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よめ

女性の配偶者を指す言葉。本来は「他家へ嫁入りした女性」を指す言葉だが、現代では誤用やスラングでより範囲の広い使われ方をしている。

概要

嫁(よめ)とは、次のような意味を表す単語である。

  1. そのにとついできた女性のこと。「お嫁さん」「嫁さん」とも。対義語は「婿」。主には家長が息子を指して「うちの嫁」などの形で言う。「属するところを変える」という意味合いがあり(責任転嫁の「嫁」もその意味から)、既婚女性であっても生家を出ず婿をとった人に対しては用いられない。本来の意味。
  2. 新婚女性のこと。新妻
  3. 「妻」のこと。あるいはじきに結婚して妻になる予定の女性のこと。
  4. ネットスラングで、その人にとって最愛二次元キャラクターのこと(萌えキャラ推しキャラ単体萌えと同義語)。「○○は俺の嫁」という感じで使う。
  5. ネットスラングにおける「読め」の意。「空気読め空気嫁」など。

4.の嫁について

キャラクターの性別に関係なく用いられることが多く、女性が男性キャラに対して「○○はあたしの嫁」ということもある。

現実のお嫁さんではなく「フィクションに登場する天使のような花嫁に例えていて、英語で言う「ベイビー」「ハニー」「マイエンジェル」に似ている。

既婚男性の場合、この「嫁」との区別で現実の妻を「リアル嫁」と表現する場合もある。

本来の意味の1.の「嫁」は多くの場合歳が若い。そのためか他の用法の「嫁」にも若いというイメージが浸透しているようで、ある程度の歳からは「カミさん」など、呼称が変化する例も見られる。しかしキャラクターに歳をとらせない作品も多いので稀な例である。また、そもそも性別すら無視しているくらいなので、ハナから歳のいっているキャラを「俺/あたしの嫁」と表現しても別に差し支えない。

フィクションでは年のいった女性(女幹部)よりも年の若い女性(メインヒロイン)のほうが優先されがちであるが、現実の嫁姑問題でお婿さんが優先しがちなのはお嫁さんよりもお姑さん(母親)で、リアル嫁とフィクションの嫁が別ものなのが分かる。

フィクションにはバブみなどで間接的に母親を尊ぶ表現も多く、嫁との響きが似ているのは意味深である。

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