人物像
1963年8月生まれ。元KONAMI所属のゲームクリエイター。現在はゲーム制作スタジオコジマプロダクションの代表。
「映画と同様に自分はゲームを監督している」というスタンスから「監督」を名乗っており、ファンが彼を指す時の愛称としても用いられている。他には 「ヒデちゃん」の愛称も使われることがある。
メタルギアシリーズはナンバリングタイトルを作る度に「続編は作らない」と言いつつ続編を発表し続けたのはある意味有名な話である。
古今東西の映画に対して造詣が深く(MGSPWで自分をモデルにしたキャラの紹介文に「僕の体の70%は映画でできている」と載せるほど)、手がけたゲームは何れも映画やアニメの演出手法を取り入れている事で知られ、そのこともあってハリウッドで活躍する映画監督とも交友を持つ。
また、メタフィクションやファンサービスといったお遊び要素も隠し要素として作中に盛り込んでおり、それによって独自の世界観を演出している。
その演出は完成度の高いストーリーとの相乗効果によってファンから高い評価を得ている。
また任天堂の大乱闘スマッシュブラザーズDXの開発時に桜井政博にソリッド・スネークのスマブラ参戦を打診しており、この時は諸々の事情で実現することは無かったが、のちに大乱闘スマッシュブラザーズXに参戦を実現。スマブラシリーズの他社組と呼ばれるグループを作る切っ掛けにもなった。
他社コラボがほぼ皆無だったコナミで積極的にコラボを行っていた事も。
来歴
小学生の頃に刑事コロンボの小説に熱中した事から読書家となりミステリー小説をはじめ様々なジャンルの小説を熱読。同時に父親の映画好きの影響から映像作家に憧れを抱くようになり、自分も映画監督を志し芸術大学を目指すが、家庭の事情により断念し、普通大学へ入学。
大学在籍中に「スーパーマリオブラザーズ」と出逢った事が切っ掛けとなってゲームクリエイターを志し、同時期にアーケードゲームに傾倒した事からKONAMIに興味を抱き、1986年に入社した。
KONAMI入社後は同社のMSX部門でメタルギアシリーズ、スナッチャーをヒットさせ、特にスナッチャーの「ゲームに映画的手法を取り入れる」演出は話題を呼び、以降彼の作風のスタンダードとなっていった。実は本当は当時のファミコンソフト開発部門を志望していたが、MSXの部署に配属になり、一時期は本気でコナミを辞めようと考えていた事もあったそうである。
その後、メタルギアシリーズの後継作品であるメタルギアソリッドシリーズのリリースを受けて再び脚光を浴び、制作スタジオ「小島プロダクション」の代表として数々の名作を世に送り出す。
2015年3月、メタルギアソリッドⅤTPPの制作中にコナミの事業改編を受け、会社役員を解任。小島プロダクションも解体・再編されるが、2015年12月15日にコナミを退社し、SCEとの提携で新スタジオ「コジマプロダクション」を設立した。
※上記の事業再編、及びそれに関する騒動の内容はこちらを参照
一連のコナミで起きた騒動の最中に流れた内部リークとされるものに「契約社員に降格」との情報が流れた事もあり、コナミ上層部と小島プロダクションの間で何か起きたのではないかとの推論も少なからず飛び交った事もあるが真相は現在でも不明。プロダクション解体はTPP開発中に起きた事、当時の小島のTwitterアカウントでのツイートでの発言が極端に少なくなった事もファンの不安をより深めた。
MGS以来、小島と親交を深めたスネーク役の大塚明夫が自身のTwitterアカウントで「TPPは必ず出ます!」とツイートした事も小島に何かが起きているのを感じる要因となっていた。
中にはTPPのストーリーには小島プロダクション並びにコナミ内部に起きた事を暗喩させているものがあるのではないかと見る向きもある(ネットラジオにおいてこの企業の作品へのお願い・実現しておきながら一方でネットラジオ等でその企業製品への舌禍が過ぎる発言が後で上層部から問題視された説もあるが定かではない)。
退社後、真相そのものは語らなかったが登山に例えて「富士山登頂への挑戦はOKは出た。しかしエベレスト登頂への挑戦は許されなかった」とだけ語っている。
2019年には「DEATH_STRANDING」を発売。
ノーマン・リーダスをはじめとする映画作品級の海外俳優をキャスティングしたり、所々に小ネタを挟むなどコナミ時代からの小島節は相変わらずだが、ゲームの内容もちゃんと国内外で高く評価されており、「The Game Awards 2019」をはじめとする複数の式典でタイトルを受賞。2021年3月の時点で500万本の販売本数を記録した。
主な作品
コナミ
コジマプロダクション
語録
- ゲームはテクノロジー依存型メディアで、進化する事はあっても退化する事はない。だから一度、技術の梯子から脚を離してしまうと、二度と梯子を上がることが出来なくなる。少しでも目を離していると、時代は数段上に上がっているからである。水平方向の広がりだけに目を奪われていると危うい事になる。