ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

注意点

『バウムクーヘンエンド』というタイトルの楽曲もあるため、うっかり混同しないように気を付けてください。

概要

(読者目線で見て)いかにも結ばれそうな二人組、自他共に認める仲のいい二人組の片割れが、物語の中で他の相手と結ばれる展開を指す。二文字目を長音にして「バームクーヘンエンド」とも書く。

なぜバウムクーヘンなのかは一応理由がある。非常に仲がよく、周囲からも『あいつら仲いいよな』だとか、『付き合ってんじゃねぇの?』などと噂される2人組の一方が、他の相手と結婚し、もう一方が披露宴でのスピーチを頼まれ、笑いまで取ったりして如才なくこなしたあと、家に帰って1人で引き出物のバウムクーヘンを食べるような結末……という意味合いで命名されている。

この「いかにも結ばれそうな」はあくまで受け取る側の判断である点には注意。

こういった展開には、たとえば

作者の趣向(いわゆる逆張り)のほかにも、ぽっと出のキャラに作品そのものを奪われたり、大人の事情を疑わせるケースが存在し、作品の年数や切り捨てられた方との描写が増えるほどその疑いも増す。ただし、公式側がヒロイン交代のストーリー上の正解な理由付けを把握できていない場合もある。

ただし場合によっては公式の関係者が後に明かすこともある。

あくまでも「他の相手と結ばれる」展開を指すので「くっつきそうだがくっつかなかった(どちらにも特定の相手なし)」という場合は、厳密には『バウムクーヘンエンド』とは言わないものの、後述例のようにそう呼ばれることもある(付き合ってない…だと…も参照)。

なお、このエピソードには特に元ネタとなる作品があるわけではない。

起源

Twitter上で、とある女性ユーザーが友人と2人で酒か何かを飲んでいた際に「好きなカップリングがこういう展開を迎えたら悲しいよね」と盛り上がったネタが拡散され、周知されるようになった。

この事もあってか、Pixiv内では腐向け作品での使用が多いようである。

要因

  • いわゆる三角関係で起こる場合、「フォアグラウンドでメインのカップルがつかず離れずの距離を保っている一方、恋のライバルがバックグラウンドで相手に対して献身的に接して好感度を稼いでいた」ことで起こるとされる。
  • また、「恋愛未満のカップル予備軍のうちの片方が、別の“運命の人”と出会い一目惚れして本格的に恋愛する」というケースもある。
  • 恋愛未満のカップル予備軍のうちの片方の心の中に『別の忘れられないほど愛している相手』がいる、というケース

余談

銀魂のエピソードでは、脈なしどころか接点のないカップリングが最終回前後に乱立する現象を、最終回発情期/ファイナルファンタジー」現象と読むことで茶化していた。

  • 最終回発情期を恐れた銀魂のキャラクター達は、「フラグが立つから話しかけないで」「お前らとFFるぐらいなら我竜退治/ドラゴンクエストするわ」と会話もままならない状態だった。
  • なんとちびまる子ちゃんでも似たような事態が発生したことがある。

余波

当然だが、バウムクーヘンエンドはカップリング論争と密接にかかわっている。カップリングやそれにまつわる論争は普段は創作に非常に厳しいはずのウィキペディアに各言語の詳細な記事が作られ、海外では真面目なエッセイや論文で取り上げられるほどの問題であり、作品が終了しても火種が燻り続けるなど、よろしくないことになりかねない。

論争が肥大化して各方面に飛び火したことも少なくなく、欧米ではすでに社会問題とみなされている(参照)。

解決法

そんなバウムクーヘンエンドや不完全燃焼に終わったカップリングの解決法としてあげられるのが《マルチバース》、《パラレルワールド》、《過去改変》などで「異なる時間軸」を発生させて「もしも、こうだったら」の世界を作ることである。

別の世界で異なる結末を迎えることで必然的に前述の結末を回避するという手法であり、媒体によって異なるカップリングができている場合もこれに当たるだろう。

もっとも他の世界が存在したり過去を改変するというだけでは根本的な解決とは言い難いが…それ自体が世界観の拡大、一つの題材となることもある。

原作とドラマでメインキャラクターの生き死に、メインキャラクターの存在の有無、メインキャラクターの運命、メインキャラクターの子供の性別まで異なる例もある。

コンピューターゲームでは二人以上のヒーロー・ヒロインから結婚相手を選べる作品があり、時間軸が一本の作品と同様にカップリング論争になってしまっている作品もある。原作が同じ人物設定のコンピューターゲームだったら主人公の解釈や公式カップリングが複数あったと言われている作品は珍しくはない(漫画や小説や実写でしかできない恋愛表現もあり、同じく他媒体のファンに羨まれている)。

最強のワードとしては公式が勝手に言ってるだけである。どんな作品に対してもこの言葉を使えば解決できる。

該当しないパターン

  • 短編オムニバスでありがちな、あからさまにゲストと分かるキャラが既婚者だったオチ(レギュラー同士の友情や恋愛が主題)
  • キャラクター同士が親しい関係であっても、明らかに他に本命となるであろう相手がいる事が描写されていて、結ばれないことが容易に推測できる場合。ただし恋人が唐突に現れた新キャラだと「後付け」「大人の事情」「初期設定では主人公とくっつく予定だったのかも」と邪推されて荒れるケースがある。
  • ストーリー上のヒーロー・ヒロインと位置付けられているが、カップルとは扱われていない場合。主人公とヒロインがきょうだいの場合は必然的にこの形になる。理に叶ってるのに腑に落ちないパターンもあり、「振られた」のではなく「友情、家族愛、師弟愛が恋愛に負け、結果的に孤独になってしまった」というのが正しいのかもしれない。
  • 演出を捻る為に物語のヒロイン(少女漫画ならヒーロー)の登場を遅らせている場合(主人公とくっつくキャラを主人公の次に登場するキャラに限定すると主人公とくっつけられる異性のタイプ、人間関係、作れる物語に制限ができてしまう為であり、断じて最初に登場した異性を振った訳ではないし、作者が最初に登場する異性を嫌っている訳でもない)。
  • ダブルヒロインダブルヒーローもので、片方が主要人物の恋人、片方がカメラマンの恋人という描き方にされている場合(後者には固有の演出があり、後者がぼっちに描かれている訳ではなく、どっちも読者の恋人という描き方にされている)。
  • コンビの片方が不特定多数のモブにモテモテ、片方が誰にもモテないという演出(主人公と悪友の友情表現で、たびたび二人の立場が逆転する人気勝負と恋愛勝負は異なるし魅力がないキャラはコンビの片割れやかませ犬に設定されないのを忘れてはいけない)。
  • 元のカップリングが後に成立する公式カップリング当て馬として描写されている場合。例えばヒロインの縁の切れた恋人、婚約者、苛めっ子としてチンピラのような悪人やイヤミな御曹司、余命わずかな病人などが設定されており、後に破局・死別してヒーローとヒロインのカップルが成立すると容易に予測できるようなケース。
  • 主人公自身がイヤミな性格で、相手役と一度も仲良くなったことがなく、相手役以外の仲いい相手もいないケース。片想いものとは違い、フラグ自体が存在しないため、叙述トリック倒叙形式に含まれる。ごく稀に主人公が改心・成長する場合もあるが、多くの話は「元々脇役としか仲良くない相手役が去る」「(自業自得な理由で)主人公が一切関わらないまま脇役同士がくっつく」「イヤミな主人公を倒す真の主人公が現れる」「夢オチ・妄想オチで終わる」といった「くっつくと見せかけて違った」のとまた別のバッドエンドを迎える。
  • 路線変更していない最初期にバウムクーヘンエンドに似た展開になり、バウムクーヘンエンドだと思わせるのがミスリードのパターン(例1:男主人公の相手役が最初にいた女性から新しく来た女性に交代してしまうが、後者は男主人公とバトルで対等に渡り合うもう一人の主人公で恋人役は最初の女性で固定されている。例2:最初に出て女主人公と恋愛関係に至らなかった男性が、後から出た恋人役の男性よりも容姿が地味だったのは恋人役と勘違いされない為の配慮。男女共に、露骨に余る、バーナム効果を逸脱した問題児として嫌われる、主人公以外の知り合いがいないなどの描写が一切されておらず、読者に恋人役を分かりづらくするのに意図がある)。

関連タグ

人間関係 エンディング

三角関係 恋愛未満 友達以上恋人未満 当て馬 かませ犬

人魚姫 俺余ってるだろ! おめーの席ねぇから!

破局 NTR/逆NTR/薔薇NTR/百合NTR 論点のすり替え 昇格ヒロイン 負けヒロイン/負けヒーロー BSS/WSS

意外 意外な結末 衝撃の展開 どんでん返し どうしてこうなった 付き合ってない…だと… ビターエンド サッドエンド

  • みんなのトラウマ:自己投影していた、感情移入が強かった場合やそのカップリングにこだわっていた人が多数いれば該当することもある。
  • 鳶に油揚げを攫われる:自分の大事なものや手に入れられると当て込んでいたものを、不意に横からさらわれることのたとえ。
  • 二人は伴侶三人は仲間割れ:デジタル大辞泉に曰く「二人なら仲良くやれるが、三人になると意見が割れて不和が生ずるというたとえ」。具体的には「三人いると二人が仲間になって一人だけハブられる」という展開。同じ意味の言葉で「3人集まれば派閥が生まれる」もある。

コメント

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • バウムクーヘンエンド

    pixivの検索ワードにバウムクーヘンエンドという素敵なものがあったのでそんな謙光が見たい!!とおもって衝動的に書いた話。 基本暗いし二人とも女性と結婚しますのでご注意を。
  • 3+1

    結婚して子供もいるトレイと、NRC時代からトレイがずっと好きなケイトがトレイの奥さんと子供と4人で一緒にバーベキューをするだけのお話です。 人を選ぶ内容になっているため、注意事項必読でお願いします。
  • 気付き【校→バル】

    終わってから気付いてしまった校長の話です。 執筆:SpiralLabyrinth氏(https://www.pixiv.net/member.php?id=18127160) 考案&推敲:065
  • 本好きの下剋上短編

    闇の神に相応しきは

    ヴィル→ロゼバウムです。 全編ヴィルフリート視点。 お正月のハンネローレ様の更新時、ヴィル君の成長を目の当たりにし、滾って書き上げたものです。
  • ロスト・イン・エデン

    生まれ変わっても、生まれ変わらなくても、ずっと貴方の右に立っていたい。 ⚠️注意⚠️ ・盧笙せんせが既婚者で、妻と息子がいます。 ・死ネタです。 ・悲しい感じの話です。 ・冒頭に捏造でしかない漫才のくだりがあります。 書きたい部分を勢いで書いたので細かいところは目を瞑ってください…!大阪弁は機械変換ですので違和感あるかもしれません、ごめんなさい。(関東人) ヒプアニ二期四話ショックでガーーーーーーッと書いてしまいました。あれやばかったですね。幸せです。
  • 海は空に恋してる。

    【ご挨拶】初めましての方は初めまして、そうでない方こんにちは。にゃんこです。青黒の日来ましたね、やっと来ましたね! 私の本命は黄黒なのですが、青黒も大好きなのでスゴク嬉しいです。・・・青峰くんと黒子くんを考察(?)した結果、この二人って互いのことを思いあってるなーって今更ながらに思いますね。元々、光と影で相棒組んでた二人が決別した時なんか「青峰許すまじ」って考えてましたが、青峰くんは青峰くんでおバカな頭から振り絞っての決別だったのかなーって今なら広い心でそう思えます。青峰くんは不器用さんなんだね! 黒子くんも黒子くんで、青峰に必要とされなくなった現実が辛くて苦しくて、逃げるようにして退部したんじゃないかな。そのことばかりに目が行ってたせいで、周りが見えなくなってて…でも、ふとした拍子に、判るのかと。例えば、最後まで探し回ってくれていた黄瀬くんとか、同じく必要とされなくなってしまった桃井ちゃんとか、なんだかんだ言いながらも自分のことを思っていてくれた緑間くんや紫原くん。自分の決めた進路に口出しせずに見守っていてくれた赤司くん。それに、後輩たちも黒子くんを慕っていた人が多いんだと思うんですよ。だからこそ、それに気付いた黒子くんは、キセキに敗北と仲間の大切さを思い出させたいって決心したんじゃないか・・・って考えたら涙腺が崩壊しそうになったので、ここまでにしよう。因みにこの語りは、本編とは一切関係ありませんので。【追加 2013/06/16】閲覧、評価、ブクマありがとうございます。アンケートにも答えて下さり、ありがとうございます。パソコンが不調のため暫く投稿できません! バイトして新しいの買わなきゃorz・・・暫くしたら、これと黄黒消しますw なんだか恥ずかしくなったので(/ω\)キャッ
  • ずっと好きだった人の結婚披露宴で(略)

    ツイッターでずっと昔にみかけてずっと昔に書いたものです。たぶんバウムクーヘンエンドというやつ。 ずっと好きだった人の結婚式披露宴でずっと好きだった新郎に「昔お前の事すきだったんだよ」って言われるやつです。 30分ドローイング小説版のやつです(ライティング?)
  • 黄瀬涼太の独白

    黄瀬君に双子のお姉さんがいるパロディです。黄瀬姉と黒子っちが付き合っています。黒←黄で黄瀬君は報われません。黄瀬君がひたすらかわいそうです。大丈夫な方はどうぞ。
  • 【青黒前提黒桃】トルケスタニカ

    青峰君と黒子っちがいつも一緒にいてもいつか結婚とかそういうの迎えたときとか考えただけで泣きたくなるんですけど、今回それを考えていたら妄想止まらなくなりました。
  • 手をたたけ

    バウムクーヘンエンドのホップ→主人公。 ホップくんに友人代表スピーチしてもらってます。 主人公は男女固定してないので、どちらでもお好きな方で。 何のタグ付ければいいのか分からなかった。
  • ウェディング・ベルは誰がために鳴る

    もちふた2で展示していた、現パロのバウムクーヘンエンドのネファです。連作短編のような体ですが、全体で一つの話になっています。個人的には救いのある話だと思ってるんですけど、いわゆるハッピーエンドではないかもです。そういうの好きなかた向け。
    12,395文字pixiv小説作品
  • ウチのホロライブ

    湊あくあが一人でバウムクーヘンを食べるだけのお話。

    湊あくあが一人でバウムクーヘンを食べるだけのお話です。 連続で湊あくあちゃんが主人公で書いてしまいました。理由は特になく、マジで思い浮かんだだけです 前作や他シリーズへの高評価・ブックマーク、ありがとうございます! めちゃくちゃ嬉しくて助かってます!
  • 潰して燃やして

    『知りたくもない』 簓さんが結婚式にお呼ばれした話。 ↓感想、リクエスト等↓ https://marshmallow-qa.com/shiitakekana?utm_medium=url_text&utm_source=promotion
  • 【新刊サンプル】満たして【ギスバ】

    2023/11/23開催の惑ラブにて頒布します。 東7 N37b「Apoptosis」 サークル名はアポトーシスと読みます。 ※ギンガがモブ女性と結婚します ※なんでも許せる方向け A5/20P/600円 通頒 https://apoptos1s.booth.pm/items/5286580
  • 幸せを願っていた

    亜久津→河村のバウムクーヘンエンドです 割と重め CPはどっちでも取れるような感じ BL要素薄めのブロマンス寄り
  • マグまりバウムクーヘンエンド

    魔王マグロナと兎鞠まりでのバウムクーヘンエンドです。 バウムクーヘンエンドの本来の定義とは違う(そこに恋愛感情はないので)のですが、これ以外に思いつかないので、このタグと名前を付けさせていただきました。
  • 捨てた指輪の話。

    かなり前に書いた東巻を供養。バウムクーヘンエンド未遂なので、ハッピーエンドです。捏造将来出てきます。
  • 甘くて苦い

    十座が女性と結婚してしまって万里が失恋して傷ついて泣いて悩んで苦しむ話。所謂バウムクーヘンエンドを目指しました。 ✳✳✳✳ 感想や推し語りをポイッとしてくれると嬉しいです。 お題箱( https://odaibako.net/u/hsMaana)

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

バウムクーヘンエンド
195
編集履歴
バウムクーヘンエンド
195
編集履歴