『ウルフ・エニアクル専用スーパーMS! Gエグゼスの初陣だぁ!!』
機体データ
形式番号 | WMS-GEX1 |
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全高 | 18.2m |
重量 | 47.2t |
武装 | ビームライフル、ビームサーベル、ビームバルカン、ミサイルポッド、シールド |
パイロット | ウルフ・エニアクル |
概要
ウルフ・エニアクルがマッドーナ工房に発注し、愛機のジェノアスカスタムに代わり搭乗するMS。
彼がレーサー時代から慣れ親しんだ競技用機シャルドールをベースにガンダムAGE-1のデータを運用して開発されたカスタム機。
カラーリングはジェノアスカスタムと同じくウルフのパーソナルカラーである白一色。
ウルフ専用ガンダムと言える機体であり、頭部デザインはガンダムを模しているが、ガンダムタイプのそれを完全に再現しているという訳ではなく、頭部アンテナが無い、顎のパーツが省かれているなど微妙な違いがある。
武装は、ドッズライフル並みの威力を持つ「ビームライフル」1丁、高出力の「ビームサーベル」2本、頭部に内蔵されている「ビームバルカン」2門、腰部の「ミサイルポッド」4基。また、大型のシールドを装備する。
ビームサーベルはUEの中でも重装甲型のバクトを一刀両断する程の威力があり、ウルフは2本のサーベルで切り裂く技を「ウルフファング」と呼称している。
しかし、この機体の最大の優位性は「ウルフファング」でも機体性能でもなく、パイロットがウルフ・エニアクルであることに他ならない(本人談)。実際そうと言えなくもなく、後述するように彼以外のパイロットでは動かすことすら困難な機体となっている。
後にシャルドールの仕様サンプルの中にGエグゼスの仕様が加えられ、これを基にした軍用機シャルドール改へと繋がっていく。Gエグゼス自体もピーキーな性能をデチューンされた上で量産され、いくつかのバリエーションが生み出されることとなる。
小説版では
ウルフがMSレーサー時代で蓄えた資金を全てつぎ込んで製作されたMS。ベース機のシャルドールに戦闘用のBパーツ、ガンダムの戦闘データを組み込んだことで短期間で仕上がった。
操作性は異常なまでにピーキーで、ウルフ以外のパイロットではあっという間に動力炉のオーバーロードで自爆してしまうほど(一度、ラーガンがシミュレーターで操作してみたもののオーバーロードを引き起こしてしまった)。
このとてつもなくピーキーなセッティングで強引にガンダムと同等の性能を引き出している改造MSとなっている。
そのため、ディーヴァのMS格納庫の予備部品の倉庫内は本機のパーツで埋め尽くされていて戦闘後はオーバーホールという欠点を抱えている。
関連動画
バリエーション
Gバウンサー
後継機(技術的には特につながりはないが型式番号が共通のWMS)。
Gバウンサーの項目を参照。
Gエグゼス正式仕様
ウルフが搭乗していたGエグゼスを量産向けに再設計したもの。
基本性能はそのままにピーキーな性能をデチューンすることにより一般パイロットにも容易に操作できるようになった。同時に機体のOSも扱いやすさを優先した新規に設計された。シャルドール改と一部パーツを共用することにより安定した部品供給が可能となったこともメリットとなった。
シャルドール改同様、民間兵に人気のある機体の一つ。かつてのウルフ機と同型の機体ということもあって人気であり、生産が追い付かず予約待ちとなっているとか。
バリエーションが多く存在し、下記のジャックエッジもその一つである。
Gエグゼス ジャックエッジ
外伝「追憶のシド」及び第3部に登場。
ビシディアンが運用するGエグゼスの宇宙海賊仕様であり、同組織の指揮官機的存在。マッドーナがビシディアン供給用として極秘裏に生産した機体である。
頭部がドクロを思わせる形状に変更されている他、主武装として銃剣が装着されたドッズライフルⅡBを装備する。銃剣は見た目こそ何の変哲もない実体剣ながらバクトを一刀両断する程の切れ味を持つ。刀身は取り外して手持ちの武器として使用することも可能で、この状態でも高熱を帯びたヒートソードとして使用できる。
また、頭部カメラ・アイを至近距離で発光させ(フラッシュ・アイ)敵のセンサーを一時的に無力化するなど変則的な戦いも行っている。
リーダーであるアングラッソもかつてこの機体に乗っており、コロニーを襲うヴェイガンを攻撃した。
機体カラーは黒に近い青。
ルーガエグゼス
外伝「トレジャースター」に登場。
ルーガの依頼でMS鍛冶タクミが製造した高機動型MS。
両肩に大型ブースターを装備し、頭部形状もウルフ機とは異なり猫耳を彷彿させる。
足の裏にビームサーベルを備えており、それを用いたキック「ルーガスパイラル」を放つ。
パイロットはルーガ。
立体物
AGEシリーズ序盤からの機体なので、キット化にも恵まれている。Gエグゼス、ジャックエッジ共にHGでキット化済み。
素の造形がシンプルで、可動域も良好。パーツ数も多すぎず組みやすく、ポージングも決めやすい。他のAGE系ガンプラとのコンパチもしやすく、とても遊び応えのあるキットとなっている。ついでに元が真っ白なので、リペイントなどの色変えもしやすい。
ジャックエッジはGエグゼスの配色を変更し、新規造形の頭部と肩と銃剣パーツが付属する形になるが、ランナー構成の都合上、素のGエグゼスの色違いパーツも余剰パーツとしてほぼまるまる入っている。
具体的に言うと、Gエグゼスのカメラアイ部分のパーツを移植すれば、ジャックエッジのキットで黒いGエグゼスを組み立てることも可能。
ひょっとしたら、白にこだわるウルフの美学には反してしまうかもしれないが、キットを複数買うか、レジン複製などを活用して、白黒2機のGエグゼスを並べるのも乙かもしれない。民間兵がカスタマイズした機体といった設定もありかも。
また、設定・デザインの都合上同じくHGのシャルドール改、シャルドールローグも共通パーツが多い。
シャルドール改は腹部と襟前のパーツが、白(本来のカラー)と、緑の余剰パーツとでGエグゼスのものと同形状のパーツがダブるランナー配置になっている。
余談
なお、名前を混同しやすいが、アニメ「機動戦士ガンダムSEEDDESTINY」に登場したモビルアーマーは、「エグザス」である。
ちなみに、第2世代のEDでアセムがGエグゼスのガンプラ(?)で遊んでいる姿が描かれており、恐らく世界観からして『1/144スケールのMSサンプル』ではないかと推測される。
とはいえ、現実にも『現用機のプラモデル』は実在するし、過去の『ガンダム』にもモビルスーツの玩具が登場している場面はあるが。
(ガンダムではなくよりによってGエグゼスなのは謎。パイロットとしてのアセムの成長にとって、フリットよりもウルフが大きな役割を果たしたことの暗示か?)