概要
物語開始時より14年前に地球圏に襲来しスペースコロニーエンジェルを攻撃・破壊した天使の落日事件以降から世界各地で破壊を繰り返している、その名の通り正体不明の敵。
情報開示直後は、人間(異星人)が乗っている機械なのか、はたまた前作「機動戦士ガンダム00」に登場したELSのような異種知性体なのか、あるいは宇宙怪獣やBETAのような全人類にとっての天敵なのか、一切の情報が開示されていなかったという、ガンダムシリーズとしては珍しい敵である。
そのため模型誌プラモデル作例などで解釈に苦心したという逸話もあった。アニメ本編でもフリット編は「敵勢力内部の人間ドラマ」が皆無のまま、主人公が戦う仲間を集めていく展開になる…のだが、変な風貌の博士が怪獣をやっつける新兵器を作ってくれる、という描写がファーストガンダム以前のスーパーロボットアニメにも見えてしまうという噂もあった(おそらく、意図的にやっている)。
地球圏のそれと比較して高い技術力を誇り、運用する兵器類は連邦軍が用いる同カテゴリの兵器を上回る性能を有し、敵であれば戦意を失った相手であろうと容赦なく撃墜する。
また、正体の隠匿や技術漏洩を防ぐ目的で撤退する際には撃墜された友軍機を破壊・爆破処理を行う。戦場で友軍機にハンドサインやジェスチャーを使う事があり、知性を持つ異星人と推測されていた。
AGEの世界観
この世界では過去にザラム連合とエウバ同盟が行ったコロニー間戦争が存在し、その終戦時の「銀の杯条約」によって兵器保有が禁じられて軍事力は衰退していた。UEの出現と共に再軍備が始まったが、これが戦闘用MSを所有する口実となってザラムとエウバと言った旧国家派閥の抗争を始めとする人間同士の内乱も多発。
再軍備が始まった頃、まだまだUEの出現も散発的で、連邦軍はむしろ人間同士の紛争鎮圧で活動する事が多く、「UEなんて見た事もない」という軍人の方が多かった。ウルフ・エニアクルも各地の紛争を武力鎮圧してきたベテラン軍人である。
またグルーデック・エイノアは「今の連邦軍は腐敗していて、本気でUEと戦うつもりはない」「連邦軍上層部は、UEの正体を知っててそれを隠蔽している」と考えていた(第2部以降、その理由も明かされる)。
母をUEに殺されたフリット・アスノはUEの出現パターンを研究していたが、そういう態度は転居先のスペースコロニー「ノーラ」の住民からも明らかに浮いていた。だが彼の推測は的中し、完成したばかりのガンダムAGE-1で迎え撃つ。
この世界に於いて、初めてUEを撃破した地球人の兵器がガンダムAGE-1である。
正体
UEの襲撃で家族を失ったグルーデックとフリットは「UEは殺戮を繰り返すモンスターだ」と自他に言い聞かせつつ、「UEの巣」宇宙要塞アンバット攻略に挑むが、天使の落日を起こし、更には軍事兵器のデータをバラまいて内乱を誘発していた基地の司令官ギーラ・ゾイは人間だった。そして、UEと言うのは火星移住計画の失敗で取り残された移民者達が築いた独立国家「ヴェイガン」という正体が明らかにされた。第1部に於けるフリット少年の雄々しい発言は、第2部以降で盛大なブーメラン発言になってしまう。
正体が判明するまでのキャラクターや機体(フリット編のもの)は「UE」、正体が判明しアセム編から登場するものはヴェイガンにて分割して記述する。
MS型バリエーション
- ガフラン(UEの主力機体)
- ゼダス(高機動型・Xラウンダー対応試験型)
- バクト(重装甲型)
- ファルシア(支援型・ユリン専用機)
- デファース(大型地球侵攻用攻撃機)
- ガフランL(ガフランの上位機体)
- ゼダスC(ゼダスの改修機)
第2部の機体は→ヴェイガンへ。
戦艦型
UE側関連キャラクター
関連タグ
石垣純哉(UEのメカニックデザイナーを担当しているデザイナー)