「響が正しいと思って握った拳は、特別だよ」
「世界で一番優しい拳だもの。
いつかきっと…嫌な事を全部解決してくれるんだから」
CV:井口裕香
曖昧さ回避
- 戦姫絶唱シンフォギアの登場人物「小日向未来(こひなた みく)」。本項にて解説する。
- カミワザ・ワンダの登場人物「小日向未来(こひなた みらい)」。こちらを参照
プロフィール
誕生日 | 11月7日 |
---|---|
年齢 | 16歳 |
血液型 | A型 |
身長 | 156cm |
スリーサイズ | B79W54H82 |
人物像
立花響とは小学校時代からの幼馴染で、何かと彼女に世話を焼く保護者役。
黒髪ショートに、後頭部に大きな白いリボンを結んでいる。
控えめで内向的な面があるが、響の影響で誰かが困っているところを見ると放っておけない一面もある。
中学時代は短距離走に打ち込んでおり、記録の伸び悩みを切っ掛けにその道を諦めているが、走ることに対する情熱は未だ健在。
公式に響の嫁と呼ばれており、響との関係はファンから夫婦と呼ばれるほど親密。
本編やキャラソン、さらにはやCMや映像特典等から、響に友情以上の感情を抱いていることが窺える。わざわざ二段ベッドの同じ段で寝たり、一緒に入浴したりするくらい仲が良い。
来歴
戦姫絶唱シンフォギア (第1期)
2年前のライブで響を誘うも自身は家庭の事情で行くことが出来なかったため、ノイズによる被害を免れた。が、その代償として響が重傷を負うことになり、それが彼女が響に世話を焼く切っ掛けになっている…と思われるが、彼女も自分自身の過去を語りたがらないので詳細は不明。
ピアノを習うためにリディアン音楽院に進学し、2年次からの専攻を希望している。
響がシンフォギア装者に覚醒してからは2人の間に溝が生じる。シンフォギアに関する秘匿義務故に、響が自身の行動を秘密にしなければならないこともあり、その溝は徐々に深まり、2人の距離が知らぬ間に離れ出しているのに焦りの様なものを感じ始める。
そして、とある切っ掛けで響がシンフォギアを纏って戦っていることを知ると、一度は秘密を1人で抱え込んでいた響と、彼女に対して無力な自分に憤りを覚える様になる。が、雪音クリスとの出会いが切っ掛けで吹っ切れ、響と和解。
晴れて2人は仲直りを果たし、事件後に特別災害対策特務二課で「民間協力者」としての仲間入りを果たした。しかし、ノイズとの戦いを続ける親友の姿は依然として心配の種であり、響を直接助けられない自分の無力さに複雑な想いを抱く一面も見られる。
フィーネとの戦いで次々とシンフォギア装者が倒れる中、フィーネによって心を折られた響を応援すべく仲間達と共に学院の予備電源を復旧させ、リディアン音楽院校歌を歌いシンフォギアのエクスドライブモードを発現させる。直接戦闘に関わらないながらも響の背中を支え続けた。
戦姫絶唱シンフォギアG
武装組織「フィーネ」との戦いが繰り広げられた時期においては、スカイタワーの戦闘の際にその余波に巻き込まれてしまう。
戦火の最中に取り残された姿に、妹の面影を見たマリア・カデンツァヴナ・イヴによって保護されるも、ウェル博士の提案によって、組織に拘束されることになった。
その後ウェル博士から「きっとあなた(未来)の力になる」と、神獣鏡のギア装者となる提案を受ける。
これを受諾したことにより、未来は響を思う「愛」を(惑わせ歪んだ形で)利用され、LiNKER投与および洗脳改造される形で装者となってしまった。
その後、響との戦いの中でガングニール(シンフォギア)との融合が進んでしまった響の姿を目にした未来は、響を助けるために手にした力で響と戦い、響を死へと近付けているという自らの行動の矛盾に気付き正気を取り戻す(その際に目の周囲の血管が浮き上がるのだが、絵コンテの段階では浮き上がった血管が切れ血涙を流すことになっていた)。
ギアから解放された未来は再び響を送り出す立場へと戻る。
しかし最終決戦においては傷ついたギア装者達の「心強い仲間」として、ソロモンの杖を手に取りバビロニアの宝物庫へ投擲・閉鎖し、ネフィリム・ノヴァの爆発エネルギーをシャットアウトして戦いを終結させている。
戦姫絶唱シンフォギアGX / AXZ
主に響個人のアドバイザーとして心の支えを務める。
他者を傷つけるのを恐れ、戦うことができなくなってしまった響に、「響の歌は誰かを傷付ける歌じゃないよ」と激励。
キャロルやサンジェルマンとの戦いの後、自分の無力さに打ちひしがれる響の戦いざまを承認することで勇気づける。
他にも、思わぬ形で再会した響の父親と響の話し合いの場を設け、響のプライベート面を支えることにも貢献する。
戦姫絶唱シンフォギアXV
自身の命運が人類全体の命運を左右するという事態に陥る。
フロンティア事変に於いて響と共に神獣鏡の光線を浴び原罪が解除され、神の力を纏える状態であることが判明。
それを知った風鳴訃堂の命令を受けたノーブルレッドの策略により、エルフナインと共に拉致されてしまう。
そしてチフォージュ・シャトーにおいて「神の力」と融合させる依り代として利用される。朦朧とする意識の中、響に伝えたいがずっと伝えられないでいる想いをシェム・ハに看破され、一時その支配を受け入れてしまう。
やがてシェム・ハにその体を乗っ取られてしまい、以降は必死で抵抗するも何もできず、ただ響に助けを求めることしかできなくなる。
響によってシェム・ハが体から追い出された後は意識を取り戻し、ファウストローブ版の神獣鏡を纏ってユグドラシルシステムの破壊に参加。
システム破壊後は響と共に「神様も知らないヒカリで歴史を創っていける」とシェム・ハに宣言する。
エピローグでは再び響と流れ星を観測。そして互いに「ずっと自分の言葉で伝えたかったことがある」と打ち明け合う。
使用ギア:神獣鏡(シェンショウジン)
フィーネによって米国に持ち込まれた、鏡の聖遺物の欠片。
読みは、「シェンショウジン」。メインカラーは紫。
海中に超常の術式で封印されているフロンティアを解放し、再び浮上させる重要な役割のため利用される。公式曰く「最弱にして最凶のシンフォギア」。紫のボディーカラーと獣の牙の様に開閉するバイザーが特徴。アームドギアは扇子で技使用時に開いて展開したり銃のような使用も可能。
元々はシンフォギアからの技術派生で機械的に加工され、F.I.S.保有の大型ヘリ「エアキャリア」に組み込まれていた(イオノクラフトによる飛行機能も備わっている)。
光の反射等、鏡に起因するいくつかの特性を備え、そのひとつである「ウィザードリィステルス」は、機体を不可視とするばかりか、振動、その他シグナルの一切を低減・遮断し、索敵機器の目をくらませる効果があり劇中では4話で利用され追撃を逃れた。
装者が不在の為上記のステルスや聖遺物由来の力を無効化するリムーバーレイのパワーソースとして扱われてきたが、未来が装着することになり切り離され本来の力を発揮することになる。
起動聖詠は「Rei shen shou jing rei zizzl(レイ シェンショウジン レイ ツィール)」(鏡に映る、光も闇も何もかも)
本来この聖遺物は他のシンフォギアと比べると低スペックであるのだが、聖遺物の力を分解する能力、脳へのダイレクトフィードバックで身に着けたバトルパターンによる驚異的な戦闘能力を誇り、イチイバルの攻撃を喰らっても問題なく戦闘が行えるなど身体能力も向上しこのギアのエネルギーでフロンティアの浮上に成功するほどのエネルギーを誇るなど凄まじいポテンシャルを誇る。
しかし月読調曰く「LiNKERにより無理矢理に仕立て上げられた消耗品」らしくマリア達レセプターチルドレンに比べると身体の危険度がより増しており、また神獣鏡装着の為身体改造(調整時と思われる場面では体にチューブが刺さり脳に端末が埋め込まれている)のため無理やりにでもギアを外せば命に関わるという、皮肉にも響とは違う形で身体をボロボロにしていく形になっている。
最終的には響の決死の特攻によって、マリアがフロンティアに向けて誘導した「混沌」に飛び込み、解除されることとなった。
神獣鏡のギアそのものがどうなったのかは明言されていないが、同時に光を受けた響のガングニールが消失したことからこちらも消滅したものと思われる。
『AXZ』ではこれによって、響および未来からは、人が背負った「原罪」なるものが祓われているとされており、同作で響を襲った現象に、未来も見舞われる可能性があるのではと示唆されている。
『XD』のイベント『翳り裂く閃光』にて、再びギアを纏うことになったのだが、この時特別な措置を必要としなかったのも、これが原因なのではないかと推測する声もある。
それ以降、再び装者になったことも伏せる必要があり訓練や一部ハプニング(イベントクエスト)に対して弦十郎から制限がかけられていたが、イベントクエスト「絆結ぶ赤き宝石」で怪物化したカーバンクルの宝珠を助けてあげたいという思いから弦十郎に直談判を申告して事件解決に貢献、以降正規奏者となり戦闘に参加している。
元ネタの神獣鏡は古鏡の銅鏡の区分のひとつで、神仙界の理想郷を図文化した鏡。中国では、後漢の中頃から、三国時代を経て、六朝時代に及ぶ時期に製作された。古代中国において発達した神仙思想によって創生された観念上の世界が表現され不老長寿の理想を文様化したものとされる。
神獣鏡が他のシンフォギアと比べると低スペックなのは、神話上の神の武器ではなく、あくまで人の手によって作られたものである点にあるかもしれない。
XDモード
『翳り裂く閃光』にて登場した新形態。通常形態からバイザーが消失し、色合いが全体的に明るくなるなど、この形態に至った未来の心情に合った外見となっている。
アイギスギア
『ギャラルホルン編第1章』で登場した未来専用の強化形態。
偶然響達と離れ離れになった未来が共に行動することになったミーナ・ヴェルトカッツェとその情感シリウスが持っていた完全聖遺物「アイギスの盾」と自らの神獣鏡の同時発動を行った。
この時未来の幻影が現れ「(どうせ弱くなければ)響が助けてくれる。」と「響が傷つくぐらいなら私が響を護る」という思いが具現化された。
未来の持つ紫を基調にまるで鏡のような盾を全身に纏う神官ような姿になっており攻撃面以上に防御能力に特化されている。
なお、これを見た天羽奏は「私のブリーシンガメンと似ている。」という描写があり「双翼のシリウス」で奏がブリーシンガメンギアを具現化させるとき、奏の心の影が自身の心情に問いかけるなど未来のアイギスギアの発動と似たシーンが取られる。
このうちシリウスが見せた未来のギアの同時運用の事を「二つの聖遺物(デュオレリック)」と呼ばれ以降のイベントで奏者全員が使えるようになった。
イグナイトモジュール
イベントクエスト「呪い照らすヒカリ」で登場した未来専用イグナイトモジュール。
当初前述のアイギスギアのように対アルカノイズに対応していたが、このイベントではデュオレリックを超える敵が現れた為実質デュオレリックが対処不可という事態になったため状況打破を考え偶然セレナが持ち帰った聖遺物兵器の残骸を使い疑似的にイグナイトモジュールを再現させた。初抜剣時にデュオレリックのように心の闇に飲み込まれたが、無事に振り切り具現化に成功した。外見は響達のイグナイトモジュールに近い姿になっており、通常攻撃には翼のように敵を殴りつけ必殺技発動時にはクリスのように広範囲攻撃を繰り出すようになっている。
ファウストローブ:神獣鏡
(画像右)
第5期『シンフォギアXV』で登場する形態。
他のファウストローブと違い、上述の神獣鏡のシンフォギアの設計図を元に作られた限りなくシンフォギアに近い存在、主に未来の肉体を奪ったシェム・ハが纏っている。
最終話終盤では未来自身の意思で纏い、他の装者と共闘している。この為シンフォギアとファウストローブのどちらも使用した唯一のキャラである。
こちらはシェム・ハ版と頭部の装飾が異なっており、まるで花嫁のベールのような布飾りになっている。
どう見ても結婚式です本当にありがとうございます。
使用技
XDのオリジナル技を含めほとんどの技名は戦闘曲の歌詞に使われている漢字2文字という法則がある。
- 閃光:扇を展開し名の通り閃光状のビームを展開する。
- 流星:足のアーマーを円状に展開して放つ極太の光線。元々の威力と聖遺物の力を分解する能力のおかげでイチイバルのリフレクターを押し切り、盾として利用した天羽々斬の刃(天の逆鱗の六重防壁)すら容易く打ち破るほど凄まじい威力を誇る。
- 混沌:ミラーデバイスから放たれる光線。直線軌道を浮遊式反射鏡シャトルマーカーで反射させることで変更し、死角より立体的に襲い掛かるマルチアングルアタックとして響を追い詰める。更に、シャトルマーカーで出力の小さな一つ一つの輝きを編み上げて集束させる事で、「流星」に匹敵する聖遺物殺しの威力を実現するというマリアの即興の離れ業にてフロンティアの封印解除にも成功している。
- 暁光:ゲーム版のXDモードで使用。リフレクターを円状に展開し、大出力の光線を照射する。
この他にも背中に備わったムチでの攻撃も可能。
本来は隠形や分身など、鏡の特性から派生した様々な機能を有しているのだが、それらはオミットされている。
歌唱曲
歪鏡・シェンショウジン
作詞:上松範康 / 作曲・編曲:菊田大介 / 歌:井口裕香
Xtreme Vibes
作詞・作曲:上松範康 / 編曲:藤田淳平 / 歌:悠木碧・水樹奈々・高垣彩陽・日笠陽子・南條愛乃・茅野愛衣・井口裕香
備考
響にとっての「ひだまり」であり、彼女との日常を護る事が響の戦う理由である。そういった意味ではワイルドアームズ2におけるアシュレーに対するマリナのような立場のキャラクターであり、作中でもそれを思わせる演出が見て取れる。
……なのだが、そのマリナ同様、しばしば「愛が重い」と言われるキャラクターでもある。「G」のBlu-ray販促CMでナレーションを担当した際には、「怖い」という意見も散見された。後述のパチンコ版の活躍もあり異様な存在感を放つキャラクターである。
また、第6話で彼女が手に取っていた「素直になって、自分」もワイルドアームズ3に登場している書籍である。
ちなみにレギュラーキャラクターの中で「戦場」を「いくさば」と読まず「せんじょう」と読む数少ない人物。
イメージカラーは紫だが、一期では緑だった。これは未来の瞳の色からなのだが、二期からの新キャラである暁切歌と被るので変更された。その為シンフォギアライブで井口裕香女史の歌唱では紫の他に緑のサイリウムを振る適合者もいたらしい。
なおキャラクター&VOICE BOOKにて明かされた金子彰史氏がキャラクターデザインの吉井ダン女史に要望した彼女のデザインコンセプトは喪服の似合う女性である。
好きな食べ物はかき氷。これは未来役の井口裕香氏が飲み会の席で金子氏にそれとなくリクエストしたのが採用されたもので、AXZでは実際にかき氷を食べるシーンがある。
だが井口氏はそのことをすっかり忘れており、「戦姫絶笑シンフォギアRADIO」で該当回を振り返る際に完全にスルーしてしまったため、金子氏を拗ねさせてしまったとか。
このエピソードに絡め、AXZBD特典の戦姫絶唱しないシンフォギアでは、カラオケで響がかき氷を注文し忘れそうになったことに未来が「忘れるなんてひどい!」と露骨に怒るエピソードがある。
パチンコでは
パチンコであるCR戦姫絶唱シンフォギアでも当然登場しているが、パチンコプレイヤーにとって本編以上に強烈なキャラクター扱いとなっている。パチンコやパチスロでは激アツという大当り期待度が40%~50%以上の状況で大当りする可能性が高い予告や演出があるのだが、その前のエピソードリーチで2期10話で彼女の登場する「喪失までのカウントダウン」は信頼度3割と低く、その為同じように当たりにくいトライバーストと共にパチンコプレイヤーにとって非常に心配になる演出になっている。
この為パチンコプレイヤーの間にとって小日向未来は激アツ殺しと認識されており、「激熱演出の前に立ちはだかる最強キャラ」、「ラスボス」(本来は4期ラストや5期の展開からの由来だがパチンコでは文字通りの意味)など様々な異名が与えられ(パチンコ内で)嫌われキャラクターになってしまっている。未来以外でもこのような激アツ殺しキャラクターは存在しているのだが元々の未来の知名度とキャラ性、CR戦姫絶唱シンフォギアの大ヒットにより芒狂雲と共に近年の激アツ殺しの代表格と化し、暁切歌と共にシンフォギア未視聴者に名を広げることになった。
一応フォローすると上記の激アツ殺しはライトミドル版での演出を指しており、ライト版(いわゆる甘デジ)では信頼度は大幅に上がり約6割となっているなど、他のエピソードリーチと比べれば少し信頼度は落ちるがかなり期待ができる演出にはなっている。
さらに言うとキャラリーチで彼女の登場する演出は大当たり濃厚となっている。
このように激アツ殺しの一方、2期ラストのソロモンの杖を投げる確定復活演出があり、この場合演出上で類似点が見られ同じく当たりにくいレギュレイスと関連付けて「レギュレイスを槍投げで倒せる女」と言われている。
関連イラスト
関連タグ
戦姫絶唱シンフォギア 戦姫絶唱シンフォギアG 戦姫絶唱シンフォギアGX
ルーア:中の人&カラーリング繋がり。シリーズ第6作では黒幕に唆された点が共通し、その黒幕の中の人は第1期の黒幕と同じ。第7作ではこっちと同様に変身予定が不明繋がりでもある。アニメもGXと同じ2015年度放送である。