Xラウンダー
えっくすらうんだー
第12話において、グルーデック・エイノアが口にした用語。かつて連邦軍が研究していたものである。
人の脳の中で通常は使われない未知の領域「X領域」の能力を使える人間を指す。
覚醒した者は近未来視や反射速度の向上、ビット兵器の操作能力などの力を発現し、高位の能力者は他者との感覚共有すら行えるようになる。
デシル・ガレットやギーラ・ゾイらUE(ヴェイガン)がそれらの能力を持つ人間を集めていた。
また、Xラウンダーに触れられた人間は、X領域の能力が少しずつ開花されていく模様。
2人以上の能力者同士が共鳴することで、加速度的にその感度は増す。
身も蓋もない言い方をすれば、宇宙世紀のガンダムにおけるニュータイプみたいなもの。
主人公キャラクターの中では、フリットとキオがこの能力を持っている。
アセムはXラウンダーに目覚めることができず、父 フリットの大きすぎる存在や、ヴェイガンの中でも超エリートクラスで、かつてのアセムの友だったゼハート・ガレットにコンプレックスを抱いていた。
能力を酷使した者は暴走状態に陥り爆発的に高い能力を発揮するが、制御が効かなくなり無作為に暴れ回る。
劇中ではジラード・スプリガンが暴走し、戦場の全ビット兵器をコントロール下に置くほどの力を見せた。
暴走のこともあり、フェザール・イゼルカントはXラウンダーを人としての退化、理性を持たぬ獣への回帰と捉えていたが、本質は野生の中で生きる人間が本能で世界を感じて理解し、生きていくための能力だった。
作中では、あくまで戦闘力のひとつ、ある種の特殊技能として描写される。
Xラウンダー能力に覚醒したといっても進化した優良種という訳ではなく、イゼルカントも退化だと考えていた。
能力に覚醒したフリット司令官自身の基地に於いて「Xラウンダー適性試験」を実施している様子からして、なんらかの手段で数値化表示・識別出来るらしい。この描写はむしろこちらの「NTレベル」に近く、NT対応装備を使えるかどうかの判断に過ぎない。Xラウンダー能力の無いアセムは別の技能を伸ばして、Xラウンダー能力者以上の戦闘力を発揮した。
あくまで戦闘力のひとつであって、人類進化の指標ではない。エリート部隊の所属理由として自慢げに語ったり、プライドを持つ者こそいるものの「人類全てが覚醒すれば新時代になる」「覚醒出来なかった者はどうなるのか」「NTにあらずんば人にあらず」というイデオロギー論争の原因には至っていない。
敵兵から奪取したミューセルは人体に危険だったから使用を禁止されたが、Xラウンダー能力の軍事活用研究自体は、ジラード・スプリガンの一件のように、連邦軍でも行われていた(もし安全であればミューセルと同様の装備が作られていた可能性もある)。
奇妙な事に、作中ほとんどの人物がXラウンダー能力を直接の戦闘力として活用していく中で、キオ・アスノだけが「この力は戦う為の力ではない」と考えていた。
地球種のXラウンダー
- フリット・アスノ
- ユリン・ルシェル
- キオ・アスノ
- ジラード・スプリガン(※本名はレイナ・スプリガン)
- ジラード・フォーネル
- ダイキ・リュウザキ
- ルーガ
- アダーラ(※明確な言及は無いが劇中の描写ではXラウンダーだと思われる)
- リュウジ・リュウザキ(※一応コロコロ掲載では説明されたが単行本版では何故かなかったことにされた)
ヴェイガン出身のXラウンダー
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