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先読み能力だか何だかしらねぇが・・・これが、俺様の技量ってやつだ』



CV:小野大輔

人物像編集

地球連邦軍の軍人で、階級は中尉。23歳(第1部・フリット編)48歳(第2部・アセム編)

動物的で天才的、正確無比なMS操縦技術を持ち、「白い狼」という二つ名を持つエースパイロット(※1)。

自分の駆るMSは白色だというこだわりを持っており、乗機は総じて白色のカラーリングが施されている

元グランプリレースのスター選手だったのだが、自分を満足させられる対戦相手がいなくなってしまったという理由から、刺激を求めて軍へ志願したという変わった経歴の持ち主。性格はいわゆるナンパ男。

を思わせる髪型が特徴で、彼の仕草にあわせて動く様はまるで本当のケモ耳のようでもある。また、動物的なのは容姿だけではなく、『戦いの匂い』などさまざまな予感・予兆を匂いとして表現する感性の持ち主である。これは単に言い回しの問題ではなく、フリットの頭の匂いを実際に『くんかくんか』と嗅ぐことで、彼の精神状態を推察してみせるという描写もある。

この他、「ウルフファング」や「スーパーパイロット」など、独特のネーミングセンスに定評がある。


「エース」の定義について編集

エースパイロットを「撃墜王」という現行の定義で考えると、「14年間、ガンダムの初起動まで一度も撃破することができなかった」というUEの設定とは矛盾する。元グランプリレースのスター選手であったために「エース」と呼ばれているものと思われる。

後にドラマCDにてオブライトの口から「(UEが内乱を誘発していた時期に)過去に反連邦勢力との戦いで戦果を上げエースの称号を得た」と語られエースの称号の真相が判明した。

また、小太刀右京によるノベライズ版では、この撃墜スコアは連邦内の反乱(事実上の地球圏における紛争ないし戦争)鎮圧に参加した際のものと設定されており、同様ないし同じものとえいる理由となっている。


第1部編集

プレイボーイでミレース・アロイを「ミーちゃん」と呼び、フリット・アスノのガンダムを「(白いから)俺の機体にする」と言う自由人のような部分もある。当然ながら、フリットよりも人生経験は多く、彼の兄貴分となり導いていった。また不安がるミレースや連邦への反抗に戸惑いを見せるラーガン・ドレイスを激励するなど、揺るがないメンタリティと気遣いを見せる好漢。

宇宙要塞アンバットにおける最終決戦において要塞内部でフリットとはぐれひとり彷徨う中、瀕死のヴェイガン少年兵の最期を看取り、彼の遺品であるアクセサリを持ち帰ることとなる。

この頃の乗機はジェノアスカスタムGエグゼス

また、Gエグゼスについては本人もその仕上がりに満足が行っていたらしく、ビームサーベル二刀による攻撃を「ウルフファング」と名付けている。


第2部編集

齢48に突入しているが、未だ第一線で活躍する現役パイロット。高性能MSGバウンサーに搭乗。白いモミアゲが特徴的。

階級は少佐になり、戦艦ディーヴァのMS部隊隊長としてアセム・アスノら部下達を統率。若い人物が多いディーヴァクルーの頼れる兄貴であり精神的支柱である。

Xラウンダー適性が無く父フリットやゼハート・ガレットの事に対して焦りを抱くアセムを様々な形で叱咤激励し導いていった。


マジシャンズ8との交戦時は、長く最前線で培われた経験と技量で乗り越え先読み能力だか、なんだか知らねぇが・・・これが、俺様の技量ってやつだ!』とエースパイロットの名にふさわしい活躍を見せた。


ビッグリング攻防戦では、デシル・ガレットの攻撃からアセムを身を挺して庇い、クロノスのビームサーベルでGバウンサーの腹部を貫かれ戦死する。死に際に「お前は最強のスーパーパイロットになれ」と告げ、アセムの成長を促し戦場でその命を散らす。

彼の死はアセムだけではなく、共に戦ったフリットやアリーサ達、信号消滅を確認したディーヴァクルーに大きな衝撃を与え、悲しみに包んだ。


第1部序盤から登場していた古参キャラの死亡退場はグルーデックに次いで二人目となった。


搭乗機編集

第1部(フリット編)編集

第2部(アセム編)編集


異名とパーソナルカラーについて編集

白狼」という二つ名や機体色が白というのは、『MSV』のキャラクター、シン・マツナガと同じであり、白色にこだわる(執着する)という点では、『機動新世紀ガンダムX』のデマー・グライフ(コルレルのパイロット)と似ているが、製作側が両者を意識しているのかそうではないのかは不明である。

また、デマーに関しては白に対して病的なほどのこだわりを持っているが、ウルフはあくまで「趣味」としてカラーリングにこだわっている。



小説版編集

アニメ版のような「良き兄貴分」という設定はほとんどなくなり、どちらかというと感じが悪く、ディケと同様、フリットに苦言をこぼすことが多い。

更にアセム編ではアセムを始めとした新米兵たちに強烈なしごきを与えるなど、かなりの鬼軍曹と化している。


「他人を巻き込んで死ぬヤツはクズ野郎だ。お前のパパとママが、お前を育てるためにどれだけ下げたくもない頭を上司に下げたか考えたことはあるか? お前がヘドで汚しているパイロットスーツが税金でまかなわれてるって考えたことは? いいか忘れるな。パイロットひとりを育てるのに費やされている金は、モビルスーツよりも高いんだ。」


上記の台詞はしごきに耐え切れず弱音を吐いたマックス・ハートウェイに対して投げつけた言葉である。自分の親に無理矢理軍人にされたアセムやこの人からすればさぞかし皮肉に思っただろう。

しかし、ウルフの目的は自分に憎しみを向けることで仲間のチームワークを強める事だった。


その後、アニメ版と同様、デシルの攻撃からアセムを庇い、致命傷を負ったウルフは彼にこう告げる。


「なあ…アセム」


「フリットを…わかってやれ」


「お前から見たフリット坊やは、そりゃあ完璧なヒーローだろう。いつでも強くて、優しくて、正解だけを言う男だろう。だがなあ、違うんだ。あいつだってミスはしている。手の届かないことも、上手くいかないこともある。ただ、それを部下の手前、表に出すことができないんだ。大人ってのは、そういう間の抜けた生き物なのさ。」


「あいつには…物心ついたころには、もう両親はいなかった。子育ての手本なんてものを見せてくれる親はいなかったんだ。だから、お前の気持ちを汲んでやれないこともある。お前からすれば、許せない側面もあるだろうからさ。だからな、アセム。許してやれ。大人になって、親のいじましさとか、愚かさを許してやれ。そうでなきゃあ、お前も救われないし、お前の子供だって救われない…。」


こうしてフリットやアセム、彼らの家族を想いながら最期を遂げた白い狼・ウルフ。

しかし、そんなフリットはアセムに代わる新たなガンダムのパイロットを駆り出し、アセムはそんなフリットを許すどころかと共に父親を更に憎悪する不良となり果ててしまい、皮肉にもウルフの想いは親子揃って踏みにじられてしまうことになる…。


関連タグ編集

作品・キャラクター編集

機動戦士ガンダムAGE ガンダムAGE

フリット・アスノ ラーガン・ドレイス ミレース・アロイ グルーデック・エイノア

アセム・アスノ アリーサ・ガンヘイル マックス・ハートウェイ オブライト・ローレイン

ムクレド・マッドーナ ララパーリー・マッドーナ ロディ・マッドーナ デシル・ガレット

ジェノアスカスタム Gエグゼス Gバウンサー コルレル 犬耳 獣耳 オオカミ 獣人


アマジーグ・・・ゲームAC4リンクス(パイロット)。砂漠の狼英雄と呼ばれているエース。同じく小野大輔氏が演じている。

デマー・グライフ サカザキ・ケンタ 白がいいんだよ

スウェン・カル・バヤン・・・ガンダム作品における中の人が演じたキャラ。色々と対照的でウルフが白いモビルスーツに搭乗しているのに対し、スウェンは黒いモビルスーツに搭乗しており、ウルフがアセムを庇って戦死したのに対しスウェンはスターゲイザーと激戦を繰り広げて無事に生還する。そして戦い方も正反対のキャラクターである。


カップリング(NL)編集

ウルミレ ウルエミ

カップリング(腐向け)編集

ウルフリ ウルラー ウルアセ ラーウル フリウル

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