CV:園部好徳
概要
アセム・アスノと同じコロニー「トルディア」の学園(小説版では「スージー・マスコビー高」)に通う男子生徒。17歳。
不良たちを束ねるガキ大将的存在で、アセムやゼハートに何かと因縁をつけてくるが、喧嘩ではアセムに負け、ゼハートには謝罪を装って逆にあしらわれるなど、ろくな目に遭わない事が多い。
その後、コロニー外実習にて、自身の勝手な行動が原因で宇宙に放り出され死にかけたところをアセムに救われたのをきっかけに改心し、卒業式では自らアセムを肩車し喜びを分かち合う。
卒業後はコロニーの建造・補修をする会社に就職し、最近では地球近くに派遣されているらしい。アセムとロマリーの結婚式では涙を流して二人を祝福した。
キオ編以降は登場していない。
小説版
「どこの田舎から出てきたかは知らないがな、エェ!? このスージー・マスコビー・ハイじゃあ、このロッドアブスが番格を張ってるんだ! そのオレにぶつかってきたニュービーなら、詫びを入れて貰わないとなあ!」
「膝を突いて、頭をすりつけて詫びろ! それが新入りってもんだ!」
アニメ版とは打って変わり、最後まで改心せず、それどころかゼハートに対して単にぶつかっただけで上記の台詞を発して謝罪を要求してきたり(当のゼハートはスパイ行為をしている以上、揉め事を起こしたくなかったのか、あっさりと土下座したが、ロッド自身はかえって大恥をかく羽目になった)、下級生の弁当を腹いせ同然に床にこぼして踏み躙るなど、原作以上にタチの悪い不良キャラとなっている。
「かあさーん、かよ! ハイスクールにもなって、ママのランチを持ってきてるような軟派は、スージー・マスコビーにゃいらねえんだ!」
しかしこの行為がゼハートの逆鱗に触れる事となり、ロッドは激怒した彼から自分の顎を叩き割られるという因果応報とも言うべき報いを受けた。ちなみにゼハートはその後、(ロッド側に非があったとはいえ)これほどの騒ぎを起こしたのにもかかわらず罪に問われる事もなく、不問になっており、何とも運のいい男である(同様に喧嘩騒ぎに参戦したアセムもまた、「アスノ家の人間」という立場の理由で不問となった)。
ゼハート
「食べ物を踏み躙ったな」
「命の綱を、貴様の土足で足蹴にしたな」
「貴様に! 宇宙で糧を得るのが、どんな意味か、教えてやる!」
なお、このゼハートの行動については、彼が貧困差の激しい火星環境で育った故の行為であり、それだけヴェイガンの民が火星で過酷な生活を強いられていたかがよくわかる(キオ編において、一部のヴェイガン兵がゼハートの命令を無視してまでオリバーノーツの市民を皆殺しにしようと暴走したのも、町中に大量のパンがゴミ箱に捨てられていた光景を見て、それに憤った事も理由のひとつである)。
そして後にアセムの息子もまた、ヴェイガンに捕虜として囚われる形で火星に降り立った際、アノン兄妹を始めとした火星の人々との交流を経て、これを痛感させられる事となった(もっとも、そんな彼らの境遇を「被害者という立場で甘んじている」と主張するこの人からすれば、そんな事情など気にも留めないかもしれないが…)。