機体データ
形式番号:NRX-007
頭頂高 :17.9m
機体重量:4.5t
武装 :ビームナイフ×1
機体概要
第26話「何も喋るな」に登場した新地球連邦軍の試作MS。
元々は赤・青・グレーのトリコロール配色だったが、パイロットのデマー・グライフ少尉の強い要望により彼自身の手で純白にリペイントされた。
極端なまでに軽量化が施された機体であり、陸戦MSの常識を覆すほどのスピードと機動力を発揮するが、その代償として装甲が薄く、武装もビームナイフ1本のみとなっている。このビームナイフはビーム兵器に対して異常に強いDXの装甲部分を、劇中で唯一切り裂いており極めて高い攻撃力を発揮する。
腹部に当たる部分は装甲どころか上半身と下半身を接続する4本のアクチュエータのみで形成されており、その心許無さは宇宙世紀に登場するメタスに匹敵する。
頭部メインカメラはデュアルアイ。
その軽さはRX-78とのとの単純比較でも、同じ位の頭頂高でありながら重量は約10分の1と極端なものとなっている。もっともアフターウォーの機体は基本的に軽量型が多いのも理由の1つなのかもしれないが、それを踏まえても異常と評せる軽量化をなされているのは明白である。
劇中での残像が発生する程のスピードで跳ね回る動きを見る限りでも、その挙動はもはやモビルスーツの範疇を超え、前々作のモビルファイターを彷彿とさせるものとなっている。
形式番号はNRXシリーズで一番若い007である。
量産機となったNRX-009バリエントや、戦後初のガンダムタイプであるNRX-0013ガンダムヴァサーゴよりも先にこの機体が開発されたのは謎。
恐らくだが、新型機に用いる装甲のテストモデルだった可能性もある(後述を参照)。
劇中での活躍
シャギア・フロストによって市外廃墟におびき出されたガンダムDXの背後から現れ、DXの左脇腹にダメージを与えた後、DXの左腕を切り落とした(これは防御の要であるディフェンスプレートを封じるためでもある)。
そしてDXのバックパックを1刺ししコックピット前面を3連続で切り刻む等、非常に一方的な戦闘を行った。
装甲を極限まで減らした紙装甲にもかかわらず、DXを足蹴にしても壊れない頑丈さを持ち、ライフルの上に立てる軽快さを見せ付ける。
最終的には、DXが防御に使ったライフルの爆風で吹き飛んで動きを止められた所をDXの搭載する全固定機関砲(ヘッドバルカン・マシンキャノン・ブレストランチャー)の一斉射で撃ち抜かれて破壊された。
考察
劇中の末路もあって、一部では「バルカン砲で破壊された脆いMS」と酷評する者もいるが、DXのマシンキャノンとブレストランチャーは単独でMSを破壊出来る威力がある為、それら全ての一斉射はそもそもこの機体でなくとも到底耐えられる代物ではなかったりする(尚、ヘッドバルカンの至近距離掃射で墜ちたMSも居る)。
また、動きを封じていない状態のコルレルは、至近距離から撃ったヘッドバルカンすら難なく全て回避する運動性がある。
ちなみに、高過ぎる機動力は自らを貶める危険性=装甲やアクチュエーターの早い磨耗・ひいては兵器そのものの損壊を招く(近似した例ではミゲル・アイマンのミゲル・ジンがある)。
そのため、コルレルは機動力特化の試験モデルであると同時に、その機動力に耐えられる装甲材のテストも兼ねていたと推測できる。
関連動画
関連タグ
他のガンダム作品
ケンプファー:ガンダムのガトリング砲でハチの巣にされてしまった先駆け。
ユニオンフラッグ/AEUイナクト:コルレル同様、身体が痩せ細っているMSである。
ガンダム・フレーム:腰部が細い構造からコルレル連想した人もいた模様。
ガンダム外の作品
エヴァンゲリオン(『新世紀エヴァンゲリオン』):コルレルの細身の人型がシルエット的に似ていたため、放映当時はエヴァのパクリ疑惑があったが、実際にコルレルのデザイン上のモチーフになったのは『あしたのジョー』の力石徹である。