その他の「アーガマ」について。
ガンダムシリーズに登場するアーガマに関しては、本項で解説する。
艦体データ
分類 | 強襲巡洋艦 |
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全長 | 323m |
武装 | ハイメガ粒子砲、メガ粒子砲、単装砲、ミサイル、対空レーザー砲 |
艦長 | ヘンケン・ベッケナー→ブライト・ノア |
所属 | エゥーゴ |
概要
アーガマ級強襲巡洋艦の1番艦。反地球連邦組織「エゥーゴ」の象徴としてグリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争で活躍した。
ホワイトベースを参考にして建造され、上下二層に分かれたMSデッキを持ち、MS搭載数は8機(設定画で艦内にMSハンガーは上部デッキに2基と下部デッキに4基確認出来るが、エレベーターリフトにMSを駐機させておく場合も多く、露天駐機させれば更に運用する数を増やせる)。開放型のカタパルトデッキを両舷に有する。MS運用能力を重視しているため艦そのものの火力はそれほど高くなく、艦載機に依存する形となっている。
居住ブロックは艦の外側に設置され、非戦闘時には専用アームを延ばして回転させることで、遠心力による擬似重力を発生させる。
当初の艦長はヘンケン・ベッケナーであったが、後にブライト・ノアへと任された。「機動戦士Ζガンダム」及び「機動戦士ガンダムΖΖ」に登場する。
機動戦士Zガンダム
カミーユ・ビダンやクワトロ・バジーナなどのエースパイロットと、Ζガンダムや百式といった最新鋭機を有し、エゥーゴの象徴的存在であった。単艦での行動が多かったが、数々の激戦や重要な交渉に参加し、最後まで戦い抜いたが多くのクルーやMSを失い、アーガマ自体も殆ど満身創痍の状態となってグリプス戦役を終える。
機動戦士ガンダムZZ
第一次ネオ・ジオン抗争では、序盤に修理と負傷兵を下船させる為にサイド1シャングリラコロニーに寄港、その時出会ったジュドー・アーシタ等シャングリラチルドレンを補充のパイロットとしてスカウトする、その後ラビアンローズにてZZガンダムの受領と修理、加えてメガ粒子砲を強化したハイメガ粒子砲へ換装。地球へ降下するネオ・ジオン艦隊追撃のため、大気圏突入前に重力下での運用目的でグラナダにて再改修が施されて、ミノフスキー・クラフト・システム、対空レーザー砲などが増設された。そのため便宜上「アーガマ改」と呼ばれることもある。
その後、ネオ・ジオンのダカール侵攻を阻止すべく地球へ降下し、そのままカラバに委託され、乗員は宇宙へと上がりネェル・アーガマを運用した。以後の消息は不明である。
大気圏離脱能力については艦長のブライトがZZ本編で地球に降りた際に「アーガマは(地上に降りたから)二度と宇宙へ上がれない」と語っていたが、同型艦ペガサスⅢが物語序盤でブースターによって地球から打ち上げられていた事から不可能では無いらしく(元々、一年戦争時代から地球連邦側の艦艇はアマゾン川沿いの重要拠点であるジャブローで建造され、宇宙に打ち上げられるという設定だったので『(アーガマ単艦ではホワイトベースのように)宇宙に上がれない』という意味と思われる)、後に連載された『MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では第一次ネオジオン抗争戦中に再度宇宙へ上げる計画もあったが、その後の戦局の変化に伴い、行われなかったとされている。
主な同型艦と登場作品
- ペガサスⅢ 「ガンダムセンチネル」
地球連邦軍α任務部隊の旗艦である2番艦。
外観や能力は初期状態のアーガマとほぼ同じだが、カラーリングを赤だった部分を青に変更、ブリッジや居住ブロックは戦闘位置で固定になっている。
ペズンで反乱を起こしたニューディサイズの鎮圧にあたった。
- ニカーヤ 「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」
FSSの保有艦。元々はカラバが発注していたミノフスキークラフト搭載艦だったが第一次ネオ・ジオン抗争終結後にカラバが解散した事でFSSのジル・ブロッケン・フーバー会長が入手した。フーバーの伝手で引っ張り出され、ダカールから戦闘が起きているジャブローまでを弾道飛行で移動した後、キャリフォルニアベースでマゼランの物を流用したブースターを装備して宇宙へ上がった。アーガマと同様に重力ブロックや可動式ブリッジを備えているがハイメガ粒子砲は設置されていない。
- ユーロン「機動戦士ガンダム ヴァルプルギス」
宇宙世紀0089年のサイド2奪還作戦の旗艦であるアーガマ改級強襲用宇宙巡洋艦。
この艦はエゥーゴの参謀本部が対ネオ・ジオンへ方向転換してから発注したものでアンマンの造船所で建造された。