概要
元々はコロニー国家戦争に旧地球連邦軍が小惑星帯からラグランジュ2まで曳航されてきた小惑星を改造した要塞で老朽化と共に放棄された。
その名の通り羽を広げたコウモリのような形状で、各所にはドックや砲台が配置され、また外部からの攻撃では容易には破壊できない堅牢さを持っている。
UEはここを再利用して地球圏侵攻の拠点にしていた。またここは連邦の勢力圏から離れている為、ガフランと言ったこの時期のMSは長距離移動可能な飛行形態への変形機能を持っている。
AG115年にグルーデックは以前からUEを調べていく中で、ここがUEのアジトであると見抜き、全く対処しないほど腐敗した連邦軍を無視して、独自にザラムやエウバの協力を得てここの攻略作戦を敢行した。
そして殴り込んだフリットやグルーデックらはとうとうこの要塞の指揮官であったギーラ・ゾイを追い詰める。その際にギーラはUEと呼ばれる自分達がAG以前の昔に連邦の勝手な都合で見捨てられた火星移民の末裔であるヴェイガンである事をやフリット達に告げた。
そしてギーラの死の間際で作動させた自爆装置により、要塞は爆発し、ディーヴァは脱出に成功した。
後にアンバットの戦いはコウモリ退治戦役と呼ばれ、地球圏に大きな波紋を投げかけた。
その後、独断で作戦をやってのけたグルーデックは自ら責任を被って投獄され、更に地球連邦政府は真実の隠蔽の為にこの作戦行動は連邦軍総司令部の決断によるものだったと発表すると言うかつてのマーズバースディ計画の失敗をもみ消したような愚行に走った(ただしその後の描写を見る限りではヴェイガンの詳細は公式発表されたようである)。
そしてこの戦いが切っ掛けで連邦軍とヴェイガンの戦争が本格化していったのであった。