概要
シャドウ・ザ・ヘッジホッグを主人公にした「カオティクス」以来となるソニックが主人公でないスピンオフ作品。
シリーズでは初めてキャラクターが武器を使用し、マルチエンディングの採用もあるなど、ソニックシリーズとしてはかなりの異色作。
時系列的には『ソニックヒーローズ』の後になり、『ソニックアドベンチャー2』で語られなかった過去や、失われた記憶の中の真実を巡る戦いを描いており、
といった謎は本作で全て明かれている。
孫娘をGUNに撃ち殺され、狂気のマッドサイエンティストに変貌する前のジェラルド・ロボトニックの姿や、彼がシャドウ及び破壊兵器「エクリプスキャノン」を作り上げた真意も描かれているので、シャドウファンなら是非プレイしておきたい。
音楽
話題に上がることは少ないが、当時音楽グループm-floとコラボしており、テレビCMやコラボ曲「TRIPOD BABY (SHADOW THE HEDGEHOG MIX)」のミュージックビデオが製作されていた。
m-flo曰く、自分たちのクールなイメージとシャドウには共通点があり、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズはアクションスクロールゲームに革命をもたらしたと、当時のインタビューで語っている。
「TRIPOD BABY (SHADOW THE HEDGEHOG MIX)」のミュージックビデオ。
シャドウがm-floメンバーと一緒に踊るという、ある意味キャラ崩壊を起こしているが、『ソニックと秘密のリング』のパーティゲームや『マリオ&ソニック』シリーズよりかは崩壊度は控えめかもしれない。
メインテーマ曲は「Crush 40」が歌う「I Am... All Of Me」で、本作のダークな世界観とOPにマッチした曲である。
なお近年ではシャドウのイメージソングとしての登場が多い「All Hail Shadow」は、この作品が初出であり、ヒーローエンディングで聴くことが可能だが、『新ソニ』以降で使われているのは「Crush 40」によるカバー曲(本作では「Magna-Fi」が担当)。
その他、ほとんど各エンディングで様々なアーティストがボーカル曲を歌っており、鬱エンドのものは哀しく、ダークエンドの場合はデスボイス調の曲が選ばれるなど、とても細かい。
登場人物
CV:遊佐浩二
本作の主人公で、自身の名前と「マリアという少女が目の前で殺された」以外の殆どの記憶を失っている。
真実を求め、その手がかりであるカオスエメラルドを集める旅に出る。
CV:大友龍三郎
宇宙から来た謎の集団「ブラックアームズ」のリーダー。
シャドウの過去を知る一人であり、50年前の約束を果たす為とシャドウにカオスエメラルドを集めるよう指示した。
ドゥームズアイ
CV:大友龍三郎
ブラックドゥームがシャドウを監視するために放った第3の目。
司令官
CV:銀河万丈
GUNの司令官。
シャドウに激しい憎しみを抱いており、その憎しみにはシャドウの過去が関わっている。
本作中では本名は明かされなかったが、『ソニック×シャドウジェネレーションズ』の前日譚を描いたアニメにて「エイブラハム・タワー」であることが判明する(Archie版アメコミでの設定の逆輸入)。
大統領
CV:仲野裕
連邦政府大統領。
ソニックと共に世界を救った英雄としてシャドウを称えている。
CV:金丸淳一
世界最速の青いハリネズミだが、今回はサポートキャラクターにも敵にもなる。
CV:大塚周夫
シャドウの生みの親である超天才科学者「ジェラルド・ロボトニック」を祖父に持つ、自称悪の天才科学者。
ブラックアームズも「世界征服の邪魔者」としか見ていない。