湧き上がるのは、闇の力。
※この作品は2024年10月25日発売です。
この記事を編集する方は発売から1ヶ月が経過しましたが、ネタバレへの配慮としてストーリーに大きく関わる情報の記入を控える様にお願いします。
概要
2024年10月25日に発売した『ソニックジェネレーションズ 白の時空>ソニックジェネレーションズ』(以下、『ソニジェネ』)のリマスター版『ソニック×シャドウジェネレーションズ』に収録される完全新作ソフト。
『ソニジェネ』本編でのソニック達と同じ時系列で起きた、シャドウによる新たな物語が展開される。
対応機種とオリジナル版についてはこちらを参照。
デジタルデラックスエディションの予約特典でゲームへの72時間早期アクセスが可能になっていたのだが、事情は不明だがswitch版は対象外となっていた。
(もう一つの予約特典である「モダンソニックレガシースキン」はswitch版でも入手可能。)
ストーリー
『ソニックジェネレーションズ』でのタイムイーターによる騒動の最中、シャドウはかつて倒したはずの因縁の敵「ブラックドゥーム」と再会する。
再びシャドウを誘惑するブラックドゥームと正義と悪の狭間で揺らぐシャドウ。
新たな力「ドゥームパワー」に目覚めたシャドウは、決意を新たに戦うのだった。
登場人物
- シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(CV:遊佐浩二/キアヌ・リーブス(映画DLC))
世紀の天才科学者プロフェッサー・ジェラルドによって生み出された究極生命体。
お馴染みの「カオスコントロール」と、今回の騒動で得た新たな力「ドゥームパワー」で歪んだ世界を突き進んで行く。
地球侵略を目論んでいた戦闘民族「ブラックアームズ」の首領。
『SHADOW THE HEDGEHOG』でシャドウによって倒されたはずだが何故か復活し、再びシャドウの前に姿を現す。
今回の騒動は彼が引き起こしたものなのか、どのステージにもブラックアームズの兵士の姿が確認されている。
エッグマンとマリアの祖父であり、シャドウを創造した天才科学者。タイムイーターの影響で過去からホワイトスペースにマリアと共に転移して来た。
- マリア・ロボトニック(CV:白鳥由里)
ジェラルドの孫娘でシャドウの姉的存在。祖父と共にホワイトスペースでシャドウと再開するのだが…
エッグマンに作られたEシリーズ最強ロボット。タイムイーターによる異変に巻き込まれた。シャドウがホワイトスペースに迷い込んだ際、最初に遭遇する。
エッグマンの側近ロボット。エッグマンがタイムイーターを追っていったため宇宙空間に取り残されていたが、シャドウと同じくホワイトスペースに迷い込む。脱出する為のロケットの設計図を発見したらしく、必要なパーツの収集をシャドウに依頼する。
- ビッグ・ザ・キャット(CV:長嶝高士)
のんびり・おっとり・のんきな巨大なネコ。タイムイーターによる異変に巻き込まれ、シャドウがいるホワイトスペースに迷い込む。
いつもいっしょにいるカエルくんとはぐれたらしい。
- ルージュ・ザ・バット(CV:落合るみ)
宝石専門のトレジャーハンターでエージェントでもあるコウモリ。ソニックの誕生日パーティに参加している最中に異変に巻き込まれる。ソニックのいるホワイトスペースにいたが、物語後半にシャドウと合流し、シャドウ側のホワイトスペースに留まることになる。前日譚である『闇の序章』では、『ソニックの誕生日パーティに参加する』ことを条件にアークに向かうためのロケットを手配している。
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(モダンソニック)(CV:金丸淳一)
『ソニックジェネレーションズ』での主人公。ムービーでのみ登場。
本作の事件の元凶である、時空のゆがみから出現した謎の怪物。ムービーでのみ登場。ソニックの仲間達を時空に飛ばしたのと同じタイミングでアークにも出現し、シャドウをホワイトスペースに飛ばした。
シャドウの能力
シャドウが初期から使用出来る能力。ソニックが使用するものと似ているが、動きは差別化されている。
- カオススナップ
ロックオンした敵にテレポートして攻撃する(グラインドレールなどのギミックにはスピンで接近する)。
ソニックのホーミングアタックとは違いテレポート式なのでロックオンさえできればレーザーフェンスや金網などをすり抜けられる。
シャドウが使用する技の中でも最も代表的な能力。
敵の撃破やカプセルの破壊などで「カオスゲージ」を最大まで貯めると5秒間全てを完全停止させる(時間停止能力は『SA2』でも設定として存在していたが、実際に時間を止めるシステムとして落とし込まれたのは本作が初めて)。
敵やギミックなども止められるので、ミサイルや列車の間を安全に通り抜けたり、時には足場にしたりと攻略面で活躍する、更に発動と同時にブーストゲージも全回復する。ただし、後述のドゥームブラストを使用すると強制解除される。
更にはタイムカウントも止められるのでタイムアタック勢は積極的に使用している。
- カオスダッシュ
ステージ中に点在する緑の光球に、カオスコントロール発動中に触れる事で発動する。
ソニックのライトダッシュに近く、カオスダッシュ中にカオスコントロールが終了することはないので見つけたら積極的に利用しよう。
- ブースト
ブーストゲージを消費してエネミーを跳ね飛ばしながら猛スピードで駆け抜ける能力。
ブーストゲージはカオスゲージの関係でソニックとは違い、リングの回収及びカオスコントロールの発動でのみ回復するため慣れるまでは管理が難しい。
- カオススピア
シャドウの前方、もしくはロックオンした敵やギミックに向かって光の矢を1本放つ。
当てた敵は麻痺するので安全に攻撃出来る様になる他、一部ギミックはこちらを使用しないと機能しない。
どうやら投げた際に慣性が働きジャンプ時の減速を無くせるらしく、タイムアタック勢の中には連射して宙を舞うシャドウの姿も確認されている。
カオスコントロールの影響を受けるのでカオスコントロール発動中は放ったカオススピアが途中で止まってしまう。ギミックや敵を狙う際は注意が必要になる。
- ソニックとの違い
その他にも『ソニックジェネレーションズ』のソニックとは細かくアクション、能力が差別化されている。これによりソニックと異なる独自の操作感でありつつも遊びやすくなっている。
・空中で一度だけジャンプが可能
・スピンダッシュが使えない
・ホーミングアタックはロックオンしていないと発動しない(暴発する危険が無い)
・クラシックにあたる存在が居ないのでクラシック、モダンのアクションの違いが無い。
ドゥームパワー
シャドウが手に入れた新たな力。ホワイトスペースおよびステージで限定的に使用できる能力。
内容は取得順に以下の通り。
- ドゥームスピア
「カオススピア」のドゥームパワー版。効果はオリジナルとそこまで変わらないもののオリジナルよりもエフェクトが禍々しくなった他、最大5つまで同時ロックオンが可能になっている。
一部の敵にはこの技を使わないと倒すことが出来ない。
- ドゥームブラスト
特定の敵にカオススナップを行った際に発動できる。
「カオスブラスト」のドゥームパワー版……ではなく、エネミーを超高速で攻撃した後に真上に蹴り上げて衝撃波の様な物を発生させて遠くへ吹き飛ばす。
吹き飛ばしたエネミーを利用して壁の破壊やギミック作動の他、エネミーが飛ばされた場所にワープも可能で、新たなルート開発に必須な技となっている。
発動時のエフェクトは『フロンティア』でソニックが使用した「クロススラッシュ」に近い。
- ドゥームサーフ
マンタの様な生き物を生成して水上を移動する能力。
能力獲得後は水に入ると自動で発動し、ジャンプやスピンで攻撃しながらの横移動が行える。
- ドゥームモーフ
特定のオブジェクト『モーフボール』を通過すると発動する。
もはや原型を留めていないタコの様な姿に変身して汚染された地面や壁を素早く移動する(毒々しい見た目だが通常のシャドウが触れてもダメージを受けず、極端に移動速度が落ちるのみで、通常のジャンプが可能)。
『トゥーン』で登場した「エナービーム」の様に特定の場所に触手?を引っ掛けるワイヤーアクションも可能。
変身してこれまでとは違ったアクションが行えるという点は「カラーパワー」に近い。
通常の地面に立つことで変身が解除される。
- ドゥームウィング
背中から禍々しい翼を生やし空を舞う能力(発動後に地上を走る事も可能)。
発動するにはリングを50枚以上所持していなければならない。
従来でいう「スーパー化」に近い特性を持っており、発動時は無敵になり着地することでブーストゲージが最大まで回復する(特定の場面ではブーストゲージが減らなくなる)が、毎秒リングを消費する様になる。
ただし特定の場面を除き上昇は出来ない。
使用することで大幅なショートカットが出来るため、習得後は各ステージのACT選択画面で使用するかしないか切り替えでき、クリアタイムはドゥームウィングの『有り』『無し』それぞれに分かれて記録される。
ステージ
- ホワイトスペース
『スペースコロニーアーク』Act1クリア後訪れる場所で、以降、冒険の中心となるエリア。『ソニックジェネレーションズ』でソニックがいるホワイトスペースと違い、箱庭のような場所となっている。さまざまなアクションを使って探索を行う。
- SPACE COLONY ARK
- 原作:『ソニックアドベンチャー2』
- 同名施設を舞台とする『FINAL CHASE』『CRAZY GADGET』『FINAL RUSH』の要素が複合されている。
- BGMは『FINAL RUSH』のアレンジバージョンを使用。
- RAIL CANYON
- 原作:『ソニックヒーローズ』
- Act2は同作ステージ『Bullet Station』の背景およびアレンジBGMで構成されている。
- CANNON'S CORE
- 原作:『ソニックアドベンチャー2』
- ボス「バイオリザード」との戦いの舞台。原作と同じ場所で戦いが繰り広げられる。
- KINGDOM VALLEY
- 原作:『SONIC THE HEDGEHOG(2006)』
- 原作では一面湖に囲まれた場所だったが、本作ではドゥームサーフ導入の影響から、雲を突き抜ける程の高所と湖を交互に行き来するステージとなっている。
- SUNSET HEIGHTS
- 原作:『ソニックフォース』
- 原作はソニックジェネレーションズ(オリジナル版)より後に発売された作品。
- 原作のシャドウストーリーで登場した「敵勢力圏」の地形も取り入れられている。
- CHEMICAL PLANT
- 原作:『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』、『ソニックフォース』
- ボス「メタルオーバーロード」との戦いの舞台。
- ボスの登場作品である『ソニックヒーローズ』では戦艦の上での戦いだったが、本作ではケミカルプラントを舞台に水上戦が繰り広げられる。
- CHAOS ISLAND
- 原作:『ソニックフロンティア』
- 原作はソニックジェネレーションズ(オリジナル版)より後に発売された作品でシャドウが未登場。
- DUSTY DESERT
- 原作:『SONIC THE HEDGEHOG(2006)』
- ボス「メフィレス」との戦いの舞台。原作と同じ場所で戦いが繰り広げられる。
- RADICAL HIGHWAY
- 原作:『ソニックアドベンチャー2』
- 最終ステージである他、『スペースコロニーアーク』『レールキャニオン』『サンセットハイツ』各Act1のステージ後半でも舞台がラジカルハイウェイに切り替わり、ドゥームズアイを追いかける事となる。
- ブラックドゥームの影響で地形が原作よりかなり特殊なものとなっている。
- 最終ボス「デビルドゥーム/???」との決戦も、ラジカルハイウェイにて繰り広げられる事となる。
- TOKYO
- 原作:『ソニック×シャドウTOKYO_MISSION』
- DLCにて解禁され、ステージ限定でスキンが実写シャドウへと変わる。詳細は下記を参考。
- ステージBGMは『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』の『WESTOPOLIS』のアレンジBGMとなっている。
収集要素
ホワイトスペース内には宝箱やロケットのパーツなどが配置されており、たどり着くには基本アクションの他、新たに習得したドゥームパワーを使いこなす必要がある。宝箱を開けるのに必要な『コレクションキー』はステージおよびチャレンジActで入手できる。
入手したイラストや音楽などは『コレクションルーム』で閲覧することができる。閲覧できる内容は以下の通り。
- イラスト
コンセプトアートなど特別なイラストを閲覧できる。
- サウンド
過去作品のBGMを聞くことができる。
また、入手したBGMはソニックジェネレーションズのようにアクションステージを遊ぶ際にBGMを変更してプレイすることができる。
- キャラクター
本作に登場するキャラクターの説明を閲覧できる。
- シーンリプレイ
ストーリー中に流れたムービーを再視聴できる。
- シャドウヒストリー
シャドウが活躍する過去作品のあらすじ(前半/後半に分割)を確認することができる。
- ジェラルドの手記
『SA2』ストーリー終盤で存在のみ言及されていた、ジェラルドの日記。アークの建造からシャドウを生み出した背景が記録されている他、「ジェラルドが関与している」設定のみ明かされていた内容も触れられており、『SA』に登場した「マスターエメラルドの神殿」の調査報告や、『ソニックバトル』で登場した「ギゾイド」に関する研究記録等が書かれている。余談だが、海外パッケージ版の予約購入特典として、紙で印刷された実物の『ジェラルドの手記』が入手できた。
闇の序章
本作につながる前日譚を全3話・約14分で描いたアニメーション作品。不治の病に侵されているマリアとシャドウの交流や,50年前のスペースコロニー・アークでの出来事などが描かれている。
2024年10月15日には、全3話をまとめた全編版が公開され、こちらはPS5/PS4版の限定特典としてゲーム内で視聴できる。
DLC
- デジタルデラックスエディション
シャドウの初期キャラクターデザイン案並びに初期名称案を元にした「テリオススキン」が収録される。
- 映画DLC
2024年12月13日に配信。12月27日(金)より全国ロードショーとなる映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』にちなんだステージを、シャドウの専用スキン(以下、「映画版シャドウ」)で楽しめる。映画と同じくステージの舞台となっているのは東京で、時空の歪みによって飛ばされたシャドウが軍組織“G.U.N.”と対峙、夜の東京を疾走できる。映画版シャドウは俳優のキアヌ・リーブスがボイスを担当している。
映画版シャドウは映画DLCで追加されるAct,チャレンジでのみ使用可能で、ボイスは英語のみ対応(音声言語の設定を「English」以外にしても英語で再生される)。
関連動画
余談
- 本作にはシャドウが登場していない本編作品の『ソニックフロンティア』のステージが登場するが、現時点では同じくシャドウ未登場かつ本編作品である『ソニックロストワールド』の要素が全く確認されていない。もしかしたら近い未来シャドウはあの島々に赴くことになるのかもしれない。
- KINGDOM VALLEYが選出されたこともあり多くのユーザーからメフィレスの再登場が望まれており、ストーリートレーラー公開時についに復活が確定した。
- そしてシャドウに向けてみんなのトラウマと名高いあの攻撃を使っていた。