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毎日放送

まいにちほうそう

近畿広域圏と徳島県を放送対象地域としたテレビ事業を運営するTBS系列の特定地上基幹放送事業者。略称はMBS(エムビーエス)。株式会社MBSメディアホールディングス傘下。本記事では分社した近畿広域圏を放送対象地域としたラジオ事業を運営する特定地上基幹放送事業者「MBSラジオ」についても解説する。
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概要編集

社名: 株式会社毎日放送 (Mainichi Broadcasting System, Inc.)


大阪市北区茶屋町に本社を置くテレビ放送局。

2021年3月末まではラジオ・テレビ兼営だったが、同年4月にラジオ放送事業を「株式会社MBSラジオ」に分割している。

ラジオはJRNとNRN、テレビはJNNに加盟。


略歴編集

1950年12月27日「新日本放送株式会社(NJB)」が設立。翌年7月8日に日本の民間放送で初の試験電波を発射。9月1日正午、日本の民放で2番目にラジオ放送を開始。1956年12月1日に「大阪テレビ放送株式会社(OTV)」を開局させてテレビ放送に参入。1958年6月1日に新日本放送が「株式会社毎日放送」に改称され、大阪テレビ放送から独立する形で、1959年3月1日にはテレビ放送も開始した。今でこそMBSはTBS系列だが、当初はMBSがNET(現・テレビ朝日系列で、同じ在阪民放局の朝日放送TBS(当時毎日新聞社が筆頭株主であった)系列といういわゆる"腸捻転"状態であったが、1975年に解消された。


1950年の設立時、本社は大阪市北区角田町にある梅田阪急ビル(現在の阪急うめだ本店)の屋上にあった。阪急うめだ本店の13階の広場には、「民間放送誕生の地」のプレートがある。その後大阪市北区堂島1丁目にあった毎日大阪会館に本社を移転。1960年に大阪府吹田市の千里丘陵に千里丘放送センターが完成。翌年9月1日にMBSの多くの機能が堂島から移転した千里丘放送センターは、MBSの中枢として機能した。登記上本店は堂島に残った。


1990年9月1日、ラジオ開局40周年を機に大阪市北区茶屋町に15階建ての本社・新放送センターが完成し、堂島にあった登記上本店機能と、千里丘の一部機能を移転・統合した。この時から京阪神ではMBS=茶屋町が定着し始めた。2001年3月31日にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にMBSスタジオ in USJをオープン。2003年10月7日にはなんばパークスにサテライトスタジオ「パークスラジオパラダイス」をオープン。MBSスタジオ in USJは2014年3月31日をもって閉鎖。パークスラジオパラダイスも撤去。


2007年7月31日をもって千里丘放送センターを閉鎖。2008年4月に解体された後、跡地に「ミリカ・ヒルズ」と「ミリカ・テラス」で構成された「ザ・ミリカシティ」と吹田市立千里丘北小学校が建設された。

2008年2月6日、ミリカプール跡地に建設された千里丘ミリカセンターが運用を開始したが、千里丘ミリカセンターも2019年7月に閉鎖(隣接するミリカゴルフセンターも同年6月に閉鎖)され、跡地はホームセンター「スーパービバホーム吹田千里丘店」となっている。


地上デジタルテレビ放送完全移行直前の2011年4月、本社の北側に免震構造の地上15階地下1階建ての本社新館の建設工事が着工した。2013年9月4日に竣工した新館はB館、従来からの本社社屋はM館と呼ばれるようになった。2014年4月4日午前11時7分9秒、B館がグランドオープンした。2015年4月20日にはマスターをB館に移転し、災害時にも放送を継続できるように対応したNEC製の新マスターの運用を開始した。


メディアを取り巻く環境の変化が激しくなる中、2016年7月28日、「毎日放送分割準備株式会社」を移行準備会社として設立。2017年4月1日、初代MBSは、在阪放送局初、非上場民放初の認定放送持ち株会社「株式会社MBSメディアホールディングス」に商号変更、放送免許と放送事業全般の業務を、毎日放送分割準備株式会社から商号変更した2代目「株式会社毎日放送」が引き継いで再出発した。TBS系列の民放局を子会社に置く放送持ち株会社はMBSHDが4社目。MBSHDの傘下に入った2代目MBSは、ラジオとテレビの兼営局として引き継いでいた。

その後コロナ禍の影響もあって、ラジオ事業でも迅速な経営判断が必要となり、分社してもテレビとラジオのシナジー効果は得られると判断、2021年4月に2代目MBSからラジオ事業を分割し、「株式会社MBSラジオ」が発足した。

この分社化により従来までのコールサインJOORはMBSラジオが継承、毎日放送が持つテレビのコールサインはJOOY-DTVに変更になった。



MBSが主催するイベント編集

MBSアニメフェスタ編集

MBS製作のアニメに関するイベント。

初回は2005年に「オーサカキング」内のイベントの一つとして行われた『MBSアニメフェス2005 大阪城エクスペリメント 真夏の夜の夢』。各作品の出演声優陣のほか、T.M.RevolutionやL'arc〜en〜Cielなど著名アーティストがLIVEコーナーで楽曲を披露した。

2008年8月17日には日本武道館で、キー局のTBSが主催する「TBSアニメフェス2008」と競合する形でGUNDAM 00×CODE GEASS GO!GO!5!FES! in 武道館』を開催した。

2014年10月11日には、大阪城ホールで開催の『MBS音祭2014』内のイベントとして『MBSアニメフェスタ2014』が開催。この回は日本全国の映画館約100館に生中継するライブビューイングを実施した。2015年10月10日の『MBS音祭2015』内のイベント『MBSアニメフェスタ2015』では、ライブビューイングを日本全国の映画館約120館で実施し、最後には他系列の作品もサプライズで登場した。2017年、2018年も開催。他系列の作品のサプライズ登場は恒例となっている。

サントリー1万人の第九編集

1983年から毎年12月の第1日曜日に開催。一般公募により結成される1万人の合唱団を伴ってのベートーヴェン交響曲第9番』演奏をメインとする。英語表記は"Suntory Presents Beethoven's 9th with a Cast of 10,000"。

当初はMBSと同じく大阪発祥の洋酒・飲料メーカーのサントリーの単独協賛だったが、2015年からは中堅証券会社の岩井コスモ証券と、菓子メーカーのカンロが加わった。サントリーは特別協賛に移行。サントリーと同じく大阪発祥の岩井コスモ証券は、前身企業のひとつである岩井証券が1915年に創業してから2015年で100周年を迎えることを記念する「岩井コスモ証券グループ創業100周年記念事業」の一環として、カンロは国立音楽大学共同開発による「ボイスケアのど飴」のパッケージリニューアルと合唱対象者を主対象とするプロモーション活動を2015年に展開していることから、それぞれ協賛参加を決めている。

例年12月下旬にMBS・北海道放送・TBSテレビ・CBCテレビ・RKB毎日放送JNN基幹5局で同時放送されてきたが、回を追う毎にネット局を増やし、そして第40回公演となった2022年および2023年は、全てのTBS系列局で放送されている。


余談編集

ちなみに韓国にも、テレビ専業になるが毎日放送があり、そちらは「メイルほうそう」と読む。英語表記は「Maeil Broadcast Network」で、この略称「MBN」にちなみ、「MBNテレビ」もしくは「韓国毎日放送」と呼ぶことも多い。ただし日韓双方の毎日放送に関係性は一切ない。


2017年から株式会社MBSメディアホールディングスの取締役に阪神電気鉄道株式会社の藤原崇起代表取締役会長が名を連ねている。藤原氏は、2018年12月1日付で株式会社阪神タイガースの会長兼オーナーとなっている。


グループ企業編集

  • 株式会社MBSメディアホールディングス(放送持ち株会社)
    • 株式会社毎日放送(テレビ放送)
    • 株式会社MBSラジオ(ラジオ放送)
    • 株式会社MBS企画(放送番組の企画・制作)
    • 株式会社ミリカ・ミュージック(音楽著作権取得・管理)
    • 株式会社放送映画製作所(放送番組の企画・制作)
    • 株式会社ミリカスポーツ振興(ミリカゴルフセンターの運営)
    • 株式会社GAORA(CS放送)
    • 株式会社MBSイノベーションドライブ(新規事業の創出に向けた投資活動。オフィスは東京の表参道にある)

社屋・スタジオ編集

本社編集

大阪市北区茶屋町17-1

株式会社MBSメディアホールディングスと株式会社毎日放送、株式会社MBSラジオの本社として使用。1990年に完成したM館と2013年9月4日に竣工したB館で構成。B館は前述の通り、2014年4月4日午前11時7分9秒にオープンした。テレビスタジオがB館に2つ、M館の下層階と中層階に合わせて4つあり、ラジオスタジオがM館の上層階に4つある。双方の建物は、2階、12階、13階にある渡り廊下でつながっている。2018年3月5日、M館のラジオスタジオがリニューアルした。

B館にはMBSグループの企業が入居している。


建物と施設

  • M館
    • ちゃやまちプラザ-1階。オープンラジオスタジオあり
    • テレビCスタジオ(ギャラクシースタジオ)-2階:155坪
    • テレビニューススタジオ-70坪
    • テレビミニスタジオ-7階:10坪
    • BMS(ミニスタジオ兼機材倉庫)-地下1階:55坪
    • αスタジオ(生放送対応ラジオスタジオ)
    • βスタジオ(生放送対応ラジオスタジオ)
    • γスタジオ(ラジオスタジオ)
    • δスタジオ(ラジオニューススタジオ)
  • B館
    • 中継車車庫
    • テレビAスタジオ-3階:150坪
    • テレビBスタジオ-6階:150坪
    • テレビ主調整室(マスター)

スタジオ使用状況

  • テレビAスタジオ:『サタデープラス』
  • テレビBスタジオ:『水野真紀の魔法のレストランR』『メッセンジャー黒田の○○は大丈夫なのか?』など
  • テレビCスタジオ(ギャラクシースタジオ):『せやねん!』『痛快!明石家電視台』など
  • テレビニューススタジオ:『MBSニュース』「Newsミント!」(『ミント!』内の関西ローカルニュースパート)など
  • ミニスタジオ:プロ野球・Jリーグなどスポーツ中継のサブ、ミニ番組
  • ラジオαスタジオ:『ありがとう浜村淳です』『こんちはコンちゃんお昼ですょ!』『るんるん土曜リクエスト』ほか
  • ラジオβスタジオ:『子守康範 朝からてんコモリ!』など
  • ラジオγスタジオ:『あどりぶラヂオ』の生放送、ラジオCM録音、ラジオの録音番組など
  • ラジオδスタジオ:『MBSニュース』

生放送ラジオはαスタジオとβスタジオの交互使用。これは千里丘時代からの引き継ぎである(第6・第7スタジオを交互に使用していた)


アクセス


MBS Tokyo Biz Studio(東京支社)編集

東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー28階

2008年2月12日に東京支社を千代田区一ツ橋1丁目(東京メトロ東西線竹橋駅前)のパレスサイドビル(毎日新聞東京本社)から、TBSの再開発による複合施設「赤坂サカス」の核となる「赤坂Bizタワー」へ移転。

ラジオの収録が主体で、ラジオの生放送、テレビの収録や生放送にも使用でき、ラジオの生放送では茶屋町本社に受けサブを開く必要がない。毎日新聞東京本社の近藤勝重がMBSラジオの生放送番組に出演するたびに茶屋町本社スタジオとの二元中継で使用。テレビ番組『ちちんぷいぷい』『VOICE』に東京に活動拠点を置く政治家などが出演する場合などにも茶屋町本社スタジオとの二元中継で使用。

ちなみに赤坂Bizタワーはキー局のTBSが所有しているので、TBSの敷地内にMBS東京支社があるということになる。


かつてのスタジオ編集

千里丘放送センター編集

大阪府吹田市千里丘北1-1

1960年に完成し、1961年に運用開始。大阪市内にあったMBSのほとんどの部署が移転し、MBSの中枢となった。登記上の本店(総務・営業・経理など企画管理部門)を堂島の大阪毎日会館に残した。

スタジオのほか、事務所棟、公開ホール兼スタジオだったミリカホール(閉鎖)、MBSミリカスポーツ(ミリカプール・テニスコート・ミリカゴルフセンター・野球グラウンド・レストランがあった。2006年末にゴルフセンター以外が閉鎖)、民放初の放送資料館だった放送文化館(2003年3月ごろに廃止)などがあった。

2001年にMBSスタジオ in USJが完成してからも茶屋町で送信できなくなった場合の予備系として残していた。

2007年7月31日をもって閉鎖。閉鎖に先立ち、2007年4月から6月まで、『ありがとう浜村淳です』などが放送されたラジオスタジオを開放するイベントを行い、7月16日には特別企画「MBS千里丘フェスティバル・ファイナル」が放送された。

  • テレビスタジオ:4
    • Aスタジオ
    • Bスタジオ
    • Cスタジオ
    • Dスタジオ
  • ラジオスタジオ:8
    • 第1スタジオ-音楽レコーディングのスタジオとしても使われた。加山雄三のヒット曲「君といつまでも」がレコーディングされたことで知られる。大西ユカリらも使用した。
    • 第2スタジオ
    • 第3スタジオ
    • 第4スタジオ
    • 第5スタジオ
    • 第6スタジオ
    • 第7スタジオ
    • 第8スタジオ

登場する作品

ゲーム内では、千里が丘の架空のテレビ局「まいあさテレビ」として登場する。同作が発売された1987年当時はここはまだMBSの重要な拠点であったが、それより3年後には大阪市内所在の本社へその機能が移転される。


MBSスタジオ in USJ編集

大阪市此花区桜島2丁目1-33

2001年3月31日~2014年3月31日

  • U-1スタジオ(汎用スタジオ)-150坪
  • U-2スタジオ(ドラマスタジオ)-200坪
  • ラジオスタジオ

ラジオ編集

高石 (親局)JOOR1179kHz50kw
京都  1179kHz300w
生駒山  90.6MHz7kw

  • 所在地
    • 高石送信所:大阪府高石市西取石6-6-45
    • 生駒山FM補完中継局:大阪府東大阪市山手町2028(MBSテレビがアナログテレビに使用していた鉄塔をラジオ大阪と共用)

CBCと並んで日本最古の民間放送局でもある。

毎日新聞のほか、日本電気阪急電鉄(当時は京阪神急行電鉄)などの支援も受け、1951年7月8日、日本の民間放送局で初めて試験電波を発射した。その後、本放送も中部日本放送と同じ1951年9月1日に開局した(ただし本放送ではCBCの朝6時30分開局の後塵を拝し、正午開局だった)。開局以来1210kcを使ってきたが、1977年には1180kHz、1978年には今と同じ1179kHzとなった。2010年2月をもって1992年3月以来のステレオ放送を終了した。


親局は創業当時、大阪市住吉区苅田町4丁目に置かれていたが、電波が届かない地域が現れる問題があったため、1961年6月1日に高石市(当時は泉北郡高石町)の高石送信所に移転し、現在に至る。苅田送信所跡地には大阪府立大和川高等学校(現:大阪府教育センター附属高等学校)が建てられた。


高石送信所には太陽光発電所がある。2013年10月1日から20年間の予定で運営している。送信アンテナの基部(半径70m、約1万5000平方メートル)にパナソニック製の太陽光パネル2884枚を設置。


Radikoプレミアムへは当初参加していなかったため関西以外での遠距離受信には、スピルオーバーに頼るしかなかったが、2014年9月1日よりradikoプレミアムでの配信を開始している。


都市型難聴対策としてFM補完放送が2016年3月19日から、90.6MHzで本放送を開始。FM放送のエリアは大阪府のほぼ全域と、兵庫県・京都府・和歌山県・奈良県の一部。以降は前述のとおりAM1179kHz、FM90.6MHzでラジオを同時放送している。

FM補完放送の送信所は、アナログテレビ放送に使っていた送信所に設置し、ラジオ大阪と共用。

FM周波数90.6MHzにちなみ、2016年にMBSが9月6日を「MBSラジオの日」とすることが、日本記念日協会に認定された。


東京の赤坂Bizタワーに自社のラジオ向けスタジオ「MBS Tokyo Biz Studio」を持っており、平日夜ワイド枠の番組などを東京から関西ローカル向けに発信している。その一方で東京にテレビスタジオを持っていない(全国ネット、ゴールデン枠のテレビ番組の収録には主に世田谷区砧にある東京メディアシティのスタジオを使用することが多い)。


看板番組として、金曜日以外毎日22時-23時30分と金曜日の22時-23時に放送されている「MBSヤングタウン」と、土曜日の8時から11時30分まで放送されている「ありがとう浜村淳です」があげられるが、どちらもトンでもない超長寿番組だったりする(前者は1967年10月に、後者は前身番組「ごめんやす浜村淳です」も含めて1972年10月に、それぞれ放送開始)。


テレビ編集

コールサインJOOY-DTV
チャンネル16ch(大阪デジタル)
リモコン番号4
親局所在地奈良県生駒市鬼取町662-1(読売テレビと共用)

近畿広域圏各地に中継局を持つほか、三好地方を除く徳島県も放送対象地域にしている。ただし徳島県には中継局を持っていない。


これまでに「アップダウンクイズ」「ヤングおー!おー!」「世界まるごとHOWマッチ」「世界ウルルン滞在記」「情熱大陸」等の人気番組を世に送り出しており、民放で日本初の衛星中継を実施したのも毎日放送である。

1971年から1989年にかけて、石ノ森章太郎及び東映と組んで「仮面ライダー」シリーズを計10作品手掛けた。なお、石ノ森章太郎及び東映とは、「変身忍者嵐」「宇宙鉄人キョーダイン」「大鉄人17」でもトリオを組んでいる。

尚、福岡県を放送対象地域とするRKB毎日放送とMBSは名前などが似ており、区別の為か大阪毎日放送MBSテレビという表記も見られる(余談だがどちらもアナログ放送親局はVHF4チャンネル、地上デジタル放送のリモコンキーIDも4)。


テレビアニメについて編集

またアニメ制作にも力を入れており、NET系列時代にも「おそ松くん」、「昆虫物語 新みなしごハッチ」、「エースをねらえ!」などの制作を手掛けた。TBS系列にネットチェンジしてからも数々の名番組を送り出しており、特に1976年1月から1994年3月まで、土曜19:00-19:30に放送された「まんが日本昔ばなし」はMBSのみならず、TBS系列アニメ史上最長寿作品となっている。

その後も日5(旧:土6)・アニメシャワー(土曜深夜)・アニメイズム(木曜深夜)などで、話題作・人気作を多く輩出している。また、良くも悪くもMBS竹田靑滋プロデューサーの思想性が強く出ていることでも知られた。

1993年に始まった土曜18:00-18:30の一部遅れネットアニメ・特撮枠は『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』で始まり、『平成ウルトラマン』シリーズ4作、『ゾイド』シリーズも放送された。2002年10月以降、深夜アニメの影響でティーンエイジャー向け作品が多くなるものの、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ、『鋼の錬金術師』が人気を集め、主題歌もヒットしたことから「土6」と呼ばれた。『JNN報道特集』の曜日移動に合わせ、2008年4月に日曜17:00-17:30の全28局同時ネット枠「日5」に移動してからは、『機動戦士ガンダム00』『宇宙戦艦ヤマト2199』など、ティーンエイジャー向け作品が多く放送された。2007年4月改編で『アニメサタデー630』を編成するため、2017年4月2日に終了。『アニメサタデー630』は「日5」枠と土曜7:00-7:30のTBS制作アニメ枠を合体したもので、MBSは6:30-7:00枠の制作を担当した(設定当初は『100%パスカル先生』『プリプリちぃちゃん!!』の2本)が、2019年7月改編をもって廃止された。

2005年4月17日から2006年4月2日まで日曜朝7時台前半にも全28局同時ネットのアニメ『交響詩篇エウレカセブン』を放送した。

ローカル放送だが、1989年に放送された『小松左京アニメ劇場』はMBSが初めて手掛けた深夜アニメである。

現在MBSが設定している深夜アニメ枠は自社枠も含めて計10枠とJNN加盟局で最も多い。設定曜日は火曜日、金曜日、土曜日で、火曜日はアニメ特区、金曜日はアニメイズム、土曜日はアニメシャワーと深夜アニメ枠に名前が付けられている。さらに2019年7月からは、TBS系列全28局放送の深夜アニメ枠であるスーパーアニメイズムスーパーアニメイズムTURBOを設定している。


在京キー局との関係編集

先述のように開局時は何故か資本系列が違う日本教育テレビとネットワーク関係を結び、1975年までこれが続いた。

NETとは番組編成などを巡りしばしば対立したという。中でも1971年12月の「23時ショー打ち切り事件」が有名で、1963年10月の「大正テレビ寄席・サモンお笑い日曜劇場相互打ち切り」、1969年10月の「ヤングおー!おー!打ち切り」など、番組運営に影響が出た出来事もある。

1962年12月2日に放送を開始した「サモンお笑い日曜劇場」が関東の視聴者に受け入れられず、1963年6月12日に放送を開始したNET制作の「大正テレビ寄席」が関西の視聴者に受け入れられなかったため、1963年10月改編で『大正テレビ寄席』が日曜12時に移行するとともにMBSは『大正テレビ寄席』、NETは『サモンお笑い日曜劇場』をたがいに打ち切った。

1969年7月3日に放送を開始した『ヤングおー!おー!』。関東では当初NETで放送されたものの、同年10月改編で東京12チャンネル(現在のテレビ東京)に移行した。しかし腸捻転解消後の1975年4月からはTBSで最終回まで放送された。

1971年4月から、『23時ショー』の制作を金曜のみMBSが担当した。しかし「番組が低俗である」という理由から同年12月31日に打ち切って制作からも撤退した。これは当時MBSの社長だった高橋信三が、お色気路線を嫌ったことから打ち切ったもので、『23時ショー』は番組販売でネットワークスポンサーがついていなかったために打ち切りができた。後のMBSアニメのはっちゃけぶりを思うと、お色気打ち切りとはこれ如何に。

なお、『23時ショー』だが関西地区では1972年10月からサンテレビKBS京都でネットを再開。また、『23時ショー』打ち切りの影響で、ABCテレビ関西テレビも東京発のお色気番組をネットせず、日本テレビ系列局でも青森放送秋田放送山形放送北日本放送山口放送南海放送など非マストバイ局の一部が『11PM』を打ち切った(、どころか、他にも下劣・残忍な番組が目立ったことに激怒するあまり日本テレビ系列局を脱退しかけたテレビ局も存在する)。


ネットチェンジ後のTBSとも関係がお世辞にも良いというわけではない。MBSでアナウンサーや報道記者を務めていた鎌田正明は、講談社のゴシップ誌『週刊現代』で、記者時代に入手した全国ネットレベルの特ダネがTBSに横取りされてしまったことを証言した。その時に鎌田が抗議したところ、TBSのデスクは「お前らは素材を上げていればいいんだよ!!」と言い放ったという。

仲の悪さは深夜アニメの編成からも窺い知ることができ、同系列のTBSの深夜アニメよりUHFアニメテレビ東京深夜アニメが優先されることが多い。そしてMBSで放送できないTBSの深夜アニメはサンテレビで放送してもらうことが多い。


MBSで『痛快!明石家電視台』や『MBSヤングタウン土曜日』、TBSでも『週刊さんまとマツコ』等のレギュラーを持つ明石家さんまも、『さんまのまんま』で赤江珠緒をゲストに迎えた際、「カンテレとフジもそうだが、TBSとMBSの関係が特にひどい」と不満を漏らした。

TBS側も社史においてこれについて言及しており、TBS・MBS共々テレビ黎明期から自社で数多くの人気番組を世に送り出したというプライドと、番組制作体制も両社でまるっきり異なっていたため各方面の調整には非常に苦労が多かったことを明かしている。

しかしながら近年、「逃げるは恥だが役に立つ」などTBS制作のドラマが好調もあってか、以前より関係は改善されており、MBSラジオの番組にTBSアナウンサーがゲスト出演したりする、TBS関連のイベントを積極的に宣伝するなど協力関係も見られるようになった。


フジテレビとはMBSの実質の創業者である高橋信三とフジサンケイグループのトップの鹿内信隆の間に親交関係があり、フジテレビとネットワークを組むことも考えられたという。実際はネットワーク関係を結ぶことはなかったが、一部の番組がテープネットでフジからMBSへ流れ、逆にMBS制作番組が一部フジテレビで流れた。(実写版鉄腕アトムなど)

2010年に深夜アニメ『刀語』がMBSが製作協力する形でフジテレビなどで放送された。


テレビ東京とは、MBSメディアホールディングスがテレビ東京ホールディングスの大株主として名を連ねている。これは前身の東京12チャンネル時代に経営難に陥った際に出資して支援した名残である。ゆくゆくは東京12チャンネルを配下にして東京毎日放送にしちゃう壮大なブランであったが郵政省やTBS等から阻止された。

JNNにネットチェンジするまでNET・TXのクロスネット体制を敷き、ネットチェンジでクロスネットができなくなってもテレビ大阪が開局するまで番販ネットを継続しており、テレビ大阪開局もMBSが支援した。

前述のTBSとの関係でも少しだけ触れているがテレビ東京深夜アニメ『貧乏神が!』と『東京リベンジャーズ』を放送したことがある。過去には毎日放送製作深夜アニメであったフォーチュンクエスト・Lがテレビ東京で放送されたことがある。

なお、動画配信サービスである「Paravi」(現:U-NEXT)はキー局であるTBSと共同で運営していた。


なお、ラジオではフジサンケイグループとの縁でニッポン放送との関係がよく、古くからプロ野球中継を相互ネットすることも多い。報道系ではJNNに付随するJRNの絡みからTBSラジオとの関係を重視している。ただ、在阪AMラジオ3局(MBS・ABCOBC)は全てNRNに加盟し、MBSとABCはJRNとのクロスネットでもあるため比較的番組によって融通を効かせているともいえる。

また、FM局・FM802の開局も支援、現在でも大株主となっている。


他メディアや非通信資本との関わりでは名前の示す通り当初は毎日新聞社の傘下であったが、1970年代に新聞社の経営が悪化した際に他の企業に株式を売ったことから、TBS共々強い関係は持たなくなった。現在は筆頭株主がTBS、開局を支援したNEC、そして電通や金融資本が主要株主となっている。

また、元来は阪急と南海の資本も強く入っていたが、阪急は関西テレビ設立時に大半の出資を引き上げ、南海も近年は影響力を大きく下げている。鉄道関連ではこの他近鉄京阪も一部資本を有している。

また、GAORAに関しては毎日放送の他住友商事、吉本興業日本ハムも深く関与しており、特に後者2つとの関係から「よしもと新喜劇」や北海道日本ハムファイターズ戦中継が編成されている。




主な制作番組(テレビ)編集

※アニメに関してはアニメイズムアニメ特区日5スーパーアニメイズムスーパーアニメイズムTURBOの項目も参照。


現在放送中編集

報道・情報編集

毎日新聞テレビ夕刊

情熱大陸

サタデープラス



バラエティ編集

よしもと新喜劇

痛快!明石家電視台

プレバト!!

よんチャンTV

水野真紀の魔法のレストラン



アニメ編集

夜桜さんちの大作戦


過去の制作番組編集

報道編集

MBSナウ(平松邦夫元大阪市長がキャスターを務めた)

VOICE(平日の関西ローカルニュース)

知っとこ!

ちちんぷいぷい

ミント!

地球発22時(→地球発23時→地球発19時)


バラエティ編集

ジャングルTV~タモリの法則~

ジャパーン47ch

イチハチ

アップダウンクイズ

世界ウルルン滞在記

ヤングおー!おー!

世界まるごとHOWマッチ

ダウトをさがせ!

やる気マンマン日曜日

突然ガバチョ!

ロケみつ

いい朝8時



アニメ編集

佐武と市捕物控

まんが日本昔ばなし

超時空シリーズ

ジャングル黒べえ

銀河漂流バイファム

交響詩篇エウレカセブン

プリプリちぃちゃん!!

※以下の一覧は製作参加作を主に追加、この他にUHFアニメも多数放送している。

土6→日5

鋼の錬金術師

機動戦士ガンダムSEED

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

機動戦士ガンダム00

機動戦士ガンダムAGE

BLOOD+

天保異聞 妖奇士

地球へ

コードギアス反逆のルルーシュR2

戦国BASARA弐

STAR DRIVER 輝きのタクト

青の祓魔師

宇宙戦艦ヤマト2199

マギ

木曜深夜(現:アニメイズム

コードギアス反逆のルルーシュ

黒執事

マクロスF

灼眼のシャナII:第1・3シリーズは土曜深夜に放送したが、製作には非関与

DARKER THAN BLACKシリーズ

デュラララ!!

バスカッシュ!

咎狗の血

魔法少女まどか☆マギカ

Aチャンネル

Dororonえん魔くんメ~ラめら

BLOOD-C

輪るピングドラム

Persona4 the ANIMATION

妖狐×僕SS

武装神姫

エウレカセブンAO

夏色キセキ

じょしらく

K

絶園のテンペスト

ビビッドレッド・オペレーション

革命機ヴァルヴレイヴ

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation

恋愛ラボ

鬼灯の冷徹

キルラキル


土曜深夜他

地獄少女

テイルズオブジアビス

戦国BASARA

AngelBeats!

TIGER&BUNNY

セイクリッドセブン

秘密結社鷹の爪 カウントダウンテレビ朝日静岡放送との共同制作の形で参加。

さくら荘のペットな彼女

進撃の巨人:当局アニメ担当のプロデューサー三人が企画・製作に参加。2期以降、制作にクレジットされている。専用HPも存在する。

ニセコイ

世界征服~謀略のズヴィズダー~

戦姫絶唱シンフォギア

特撮編集

代表シリーズとして仮面ライダーシリーズ昭和作品初代からRXまで)が存在する。『クウガ』以降の平成作品はテレビ朝日が制作。

他にも、平成ウルトラマンティガからコスモスまでの4作)、変身忍者嵐宇宙鉄人キョーダイン大鉄人17など。

ちなみに、ウルトラシリーズは後にテレビ東京系列に移行しているが、MBSがは2018年にSSSS.GRIDMANの制作に関わり、ウルトラシリーズのテレビ東京以降後初の、また『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(CBC制作)以来10年後に円谷作品に参加したTBS系列局となった。


その他編集

野生の王国


テレビの選挙特番編集

MBSは2000年以降、衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙の際に独自の特別番組を組み、主要政党の首脳や注目すべき政治家へのインタビューのみTBSからのネットで放送している。

関西ローカルニュース番組『VOICE』が放送されていた頃は『ちちんぷいぷい』との合同で放送された。

2016年7月10日の第24回参議院議員通常選挙と2017年10月22日の第48回衆議院議員総選挙の際に候補者のデータ・エピソード・顔写真を基に独自で作成した「政治家カード」を用い、開票状況をカードゲーム風に伝えた。

2019年7月21日の第25回参議院議員通常選挙からはローカルニュース番組『ミント!』の特番として放送されている。2019年は「ミントの森」をテーマに、主要政党や政治団体の党首・代表を動物のキャラクターに見立て、前回の「政治家カード」にあたる「政治家図鑑」を用いて開票状況を伝えた。


平松邦夫との関係編集

かつてここでアナウンサーを勤めていた平松邦夫が2007年大阪市長選に立候補したこともあり、大いに彼を持ち上げて当選に持ち込んだ。

しかし2011年、あまりにも老害贔屓の政策で小中学校の教育予算をケチったため、当時大阪府知事だった橋下徹の怒りを買い、市長選で対決。平松は敗戦してしまう。そのため橋下徹、ひいては大阪維新の会を恨んでおり、維新の政策を頭ごなしに批判する偏向報道に走っている。

そのため、反維新報道の筆頭をなっており柳本顕など大阪自民党日本共産党民主党などを贔屓目に持ち上げている。


関連タグ編集

滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 徳島県

テレビ局 梅田 大阪 阪神タイガース

ロート製薬:前述の「アップダウンクイズ」は、大阪企業でもある同社の1社提供だった。

朝日放送(ABC):同社のテレビ部門とカンテレは、前述の放送対象地域の「近畿広域圏」に徳島県を含めている(読売テレビテレビ大阪は含めていない)。

長崎放送(NBC)と南日本放送(MBC):同じTBS系列で、略称が紛らわしいラジオ・テレビ兼業局。

チューリップテレビ:当初はテレビ朝日系列での開局も検討されていたが、テレビ朝日が北陸朝日放送との兼ね合いで富山県への系列局開局が難しかったこともあり、TBS系列で開局した。

あいテレビ:当初はテレビ朝日系列での開局も検討されていたが、愛媛県の民放第4局の周波数割り当てでテレビ朝日が第4局(後の愛媛朝日テレビ)に回ることになったため、TBS系列最後発局として開局した。


文化放送文化放送(韓国):こちらも日韓両国に同じ名前の放送局がある例。後者は「ムンファほうそう」と読むが、略称が南日本放送と同じMBCであるため、韓国MBCと呼ぶこともある。


スワンステークス京都競馬場で施行されている重賞競走。優勝杯を提供している。


外部リンク編集

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