概要
主に男性のオタクが理想的な架空の女性キャラクターに対して用いる言葉。
女性のオタクも男性キャラクターに対して「俺の嫁」と呼ぶケースも多く、「私の婿」とも。同性同士でも愛情をこめて用いられることもある。またメカなど無機質なものであっても、自分の愛用品を指して「俺の嫁」ということもある。
さらに派生した言葉に「俺の娘」 「俺の婿」など、発展系は無数に存在する。
「俺の~」と聞くとまるで1人が独占しているような響きになるが、同担拒否の意味合いは持っていない(しかし、他人に好きなキャラを嫁発言されて良い気分の人はそうそういないので、使用する際はある程度わきまえる必要がある)。
英語圏では "mai waifu" "waifu" と表現される。意図的なスペルミスである。
中国語圏でも「我老婆」と呼ばれ、社会現象となっている。「老婆」は中国語では高齢女性を指すのではなく単に嫁という意味である。
発祥と現状
実質の「同人用語としての」発祥は女性同人作家達による用語だったのだが、現在では男性が使うことが多い。(同人用語における「俺の~」の類の発祥の殆どは腐女子用語である事が多い)
三次元のアイドルや声優、男優・女優のファンの間では、実在する人に対して「俺の嫁」と言うのは流石に憚られるため、「ガチ恋」とか「リアコ」「推し」と表現される。近年はこうした呼び方が同人界隈でも定着し始めている。
二次元対象でも「俺の嫁」という表現は2ch・ニコ動の衰退とともに減っており、SNS発祥の用語に置き換えられつつある。
乙女ゲームの女主人公について
乙女ゲー主人公は「俺の嫁」ではなく「俺が嫁」「リアル嫁(プレイヤー自身)」「ヒーロー(≠読者、視聴者、プレイヤー)の嫁」と思う為のキャラなせいか、あまり「俺の嫁」とは呼ばれない。むしろ攻略相手のヒーローのほうがそう呼ばれ、乙女ゲー主人公でも、自己投影やキャラメイク好きの女性プレイヤーや演者ファンの男性プレイヤーが「俺の嫁」と呼ぶことがあるが、攻略相手よりはマイナーである。
何にせよ、二次創作以外では「俺の嫁」扱いしないように注意されたし。お姑さん(婿の母)と戦う鬼嫁であることもあるのだから…。
蛇足
「嫁」という漢字に不快感を持つ人もいる。
因みに本来「嫁」という言葉は「自分の息子の妻」を意味する言葉である為、「俺の嫁」と言う言葉は言語学的に確実な間違いである。とはいえ、現実としては単に「妻」を指す言葉として広く一般的に解釈されている。
関連タグ
全員俺の嫁 みんなの嫁 もうお前の嫁でいいよ お前らの嫁だろ、早くなんとかしろよ