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「僕の名はシャドウ。この地上唯一にして究極の存在」


曖昧さ回避編集

  • セガのゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズに登場するキャラクター。本項で解説。
  • 彼が主人公になった同名のPS2・Xbox・GC用スピンオフ作品→シャドゲ

概要編集

ソニックアドベンチャー2』で初登場した、ソニックシリーズのダークヒーロー的存在。

彼と同じハリネズミにして、人工的に生み出された究極の生命体。


ソニックと似通った姿をしているものの、体毛の色は赤い線の入った黒である他、白い胸毛が生えており、針が跳ね上がり気味、瞳の色がオレンジ寄りの、靴のカラーリングがソニックとは対照的に白がメインなどといった違いがある。

ソニックと互角のスピードで走れる他、銃火器や特殊車両などの扱いに長け、ソニックをも上回る戦闘能力を持ち合わせている。

しかし、なぜ周囲から間違われるほど彼と瓜二つの姿であるのかは未だ明かされていない。


履いている靴はホバーシューズ(ソニックプライムだとエアーシューズ扱い)であり、ソニックのようには走らずアイススケートのように滑走し、高速移動の他にもホバリングや、一部の作品では噴射を武器として使うこともある。

両の手足首に付けている黄金のリングは彼の力を制御するリミッターで、元々アニメ『ソニックX』での設定だったが、『新ソニ』で逆輸入された。

近年の作品ではブースト能力を発揮する事も多く、その際は足を動かさず全身ホバー状態で移動する。

また、『ソニック×シャドウジェネレーションズ』によると、シューズはマリアのアイデアスケッチを元にジェラルドが実用化したものらしい。


さらにカオスエメラルドを利用し、時空間を歪める特殊能力カオスコントロールや、エネルギーを槍状に変化させて攻撃するカオススピアなど、様々な技を繰り出す事ができる。

これらの技の詳細については「カオスエメラルド」の項目を参照。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズではXからアシストフィギュアとして参戦し、カオスコントロールでファイター達の動きをスローにするキャラクターとして登場する。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では『アドベンチャー2』で最初にカオスコントロールを見せた緑のカオスエメラルドを所持し、さらにモーションも変わり、カオスエメラルドを掲げるポーズに変更。スロー効果が切れる間際に右手に持ち替え、数秒だけ動きを止めるようになった。


プロフィール編集

本名シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
英名Shadow the Hedgehog
通称シャドウ
性別
種別ハリネズミ
年齢不明(『アドベンチャー2』では50年間コールドスリープされていたので実年齢は少なくとも50歳以上)
身長100cm
体重35kg
好きなものピザジャンクフード系統 、アクション映画コーヒー豆(『シャドゲ』※)
嫌いなもの人類全て(『アドベンチャー2』のみ)
能力カオスコントロールなどのカオスエメラルドを利用した様々な攻撃
CV遊佐浩二(実写映画版除く)

IGNのウェブサイト「1UP.com(閉鎖済み)」のインタビュー記事より。現在でも閲覧は可能だが、ページ全体の日本語翻訳を推奨。日本の公式プロフィール上は好きなものは「無し」の扱い。


性格編集

冷静沈着にして明晰な頭脳を持ち、寡黙な性格。一人称は「僕」。

危険過ぎるほど純粋で一途かつ、目的のためには手段を選ばない(『新ソニ』でエッグマンを追い詰める為に装甲列車の天井に穴を開けて乗り込むのを「かわいいノック」だと言い放つ程度には大胆かつガサツ)。

但しプライドが高く、自尊心を傷付けられると目的を無視して傷つけた相手を返り討ちにしないと気が済まない事もある。


元々人付き合いはプロフェッサー・ジェラルドとマリア以外になかったのだが、『シャドゲ』までは後述する過去に遭遇した悲劇のせいか人間嫌いで、周りの事には無関心。

「出来るだけ早く確実にさっさと目的を遂行したい」という考えの持ち主で、自分と関係がないと判断した話は無視し、人の質問を総スルーして事を進めるのもよくあること。


一方で不器用な優しさが垣間見える事があり、「目的のため」等と愚痴りながらもルージュを助けたりしていた。

そして彼の姉のような存在であったマリアに対しては、病弱な彼女を気遣った所、感謝を込めて慣れない対応をされてしまい、どうも振り回されっぱなしの関係だったようだ。


仕草は芝居掛かって見えるほど上品であり、『アドベンチャー2』の頃は本当に不自然に見える程。記憶喪失後は少しは自然な仕草にはなった(と同時に性格も丸くなった)ものの、それでも抜け切れていない節がある。

また、しばしば腕を組む癖がある。


表情に関してもほとんどポーカーフェイス

感情も怒りか(自分自身も対象に含めた)嘲りかのどちらかである場合が多く、それ以外の表情をする時は殆どの場合、誰も見ていない所で顔に浮かべているか、あるいは周りの誰にも見られないように背を向けて俯いている。


生まれ育った環境故か、自然の中より機械や配管などの人工物に囲まれている所の方が落ち着くらしく、記憶喪失状態でこう呟くので最早骨身まで染み付いている様子。


シリーズにおける活躍編集

ソニックアドベンチャー2編集

「すべての人類に……復讐を」


ソニックの時代から約50年ほど前にDr.エッグマンの祖父「プロフェッサー・ジェラルド・ロボトニック」によって生み出された究極生命体であり、不老不死・不滅の肉体を持つ。

GUNの最高機密兵器として監獄の奥にて50年ほどコールドスリープ状態になっていた所、自分の欲望の為に祖父の遺産を探しに来たエッグマンに解凍された。


その後エクリプスキャノンの存在を唆すなどして(表向きは)エッグマンの世界征服計画に手を貸すべく行動する。

ソニックと姿形がかなり似ているため、この時のシャドウのしでかした行為の数々がソニックのものとして世間に認識された挙句、その応酬が全てソニックに降りかかる事になった。


50年前の実験生命体(人工カオス)が暴走した事が発端となったGUNのアークの閉鎖と研究員の口封じの際、マリアが撃たれ息絶えてしまう間際に伝えた「私のかわりに、いつか必ず、あの星に住むすべての人達に……」という彼女の言葉を、人類への復讐を願うものだと解釈。

しかしこれはラストストーリーで明かされたジェラルドの日記に「(シャドウの)記憶のコントロールも完璧だ」とあるため、人類への復讐を望むジェラルドによる改竄の可能性が示唆されている。


故にシャドウにとっては人類の抹殺さえ出来れば手段はどうでもよかったが、

エミーの説得によりマリアが最期に「すべての人達に幸せになるチャンスを与えてあげて。みんなの願いを叶えてあげて」と言っていた事に気付いた彼は一転し、亡きジェラルドがプログラムに組み込んだアークの地球衝突を阻止して人類を救うべく動きだす。


マスターエメラルドの祭壇に似せた施設に赴いたソニックとナックルズの前に立ちふさがった究極生命体プロトタイプ「バイオリザード」を撃退するも、プロトタイプはアークに寄生した「ファイナルハザード」として、自身を諸共地球に落とそうとする。


そこでシャドウはソニックと共に、7つのカオスエメラルドで白金色に輝くスーパーシャドウに変身し、寄生したプロトタイプを排除。アークをカオスコントロールで元の位置へと戻したが、スーパー化に肉体が耐えきれず、力を使い果たして大気圏に落下しながら光となって消えていった。

脱出に成功したソニックは彼の形見となった両腕のリングを手にしており、エンディングでルージュに託す。


皆が「シャドウは死んだ」と思っていたが……



ソニックヒーローズ編集

「宇宙……宇宙か……」


エッグマンの秘密基地にて培養カプセルらしき装置の中で眠っていた所をルージュに発見される。

彼女が目覚めさせるも記憶喪失に陥っており、彼女を敵視すると共に協力は得られず。その時、監視・護衛役であったオメガが暴走し、エッグマンを裏切る発言をした事により一時休戦。

共通の敵と利害の一致からその3名で「チームダーク」を結成する。


劇中では彼そっくりのシャドウ・アンドロイドが大量に登場したため、自分は本物のシャドウに似せて作られた偽物、もしくはロボットなのではないかという疑念が生まれてしまい、

シャドウ本人も記憶喪失を患っていたことも相まって、自身が本物のシャドウか、機械仕掛けの偽物(フェイク)なのかを葛藤することになってしまう。


チームダークのエンディングでは、オメガ「コピーをつくる為にはオリジナルの存在は不可欠だ」と意味深なセリフを残しており、シャドウもルージュに対して、なんとなく思い出しているかのようなセリフがあった。

また、それ以前にも前述のシャドウ・アンドロイドの目撃後、ラストストーリーで姿を現した事件の黒幕は、シャドウを明確に究極生命体のオリジナルと認識しており、実際に彼本人からカオスコントロールを含めたデータを手に入れている。



ソニックバトル編集

「悲劇を…悲劇を繰り返すな。僕のような思いをするのは、僕だけで十分だ!」


GBAで発売された外伝的な位置付けの作品だが、ストーリーはメインラインに沿っている。時系列的には『ソニックヒーローズ』の直後。

本作では『アドベンチャー2』に関する記憶をほぼ完全に取り戻しており、『ヒーローズ』で再度覚醒したは良いものの完全に力を取り戻せていないところから物語は始まる。

ソニックが浜辺で拾ったロボット・エメルを戦闘兵器として危惧しており、破壊しようと試みる。

しかし内心ではエメルにシンパシーを抱いており、兵器として恐れられるほどの戦闘力を有しながら、ジェラルドによって兵器らしからぬ心を与えられた自身の存在について思い悩んでいた。


ゲーム中ではスピードと攻撃に秀でる反面ガードと回復能力は非常に低いという尖った性能のキャラ。

特に走行スピードとジャンプ力は全キャラ中トップクラスに優秀。

また、技の発生にやや癖があるものの攻撃力も非常に高く、早期KOを狙える。

総じてカスタムキャラであるエメルを除けば、本作最強クラスの性能を誇る。それどころかエメルにセットするスキルとしてもシャドウの技が非常に重宝する。

攻撃技の多くは持ち前のフィジカルとカオスコントロールを用いたものが多い。代表例として、両腕に時空を歪めたエネルギーを纏って相手を吹っ飛ばす「カオスナイトメア」や、ワープしながら上空から超スピードの強烈な踵落としを叩き込む「シャドウイーグル」、全身に時空を歪めたエネルギーを纏い一気に解放する「カオスバースト」など。



シャドウ・ザ・ヘッジホッグ編集

「フン……“約束の時”だと……? ならば果たしてやろう、その約束を!」


『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』通称『シャドゲ』ではルートによって人類の味方としてブラックアームズを倒すヒーローにもなれば、自身をアンドロイドだと称してエッグマンに復讐したり、「天よりの使者」と名乗って高笑いしながら、ブラックアームズが掲げる人類の家畜化に加担する。


……しかしこれらは全部ハズレのエンディングで、全てのエンディングを見た後に解禁される「ラストストーリー」の展開が、後続のシリーズに続くことになる(後述のエッグマンの告白を見るに、時系列はノーマルルートの中盤〜ヒーロールートの終盤と思われる)。


ラストストーリーで明かされた内容によれば、元々50年前にプロフェッサー・ジェラルドがブラックドゥームに対して50年後全てのカオスエメラルドを差し出す見返りとして提供された彼の細胞を基に、

バイオリザードをはじめとした試作品から試行錯誤の末に生み出された完成形たる存在がシャドウであったという。


しかしこれは、人類の家畜化を目論む不死身の軍団ブラックアームズを滅ぼすために仕組んだ賭けであり、エクリプスキャノンも彼らの拠点「ブラック彗星」を穿つために用意された光学兵器で、

他ならぬシャドウ自身も「人類の希望」として誕生したことが判明する。


この頃のプロフェッサー・ジェラルドは温厚な人格者であったものの、その後GUN兵士の銃撃によって唯一の心の支えであった孫娘を亡くした事で、正常な思考・判断ができないほどに精神崩壊した狂人と化し、

ブラックアームズを倒すための人類の希望であったはずのシャドウやバイオリザード、エクリプスキャノンなどを、人類復讐の道具に作り変えてしまったのは何とも皮肉な話であろう。


ラスボス戦である条件を満たすと、エッグマンが『アドベンチャー2』で大気圏に突入したシャドウを自分のメカ(状況的に見て恐らくメタルソニック)に救出に行かせたことが明らかになり、その後遺症記憶は消えてしまったが、正真正銘のオリジナルのシャドウだという事実を告白する。


なお今回もスーパー化を行うが『アドベンチャー2』の頃とは異なり、ソニックと同じく黄金の姿に変化している。

カオスエメラルドのエネルギーに身体が慣れてきているのか、スーパー化した後に力尽きる事はなくなった。


そしてラスボスを撃破すると共にブラック彗星をエクリプスキャノンで破壊し、ブラックアームズとの戦いを終えた後は、全ての始まりの場所たるアークを再び訪れる。

プロフェッサー・ジェラルドやマリアの願いを叶えたことにより、この思い出の場所で2人が映った写真を静かに投げ捨て、過去と決別したのであった。


「アディオス……シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」




以降のゲーム作品では、マリアやプロフェッサー・ジェラルドとの過去を大事に受け入れつつも未練を吹っ切った彼は、チームダークとして手を取り合ったルージュやオメガと共に、連邦政府大統領専属のエージェントとして活躍している。

しかしながら、ふとしたきっかけで亡きマリアに思いを馳せて感傷に浸る姿も決して皆無ではない。それでもシャドウは歩みを止めずに過酷な戦いへと身を投じている。



ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)編集

「世界が僕の敵になるのなら、僕は世界と戦うまでだ! 」


シャドウの視点で物語が進むルートもあり、連邦政府から依頼されたルージュ救出任務に赴く所からストーリーが始まる。

また、黒幕たるメフィレスもシャドウと非常に関わりの深いキャラとなっている。

ラストエピソードでのソニックやシルバーと肩を並べての大立ち回りはファンならずとも必見と言えよう。



ソニックジェネレーションズ編集

「お前の力を見せてみろ。」


両バージョンに登場する(『白の時空』ではソニック達やシルバーと同様に事件に巻き込まれた本人、『青の冒険』では『アドベンチャー2』時代のシャドウ)。


『白の時空』ではソニックと決着をつけるために勝負を挑んでくる。

デモムービーでは『ソニックアドベンチャー2バトル』のオープニングのように満月を背景にソニックとシャドウが交差する。

原作と同じように「ファイナルラッシュ」で勝負する。原作ではシャドウに直接攻撃して体力を削る戦い方だったが、本作ではソニックと同じリング式になっていたり先にピンクの光を2つ入手するレース勝負となっていたりと原作とは異なっている。シャドウもブーストを使ってくるのでブーストのゲージに注意しつつリングを回収しよう。


最終的にはソニックにピンクの光を2つ回収され、パワーアップしたソニックのブーストによって敗北し、カオスエメラルドも取られた。


なお、『シャドウジェネレーションズ』ではこの戦闘がムービー化されている(なお、上述のOP再現シーンに関しては当時の再現に徹していたあちらと異なり、ポーズも背景画像も異なる上効果音も豪華になっている)。

カオス島のステージクリア後にシャドウがCITY ESCAPEのあるホワイトスペースに到着したシャドウとソニックが出会うのだが、こちらでは『白の時空』とは逆にタイムイーターとの戦いのためにカオスエメラルドを必要としていたソニックがシャドウに勝負を挑む形となっており、(『白の時空』側で勝敗が決まっているためかムービーで完結する)対等な条件でなければ意味がないドゥームパワーの仕様を躊躇したシャドウが敗北する流れとなる。そして、その過程で実は取られたカオスエメラルドは事件前にシャドウが取ったテイルス製のカオスエメラルドであり、終盤でシャドウとルージュが本物のエメラルドにすり替えていたという裏付けがされていた。


事件解決後は他のソニックの仲間達と同様にソニックの誕生日を祝っている。


どのようにしてソニック達と同じように事件に巻き込まれたのか、そして終盤でソニックの仲間達と合流する間に何があったのか。それは後の『シャドウジェネレーションズ』で明らかになる。


『青の冒険』では未来のソニックとレース対決をする事になる。こちらは『白の時空』と違い、リング式やピンクの光は存在せず、純粋なレース対決となっている。



ソニックフォース編集

「不愉快だ…。そのブザマな負け犬面、二度と見せるな。」


本作では連邦政府やGUNが関与する描写がほとんどない為、この世界線で具体的にどのように活躍しているのかは不明。

『ソニックフォース』自体、現実の人間が住む世界とは異なる、英語が無い世界だと公式が示唆しているので、こちらの作品世界では連邦政府やGUNが存在しない可能性も考えられたが、

公式YouTube番組『テイルスチューブ』でのエッグマンの発言によりGUNが存在していたことが判明した。


当初はソニックの敵として登場したが、実はインフィニットファントムルビーで作った偽物。ストーリー中盤では再びソニックと対峙し、ソニックに襲い掛かろうとするが、突如やってきた本物のシャドウのカオスコントロールで動きを止められ、そのまま蹴られて消滅した。これ以降本物はソニック達のレジスタンス軍に加わる(本人によると、ルージュもその事を知っていたようである)。終盤では他のエッグマン軍と同様に彼の偽物が大量に登場した。ファントムルビーで作られた偽物の見た目は本物と一緒だが、目のハイライトがなくなっている。更に何故か一言も喋らない(他の偽物もザボック以外は喋らないのだが、残りは元々喋らないメタルソニックとカオスである)。

DLCのシャドウストーリーでは主人公として活躍し、インフィニットとの因縁が描かれている。インフィニットが生まれてしまった一番の原因になっていると言ってはいけない。




シャドウジェネレーションズ編集

「欲望に囚われ続けろ!僕は止まらない!」


『ソニックジェネレーションズ 白の時空』のリバイバル作品である本作にてプレイアブルキャラとして参戦。

完全新規パートとなる『シャドウジェネレーションズ』にて主人公を務める。

『シャドゲ』で倒したブラックドゥームが蘇り、彼に接近。かつてシャドウが冒険した世界を再び疾走する。ブラックドゥームの力「ドゥームパワー」を使い、ホワイトスペースを疾走する。


ストーリーブックシリーズ編集

ソニックと秘密のリング編集

「これが究極だ!」


パーティゲームの隠しキャラクターとして登場。

ソニックライダーズ』シリーズなどでは本編通りのクールなキャラクターとして登場するが、本作ではユーモアあふれるパーティゲームが多いため、マリオ&ソニック』シリーズの競技と同じくキャラ崩壊のオンパレードである。

破裂寸前の風船に怯えたりヒゲダンスのごとくフルーツを剣に突き刺しゾンビマジンにさらわれるシーンはプレイヤーの腹部を殺しにかかってくる。


ソニックと暗黒の騎士編集

「ならば行くぞ! ヒヨッコ・ザ・ヘッジホッグ!」


円卓の騎士の一人ランスロットとして登場するが、本人ではなく姿や声が同じそっくりさん。しかしクールで落ち着いた性格はシャドウそのもの。

なおシャドウと異なり騎士道を重んじる性格でもあるので、国の民を案じる発言をしたり、物語のラストで王と認めたソニックに対して膝をつく。

ウィットに富んだ面も見られ、項目冒頭のセリフの他、「ヒヨッコ・ザ・ヘッジホッグ……いい名前じゃないか」と真面目にも煽りにも見えるような発言をしていたりする。


ストーリーをクリアすると彼に再戦を挑めるが、油断していた故に数発で倒せた初戦とは異なり、

カオスコントロールやカオススピア、カオスブラストじみた技を連発し、攻撃も本気なものばかりで下手をすればこちらが瞬殺されかねないという初見殺しの連続である。

…この強さ

…もうこれシャドウ本人じゃないかな。



アニメ版編集

ソニックX編集

性格的には『アドベンチャー2』の頃の本編ゲームとほぼ同じであり、マリアを殺されたことで人類に恨みを持っているが、クリスだけは彼の目がマリアに似ているという理由で咄嗟に守ろうとしていた。

その後、クリスの説得(前述の通りゲーム版ではエミーが説得する)により自分が人類を滅亡させるための存在ではないことに気づき、最後はソニックと協力してアークの落下を阻止し地球を救うが、そのまま行方不明になってしまう。


そして、日本国内では地上波未放送の第2期で再登場。

エッグマンの宇宙船に侵入したルージュがコールドスリープ状態になっている彼を発見した。紆余曲折を経てエッグマンが、意識の無いシャドウを回収していたことが語られている。

眠りから覚めた後の彼は『ヒーローズ』と同様に記憶喪失状態になっていたものの、マリアのこと以外にクリスのことも僅かながら記憶に残っていた。

その後はクリスから両腕のリミッターを返してもらった後、ソニックたちと共にメタレックスと戦う。


なおメタレックスとの戦いの最中、モリーというマリアに似たレジスタンス軍の女性と出会い、記憶が無いながらもマリアと重ねて彼ながらのやり方で気にかけていた。

しかし、その後モリーはレジスタンスの仲間達に裏切られた挙げ句メタレックスの戦艦へ捨て身の攻撃を行い、シャドウの目の前で搭乗していた戦闘機を爆破されて死亡してしまうのであった。

シャドウは鉄骨の墓標を立てて彼女を弔っており、エピローグでも再度訪れているかのようなシーンが描かれた。

なお、このあたりの描写は日本版と海外版で差異があり、海外版ではモリーが爆破で死亡するシーンや墓標そのものがカット・削除され、生死不明の扱いになっている。


メタレックスとの最終決戦ではソニックと共にスーパー化して困難に立ち向かう。

とある場面ではソニックだけでも無事に生存出来るように敢えて彼を遠くまで殴り飛ばし、そして………。



ソニックトゥーン編集

レギュラーキャラ達と比べてデザインの変更は少なく、本家よりもSF寄りなデザインの手袋とブーツを履いている。


ゲーム版『ソニックトゥーン』の方では従来通りのソニックの良きライバルという関係(『アイランドアドベンチャー』のムービーではある種のツンデレとも言える言動をしている)だったのに対し、

アニメの方ではソニックをかなり敵視し、「ハリネズミの面汚し」「次は命はないと思え」と非常に攻撃的な発言をしている事に加え、出るアニメを間違えていると言わんばかりに冷徹・冷酷な性格なので、些か浮いた存在になっていた。


アニメ版はソニック含め、仲間達やエッグマンも非常にコミカルな性格になっているので、その違和感は想像に難くないだろう。

本作の悪党集団「ライトニングボルトクラブ」のメンバー達も、当初の顔見せではシャドウの醸し出す空気に馴染めず気まずそうにしていた。エッグマンもあの手この手で彼とコミュニケーションを図ろうとするも上手く行かず途方に暮れている。


もっとも周囲のコミカルなノリに流されずにいた彼もいざソニック達とのバトルとなれば、

記念撮影のためにカメラのフラッシュをうっかり至近距離で発光させるというエッグマンのお間抜けな行動により目が眩んで劣勢に陥ってしまうため、結局他のキャラのギャグによって足をすくわれる形になるのだが……。


シーズン1で登場した際はあくまでシリアスを貫いた彼だったが、シーズン2でのソニックとの再戦の時にはもれなく顔芸を披露していたりするし、ポーカーフェイスの中で細かく表情が描かれている。


カオスエメラルドが登場していない今作でカオスコントロールのワープ攻撃を行うなど、ある意味で本家よりスペックは高い。



ソニックプライム編集

エッグマンの思惑に乗ってしまったソニックの行動により、パラドックス・プリズムなる結晶が不思議な反応を起こし、幾つものシャター・スペース(並行世界)が誕生。

ソニックの仲間達やエッグマンは元の世界の崩壊に巻き込まれてしまい、その影響でそれぞれのシャター・スペースに彼らそっくりの姿をした別人が現れる。


そんな中でシャドウだけはカオスエメラルドを所持していたためカオスコントロールによって難を逃れる。

故に彼そっくりの別人は一切登場せず全編を通して本人が活躍するという、主人公のソニックを除けば唯一の役割を与えられている。

敵味方問わずソニックのことを知らない者しかいない世界で、時にはソニックと衝突しつつも事態解決のために共闘するのであった。


誤解からソニックと揉める場面もあるものの、本作の彼はソニックの軽率な行動が発端の騒動(ソニック自身も仲間の忠告を無視したことを深く反省した)に巻き込まれた立場であり、

ナインを警戒すべきだと一理ある警告をした際も取り合ってもらえずに「だからお前は友達がいないんだな」と笑われてしまうなど些か不憫な立ち位置である。


日本語吹き替え版のシリアスなシーンでの「ナインは仲間じゃ″ないん″だ!」という期せずして生まれた駄洒落は、遊佐氏の情感のこもった名演も相まって少々シュールなシーン。



チームソニックレーシング オーバードライブ編集

1話では従来通り、ソニックをライバル視するクールなキャラクター……だったのだが、2話の終盤において、

  • ゴール寸前までトップで独走するも、チームソニックのアルティメットブーストに巻き込まれないよう、マシンを残してカオスコントロールでそそくさとワープして避難。
  • そのまま早歩きで観客席に戻り、隣にいたチャオからポップコーンを大人気無く横取りして、不貞腐れたように無言でもくもく食べ続ける。

と、まさかの公式ギャグキャラ化である。ゲーム内容でキャラ崩壊したり、媒体で性格が異なる事はあっても、公式配信のアニメでこの描写はかなり珍しく、シャドウの新たな一面が見られた……のかもしれない。


漫画版編集

ソニックコミック編集

公式サイトで掲載されている漫画であり、Act:006「影の来し方」が彼を主題とした話となっている。

「どこまで行っても変わらない闇とは違い、影は光が差す方向を教えてくれる」として、シャドウの名をマリアが名付けたことが語られている。

上述の漫画の解説及びシャドジェネでの描写から、プロジェクトシャドウの名前から着想を得て命名したようで、プロジェクトシャドウの名を「実体のないもの」として忌み嫌っていたジェラルドも、このマリアの発案には大きな影響を受けた様子が手記にて描写されている。


ダッシュ&スピン 超速ソニック編集

2002年2月号から2005年2月号まで『別冊コロコロコミック』で連載されていた漫画にも登場。

一人称は「オレ」で、非常に口が悪く、ツッパリ道を地で行く男。

性格は不良そのものであり、出会った人物にガンを飛ばし、自分のことを完璧にして究極、そしてカッコいい男と思っているナルシスト


エッグマンからソニックの話を聞き、対抗意識を燃やしてソニックに会いに来た。

エッグマンはシャドウにソニックを倒してもらおうと思っていたが、シャドウは性格的にソニックと意気投合してしまい、次の日にはソニックと友達になっていた。

しかし、終盤に登場したため登場話数は僅か3話である。



アメコミ版編集

『アドベンチャー2』をベースにしたエピソードに登場したが、その時は後姿だけしか登場しなかったため、ストーリーの殆どが省略されている。


ところが、『ソニックユニバース』の第2話では改めて回想シーンが描かれている。彼とソニックの対峙、更にはバイオリザードを倒すための共闘、そしてシャドウの最期が公開された。

だがゲームとは異なり、大気圏への墜落中にベム星人という種族に救出される。治療後にベム星人とは別れるが、その後は惑星モビウスを破壊しに来たゾーダ星人に一撃を食らい、そのまま地上へ衝突した。

更にゲームとは違って記憶喪失になっておらず、逆に存在理由を探すために一時エッグマンの仲間になったのだった。


しかし、そこでジェラルドの日記を手に入れた彼はすぐに寝返り、ソニック達やAIニコールに助けを求め、日記の内容を確認する事が出来た。

そこで彼は自分にブラックドゥームのDNAが組み込まれていて、いずれかブラックアームズがモビウスに侵略するだろうという真実を知るが、そのブラックアームズは実はベム星人と交戦中であり長期戦になるために来る事はないと、ソニックがニコールに伝えた(つまりアメコミではブラックアームズが登場しないことになっている)。


以降シャドウは「この世界と全ての者達を守るために生まれ、これからもそれらを守り続けるために戦う」と決意し、エッグマン帝国に立ち向かうようになった。

もちろんこれ以降から、ゲームのようなライバル関係を結ぶようになり、ソニックとの強い信頼と友情を見せるようになる。

後にシャドウはGUN軍隊にエージェントとして所属し、ルージュとオメガと供に「チームダーク」を結成した。

また軍の司令官であるアブラハム・タワーズと、メカニック少女のホープ・キントバーとも強い信頼関係を築いている。


一度任務でシャドウはカオスコントロールで『モウビウス(アンチモビウス)』に訪れるが、そこでソニック、スカージ、エミー、メタルソニック、ロージー(エミーのアンチ版)、ロブ(エミーのいとこ)、そしてシルバーによるハリネズミの大乱闘を繰り広げた。

その後メタルソニックと供にカオスコントロールで、アメコミ版『ソニックX』(最終回)の世界に飛んでいく。


その世界にいたシャドウは、この世界にエッグマンがいるにもかかわらずとても平和だと認識し(シャドウもソニック同様エッグマンの悪事が大したことがないと思っているのがよくわかる)、ソニックX版のソニックがシャドウにこの世界に住んだらどうだと勧める。

しかしシャドウは自分の世界を守るという決意があったために断り、再びメタルソニックと共にカオスコントロールで別の世界に飛ばされて行く(ちなみにソニックXのシャドウは死んだ事になっているが、本編アニメと結び付けるためにエッグマンが救出したと言う描写がある)。


『ソニックユニバース』の第1話では、ブレイズの世界に飛ばされ、そこでブレイズと供にメタルソニックを撃破し、ブレイズから授けたカオスエメラルドで元の世界に戻った。

この件でブレイズとの強い信頼関係が生まれ、『チームタンゴ編』では借りを返すために標的とされていた『ソルエメラルド』をブレイズに授けた。


ちなみに彼の上司であるエイブラハム・タワーだが、デザインはシャドゲの司令官であるが、名前は原作ゲーム内で公開されなかったため、オリジナルのネーミングとなっている。

この名前は後に『ソニック×シャドウジェネレーションズ』の公式アニメ第3話にて登場した本人が名乗っているため、ゲームにも設定として採用された様子。更にマリアが幼少期の彼を「エイブ」と呼んでいた姿が同アニメ第1話で描かれた他、現代でもルージュが同じ愛称で呼んでいる。

上記の通りアメコミではブラックアームズが登場しないことになっているため、アメコミのエイブからは原作にあった設定は全て取り消され、良き上司と部下と言う関係となっている。


ただし、『ソニックユニバース』ではブラックアームズが登場し、シャドウ達は再びやってきたブラック彗星のような天体へ攻め込んでいく。

この時のブラックアームズにも指導者がいるもののブラックドゥームとは違う者である。ただしドゥームズアイだけは何故かそのまま存在している。


実写映画編集

CV:キアヌ・リーヴス森川智之(日本語吹替版)

二作目に当たる『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』のラストシーンで初登場。

カオスエメラルドの力でスーパー化したソニックに倒されたドクター・ロボトニックの生死確認の為の捜索および戦闘の後処理をしている軍人達の会話によれば、

前作の一件でロボトニックのデータベースを消去する際に、50年前のとある座標が書かれた古いデータが発見されたらしく、そのデータ名は「プロジェクト・シャドウ」と書かれていたらしい。

その頃別の場所でコールドスリープが解除されたのだが、カプセルの中にはシャドウが眠っており、彼が覚醒した瞬間に映画が終わった。実写映画前作のラストシーンのテイルスと違いセリフこそ無いが、新たなる事件の鍵となることを匂わせる姿であった。


そして三作目『ソニック×シャドウTOKYO_MISSION』でメインキャラとして登場。

前作ラストで目覚めた場所は東京湾沿岸に存在する施設だったことが判明する。

予告映像では渋谷のスクランブル交差点などでソニック達と激しいバトルを繰り広げており、その背景に日本人にはお馴染みの様々なチェーン店が並んでいることで話題になった。

また、誰もが知る名優キアヌ・リーヴスがシャドウに声を吹き込むという事実には世界中のファンが驚きを見せた。


なお、日本語吹替は遊佐氏ではなく「キアヌの吹き替えといえばこの人」とも称される森川氏が担当。

とはいえかなり遊佐氏の演技に寄せてられており日本人ファンにも馴染みやすい雰囲気になっている。


余談編集

人気編集

当初は『アドベンチャー2』一作限りの登場ということになっていたキャラクターだが、海外を中心に予想以上の人気が出たため、以後のゲームにも登場し、

また彼を主人公としたスピンオフ作品『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』が作られるなど、ソニックシリーズを代表するキャラクターの1人となった。


ギネス・ワールド・レコーズによる『ゲーム史上最も有名なキャラクターTOP50』でも25位にランクインされており、その人気ぶりが窺える(ちなみにソニックは同ランキングで10位)。

現に前述のアニメ『ソニックトゥーン』でエッグマンが「公式作品の中で、二番人気のキャラクターじゃ!」メタ発言をしていることから、公式公認である。


pixivにおいてもシャドウの人気は高く、作品も多く投稿されている。



二次創作におけるシャドウ編集

「甘党でプリンが好物」「意外に何でも食べられる大食漢」「実は親父ギャグが好き」など様々な作品があるが、あくまで二次創作ネタであり公式ではないので注意。

ピザやポップコーンのようなジャンクフード系統を好んでいるのは確かなようだが。



初期設定のシャドウ編集

元々シャドウは「テリオス」という名前が考えられていて、「シャドウ」という名前は開発初期のルージュに与えられる予定だった。


デザインも今と異なり、よりソニックに近い姿であり左目の傷と長いトゲが特徴的なデザインだった。

その他にもナックルズのように長いトゲが頭部から下方向に伸びているデザインだったり、あるいはマントを羽織ったデザインなど、様々な原案が検討されていたとのこと。


後に『ソニック×シャドウジェネレーションズ』の「デジタルデラックスエディション」にて上記のデザインと名前を元にした「テリオススキン」が収録された。本来、ゲームにもう登場しないはずだったテリオスが数十年越しにゲームに登場するのはファンから歓喜の声があがった。



一人称編集

シャドウの生みの親の一人と言える前川司郎へのインタビュー記事によれば、シャドウの一人称「僕」は当初の開発チームの間では不評だったという。

一人称が僕になった理由は、前川氏が「シャドウはすごく繊細で純粋なキャラクター」というイメージで捉えていたから。


初登場作品の『ソニックアドベンチャー2』から一人称は変わっていないが『ソニックバトル』『ソニッククロニクル』では「」と発言した事もある。


関連タグ編集

ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム)

シャドゲ

カオスコントロール ダークヒーロー 悲劇のヒーロー

マリア・ロボトニック ジェラルド・ロボトニック

ルージュ・ザ・バット E-123オメガ

Dr.エッグマン

ブラックドゥーム メフィレス インフィニット


CPタグ


その他

  • ベジータ:シャドウの性格のモチーフとなったキャラクター(「ソニック25周年記念アートブック」シャドウの設定資料より)。

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