概要
アストナージ・メドッソ(Astonaige Medoz)は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』(以下『Ζ』)にて初登場したキャラクター。
同僚のトーレスに少し似ている。
略歴
一年戦争当時より連邦軍に在籍し、戦艦のクルーとして銃座担当や情報解析、モビルスーツのメンテナンス技術(一部資料ではマグネットコーティング開発にも携わったことになっている)に至るまで、実戦の中で様々なノウハウを吸収していったとされている。
戦後にアナハイム・エレクトロニクス社と関係を持ち、クワトロ・バジーナと出会ったことでメカニックマンとしての才能を開花させていった。
『Z』ではその後、エゥーゴに所属し、戦艦・アーガマのメカニックとしてグリプス戦役に参加。フランクリン・ビダンに銃で脅され、リック・ディアスを奪われるなどトラブルに巻き込まれることが多かった。
カミーユ・ビダンのアイデアをアナハイムへ送り、Ζガンダムの完成に携わった。
技術者としてのプロ意識が高く、カミーユなどパイロットから文句を言われると反論することが多い。
『機動戦士ガンダムΖΖ』でも引き続きアーガマのクルーとして続投。ふざけた態度を取るシャングリラの少年少女たちを叱咤する場面が見られ、トーレスと共に彼らの騒動に振り回されることも多かった。そのため、当初はジュドーからは口うるさい大人の一人として見られていたが、次第に良き兄貴分として慕われるようになり、ジュドーが最後の戦いに赴く際には談笑を交えて見送った。
本作ではΖΖガンダムへのビームコーティングや増加装備を施した他、人員不足の際は自らΖガンダムに乗って出撃したこともあり、その活躍は一メカニックの粋を超えている。
一方でフルアーマーZZに対しては愛着がなかったのか、文句を言うジュドーに対して「パージすればいい」とあっさり返している。
第一次ネオ・ジオン抗争後はロンド・ベル隊に所属し、ラー・カイラムのメカニックとなる。
同じくロンド・ベルのパイロットであるケーラ・スゥと恋仲になるも、作戦中にケーラは戦死。
自身も、大破したリ・ガズィで出撃しようとするチェーン・アギを制止しようとした際、ビームの流れ弾で命を落とした。
数々の戦士を担当したメカニックマンとしてはあまりにも呆気ない最期であった。
その他
量産機であるネモ、リック・ディアス、ジェガンの他、試作機・ワンオフ機であるガンダムMk-Ⅱ、百式、Ζガンダム、ΖΖガンダム、メガライダー、リ・ガズィ、νガンダムなど多彩な機体を整備し、彼のメカニック能力の高さは宇宙世紀ひいてはガンダムシリーズでも指折りとされる。
以降のシリーズでイアン・ヴァスティやキッド・サルサミル、ロウ・ギュール、ムクレド・マッドーナといった高い技術を持ったメカニック(技術者)が登場するのも、ひとえに彼の存在があってこそであるとも言える。
更に『スーパーロボット大戦』などにおいては、モビルスーツと近似する構造のパーソナルトルーパーやメタルアーマーなどに限らず、様々な種類のスーパーロボット、更にはダンバインに代表されるオーラバトラー、エヴァンゲリオンなどのような最早機械ですらない生体メカニックの整備までこなし、場合によってはそれらを改造することまである。
特に無限エネルギーや神秘のエネルギーなどといった、原作中でブラックボックス的に扱われるものまでいじくり回しているフシがあり、そうであれば彼の技術力は計り知れない。
彼を伝説的な存在にまで押し上げたのは、『スーパーロボット大戦F完結編』における活躍(?)であろう。
ティターンズが壊滅し彼がロンド・ベルに帰還すると、各ロボットの改造段階が大幅に跳ね上がるという仕様になっている。加えて跳ね上がった分の数値はそれ以前の改造段階より高いなど、『F』終盤の鬼畜めいた難易度を戦い抜けるのはひとえに彼の技術の賜物であると言える。
多種多様な機体を整備し続け、シリーズによっては「伝説のメカニック」「メカの天才」などの称号をほしいままにしており、『スーパーロボット大戦α外伝』ではキッドから「兄貴」と慕われていた。
アニメ、ゲーム作品問わず活躍する彼であるが、『逆襲のシャア』終盤における彼の死は非常にわかりづらく、映像を見て気づかなかった者も多い。また、人によってはチェーンの乗るリ・ガズィが(止めようとする)彼に対して発砲したと思い込んだ人もいたとか。
関連項目
機動戦士Ζガンダム 機動戦士ガンダムΖΖ 機動戦士ガンダム逆襲のシャア ガンダムクライシス
ハヤト・コバヤシ…映像作品2作連続で生き残った(ファースト→Ζ)が、3作品目で戦死してしまう(ΖΖ)キャラつながり。故にセットで語られることも多い(アストナージは一作ずれている)。