久々知兵助
くくちへいすけ
「俺の豆腐料理、食べてくれるね!?」
忍術学園五年い組の生徒。長いまつ毛とくせっ毛に、太眉が特徴。
一人称は目上の人物に対しては「僕」や「私」、同学年や後輩に対しては「俺」。
六年生のいない火薬委員会では委員長代理を務めており、五年生が全員集合すると大概リーダーに選ばれ、並んだ時はド真ん中のポジションにいる事が多い。
忍たま長屋では尾浜勘右衛門と同室。
ちなみに、一学年下だが年齢が上の斉藤タカ丸に対しては、最初の頃は他の下級生と同様に接していたが、現在は敬語&さん付けで話している。 また初期の頃の返事は「あ?」。
性格はとても素直かつ温厚で真面目、原作者である尼子騒兵衛曰く「天然」。
普段から変な所でズレた言動をしたり、自分の考えや思いを悪気無くそのまま直ぐに口や行動に出したりするせいで相手を怒らせたり、周囲から呆れられる事が多い。
また非常に打たれ弱く、些細な事でもすぐに気を落とす繊細な一面もある。
実家は山中にあり、山守を生業としている。顔が瓜二つの父親がおり、その他の家族構成は現在不明である。
後述する豆腐好きのルーツは、幼少期の父親との思い出でもある。
また委員長代理を務める火薬委員会は、火薬の点検や整理の他に活動内容がない事や、委員会の様子(後述)により、他の委員会の生徒からは「そんなことでいいんかい?」などと呼ばれたりしているものの、火薬の知識は申し分なく、乱きりしんに火薬の事を質問された事もある。
また、委員会顧問である土井半助からの信頼も厚く、本人もとても慕っている。
豆腐小僧
頭が良く、成績優秀な久々知。
しかしその一方で、大好物の豆腐が関わると、無自覚に皆を巻き込んで困らせてしまう問題児になる。
この渾名については、忍たまの絵本にて兵助が運動会のリレーでバトンに豆腐を持った事がきっかけ。
また、食べる方だけでなく豆腐の知識についても豊富で、豆腐料理を作る事にも凝っており、休日は町に出て豆腐の質を向上させる為の活動を積極的に行っている。
所属する火薬委員会では親睦会と言いつつ豆腐パーティーを行ったり(「そんなことでいいんかい?」と言われる理由の1つである)、同室の勘右衛門を豆腐を持って追いかける事もしばしば。兵助の振る舞う豆腐料理は量が多く、とても1人では食べきれない事から、他の五年生からは「豆腐地獄」とも呼ばれている(なお、味自体はとても美味しいらしい)。
常に懐に高野豆腐を携帯しており、本人によると「オヤツ」。ちなみに杏仁豆腐や胡麻豆腐もアリとのこと。また安藤先生曰く、「体臭が豆乳の香り」らしい。
アニメでは豆腐好きの面が強調され、冷静さを失う事もしばしば。派生のドラマCDでは、「豆腐の声」が聞こえるという特殊能力まで追加された。
また、『忍たま乱太郎語録一○○』において尼子騒兵衛先生による久々知兵助に対し、「どうしよう、豆腐に名前つけ出したら(笑)」とコメントしている。
そんな豆腐が大好きな兵助にとって一番嬉しい事は、
「豆腐を食べた皆が、嬉しそうな顔をしてくれるのが俺の幸せなんだ」
得意武器は接近戦に特化した寸鉄であり、忍術学園入学以前から、山守として敵や山賊に襲われた時に対処出来る様に、1人山中で鍛錬を繰り返していた模様(31期68話『久々知の豆腐の謎の段』より)。
今回の映画では五年生は全員で敵の動向を監視する任務を行っている。その中でも兵助は他の五年生に指示を出したり、敵の懐から奪った手紙を読む際も、一人敵の見張りに徹するなど、終始冷静な様子が見受けられ、豆腐小僧ではない、彼の本来の優秀さを再認識できる。
(しかしエンディングでは、忍術学園に帰った後豆腐料理を振る舞い、他の五年生四人が苦しそうに食べている様子がミニキャラとして描かれていた。)
また、ドクタケ忍者隊最強の軍師の豪華パンフレットの小説にて、六年生全員で五年生の実力を分析していた際、六年い組の立花仙蔵から、「豆腐で鍛えた舌は、微かな毒でも見分けることが出来るだろうし、豆腐を茶に換えれば、流行りの茶湯を使って敵に取り入ることができるのではないか」との評価を受けている。これが本当なら豆腐好きな一面を忍者として活用できているが、実際の描写があるわけではないため、本当の所は不明である。しかし、五年間忍術学園で兵助を見てきた仙蔵の推測なので、信憑性は高いと思われる。
原作にて
映画にもなった「宿題取り違え事件」にて、原作では兵助は「軒丸瓦を取ってくる」という六年生用の課題が与えられ、その際に兵助の右肩に矢が刺さっている描写があるが、アニメ版及び映画版ではこのくだりはカットされている。なお、26期35話『軒丸瓦を奪い取れの段』はこれが元になっていると考えられる。
また、二次創作にて兵助の右肩に傷痕がある作品があるが、これもこの一件から来ているものである。しかし、原作においても兵助の体に傷跡が残っているという描写は一切無いため、これは飽くまでも二次創作の範囲内である。
二次創作におけるキャラ付け
つどい設定ながら、作者から「成績優秀で文武両道」と明言されているキャラクター。
それでいて人格的に破綻しておらず委員長代理も務め、しかも「天然」というある意味非の打ちどころのない設定故か(またはこれに空気が読めず少し繊細という設定が手伝って)、二次創作では幼少期において引っ込み思案でコミュ障であったりする作品や、ドライでシビアなキャラ付けをされている作品が他キャラと比べ明らかに多い。
ただし注意していただきたいのは、これらは飽くまでも二次創作においてのキャラ付けであって、原作やアニメにおいては上記の通り素直で真面目な明るい少年である。二次創作の作品だけで勘違いしないように。
あれこれ
- つどい設定によれば身長は165cm。
- 劇場版公開後、32期39話『最高の豆腐を求めて』が2025年1月30日に再放送がされたが、この回は公式アカウントの言葉を借りるなら「豆腐小僧の暴走」である回であった為、X(Twitter)で「豆腐ハラスメント」がトレンド入りした。
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