解説
第一次ネオ・ジオン抗争に於いてエゥーゴによって編成されたモビルスーツ部隊である。
その名が示す通り、部隊を構成するモビルスーツはエゥーゴ所属のガンダムタイプ、あるいはその系列機によって構成されている。(ZZ以外はグリプス戦役からの続投)
部隊名はエゥーゴの補給士官であるメッチャー・ムチャがアーガマのモビルスーツ部隊の構成を「ガンダムチーム」と発言した事から、その呼び方がそのまま使われるようになった。
第一次ネオ・ジオン抗争初期のエゥーゴは、グリプス戦役に於けるティターンズとの総力戦の直後であった事もあり慢性的な戦力不足に陥っていた為、苦肉の策としてアーガマの残存戦力を再編成し、ガンダムタイプモビルスーツを中心とした少数精鋭部隊を創出。
部隊を構成する人員はアーガマのモビルスーツ部隊の殆どが戦死あるいは戦闘不能状態であった事もあり、スペース・コロニー「シャングリラ」で戦乱に巻き込まれたジュドー・アーシタらを中心とした少年グループがなし崩し的に加入しそのまま戦力の中心として活躍した。
MSを操縦する人為割はある程度決まってはいるものの、状況によってはメンバー間で乗り換えて運用することもしばしばあった。
その戦果は大きく、特にジュドーはニュータイプへの成長が顕著であり、ネオ・ジオンの首魁ハマーン・カーンを破る程の活躍を見せている。
その名も広く知れ渡っていたらしく、ほぼ同時期にはガンダムチームの名を騙って略奪を働く宇宙海賊(通称「パチモンガンダムチーム」)も存在した。
U.C.90年代には地球圏を守るガンダムチームとして、Zガンダム、ZZガンダムに加えてΖΖΖガンダムユニットの存在をSSDによる放送で宣伝がされている。
本作において主人公チームの機体がガンダムタイプで統一された事が好評だったためか、後のアナザー作品では「ガンダムで統一された分隊」が登場する事がある。
さすがにあれはメカというよりかは怪物と呼んだ方が相応しいためかガンダムチームとは呼ばれていない。
宇宙世紀作品でも『第08MS小隊』『V』では主人公チームがほぼ全員ガンダムタイプとなっており、後者はナレーションでガンダムチームと呼ばれた事もあるが、使用するガンダムが最初から量産を前提とした機体なので『ZZ』や『W』のような特別視はされていない。
ちなみにガンダムチームという概念は1990年代までの作品内では生存フラグとして機能していたが(ガンダムパイロットになったレギュラーキャラは基本、死なない)、2000年代以降はむしろ死亡フラグになっている。(作品によっては主人公すら死亡する)
後年になって結成された『ファステストフォーミュラ隊』は、当時最新鋭のガンダムF90の2号機と3号機、そのプロトタイプとなるガンダムF89も優秀なパイロットと共に配備されており、実質的にガンダムチームの復活といえる。
それだけでなく、火力支援を目的としてF71 GキャノンやRGM-109Bf ヘビーガン重装攻撃型、さらにサポート役としてリゼル隊も至れり尽くせりなまでに完備。
その規模や戦力は他作品のガンダムチームを凌駕する半面、様々な政治的思惑に左右された顛末は悲惨なもので、ガンダムのパイロットたちは軒並み死亡、生死不明となり、残された仲間たちも同士討ちの末、部隊は解体される運びとなってしまった。
主な構成人員
ルー・ルカ(唯一の正規軍人)
保有戦力
ZZガンダム(メインパイロット:ジュドー)
Ζガンダム(メインパイロット:ルー)
百式(メインパイロット:ビーチャ)
ガンダムMk-Ⅱ(メインパイロット:エル)
キュベレイMk-Ⅱ(ネオ・ジオンから鹵獲、メインパイロット:プル)
関連項目
他シリーズにおけるガンダムチームに該当する組織
- 新生シャッフル同盟、ガンダム連合(機動武闘伝Gガンダム)
- ピースミリオン(新機動戦記ガンダムW)
- フリーデン(機動新世紀ガンダムX)
- 歌姫の騎士団、クルーゼ隊/ザラ隊・ブーステッドマン・ファントムペイン ネオ隊・ホアキン隊(※)、ミネルバ隊(機動戦士ガンダムSEEDシリーズ)
- ソレスタルビーイング(機動戦士ガンダム00)
- 鉄華団(機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ)
※陣営は敵組織所属であるが、全機ガンダムのみの小隊。