概要
医学的な意味での「コミュニケーション障害」と、インターネット上で言われる「コミュ障」は(周囲とうまくコミュニケーションが取れないという結果は同じだが)実際には違うものを指す。本項では「コミュ障」について解説する。
極度の恥ずかしがり屋、人見知り、対人恐怖症、空気を読めない性格等が原因で、他人と上手くコミュニケーションを取れない、他人とのコミュニケーションを避けること。また、その様な人。
一部ではアンチや荒らしのような「まともなコミュニケーションをとる気がない人」もコミュ障と称することがある。
コミュ障の中には社交性不安障害や回避性パーソナリティ障害に分類される人も多く、「コミュニケーション自体は求めているが、それによって起こる問題が怖いのでそのような場を避けている」ような状態は典型的なコミュ障といえる。また、スキゾイドパーソナリティ障害のように、「そもそも他人とのコミュニケーションに関心が持てないため、周りから孤立し、孤立することに何の問題もないと感じている」タイプのコミュ障も一定数存在する。
境界性人格障害や自己愛性人格障害といった、「自分に極端に自信がないため、常に不安を感じ、他者からどう見られるかに依存している」ような人物も少なくない。
いわゆるサイコパスは一見するとコミュニケーション能力が高いように感じられるが、共感性や良心の欠如といった「他者との円滑なコミュニケーションを行う上で求められる能力」に問題を抱えていることから、一種のコミュ障に数える人もいる。
要因
コミュ障の要因となるのはその人が元来持つ性格的なもの(パーソナリティ)のほかに、過去にコミュニケーションに関して起こったトラブルが原因で不安を抱えていたり、対話の機会が極端に少なくコミュニケーションそのものの経験が浅かったり、といったことが挙げられる。
中には先天的な要因(発達障害や知的障害)のほか、精神疾患、パーソナリティ障害などが要因となり対人関係を上手く構築出来ない人もいる。
上記の障害を抱えている人の中には、感情を表現したり、他者の感情を読み取ったりといったコミュニケーションに関わる能力が弱いという人も多い。そのため、時に本人はうまくコミュニケーションが取れている(あるいは普通と同じように取ろうとしている)つもりでも、相手や周囲はそうではないといったすれ違いが見られる。
また、掲示板やメール、SNSなど文字でのやりとりだと流暢に話すことができても、電話や直接対面した状態だとうまく話せないといったことも度々見られる。
後天的な要因としては、対人関係のトラブルからの人間不信なども挙げられる。特に保護者からの虐待や、ブラック校則・ブラック部活のような「容易に逃げられない環境」で一方的な監視・制限を受け続けた結果、本来頼るべき大人や目上の人のことも信用できなくなっているような人もおり、英才教育の過干渉でもコミュニケーション能力が低くなる可能性は高いが、一方でこの場合は、高い学力が身に付いたり、学生時代にスポーツで優れた功績を何度も残すようになることもあり、人によっては対人関係を築きにくいのを補えるくらい能力が高い人も少なからずいる。
コミュ障の分類
気弱タイプ
内向的な為に人と関わるのが苦手なタイプ。人見知りや対人恐怖症なども特徴。異性、クラスの人気者、初対面の人となどを目の前にすると、全く話せなくなってしまう。あまり人と関わる勇気がない為にひきこもり生活の原因となりやすい。容姿、声、性格の悪口を言われた(逆に毒舌になって他人を怒らせることを危惧する)、目立つような場面で大きな恥をかいたなど、コミュニケーションに関するトラウマが原因となっていることも多い。
無口タイプ
自分から話すことがほとんどなく、本人はそもそも他人とのコミュニケーションにあまり興味が無いだけと言うタイプ。自分の興味のあることに関しては凄まじい行動力をみせることもある。
いわゆるアスペルガー症候群のような(障害により)他人の感情の動きに鈍感なタイプや、スキゾイドパーソナリティ障害のような他人に関心がないタイプはこれに分類される。
話下手タイプ
ある意味最も厄介であろうタイプ。上2つは困ったら聞きに徹すればいいし、必要最低限であればそれなりに話すことはできるという場合がほとんどだが、話下手タイプは「聞くのも喋るのも苦手」という困った特性を持っている。
人の話を最後まで聞かず話し出してしまったり、自分の感じていることや考えていることを整理して話すのが苦手で曖昧に答えてしまったり、といった特徴がある。
慇懃無礼だったり、逆に目上の人にも呼び捨て(あるいは「君」、「お前」といった、現代では目上の人には適さない呼称)でタメ口で話しかけたりといった、敬意を表現できないという人もいる。
また、(実際の立場とは別に)自分が尊敬している人物にはやたらと敬意を持って接する一方、逆に気に入らない者には横柄になるといった態度の大きな違いや、自身の関心のある内容は敏感に反応する一方で、興味のない内容や苦手な場面では極端に反応が薄いといった「話にならない」パターンのコミュ障といえる。
つまり、会話において相手との距離感を理解・調整できず、言葉や態度としてそれを表現できないといった特性が、「よく話す」「前向き」といった本人の性格傾向と重なることで「聞くのも話すのも苦手」という形で現れているといえる。KY扱いを受けることも少なくない。
上記の2つは「話すのは苦手」と感じている人が多いが、こちらはむしろ話したりするのは好きで「自分はコミュ障(としてイメージされる気弱タイプなど)ではない」と思い込んでいる、いわゆる「陽キャ」よりのタイプも多い。上記の2つが「内向的」・「オタク的」と言える一方で、ヤンキーやDQNと呼ばれる不良や、パリピ・ウェイ系というような社交的な趣味の人の中にも存在する。
よく喋るタイプや一見明るく元気のいい人物の場合、「陽キャのコミュ障」・「アッパー系コミュ障」などと称される場合がある。
コミュ障とされるキャラクター
※キャラクター名五十音順
アオイ(プリンセスコネクト!Re:Dive)
アザゼル(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
安達桜(安達としまむら)
石橋おくる(ステーションメモリーズ!)
市松こひな(繰繰れ!コックリさん)
糸見沙耶香(刀使ノ巫女)
宇佐美マサムネ(まよチキ!)
遠藤梨乃(「人生」)
織部凛々子(サクラクエスト)
影山飛雄 (ハイキュー!!)
河合律(僕らはみんな河合荘)
黒木智子 (私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)
小熊(スーパーカブ)
心愛れもん (ワッチャプリマジ!)
古見硝子 (古見さんは、コミュ症です。)
サイ (NARUTO)
佐倉愛里(ようこそ実力至上主義の教室へ)
澤村雪(ましろのおと)
志田朱音(幼なじみが絶対に負けないラブコメ)
セダム(花騎士)(フラワーナイトガール)
千斗いすず(甘城ブリリアントパーク)
滝本ひふみ (NEWGAME!!)
立石志摩(ハイスクール・フリート)
天王寺璃奈(ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)
冨岡義勇 (鬼滅の刃)
長瀬琴乃(IDOLY_PRIDE)
名都借みらい(普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。)
奈良田愛(かげきしょうじょ!!)
丸岡城(御城プロジェクト)(御城プロジェクト:RE)
朏素晴(同居人はひざ、時々、頭のうえ。)
水無瀬小糸(無彩限のファントム・ワールド)
村上椎奈(ステラのまほう)
メアリーベリー(ラピスリライツ)
雪野日陽(音楽少女)
ララ(モンスター娘のいる日常)
関連タグ
コミュニケーション障害 性格 ネットスラング
内気 臆病 消極的 人見知り 口下手 恥ずかしがり屋 引っ込み思案 うつ病 統合失調症
あがり症 赤面症 対人恐怖症 人間不信 回避性パーソナリティ障害 ひきこもり インドア オタク 地味子
ネット弁慶 女叩き / 男叩き
外部リンク
- コミュニケーション障害(Wikipedi