概要
「正妻」とは、現在においては正式に法律上婚姻関係にある妻の事である。
「本妻」とも呼ばれる。
その正妻から生まれた子供は日本では「嫡出子」(正出・婚内子)と呼び、一昔前の民法では相続などにおいて非嫡出子(庶出・婚外子)(正妻以外から生まれた子供)より優遇されていた。
(現在では特に違いはないはずである。)
現在日本では重婚は許可されていないのでこの定義となるが、かつて(主に乳幼児死亡率が高かったため)重婚が認められていた頃には、妻の中でも特に一人を「正妻」としていた。
そういう定義ゆえ、日本では今も昔も正妻が同時に複数人存在するということはあり得ない。(先妻の死後に後妻が正妻になることはある。)
例外は天皇で、一条天皇は元々関白・藤原道隆の娘・定子と結婚して相思相愛だったが、道隆死後の政争を制した道隆の弟で新左大臣の藤原道長が娘の彰子を中宮に押し込んだ事で、天皇は2人の正妻を持てると言う習慣が確立されてしまった。
因みに、彰子は若くして亡くなった定子の息子を我が子同然に愛情を注いで養育しており、定子の息子の立太子を望んでいたが、異母弟である実子後一条天皇が次々代の天皇に決まった事に激怒したと伝えられる。
公式での正妻
神話
実在人物
※側室や妾が存在する場合に限る。
- 濃姫(織田信長の正妻)
- ねね(豊臣秀吉の正妻)
- 君島由希子(服飾デザイナー。同業の君島一郎の正妻)
- 吉峰幸子(女優、三船敏郎の正妻)
- 伊藤梅子(歌人、元芸者。伊藤博文の正妻。2人目の妻だが先妻が離婚後嫁入りしたため正妻)
- ヘレーネ・フォン・ガーゲルン(フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの正妻。長男アレクサンダーは明治初期のお雇い外国人の1人。)
フィクションのキャラクター
ネタとして
Pixivにおいては、その作品において主人公との隣のほぼ特等席をキープするメインヒロインとも言える人物や、投稿者や閲覧者にとってのメインヒロイン(要は真メインヒロインまたは俺の嫁)のイラストに付けられるタグである。
また正妻戦争と呼ばれる妻達の正妻の地位をめぐる争いが起きることもある。
おもな正妻キャラ
小日向未来(戦姫絶唱シンフォギアシリーズ)