番組概要
アフリカを始めとする世界各地の動物の生態系について、映像とナレーション、さらには専門家の解説を交えて紹介したもの。
当初はアメリカの動物学者のマーリン・パーキンスの制作・出演によるアメリカの番組「Wild Kingdom」の日本語版として放送がスタートした。放送初期はオリジナルのフィルムを使用し、ドキュメンタリー部分の前後に登場するパーキンスによる司会の吹き替えは声優の浦野光が行う形を取っていた。その後、パーキンスの吹き替えを元NHKの局アナだった八木治郎に交代させ、さらには次第に独自制作に移行。オリジナルや国産に加えて、スカパー!でもお馴染みのディスカバリーチャンネルやBBC等の欧州局制作の映像も盛んに紹介するようになる。中期にはナレーターの八木と古賀忠道(元上野動物園園長、この番組のアドバイザーでもあった)ら動物の専門家の対談によって各種動物を解説するスタイルを取り、この様式は八木の急逝後も小池清(放送当時毎日放送の局アナ、「アップダウンクイズ」の司会を務めたことで知られる)に交代した上で継続された。
放送開始当初毎日放送がNET系列局であったためNET系列局ほかにて放送されていたが、毎日放送がTBS系列局に変更になったため、TBS系列局ほかに放送局が変更になっている。ただし、TBS系列局でも、北陸放送、熊本放送、大分放送はNETの番組だった頃から放送している。
最末期では毎週芸能人がリポーターを務めると言うスタイルを取った。また、動物番組におけるやらせをあえて取り上げたものも紹介されていたが、その中には、あまりにも有名なレミングの集団自殺の真相や、この番組の“母体”となった「Wild Kingdom」を吊し上げたものもあったという。
1990年9月21日放送の「ヒトと動物の共生は可能なのか?」をもって、通算25年4ヶ月の歴史に幕を下ろした。全1050回放送。
なお、この番組の最終回が放送された2日後には、これまたTBS系列局ほか(ただしこちらの製作ホスト局はTBS)で放送されていたドキュメンタリー番組「兼高かおる世界の旅」が終了している。
関連動画
番宣CM①(1981年)
番宣CM②(1985年)
初代OP(1963年12月~1984年9月)
2代目OP(1984年10月~1986年9月)
3代目OP(1986年10月~1990年3月)