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概要編集

1952年5月に、日本海側最初の民間放送局として開局。開局当初は「北陸文化放送」と名乗っていたが、放送開始後半年で今の名前に改名している。なお、ラジオ局の文化放送とは資本関係は無く、また、ラジオネットのつながりも薄めである(TBSラジオの影響がかなり強い)。テレビ放送は1958年12月1日にスタートしたが、これまた日本海側で最初。


コールサインは「JOMR」で、略称の「MRO」は金沢局のコールサインと七尾局にかつて存在したコールサイン「JOMO」とを合わせたもの。


元々は北國新聞の系列会社だったが、1980年代に当時の社長が北國新聞から追い出されたことがきっかけで北國新聞から独立した。なお、これがもとで北國新聞は読売グループと組み、テレビ金沢開局へと舵を切ることになる。

ただし北國新聞との関係は2005年以降修復されており、2023年2月現在、北國新聞が筆頭株主となっている。


ローカル番組が充実していた時期があり、ラジオでは「日本列島ここが真ん中」、「この曲を今日電リクで!」、「天下御免の日曜日」、テレビでは「MROテレポート6」といった名番組を生み出した。


イメージキャラクターは「みらいちゃん」と「ムー」が、同社の開局50周年を迎え2002年より務めてきたが、開局70周年を迎えた2022年4月より新たに「テミじぃ」が起用された。


テレビ編集

リモコンキーID:6

テレビに関しては本来はTBS系列局だが、テレビ金沢開局までは日本テレビの番組を、北陸朝日放送が開局するまではテレビ朝日の番組の放送を、それぞれ(ごく一部のみではあるが)放送しており、特に水曜と金曜のいずれも夜7時30分-9時には、日本テレビの番組の同時ネットを実施していた(例:後楽園球場からのセ・リーグ中継、「カックラキン大放送」、「太陽にほえろ!」)が、JNN協定により1984年3月をもって廃止した。


また、デーゲーム開催時代のプロ野球日本シリーズの中継を、フジテレビが関与しない試合に限って放送していたが、その結果、全試合ここで放送された、という珍現象が起こった事がある(しかもTBS系列局ではここだけで、ここ以外は原則も含め日本テレビ系列局)。ただし試合開始から放送するのは土曜日以外はTBSが関与した試合のみであり、日本テレビ・テレビ朝日が関与した試合は土曜以外は午後2時から放送を始めざるを得なくなっていた(いわゆる飛び乗り)。


アニメ放送について編集

1985年秋の改編の際、平日夕方のアニメ放送枠を全廃した。テレビ局が多くの地域で3局か4局存在し、少子化が進んだことやローカルバラエティ番組が台頭した2000年代以降ならともかく、多くの地方でテレビ局が2局くらいしかなく、子供の数がそれなりにおり、さらに夕方にローカルバラエティ番組がほとんどなかった当時としては画期的な編成だった一方、石川県のアニメファンの反感を買った。だが、地方のアニメの放送本数が減少していた時期であった2008年秋の改編で、23年ぶりに夕方のアニメ放送が再開された。1985年秋とは逆に時代に逆行した編成であった。だが2019年5月20日に放送された「フューチャーカード 神バディファイト」第43話を最後に、平日夕方のアニメの放送は終了した。


一方で、2011年の「日常」以降、「探偵オペラミルキィホームズ」(第2シリーズ)、「魔法少女まどか☆マギカ」など深夜帯のアニメを比較的コンスタントに放送していたが、2015年春の改編を機に廃止された。ただしその後も「ワンパンマン」第1シリーズ、「BanG_Dream!」第1シリーズなど深夜アニメが稀に放送された。そして、2018年4月以降は、BS-TBSで放送された事がある作品を火曜深夜に放送していたが、2019年7月より金曜深夜に移動、(TBS系列全局放送深夜アニメ枠と抱き合わせで)1時間枠となり、放送作も独立局作品に転換したが、2021年1月15日に放送された「鬼滅の刃」最終回限りで深夜帯アニメの遅れネットの放送は休止となった。その後2022年4月より「東京リベンジャーズ」を放送したが、この作品はテレビ東京の深夜アニメであった(のだが、関西地区では本局と同じTBS系列に参加しているテレビ局で放送された)。以後、継続的にTBS系列全局放送深夜アニメ枠放送作品ではない深夜アニメの放送を行っていて、これまでに「推しの子」、「君は放課後インソムニア」、「ダンジョン飯」、「逃げ上手の若君」、「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」などが放送された。


それ以前にも、「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「マクロスF」、「けいおん!!」(これはJNN加盟全局で放送)といった、比較的多くのTBS系列局で放送された深夜アニメを放送していた一方、深夜アニメの「おおきく振りかぶって」を夏休み特番として平日朝に放送したことがある(石川テレビも「のだめカンタービレ」、「SPY×FAMILY」、「るろうに剣心(2023年版)」でも似たような放送形態をとった。)。その一方で「日5」の前身だった土曜午後6時のアニメ枠は、2006年春まで地元ニュース「MROテレポート6(土曜版)」が入っていたことから1週遅れでの放送だった。


ラジオ編集

本局(野々市市)JOMR1107kHz5kw
同ワイドFM94.0MHz1kw
七尾 1107kHz1kw
同ワイドFM88.6MHz100w
輪島 1107kHz100w
同ワイドFM77.1MHz100w
羽咋同ワイドFM93.1MHz100w
珠洲同ワイドFM76.7MHz100w
山中(加賀市) 1485kHz100w

ラジオについては、テレビ以上にTBS(TBSラジオ)とのつながりが深かった時期があり、1970年代の深夜ラジオ全盛期に放送していた番組は、多くの地方局が「オールナイトニッポン」だったのに対し(深夜放送自体行わなかった局もあるが)、「パックインミュージック」を放送していた。


その一方で、文化放送とのつながりは薄い、という点をすでに述べたが、文化放送が主催しているラジオ局の集まりである木曜会に参加しているほか、「大学受験ラジオ講座」を1994年3月まで朝5時台に放送していた。結果、TBSの番組(例・全国縦断・榎さんのおはようさん〜!)の放送が出来なかった(1994年4月以降はTBSの番組を放送)。

さらに先述のように「日本列島ここが真ん中!」など、自社制作のローカル番組にも力を入れている。


元々のキー局であるTBSラジオは2017年シーズン限りでプロ野球中継から撤退したため、ここのプロ野球中継番組「MROゴールデンナイター」は、当然ながらニッポン放送「ショウアップナイター」を放送しているのだが、テーマソングはその後もしばらくはTBSのスポーツ中継テーマとして知られた「コバルトの空」使い続けていた。ちなみにTBS系列局仲間である長崎放送南日本放送も「ショウアップナイター」を放送するのにテーマソングに「コバルトの空」を使い続けていたりするが、この2局に関しては、これまたTBS系列局のRKB毎日放送制作のプロ野球中継を放送することがあるからまだわからなくもない。


2011年10月より自社制作による「あにまにあ」の開始以後、アニメ関連番組(アニラジ)に積極的な姿勢を見せていた。特に日曜夜22台後半から深夜0時台(時期によって細かい放送時間帯は異なる)にアニラジを立て続けに放送しており、2018年春の改編で「MROアニメストリート」の枠タイトルがついた。ただ、長らく4本体制であったが、2020年春の改編で1本削減され3本に、2021年春の改編ではさらに1本削減され2本となった。


そして2022年春の改編で「水樹奈々スマイルギャング」の放送をやめてしまった事で「MROアニメストリート」は事実上廃枠となった。


なお、「あにまにあ」以外のアニラジは、ほとんどが文化放送の番組であったが、ラジオ関西の番組であった「おどろき戦隊モモノキファイブ」や、TBSラジオの番組であった「林原めぐみのTokyo Boogie Night」(あにまにあ開始以前から放送されていた)や「アニニャン!」を放送した事がある。


あにまにあについて編集

先述の通り2011年10月9日から放送されている。

地方局独自のアニラジという点ではそんなに珍しくも何ともないが、この番組、隣の福井放送北日本放送など地方のラジオ局10局でも放送されている。地方ラジオ局が手掛けるアニラジにしては異例とも言える(他の地方局のアニラジは制作局のみ放送というパターンがほとんどで、ネットしても近所のラジオ局1,2局程度が関の山)。

また、北陸以外の地方局で「あにまにあ」をネットしたのは、長崎県長崎放送(NBCラジオ)が第一号である。そして、2017年12月にネットから離れた為その第一号も長崎放送である(2018年10月にネット再開も、2021年9月に再び離脱)。これはMROラジオで長崎放送のラジオ番組「きかせられないラジオ」が放送されていた縁であった。


パーソナリティは番組開始当初から西尾知亜紀アナウンサーが務めており、ゆえに元々のタイトルは「ちあきのあにまにあ」だったが、西尾は2016年10月に一身上の都合により降板、同年11月以降2018年4月1日放送分まで小野塚愛美アナウンサーがパーソナリティーを務めた。ゆえに「ちあきの」はタイトルから外されているが、2018年4月8日放送分より西尾アナが復帰した。2020年1月に西尾アナが一身上の都合より再び交代、同年2月より2021年7月25日放送分まで久保田修平アナウンサーがパーソナリティーを務め、同年8月1日放送分より西尾アナが復帰。

なお、先述の「MROアニメストリート」廃枠後も本番組は放送され続けているが、「MROアニメストリート」廃枠直後にMROテレビのキー局の全国ネットアニメ枠は2枠に増加した上にMROテレビはMROテレビで独自の深夜アニメ枠を設定したのは、なんとも皮肉であった。しかも2023年10月末の時点ではMROテレビのアニメ放送枠は独自枠・全国ネット枠合わせて5枠にまで増加しているのだ。


関連タグ編集

石川県

テレビ局


南日本放送(MBC):同じTBS系列のラジオ・テレビ兼営局で、ラジオの周波数がMROと同じ1107kHz、その上親局の空中線電力は20kwもある。このため夜間は、日本海側を除く近畿広域圏ではまずMBCと混信し、中国以西ではMBCが勝る。


外部リンク編集

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