立花仙蔵
たちばなせんぞう
「完璧だ!」
忍術学園一冷静かつ優秀な生徒。特に火薬は自作する程の知識を持ち、得意武器の宝禄火矢を駆使して与えられた忍務を完璧にこなす。以上の点から「燃える戦国作法」の異名を持っている。悪戯っぽい面もあり、同室の潮江文次郎など周囲の人間をからかうこともしばしば。自他ともに厳しい一面を持つが、卒業すれば例外なく過酷な環境に置かれる事から、忍たまは忍術学園にいる間はその環境に甘えるべきという考えも持っている。
かつては接近戦闘の訓練を積んでいたが、文次郎から遠距離攻撃できる火薬の使い手になるよう薦められ現在に至る。また、文次郎は訓練中に幾度も仙蔵を助けてくれていた事から、仙蔵は文次郎を兄のように慕っている。仙蔵はこれらの過去を隠していないが、文次郎側はあまり話して欲しくないらしく二人とも普段は表には出さない。
作法委員会では委員長を務めている。ワンマン組織ではなく、委員個人の意思が尊重される節があり時に委員長命令が拒否される事もある。仙蔵含めメンバーはみな曲者揃いで、委員会対抗戦になると妨害工作を行い他の委員会よりも優位に立つことが多い。特に綾部喜八郎の穴掘り技術と笹山兵太夫のカラクリ技術には仙蔵も一目置いており、この二人と組む、あるいは二人を組ませて動かす事が多い。原作では兵太夫が側近的な立ち位置で仙蔵と組む事が多いが、アニメ版では兵太夫とのコンビが綾部に取られたりしている。
卒業後 敵城に就職し敵対した場合、一番強敵になりうるのは七松小平太と考えている(ドラマCD『心のパス』より)。
忍術学園一と言われる火薬の使い手。宝禄火矢の達人で、物理的に不可能なはずの量を懐に忍ばせている。
基本的には偽計や妨害工作といった搦め手に秀でた頭脳派タイプの忍者。搦め手が通じないほどの大規模な戦い(いわゆる合戦)や対個人でも接近戦では後れを取る事が多く、必要な場合は仲間のサポートに回る事が多い。
完璧な女装を行える数少ない忍者の一人でもあり、その自然さはしんべヱ達が全く気付かないほど。女装時は立花仙子を名乗る。
長いさらさらの黒髪(アニメでは暗い紫)に白い肌が特徴的。26期69話『スカウト厳禁の段』でとある忍者の兄弟から「透き通るような白い肌」「ルックスが良い」と言われたり、劇場版『ドクタケ忍者隊最強の軍師』のとあるシーンから公式的にも容姿が整っている部類に入ると思われる。
なお、原作ではアニメほどクールではなく割と頻繁に顔が崩れる。
仙蔵の髪
サラサラストレートヘアーランキング第1位は伊達ではなく、特にアニメでは髪の靡き方からスタッフのこだわりがうかがえる。
- ドラマCDでは、手入れ等について聞かれた際に「特に何もしていない」と答えていた。
- 20期29話『秘密の健康診断の段』での健康診断を受けない六年生の健康を密かにチェックしに来た伊作に「美しく靡くサラサラストレートヘアー」と言われており、それで健康状態は良好とされている。
- 21期66話『顔が命の段』では、乱きりしんから「立花先輩は顔が命というより、髪が命」と言われている。
- 26期45話『一年は組の煙玉の段』では、自分で「サラサラ~」と言っていたり、からくりコンビが作ったからくり煙玉によって髪が爆発した際には「自慢のサラサラヘアーがチリチリヘアーに…」と嘆いていた。
- 26期69話『スカウト厳禁の段』では、忍者の兄弟が憧れる伝説の忍者の特徴の一つに「長く艶やかな髪を風になびかせ…」とあり、仙蔵の容姿から伝説の忍者と勘違いされた事がある。
- 28期19回『サラサラヘアーの先輩の段』では、斉藤タカ丸がサラストの良さについて「立花先輩みたいにかっこよくない?」と竹谷八左ヱ門に語っている。
- なお、放送前日にNHKアニメの公式X(旧Twitter)アカウントにて「サラサラヘアーの先輩、ぱっと六年の先輩が浮かんだ人~?」と投稿されたり、アニメ制作スタジオの公式アカウントでは原画担当が描いたサラスト二人のイラストが公開されている。
- 一年生時代の設定画が公開された際には、「髪サラサラ」と書かれていた。
アニメでは年に1度、通称『厳禁シリーズ』というエピソードにおいて一年は組の福富しんべヱと山村喜三太から散々な目に遭わされている為(大抵は隠密任務の時に二人に偶然出くわしてしまい、二人がよかれと思ってやったことにより任務が失敗、最終的にはぶちギレて任務そっちのけで得意の炮烙火矢を投げながら二人を追い回し、その巻き添えで敵も吹っ飛ばす、という忍たま界隈のお約束)、2人には苦手意識を持っている。しかし、本心から嫌っているわけではない模様(実際、厳禁回以外の話でもしんべヱのボケにノリツッコミしたり、喜三太のナメクジショーを見て楽しんでる様な様子が描かれている)。
アニメスタッフいわく、これは「縁」だと結論づけられていた。
(ちなみに、この厳禁回以外でも20期11話『大運動会の段』で兵太夫を呼ぼうとした際にすれ違った二人に対しては咄嗟に避けたり、22期7話『委員長の怒りの段』で一部を除いた委員会が揉めた際に仙蔵に向けて物を投げたのもしんべヱと喜三太だったりと、ちょくちょく描かれている)。
2022年に行われた「ベストコンビ投票」のしんベヱの部門において、途中経過では第2位だったが、最終的に第1位にランクインした(ちなみに、2位はしんベヱのガールフレンドであるくのたまのこの子で、3位はしんベヱが所属している用具委員会の委員長である仙蔵の同級生)。
実は、六年生の中で唯一名前がサブタイトルに記載されたことがないキャラであった。6期で初登場してから長らくサブタイトルに自身の名前が使われてこなかったが、30期67話『仙蔵のカリカリヘアーの段』にて初めて自身の名前がついた話が放送された。なお、この回は上記のベストコンビ投票回である。
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