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ガンダム平成三部作

がんだむへいせいさんぶさく

1994年~1996年にかけて放送された『機動武闘伝Gガンダム』、『新機動戦記ガンダムW』、『機動新世紀ガンダムX』の三作品を指す。
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概要編集

ガンダムシリーズのオルタナティブ作品(アナザーガンダム)の中で、G~Xまでとそれ以降の作品で区切りを付ける場合に、この三作を「ガンダム平成三部作」と呼称する。

平成におけるテレビ放送枠の厳密な第一作目は「機動戦士Vガンダム」(その他媒体を含めると機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争) だが、こちらは富野監督作品でありUC世界を舞台としている為、別枠扱いされている。


※Gガンダム以外の二作品は下記の通り年号に「アフター」が用いられている。

※『機動戦士』以外のタイトルが付いているのもこの三作だけである。


主人公のドモン・カッシュヒイロ・ユイガロード・ランはいずれも性格は違えど良くも悪くも思い立ったらすぐに体が動く程の行動力の高さでは共通しており、その積極性こそが仲間や戦友にも大きな影響を与えている。一人で何でもそつなくこなせてしまう多芸っぷりも特徴で、前者二人がぶっ飛び過ぎているため軽視されがちだがガロードもフリーデン合流まで一人で生計を立ててきたのもあり隠密行動や交渉に長けている。


共通点編集

  • 一般人
    • 主人公側のキャラはいずれも正規軍には入っておらず、常に私服である。一応劇中に軍は存在するのだが、主人公はあくまで軍を支援もしくは潜伏して内部から崩壊するなど一時的に利用する程度の関係に過ぎない。
    • ただし、ドモンだけはガンダムファイトネオ・ジャパン代表という、公的な身分を持つ。逆に、テレビシリーズとしては初の登場時からの正式なガンダムパイロットである。
  • 仲間
    • 主人公と主人公の実質的な味方の立場にいる主要キャラとも最初は仲間意識がなく紆余曲折を経てようやく仲間になるといった展開が多い(Xのガロードすらジャミル含むフリーデンクルーと打ち解けるのは数話かかっている)。そして全編を通して登場する主要キャラの戦死率も低く、どの作品も所謂ガンダムチーム(新生シャッフル同盟ピースミリオンフリーデン)からは一人も戦死者が出ていない(宇宙世紀及びSEED以降のアナザー系では基本何らかの形で死者が出ている)。
  • 基地が存在しない
    • 主人公側にホワイトベースのような軍が所有する母艦の概念が存在せず、Xで登場するフリーデンも軍のものではなく戦前の陸上戦艦をジャンクパーツで改造したものに過ぎない。Wでようやく出てきたピースミリオンもあくまで戦争を止めるために「一時的にパイロットが団結し、パイロットが休憩を取り補給を行うだけの場」に過ぎず数話であっという間に大破してしまう。
  • ヒロインとの関係
  • 家族関係
    • 主人公のドモン、ヒイロ、ガロードはいずれも過去に家族を失うきっかけとなった何かしらの暗い過去を抱えており、その他主要キャラ達も例外ではなかったりする。本編が始まってから家族が巻き込まれる宇宙世紀の主人公と比べると本編開始時点で「既にそれなりの哀しみは抱えている」
  • 機体
    • 平成ガンダムの機体は公開・放送が近かった機動戦士ガンダムF91機動戦士Vガンダム(15m級)と比べて、サイズはやや大型化し機体の16~17mとなった。これはガンプラ登場時から現在のHGシリーズに続く1/144に対し、現在のMGシリーズに続く1/100で展開しようとしていた構想が上手く行かず、HGシリーズの立ち上げにあたって宇宙世紀の第一世代(18m級)に近づけようとしたためである。一方、重量は7~8t前後と極端に軽くなっている。この後、を挟んでコズミック・イラシリーズではサイズは宇宙世紀の初期の機体に、重量では更に重くなる
    • ガンダムと呼ばれる機体はメインとなるビーム兵器のビームの色はグリーン主体(それまでの作品は大半がピンクだった)が多い他、鎌やナイフなどビームサーベル以外の白兵戦用ビーム兵器のバリエーションがある。バルカン以外の内蔵型ガトリング砲として、より破壊力が高いマシンキャノンの搭載率が高いのも新世紀ガンダムにはない特徴。
    • またこの三作品のみに見られる武装として伸びる腕ドラゴンクロードラゴンハングストライククロー)の存在がある事も忘れてはならない。
    • 基本宇宙でしか制御が不可能だったビット系兵装は重力下でも問題なく使える。このため、三作品の時代は「00」の西暦と並びビット技術が優秀だと言われる事が多い。
    • 本体への被弾を防ぐためのダミーを用いる戦法も前作の「V」まで頻繁に使われていたダミーバルーンではなく、カッシングデスアーミーモビルドールビットMSなど親機を少しばかりデチューンしただけの子機が用いられる事が多い。このため「V」を最後にダミーバルーンが使われないアナザー作品がそのまま続く事となり、2011年に入ってようやくダミーバルーンが再登場する作品が出てきた。
  • マスコットメカ不在
    • 当時は「宇宙世紀から遠くかけ離れた年号のガンダムを描く」事が初の試みだったため、宇宙世紀を代表するマスコットハロが登場しない。現在では非宇宙世紀だろうが平気で出てくるハロだが、この三作には本編に一切登場しない。
    • ハロの代わりとなるファンシーロボットも登場しなかったためか、ヒロインサイドも女性らしい仕草を見せる描写がない男勝りな人物が多く、描写の方も硬派でシリアスな空気が漂っている。

クロスオーバー編集

  • ときた洸一氏の漫画
    • G,W,Xの登場人物たちが共演しており『がんばれ!ドモンくん』という題名のおまけ漫画がそれぞれの漫画版の巻末に付属しており登場人物はSDガンダムのような2頭身にデフォルメされている。本作は当初、漫画『機動武闘伝Gガンダム』連載中に、夏休み増刊号に『がんばれ!ドモンくん』として開始し、その後本誌でも連載を開始し、作者が『新機動戦記ガンダムW』連載時に『がんばれ!ドモンくんW』(がんばれドモンくんダブル)、『機動新世紀ガンダムX』の連載時に『がんばれ!ドモンくん ガンダムパーティ』と改題し続けられ、人気を博した。
  • GジェネDS
    • シナリオ上での関わりは一切無いが、チーム攻撃の際ドモン・ヒイロ・ガロードの三人の組み合わせだと特殊台詞が発生する。

ドモン「この魂の炎!極限まで高めればぁっ!!」

ガロード「…倒せないものなど、なぁぁいっ!!」

ヒイロ「う……」(ゼ、ゼロ……俺を導いてくれ)


熱くなっているドモンに、それに乗るガロード、珍しく困惑しているヒイロがみられる。


テレビ朝日の事情に泣かされる編集

この3部作は編成面では不遇と言え、Vガンで小学生層の取り込みに失敗したことと、バンダイのゴリ押しによる開始半年繰り上げのせいで、ローカルセールス枠での放送を余儀なくされた。

そして、Vガンのハードな内容と視聴率不振を理由にGガン以降、テレビ朝日系列局からのネット拒否が相次ぎ、そのネット拒否局の中には平成新局も含まれていた。ネット拒否局はシリーズを重ねる毎に増え、バンダイ側はビデオやレーザーディスクを放送中に発売する事で未放送地域へのフォローを行った。

そして運命の1996年ANNネットワーク拡大運動完了を期にクレしんセラムンのヒットで先送りしていたジャンルの平均化と不採算アニメ枠の整理を実行。その最中、マードック&孫コンビがテレビ朝日の経営に介入し、お家騒動にまで発展、ガンダムXはその標的となり視聴率不振で放送短縮の憂き目にあっただけでなく、関東キー局では最終第3クールは土曜早朝6時に移動する羽目になった。

但し、本放送当時未放送の系列局でも、当時あった平日早朝や夕方の帯再放送枠で纏めて放送した地域もあった。


関連イラスト編集

イラストでは機動戦士Vガンダムウッソ・エヴィンを含めて描かれる事も多い。

Vはアナザーではなく宇宙世紀の作品だが、これら3作と同じく名古屋テレビで放映された平成ガンダムだからだろう。

平成ガンダムパイロットたち平成G!


関連タグ編集

ガンダム オルタナティブ作品 アナザーガンダム 平成三部作 ときた洸一


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