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ティアムーン帝国物語

てぃあむーんていこくものがたり

小説投稿サイト『小説家になろう』で餅月望氏により連載されている作品。TOブックスより書籍化されている。正式な作品名は『ティアムーン帝国物語〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜』だが、そちらはタグの文字数30をオーバーしているため使えない。
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これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなくて……
それを知った時にはすべてが手遅れだった姫殿下。
過去の自分へと逆行転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?

否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」

概要

小説家になろうで連載されているウェブ小説。著者は餅月望氏。
TOブックスより書籍化及びコミック化されている。
イラストはGilse氏、漫画は杜乃ミズ氏が担当。
既刊はそれぞれ、書籍版が4巻、漫画版が1巻。

2020年3月、なろう発の作品としては初の舞台化が決定
同時に特設サイトが開設された。
ティアムーン帝国物語 THE STAGE」のタイトルで2020年9月9日~13日に新宿村LIVEにて上演予定。……なのだが、新型コロナウィルス世界的流行によりどうなるのかが懸念される。

いわゆる「やり直し」「死に戻り」系。
中世ヨーロッパ風の世界を舞台に、未来に待ち受ける未曽有の災害や事件、事故を防ぐため……ひいては自身の非業の死を避けるためにあらゆる手を講ずる主人公と、結果的に彼女に助けられ惹かれ信頼し合う登場人物との間の群像劇
基本的に「主人公の目線」と「周囲のキャラクターの目線」が交互に描写されていき、主人公が自分本位かつ率直な理由で取った言動を、周囲の人間はどのように解釈し誤解していったのか、という形で物語が進んでいく。時折ツッコミ風のナレーションが入るなどコメディ要素が強くムードも明るい。細かく丁寧な伏線がいくつも張られているのも特徴。

あらすじ

大国ティアムーン帝国の皇女ミーア・ルーナ・ティアムーンは、重税に耐えかねた民衆の革命により身柄を拘束され、最期はギロチンで処刑されてしまう。
しかし次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
それも8年前、まだ自身が子どもだった頃。
夢か?と安堵しかけたミーアであったが、なぜか自身と共に未来からやってきた日記帳が、やがて彼女に訪れるであろう残酷な現実を突きつける。
未来の処刑を回避するため、ミーアは奮闘することになる。

主要な登場人物

登場するキャラクターが非常に多いため、メインで活躍するキャラクターを紹介する。
また一部のキャラクターについてはストーリー展開のネタバレを含む。
特に注釈がない限り、年齢は本編にて初登場した時点でのもの。

ミーア姫


演:平松可奈子
本作の主人公。大陸の二大強国の一つ、ティアムーン帝国の皇女。12歳。
詳細は当該項目を参照。

ミーアの忠臣

以前の時間軸においてもミーアを助け、忠義を貫いた人物。
その経緯故にミーアが心から信頼しており、実際には平凡なミーアを影日向となく助け、彼女を日々、「帝国の叡智」として持ち上げ続ける人々。

  • アンヌ・リトシュタイン
ティアムーン帝国のメイド。17歳。赤い髪と青く丸い瞳、鼻先の薄いそばかすが特徴で、素朴な雰囲気の少女。実家は貧しい商家。妹が四人、弟が一人の六人姉弟の長女。
実家の助けになるために、城に働きに出る。
ミーアが楽しみにしていたケーキを転んで床にぶちまけるなど結構なドジっ子
前の時間軸においては、幽閉されていたミーアに面会に来てくれた一人で、最期までミーアの身の回りの世話をしてくれており、面白い創作物語を聞かせてくれていた。

ミーアはその忠義に報いるため、本編の時間軸では彼女を自身の専属メイドとし、自身の腹心・片腕として重用する。アンヌ自身もミーアの信頼と期待に応えるべく献身を惜しまない。

  • ルードヴィッヒ・ヒューイット
ティアムーン帝国の文官。22歳。優れた内政能力と深い知識を持ち、早くから帝国の財政に不安を抱いていたが、ひどい毒舌家であるため上司から嫌われており、前の時間軸でのミーアにとっても彼に対する印象は最悪であった。
前の時間軸では、将来の国家財政破綻を上司に意見したことが原因で地方への左遷を命じられてしまい、帝都に戻された時には財政は完全に行き詰まっており手遅れだった。革命直前まで帝国財政の立て直しに尽力し、革命後も拘留されたミーアの助命を嘆願していた忠臣で、獄中のミーアはアンヌを通して彼の忠義を知ることになる。

ミーアは彼の忠義に報いるために、本編の時間軸では彼を重用し、その辣腕を存分に振るわせる。
その際ミーアはルードヴィッヒの懸案を予見するかのような指摘を行ったため(実際には前の時間軸でルードヴィッヒ自身がミーアに語った事を丸パクリしたもの)、ミーアを「聡明な人物」「帝国の叡智」と畏敬するようになってしまった。
それ以後はミーアの他愛ない言動を深読みし「きっとこういう事なのだ」とその能力をフル活用して行動を起こし結果を出した後「~~という事だったのですね、さすがはミーア姫殿下、帝国の叡智」と讃えられたミーアが冷や汗を噴き出しながら頷くという状況が様式美となっている。

  • ミーアベル・ルーナ・ティアムーン
文庫版第3巻から登場。本作のもう一人の主人公。前の時間軸(ミーアがギロチンで処刑された時間軸)とは別の時間軸から本編の時間軸へとやってきた少女であり、その正体は未来のミーアの孫娘。作中ではミーアと区別するため「ベル」という愛称で呼ばれる。一人称はボク

処刑される未来を回避したミーアの前に突如『聖女ミーア皇女伝』と共に現れ、未来でミーアが暗殺され、ティアムーン帝国が滅亡することを告げる。

ちなみに、「ミーアベル」という名前は未来のミーアが名付けたもので、本人は「尊敬するお祖母様に付けてもらった大切な名前」といたく気に入っているのだが、実際にはミーアとアベルの名前をそのままくっつけただけという単純なものである。その事実に気付いた本編のミーアは、自分の安直すぎるネーミングに呆れていた。

セントノエル学園

ミーアの通う学校。ヴェールガ公国という、大陸の宗教における中心国となった国に建てられているために、王侯貴族が通う大陸でも最高の格式を誇る名門校。
大陸でも最高レベルの教育機関であり、様々な設備と高度な知識を持った教員が揃い、入学できるのは最低でも貴族の身分を持った人間だけという超絶エリート校であり、その為、若い時代から各国の重要人物に人脈を作ることのできる外交の練習場という側面を持つ。
一方で、内部では非常に強い階級意識が根付いており、平民から貴族へとなりあがった商家の子供や、貴族と言えども低い地位の子供への風当たりは非常に強く、それがいじめにつながっているという事もある。

  • シオン・ソール・サンクランド
ティアムーン帝国と大陸を二分する二大強国の一つ、サンクランド王国の第一王子。12歳。
あらゆることに優れた才能を発揮する万能の天才であり、「公正」と「正義」を心がける好青年。
前の時間軸では、ミーアを「無能な統治者」と断罪し革命軍の主導者に助力し、ミーアの処刑にも立ち会った仇敵の一人。

ちなみに、後述のラフィーナも同様だが、以前の時間軸での彼のミーアに対する評価は、実は彼自身がミーアという人間と直接話し合ったり、向き直ったりして下した評価ではなく、彼女の表面上の振る舞いや周囲の評価を元に下したもので、つまりは単に噂を丸のみしただけのもの
この為、以前の時間軸でのミーアに対する振る舞いは、結果的には正しかったものの、実は俯瞰でみるとかなり問題がある。
その為、良くも悪くもミーアという人間の為人を知り尽くしたルードヴィッヒからは、『ただの一度も間違わない理想の君主』とされながらも、ミーアの頑張りを理解できない彼の為に働くのを拒否された。

本編では「帝国の叡智」と称されるミーアを高く評価しており、また彼女との出会いをきっかけに少しずつ心境に変化が産まれ、自身の持つ「公正」と「正義」の在り方を見つめなおすようになる。

  • キースウッド
シオンに仕える文武両道の従者。17歳。シオンとは兄弟同然に育った仲で、時折主従関係を越えてフランクに接する。偏屈で皮肉屋の一面を持つが、根は忠義に篤く誠実な青年。
事あるごとにシオンやミーアに振り回されており気苦労が絶えない。またキノコに目がないミーアに毒キノコの危険性を説くものの、なかなか聞き入れてもらえない。

  • アベル・レムノ
レムノ王国の第二王子。12歳。優しい少年だったが、剣の腕が重視されるレムノ王国において兄のゲイン第一王子に負け続け、さらにシオンの剣の才能を見せつけられて、諦念にとらわれる。
前の時間軸ではミーアとは関りがなく、希代のプレイボーイとして名を馳せていた。

本編では、ミーアが革命を防げなかった際の亡命先として見初められ、懇意にされたことで自信をつけ、弛まぬ自己研鑽の果てにシオンにも勝るとも劣らない剣術や学問を修めた
また、ミーアとはお互いに相思相愛であるが、現状は友達以上恋人未満の関係。別の時間軸の未来ではミーアと結婚して八人の子供をもうけた。

  • ティオーナ・ルドルフォン
ティアムーン帝国の辺境域を治めるルドルフォン辺土伯の長女。12歳。辺土伯は貴族としては格下とみなされており、その逆境をはねのけるべく勉学のみならず、剣術にも通じた努力の才女。
前の時間軸では、革命軍を主導し帝国の聖女と崇められる存在であり、ミーアの処刑にも立ち会った、仇敵の一人。

本編では、ミーアは当初彼女との接触を避けたがっていたのだが、紆余曲折あって図らずもミーアにより救われ、彼女に心酔する者の一人となる。

  • リオラ・ルールー
ティオーナに仕えるメイド。11歳。森林の少数民族ルールー族の出身であり、公用語に不慣れであるためたどたどしいしゃべり方をする。弓の名手で身体能力は高い。肉を焼くのが得意。主人であるティオーナに懐いている。
前の時間軸では、ミーアは彼女のことをほとんど認識していなかったが、実はミーアとの間には浅からぬ因縁があり、リオラはミーアのことを殺したいほど憎んでいた。

本編では、ミーアが学園入学時に図らずもティオーナを助けたことによって接点が生まれ、件の因縁もミーアの機転により未然に防がれた為、彼女に対して好感を抱いている。

  • ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ
ヴェールガ公国の公爵令嬢。14歳。ミーアやシオンのような貴族や王族が通うセントノエル学園生徒会長にして実質的な支配者。
その身分を鼻にかけず、平民にも貴族にも平等に扱い慈悲を注ぐ反面、潔癖な性格で正義を重んじており、容赦なく他者を裁くことが出来る本物の聖女
前の時間軸ではミーアとの接点はほとんどなく、むしろ意図的にミーアと関係を持つことを拒んでいた。革命軍をサポートしていた。

掛け値なしに「友達」と呼べる人物がいなかったが、本編ではミーアと友達になり、その関係を通して彼女自身も救われることになる。

  • クロエ・フォークロード
ミーアの学園での同級生の一人。フォークロード商会の長を父に持つ。12歳。黒くてもっさりした髪と珍しい眼鏡が特徴。内気な性格でありクラス内でも孤立しがちだが、気心の知れた相手にはしっかりと会話ができる。本が好き。

前の時間軸ではミーアとは何の接点もなかったが、本編では読書友達を欲していたミーアが彼女に声を掛け、そのまま意気投合する。

  • マルコ・フォークロード
クロエの父親。一代でフォークロード商会を大商会へと育て上げた傑物で、商人としての深い見識と冷静沈着な判断のできる人物として、同業者から一目置かれている。
ミーアは本編において、彼の商会が船舶を多数所有していることに目を付け、飢饉の際に小麦の流通経路の確保のため彼との接触を図る。

  • 林 馬龍(リン・マーロン)
ミーアより5歳年上の先輩で、初登場時はセントノエル学園の高等部2年生。
ヴェールガ公国の東に位置する騎馬王国の出身で、12部族ある同国の民のうちの龍族の族長の係累で、部族の中でも指折りの戦士。セントノエル学園では馬術部の部長を務める。
本編でミーアは、(革命が起こった時の国外逃亡の手段として)乗馬を習うため馬術部に出入りするようになり、そこで彼や馬術部の厩舎にいる馬達と関わるようになる。

ティアムーン帝国

ミーアの故郷。ミーアが死に戻る以前の時間軸では、帝国の財政悪化に加え、疫病の発生や帝国内に存在する少数民族の反乱、大陸全土を巻き込むほどの大飢饉の発生と言った社会混乱が立て続けに起き、その状況を少しでも改善すべくミーアとルードヴィッヒは東奔西走していたが、結局は焼け石に水の無駄なあがきに終わり、革命の聖女であるティオーナ・ルドルフォンによって革命が起こった。
本編では、死に戻ったミーアによって斜陽にあり始める帝国を立て直すべく、様々な人物がミーアに協力している。

  • エリス・リトシュタイン
アンヌの妹(次女)。12歳。眼鏡をかけている。生まれつき病弱で、普段はベッドにいることが多い。小説を書くのが趣味で、前の時間軸においてアンヌが獄中のミーアに聞かせてくれていた物語の著者でもある。

前の時間軸では、飢饉で満足な食事が取れなかったこともあり、ミーアの処刑以前に死亡している。当時のミーアにとって、エリスの物語は獄中生活における数少ない楽しみでもあったのだが、前述の理由でエリスが死亡したため未完に終わり、ミーアにとってはこの作品の結末を見届けられなかったことが未練の一つになっていた。

本編の時間軸では、アンヌがミーアの専属メイドになったことでアンヌの給金が上がり、栄養のあるものも食べられるようになったため体調も比較的良くなっている。ミーアがアンヌの実家を訪ねた際に、件の物語の作者が彼女であったことを知り、自身のお抱え芸術家にする。後に『聖女ミーア皇女伝』を執筆することになるが、これが文庫版第3巻以降の展開で重要な役割を担う。

  • ディオン・アライア
ティアムーン帝国の軍の百人隊長。27歳。傭兵上がりでその腕を買われて士官した、自他ともに認める帝国最強の剣士。
飄々とした態度とは裏腹に、敵対行動を取れば子供であっても殺すことのできる冷徹さと、仲間の為には命を張ることも厭わない状の厚さを併せ持った人物で、前の時間軸においてミーアの処刑を執行した張本人。そのため、本編でミーアが偶然出会った際には恐怖のあまり卒倒してしまうほど、彼の存在がトラウマになっており、彼が味方するようになってからも微妙に恐怖を抱かれ続けている。

革命がおこる以前、少数民族の反乱がおこるきっかけになったある事件において、部下が全滅し自分だけが生き残ることになり、この事件がミーアのわがままによって引き起こされたものであったことから、それが理由で真っ先に革命軍に翻意した。
本編の時間軸においては、元々出世に興味を持たなかったが、自身の抱えていた問題をあっさりと解決してみせたミーアの機智に触れた事で考えが変わり、ルードヴィッヒのスカウトに応えてミーアの側近として腕を振るう事になる。

  • セロ・ルドルフォン
ルドルフォン辺土伯の長男で、ティオーナの弟。10歳。幼いながら研究好きな学者肌の人間で、主に植物学が得意。
前の時間軸では研究が実り「寒さに強い小麦」を開発した事で領内の食糧難を救い、革命軍が人心を得る大きな役割を果たした。

本編においてミーアはティオーナとの交流の際にその事を思い出し、来たる未来への対抗手段とすべく、彼の能力を帝国で発揮させる為に「ある計画」を実行に移す。

  • ベルマン
ティアムーン帝国の子爵。ルドルフォン辺土伯爵家の隣に領地を持つベルマン子爵家の当主。
ルドルフォン領とベルマン領の境界には、ルールー族が暮らす静海(セイレント)の森が存在しており、この事が時間軸を問わずにミーア、引いては帝国の未来を左右する重大な分岐点になる。

以前の時間軸においては、帝国滅亡の遠因を作った人物に過ぎなかったが、本編の時間軸においては、彼がルールー族との間に引き起こしかけたある事件をミーアが上手く処理した事で、ミーアへ多大な忠誠を捧げる忠臣となった。
その忠誠ぶりは別の時間軸における未来においても、皇女派としてミーア亡き後も帝室を支えていたほど。

  • マティアス・ルーナ・ティアムーン
ティアムーン帝国の皇帝でミーアの父親。48歳。亡き妻を深く愛しており、先立たれた後も再婚はしていない。ミーアを溺愛していることで有名で、「パパと呼んで」などとしつこく言いよってくるため当のミーアからは鬱陶しがられている。
前の時間軸では、ミーアよりも先に処刑されている。

  • エメラルダ・エトワ・グリーンムーン
ティアムーン帝国の門閥である四大公爵家の一角に当たるグリーンムーン公爵家の長女。16歳。
ミーアの一番の親友だと自認しているが、最初の時間軸では革命が起きるや否や真っ先に祖国を見捨て一族郎党揃って国外逃亡したため、本編のミーアからは全く信用されておらず、むしろ嫌悪されている。
実は、彼女がミーアに対して抱いている友情は本心であり、以前の時間軸においての逃亡は彼女の父親が行い、彼女自身の意思によるものではなかった。

サンクランド王国

ティアムーン帝国と大陸を二分する強国の一角であり、シオン王子の故郷。
実は、王室関係者のあずかり知らぬところで諜報員が暗躍を行っており、特にティアムーン帝国では帝国を崩壊させるために様々な策謀を弄していた。
つまりは、ミーアが後に革命軍によって処刑されることの黒幕。

  • グレアム
サンクランド王国の諜報部隊「風鴉」の特務部隊「白鴉(はくあ)」の一員。30代。レムノ王国に潜入して諜報活動に従事し、祖国のために暗躍する。生真面目な性格で、計画通りに物事が進まないと胃が痛くなる性質。

  • ジェム
レムノ王国の革命騒動の原因を作り出していた張本人。ジェムという名前が本名であるかどうかは不明。
最終的にミーア達によって彼の計画は全て破綻し捕らえられる。捕らえられた直後は、「命までは奪わない」というミーアの言葉を嘲笑ったが、続けて「ヴェールガ公国のラフィーナに3年間毎日お説教をしてもらう」という罰を提案された時は酷く狼狽した。

レムノ王国

アベル王子の故郷。大陸における中堅国家であり、強大な武力を誇る軍事国家。
武力に重きを置いているがゆえに、王室関係者は剣の腕前に重きを置き、国を挙げて男尊女卑の傾向が強い国。

  • ダサエフ・ドノヴァン
レムノ王国の宰相を務める伯爵。60歳近い老練の政治家で、良心的な人物として王国の国民からも人気を得ている。国王によって発令された軍備増強と、それに伴う増税にも反対していた。

  • ベルナルド・ヴァージル
レムノ王国即応軍・第二騎士団の団長。剛鉄槍(ごうてつそう)の二つ名を持つ同国有数の戦士。

  • リンシャ
レムノ王国の革命騒動の際にミーアが出会った少女。没落貴族の娘。ジェムの口車に乗せられて革命派の中心人物となった兄ランベールを憂い、ミーアに革命を止めてほしいと嘆願する。

  • モニカ・ブエンディア
レムノ王国のメイド。前の時間軸でアベルを暗殺した人物。
その正体はサンクランド王国の諜報部隊「風鴉(かざがらす)」の一員で、グレアムの部下。

キーアイテム

  • 日記帳

ミーアが書いている日記帳。10歳から処刑される20歳までの日々に関する詳細が記載されており、ミーアが処刑される未来を回避するための重要な手掛かりとなる。本編の時間軸に元からある1冊と、前の時間軸からミーアと共に本編の時間軸にやってきた1冊の合計2冊があり、後者は10年もの経年で劣化した上、ミーアの処刑時に付いた彼女の血で黒ずんだ染みがある。

書いてある内容は事実に基づいており、本編の時間軸で書いた内容が変わると、前の時間軸で書かれた内容もそれに基づいて変化するため、歴史の改変による結果がミーアにも分かるようになっている。ただし、あくまでもミーアの視点で主観的に書かれたものであるため、彼女が前の時間軸で深く関与していなかったり関心を持っていなかったりした出来事については全く言及されていない、或いは中途半端にしか書かれていない。そのため、本編の時間軸で実際に問題に直面するまで物事の本質を把握できていないというケースも多く、決して万能とは言えない。

  • 『聖女ミーア皇女伝』
本編の時間軸の延長線上にある未来でエリスが執筆するミーアの偉人伝。本編の時点ではまだ執筆されておらず、ミーアベルのいた時代から彼女と一緒に過去へとやってきた。

その内容は基本的に事実に基づいているのだが、偉人伝というだけあって明らかに美化して書かれた内容過大評価としか思えない内容も含まれており、それを読んだミーア本人が思わず悶絶するほどである。

文庫版第3巻以降においてミーアの日記帳と似た用途で使用されることが多い。ただし、この本の記述が変化しても持ち主であるミーアベルの記憶が改変されたり、ミーアベルの存在が消えてしまったりするようなことは起こっていない

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小説家になろう
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外部リンク

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