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マリア・ロボトニック

まりあろぼとにっく

ゲーム作品の『ソニックアドベンチャー2』と『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』(略称『シャドゲ』)に登場するキャラクター。
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概要編集

CV:白鳥由里(ゲーム及びアニメ版)、悠木碧(実写映画吹き替え)

演:アリーラ・ブラウン(実写映画)


ソニックアドベンチャー2のシナリオの鍵を握る少女。

シャドウ・ザ・ヘッジホッグの回想シーンで度々出てきたり、Dr.エッグマンの祖父ジェラルド・ロボトニックの残した遺産のパスワードが彼女の名前に設定されていたりするなど、重要な役回りを持つ。


その素性はジェラルドの孫娘で、エッグマンとは同祖父のいとこに当たる(エッグマンとマリアの親は兄弟だと思われるが、その辺りは特に語られていない)。

シャドウの回想は約50年前に起きた出来事である。


先天性免疫不全症候群(NIDS)』という、免疫力が低下し病原菌に非常に弱く無菌室の中でしか生きられないという当時は治療法がなかった難病を患っていた。

ジェラルドは愛する孫娘の病を治すため、当初は拒否していた大統領(当時)から下された命令である不老不死の研究としてプロジェクト・シャドウを開始することになる。

シャドウは彼女の病を治す研究の一環として作られた人造生命体であった。


マリアは病のせいで生まれてからずっとスペースコロニー・アークの療養棟内で育ち、無菌空間のアークから出ることが許されなかった。

アーク内を自分の足で歩き回れるなど基本的な運動能力に問題はなく、寝たきりというわけでもないが(実際、初期の作品においてはそこまで具合の悪そうな描写はなかった)、体調不良にならないわけでもなく、

WEBアニメのプロローグでは、オーロラの美しさにはしゃぎすぎて倒れる描写がある。シャドウの発言によると、「アーク内の低重力で病状が緩和されているだけ、無理をしてはいけない」とのこと。

その境遇故に、窓から見える地球に憧れを抱き、いつか病が治ったら地球に行くことを夢見ながらも、それなりに幸せで平穏な生活を送っていた。

シャドウと祖父、そして後にシャドゲに登場する司令官となる少年(WEBアニメではエイブという愛称で呼ばれていた)もアークで一緒に過ごしており、マリアとの絆を育んでいたようだ。


ところが、アーク内部にてシャドウとは別のアプローチで研究されていた実験生物が暴走したことで、その平穏な生活は終わりを告げることになる。


暴走自体は研究所の研究員たち(シャドウも駆り出された)だけで封じ込むことに成功したのだが、この一件でアークでの研究を危険視した当時のGUNがプロジェクトの中止とアークの住人の口封じを断行。

その内容は『抵抗した者は問答無用で撃つ』という非情なものだった。唐突に軍の襲撃に見舞われたマリアとシャドウはアーク内を逃げ回り、あと少しで脱出出来るというところでマリアが撃たれてしまう。

アークの外では生きられない彼女はシャドウを脱出ポッドに入れ、「私の代わりに全ての人達に生きるチャンスを与えてあげて」と言い残してポッドを投下。そのまま一度も地球に降り立つことなく短い生涯を終えてしまう。享年12歳。


彼女の存在とこの遺言(当初は諸事情により歪曲されて伝わっていた)こそが、シャドウの人格形成に大きな影響を与えていることは言うまでもない。

また孫娘を失ったジェラルドはその絶望と憎悪の果てに暴走していく事になる。


一方、当時のアークの住人の生き残りであり、シャドウとジェラルドのある秘密を知る少年エイブラハム・タワー…後のGUN司令官は、彼らのせいでアーク封滅作戦が起きて自身の家族および姉貴分のマリアを喪ったものと思い込む。

そして誤解が解けぬまま根深い恨みを長年に渡って抱き続けることに。


ちなみにアークでのこの出来事は表向きは事故として処理され、マリアも事故の犠牲者として世間に発表された。


アニメ(ソニックX)編集

アニメ・ソニックXでも回想にて登場。クリスの住む世界出身という設定である。

シャドウがクリスとマリアを度々重ね合わせているシーンが見られる。


さらに彼女を射殺した張本人である元GUNの兵士の老人が登場しており、記者スカーレット(ちなみに彼女の父親もプロジェクトシャドウの詳細を突き止めようとして不審死している)に真相を語っている。

老人によれば、当時の彼を始めとする他の隊員たちもアーク封滅作戦の暗部に気づいていたものの、全員その真意を上層部に問いただす勇気はなく作戦を決行したとのこと。

そんな中、実験生物(おそらくシャドウ)を逃がそうとするマリアの姿を見つけ、彼自身はその行動を止めるだけに留めようと停止命令を出すのだが、命令を聞かず実験生物を結局逃がしてしまった彼女をやむをえず撃ってしまったということになっている(当然これはソニックXのみの設定で、ゲーム版では兵士の設定とマリアの射殺シーンが異なる。)

本人はこの事を50年間深く後悔しており、胸の内に秘め続けた苦悩を口にしている。


2期では記憶を無くしたシャドウが、惑星カスケードで出会った女性軍人モリーとマリアを無自覚に重ねるシーンがある。


特徴編集

金髪に青い目という容貌で、性格・容姿共にエッグマンや祖父ジェラルドと全然似ていない

研究所の実験生物たちの世話をするなど純真無垢かつ心優しい性格で、シャドウや少年時代のエイブラハムとは実の姉弟のような関係だったそう。たまにシャドウや周りの人を振り回す事もあったけれど。

エッグマンによると、彼女は明らかに自分より親戚中にかわいがられていたらしく、彼自身はマリアとの交流が少なかったのか、彼女の事をあまり知らないらしい。『ソニックフロンティア』のエッグマンの音声ダイアリーでは、そんなマリアに対する彼の屈折した感情が読み取れる。


余談編集

実写版にて吹き替えを担当することになった悠木碧はソニックファンかつ熱烈なシャドウ推しであり、発表時のコメントでは「推しの推しの声帯になる世界線」などの熱量の高いコメントを残している。


関連タグ編集

ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム)

シャドウ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ シャドマリ Dr.エッグマン マリア ジェラルド・ロボトニック



ネタバレ(シャドゲ)編集
























ラストバトル直前に流されたジェラルドのメッセージ映像から、マリアもシャドウが作られた本当の理由……即ち、彼が侵略者ブラックドゥームに対抗するための唯一の希望であることを知っていたと判明。

つまり前述の「私の代わりに全ての人達に生きるチャンスを与えてあげて」というセリフには、「ブラックドゥームから地球と全人類を守ってあげて」という意味も含まれていたのである。

司令官エイブラハム・タワーもこの映像を見ており、シャドウの出生の真実を知ると共に、ジェラルドが決して自分が思っていたようなマッドサイエンティストではなかったことを知り50年の時を得て漸く誤解は解けるのだった。

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