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打ち切り

うちきり

打ち切り(うちきり)とは、継続している作品が物語が途中の段階で最終回にされてしまうこと。アニメや漫画・TV番組など、放送していた番組が何らかの事情で本来の放送や連載の期間前に終了してしまうこと。
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概要

ある意味バッドエンドのひとつと言える(作者や熱烈なファン、そして作品にかかわった人たちにとって)。状況によっては、作者や製作スタッフのみならず、読者や視聴者に対しても、相当なトラウマ裏切りを残す。

なお、この項は主にpixivにて取り上げられることの多いと思われる漫画アニメを中心に解説する。

この状況に陥る大抵の原因は「作品の人気低迷」によることが多い。しかし、中には「人気作にも関わらず、一方的な都合(出版社の経営不振や、作者と出版社の不仲、連載誌の売上が低迷するなど)で」この状況に陥ってしまう作品もある。

原因

漫画

打ち切りは少年漫画ではよくあることであるが、週刊少年ジャンプは読者アンケートによって掲載作品の継続・打ち切りを決めているため、特に多いとされる。

  • 事前の最終回の予告もなく、突然終わる。→長期連載で連載誌の売上に大きく貢献した作品の場合、「最終回まであと○回」のように事前に予告され、その後はやや駆け足の展開となり完結に至ることもある(『るろうに剣心』など)。
  • 読者層の人気を得られず、読者の人気が伸びない場合は週刊誌の場合10週目をめどにして打ち切られる(週刊誌10週分、月刊誌3から4か月分の連載は、ストーリー漫画の場合単行本だとだいたい1巻分。ただし、単行本化の場合、少し長く連載し読み切り加筆を加えることにより2巻分にする事もある)。
    • ジャンプ等なら打ち切り作品でも単行本が出る場合は多いが、雑誌によっては単行本が出ない・1巻は出たけど2巻は出ないといった場合もある。
    作者がネタ切れ、体調不良で執筆ペースが上がらない場合。または一年間に10週掲載する。
  • ノルマン効果というイレギュラーな事態。
  • 例外中の例外「ロケットでつきぬけろ!
  • 掲載した作品の内容が何らかの問題が発生し、社会問題になる。
  • 掲載誌の休刊廃刊及び出版社の倒産(おちよしひこなど)。しかし、超人ロック』や『筋肉番長』の様に数多の出版社や雑誌の倒産廃刊を乗り越えた結果死神と呼ばれる例も存在。
  • 編集部の不手際や勝手な都合(コミックボンボンを含む講談社の雑誌、小学館の雑誌など)。
  • 作者と編集サイドの確執、軋轢によるもの(専属の出版社をも移籍して再開する場合もあり)。 作者が二人以上(原作と作画が分かれている場合など)の場合、仲間割れ。(キャンディ・キャンディ 厳密には打ち切りではないが作品展開が事実上不可能な状態に)
  • 作者が刑事事件の被告になる(『エイトマン』など)、トレパクの発覚などの不祥事を起こす(『エデンの花』など)。
  • 作者の健康上の問題で、執筆が物理的に不可能になった。(『ヘルタースケルター』など)作者の死亡もこれに該当(可能であればアシスタントなどが引き継ぐケースがある)。
  • 編集者側、出版社側が勝手に抗議や圧力を恐れて自主規制的に打ち切る(『境界のないセカイ』など)
  • 作者の独断によるもの(『X(漫画)』『やじきた学園道中記』など)

アニメ、特撮

  • 原作(漫画・ライトノベルなど)と比べキャラクターデザインやストーリーが著しくかけ離れていたり、アニメ化するまでの手続きの契約・交渉上の不手際があったりその他制作側の人間の著しい無礼などで原作者を怒らせた。
  • 単純に作品自体がおもしろくなかった(ストーリー、画質、演出など)。原作が良くてもアニメ化の際に上記の不出来から駄作に沈むものも少なからずある。
  • 作品自体には問題がなくても、裏番組による視聴率低迷(『アルプスの少女ハイジ』の裏番組だった『宇宙戦艦ヤマト』など)や、対象年齢の設定失敗や玩具そのものの出来の悪さなどによる玩具売上の不振(前者は『快傑ズバット』など、後者の「対象年齢の設定失敗や玩具そのものの出来の悪さ」による場合は『蒼き流星SPTレイズナー』など)。子供向けアニメの場合、視聴率が良くても映画の興行収入や関連商品の売上が悪いと打ち切られるケースもある。
  • 監督脚本担当など、重要人物が現場を離れる。
  • 重要な役を演じるキャストの逃亡、降板(『魔法少女ちゅうかなぱいぱい!』)。
  • 何らかの事情により、スポンサーが離れるか、もしくは倒産する。
  • 原作の会社が大赤字を抱え、そのあおりを受けて製作が断念される(映画『ファイナルファンタジー』の大失敗でスクウェアが大赤字を出してしまい、アニメ『FF:U』は打ち切りになってしまった)。
  • キー局におけるの大規模な路線変更のあおりを受ける(『ダイの大冒険』など)。
  • アニメと原作の進行具合の違いにより、原作のストックが切れる。この場合、アニメオリジナルのストーリーや総集編等で尺を稼ぎ引き伸ばしを図る(『銀河鉄道999』など)。しかし、原作の休載でストックが枯渇してしまった場合、それも限界があり、どうにもならない。
  • 上記に関連して、アニメの進行が早くて原作に追いついてしまったため、一旦終了して「続きは二期にて」放送の予定であったが、その間に諸事情(原作の人気低迷、路線変更、原作者との軋轢など)により二期が製作されなかったという事例も存在すると思われる。
  • 地方局で放送のアニメだと、キー局より遅れて放送される(遅れネットの)場合が多く、1週でも遅れると改編期をまたぐことがあるため、番組の改編期(年度始めの4月・秋季の10月そのほか)を迎え、アニメ放送の枠が消滅した場合、たとえストーリーの途中であっても高確率で発生する可能性が存在する。
  • 製作スタッフによる資金の持ち逃げ(『ドン・ドラキュラ』など)。
  • 偶然同時期に発生した実際の事件、災害などにより作品内容がしゃれにならなくなる。ただしこの場合は後日かCSで放送されることも多い。(『SchoolDays』など)。『マクロスゼロ』はこれに似た影響を受けて(同時多発テロによるあおり)急遽戦記物から神話物に路線変更されたとも言われている。程度が軽い場合などは大筋は変えずに該当部分を当たり障りのないオリジナルストーリーに置き換えてそのまま進行する。
  • 制作会社側の(勝手な)都合(『日テレ版ドラえもん』『サイボーグクロちゃん』など)。


テレビ、ラジオ

  • 視聴率が思ったより伸びなかったため(実際のところはこれが最も多い)。
  • 全国ネットにてプライムタイム(19時~23時)に放送される番組の場合、平均視聴率が一桁(10%未満)になると打ち切りが検討されると言われている※但しテレビ東京を除く(テレビ東京ではアニメ以外は平均5%未満が打ち切りラインであると言われている)。また、あらかじめ放送話数が決まっているドラマであっても「話数が短縮」されることがある。なお、視聴率よりも関連商品の売上等が重視されるアニメの場合、あまりこれは当てはまらない。
  • 何らかの問題でスポンサーとの間に確執が生じた結果、スポンサーが離れる。(コサキンDEワァオ!、高聴取率(≒テレビでいうところの視聴率)番組であったがスポンサーが付かず(理由は不明)打ち切りに)
  • スポンサーの不祥事、倒産。特に一社提供の番組やメインスポンサーがこの状態になった場合、後を引き継ぐスポンサーが現れなければ。
  • 出演タレントが犯罪その他不祥事を犯す。具体的には該当するタレントの冠番組であれば打ち切られる可能性が高い。またドラマの場合、撮影のやりなおしができないため、そのまま終了する可能性が高い(主演役者の犯罪行為発覚、後に冤罪のため開放された経緯による『ウルトラマンコスモス』の放送中断は特殊な事例)。しかし、その番組の視聴率が良好で、そのタレントの代わりが存在するか、サブメンバーの場合その者が降板するに留まることが多い。
  • 出演しているタレントやナレーターのトラブル、体調不良、死亡。
  • 放送時の不手際や不謹慎な内容(やらせの発覚、セシウムさんのような制作者の不見識など)。
  • 番組収録時に事故を起こし、出演者に重大な負傷などをさせる(『3Bjuniorの星くず商事』)
  • バラエティ番組などでは、番組自体は続いていても特定のコーナーが打ち切られるという場合も多い。久しぶりに見たら全然別の内容を放送しているということも珍しくない。


映画

  • 2~3作に跨ってシリーズ物として制作される予定だった作品の場合、1作目の興行成績が悪い(制作費を下回り結果的に赤字となった場合)と、続編が制作されることなく1作で打ち切られることが多い(例:『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』、『ドラゴンボール(実写版)』)。
  • 映画公開直前~公開中でも、原作者から打ち切り要請が出たり、表現規制などの問題が発覚すると、上映が打ち切られるケースもある。また、上映中に大きな事件や災害等が発生すると、それを連想させるシーンがあるなどで上映が打ち切られるケースもある(例:『ヒア アフター』)


小説

  • 作者の体調不良、死亡(漫画同様。『グイン・サーガ』『ゼロの使い魔』など)。漫画と違い、小説は分業ではないためにほかの人では原作者の描かんとしていた世界が解らないために「スタッフなどによる続編の執筆」の可能性は非常に薄い(ゼロの使い魔については未完部分のプロットが遺されていたこと、生前の作者本人や遺族の意向により続刊が決定という異例の事態になった。)
  • 1巻目を出版したものの、各種事情により目論見よりも販売部数が少ないため次が出せない(よく売れたため続編が出た『ダブルクロス』のリプレイは例外中の例外)。
  • 出版していた作品レーベル消失、出版社の倒産。
  • 何らかの理由で原版が盗難・破損・紛失し、再制作が不可能、ないしは困難な場合。
  • 作者が別の作品にかかりっきりになっているため、続編が出せない。
  • 作品はでき上がったが、挿絵が間に合わなかった(蓬莱学園の長編)。
  • 編集側のミスにより契約が切られる。
  • 検閲に作者がブチ切れる(特にエロ関連で。文学作品でも山本有三の『路傍の石』が当時の時代背景の影響【軍部GHQからの検閲】で悩んだ末断筆、未完に)。
  • 新聞連載の場合、「異常に話が長くなったため、新聞での掲載を断念」というパターン。テーマが「元寇」とか「ジンギスカン」とかが危険。
  • 作者が今後の展開や結末を決められなかったため(かの江戸川乱歩は長期的なプロットを作る事が苦手で、雑誌連載を後先考えずに始めて展開に行き詰まり休載にする事が多かった。中でも『悪霊』は、長いブランクを置いた上で書いた推理小説であったため、読者があっと驚くような展開が思いつかないという理由で打ち切りとなり、乱歩は雑誌上で謝罪している)。


打ち切りによるオチの付け方

 定番中の定番は、事前の予告もないまま「俺たちの冒険はまだまだ続くぜ!!」「第一部 完」「未完」「NEVER END」など、また続編が連載されるであろう、と匂わせて終わるパターン。その後、第二部として連載されることは滅多にない。

 また、残り少ない話数で伏線などを(時には無理矢理)回収して終わらせるパターンも存在する(通称:ソードマスターヤマト形)。
 新聞や雑誌等の連載ならとにかく、そうでない場合は特にオチも告知もなく続刊が出なくなるということもある。特にこのパターンは小説に多い。

 漫画作品を打ち切る場合、通常は原稿が単行本を出せる量に達したところで打ち切る場合が多い。しかし、「単行本を出しても採算が見込めない」、「作者や作品自体の不祥事によるもの」などの理由により、連載された作品であっても、単行本が出てないケースも多い。
 石川賢等は何を描いても石川賢になる、と称されるのだがその中でも有名なのが打ち切りラストである。実際に打ち切られたケースもままあるのだが、誰の目から見ても畳めない程広げた風呂敷を更に広げる作風が特徴であり、大抵の場合は作者自身がブン投げたような打ち切りエンドになりがち。

 アニメの場合は、OVA映画などで完結するパターンもある(『超獣機神ダンクーガ』、『蒼き流星SPTレイズナー』など)。
 漫画の場合は、最終巻の描きおろしでその後の話を収録し、一応完結させることもある。
 場合によっては掲載誌を(あるいは出版社まで)変更して何度かの読み切りや連載を経て完結したり(『武装錬金』、『世紀末リーダー伝たけし!』)、新装版の単行本でその後を描いて完結させた(『シャーマンキング』)ものもある。
 しかしこれは打ち切り作品といえど多少話数に融通の利く週刊誌などでは珍しい例(本誌アンケートで全く奮わなかったにも関わらず、アニメ化されるほど人気のあった『武装錬金』などは特例中の特例)で、話数の取り辛い月刊誌に掲載されていた作品に多く、中には最終巻がほぼ描き下ろしという物も。

 一部、同人誌やネットで打ち切られた作品の続きを発表する者もいる(マンガに多い)。

 テレビ番組の場合は基本的に、改編期(主に4月と10月、一部1月と7月)に番組の存廃が決定されるため、打ち切る場合もそれに合わせることが多いが、「あまりにも低視聴率だった場合」や「不祥事等で中止せざるを得ない場合」は改編期を待たずに番組が終了することもある(例:TBS系で放送された『関口宏モトをたどれば』という番組の場合、ゴールデンタイムで放送したにもかかわらず視聴率2.8%を記録したため、次回予告が放送されたにもかかわらずすぐに打ち切りが決定し、翌週からは別の番組が放送された)。
このような場合は、改編期が来るまでの間に特番や再放送、総集編などを入れて繋ぐことが多いほか、既に改編期での放送終了が決定していた場合は新しく放送する予定だった番組を前倒しにして、放送を開始することもある。ただし、昨今のテレビ界では全体の視聴率が低迷していることから、プライムタイムの放送で既に視聴率(視聴率÷100)ひとケタが常態化していても占拠率(視聴率÷全局合計視聴率)が悪くない場合は延々と放送が続いているケースも多々見られる。視聴率低迷による番組打ち切りの検討は占拠率に基づいて行われるため(=見た目数字が悪くても他局の裏番組に勝っていれば良しとされる)、このような現象が起きるのである。

 また、近年のスーパーロボット大戦シリーズにおいては、出典アニメの放映は終了しているものの、物語が完結していないのに参戦する場合があり(原作付きのアニメなど元々何期かに分けて製作される予定だった作品で、その後長期にわたってアニメ続編の展開がない作品のこと。)、このような場合、出典元の通りに尻切れトンボで終わらせるかオリジナル展開で決着をつける。
 これを「打ち切り」ととるか、「トゥルーエンド」ととるか、はたまた「スパロボではよくあること」ととるかは人しだいになる。
 まあスーパーロボット大戦Kだけは誰がどう見てもバッドエンドの類であろうが。

関連タグ

俺たちの戦いはこれからだ! 先生の次回作にご期待ください 最終回 黒歴史 視聴率 虚無る
魔法少女アイ参:上記の様々な作品群とは逆に制作を中断するべきだったアダルトゲーム⇒ごらんの有様だよ!

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