグナムを超えるTRYAGEマグナムのチートとも言えそうな性能には「頭のおかしい機体がいるぞwww(褒)」と言う声が沢山上がっていた。
エルドラの事情も聴いていたようであり、
「(BUILD_DiVERSが一つの星を守るのに相応しい存在であるのなら)証明してみせろ、君たちが選ばれたことは必然なのだと!」
といういかにもボスキャラ的なセリフとともにファンネルを展開して、他のメンバーと戦っていたBUILD_DiVERS全員を一撃で撃墜(補足すると、一体でも撃破されればリスタートするルール内での出来事)、続く再戦でもカザミには「バケモノ」、メイには「まさにワンマンアーミー」と相変わらずの強さを見せつけていた(それでも本人の表情や作中の状況から、一部視聴者からは「まだ本気を出していない」などの声もある。一方で、その次元の違いすぎる強さから「大人げない人」とも言われるように……)。
キョウヤに限った話ではないが、多くの視聴者が思っただろう。
「流石にアルスも引く」
「お前が行け」
と(人数制限は確認できるが、他の人物を呼べないという描写は明確にないため)。
実際、上述したキョウヤのセリフも見方を変えれば相応しくなければ、他のメンバーにいかせると解釈することもできる。
たしかに、キョウヤ自身の実力に目を奪われがちだが、彼から少し目線を下げればロンメル、タイガーウルフ、シャフリヤール、マギーにオーガにリクと、個人としてもフォースとしてもヒロト達と同等か凌駕するバケモノしかいないことを考えれば、この解釈の仕方も劇中の描写と相まって説得力しかない。
尚、続く25話の決戦で無数のヒトツメとの戦闘を前にした際、パルは24話での色々と厳しすぎるリハーサルを乗りこえ自信がついた自分たちを鼓舞するように「チャンピオンより強いヒトツメなんていませんからね!」と発言。
い て た ま る か
最終回ではガンダムTRYAGEマグナムの必殺技「トライエイジシステム」でアルスの戦艦を撃破、アルスコアガンダムを大破させるが、必殺技の内容はなんとガンダムトライエイジのカードの力を実体化させて攻撃するというもの(しかもAGE好きらしくガンダムAGE-1タイタスを使用した。お馴染みのスロットもあるが、当然の如くダメージ+200%アップを叩き出している)。
本人は大真面目だし威力も凄まじいのだが、これにはさすがに
「ゲームが違う!?」
と視聴者から総ツッコミが入った。
『ガンダムビルドメタバース』では第3話で登場。
トライエイジガンダムに搭乗し、総大将機として宇宙要塞アンバットで待機していたが、ガンダムWの初期機体5機を一掃した後、「座して待つのは僕の性に合わない」としてその場から離れ……
ちなみに状況証拠だけならAGE愛が爆発しているチャンプだが、(トライエイジの証言文ではAGE系の文面のテンションは高いが)本編では特に明言されていない(これは他のビルドシリーズのキャラクターにも言えることで珍しくはないが)。無印3話での仮面もクルーゼやフル・フロンタルの意匠を組み込んでいるように、全シリーズ一通り愛していると見るのが妥当ではある。
しかし、バトローグですらやらかしているチャンプを見て「AGE好きでない」という感想を抱く視聴者はほぼゼロと言えるだろう。
だから最後に言わせてくれ・・・
関連タグ
AVALON(GBD) カルナ(GBD) エミリア(GBD) クガ・ヒロト
ロンメル(GBD) ミカミ・リク ヒダカ・ユキオ ヤシロ・モモカ サラ(GBD) ゲームマスター(GBD)
紳士 チャンピオン 名君 肉球 残念なイケメン 大人げない 仮面の人(ガンダム)