人物
アリア・エンターテイメント所属。同社のクロスメディア部チーフプロデューサー。ゲーム制作会社ウィッチクラフトの取締役顧問(非常勤)も兼任。
元メディア・ビジョンエンタテインメント常務取締役・ゲーム制作会社ウィッチクラフト代表取締役。
自身が脚本を手がけたアニメを使い公共の電波で好きな映画の主題歌を大々的に宣伝するなど、時に大胆な行動でファンを驚かせるお茶目なおじさん。
代表作はワイルドアームズシリーズ、戦姫絶唱シンフォギアシリーズなど。
ファンからの愛称は「金子のおっさん」。これはインタビューで自身を「おっさん」と称する事に由来する。また、(主におふざけ要素の強い)一部メディアでは「かねこあきふみ」名義で活動する事もある。
略歴
小学生の頃に漫画家を志し、ウルトラマンの自作漫画を製作するも、友人から個性的な画風をからかわれ断念。
後に社会人となり上京し、日本テレネットの求人に「ラクそうだった」からという理由で応募・入社する(その際に持ち込んだ企画書の一つが後のワイルドアームズアドヴァンスドサードの原型となる)。
日本テレネット時代には「天使の詩」シリーズの製作に参加し、「天使の詩Ⅱ」では製作指揮を執っている。
その後、日本テレネットを退社し1993年にメディア・ビジョンを設立。ソニー・コンピュータエンタテインメントの下でプレイステーション用ゲーム「ワイルドアームズ」を制作する。
WAシリーズにはトータルゲームデザイナーやプロデューサーとして携わり、漫画版のシナリオ原案や台詞監修なども行った。
その後、2008年にメディア・ビジョンを退社しウィッチクラフトを立ち上げて代表取締役に就任。
ウィッチクラフト設立の理由については、「現場の体制を作り出すには肩書きが必要となる一方、社内での昇進に伴なう「大人らしさ・堅苦しさ」は自身が理想とする「好きな事を楽しくやる」という環境を制約してしまう為、理想の環境制作の為に一から会社を立ち上げた」とのこと。
2015年に創作に自分の時間を集中させたいという理由から代表取締役社長の立場を遠藤正二朗に譲り、非常勤の取締役顧問として裏方に回る一方、2016年にはシンフォギアシリーズの共同原作者である上松範康が代表を務めるアリア・エンターテインメントの執行役員として、同社に新設されたクロスメディア部門のチーフプロデューサーに就任した。
2022年8月、アームドファンタジアを発表した。
作風
キャラクターの台詞(主に叫び声)に「ッ!」を多用し、方言や時代がかった口調、語尾など、キャラクターを台詞回しで性格付けする事に定評がある。
心理描写に関しても、主役となるキャラクターが何らかのコンプレックスを抱いており、それを克服させる事を成長の鍵と成す事が多い。
また、北欧神話やクトゥルフ神話、ケルト神話の事柄から作品の専門用語を引用する事でも知られ(中には学校では教えてくれないようなマニアックな物もある)、多種多様な特撮やアニメ、漫画からのオマージュ・パロディが見受けられる(特にワイルドアームズセカンドイグニッションからその傾向が顕著に現れている)。
加えて、作中のキーワードや台詞をスターシステム的に次回作に流用する事でも知られ、前の作品で剣だった武器が、次の作品では異なる設定と役割を与えられた銃になったりといった事も日常茶飯事であり、氏の作品を楽しむ際の醍醐味一つである。
この他、元ネタがあるのに日本でその用語を使っているのが自分の手がけた作品のみだった為にその事をメタ的に作品に投影したりとちょっとお茶目な一面も。
ただし先述の通り絵の腕に関してはお察しください。
主な作品
天使の詩シリーズ
ワイルドアームズシリーズ
戦姫絶唱シンフォギアシリーズ
人間関係
日本テレネット時代の同期。
ワイルドアームズシリーズでは音楽を担当。
アームドファンタジアでも上松氏と共同で担当。
日本テレネット時代の同期。
メディア・ビジョン時代は「セツの火」で仕事を共にし、その後ウィッチクラフト立ち上げにも携わった。
WA5のレベッカ・ストライサンドの担当声優である水樹奈々の資料用として観た「魔法少女リリカルなのはA's」のファンになり共通の知人を介して知り合った。
WA5、WAXFでの音楽担当。
その時の縁が元で「戦姫絶唱シンフォギア」の企画を金子氏に持ちかけており、「戦姫絶唱シンフォギアG」では一緒にライブオーディエンスの声を担当している。
アームドファンタジアでもなるけ氏と共同で担当。
ワイルドアームズシリーズにて多くのボーカル曲を担当する。