「排除! 消滅! 抹殺!」
CV:楠大典
概要
エッグマンが造ったE-100シリーズロボットの最終ロットナンバーにして最強の機体。なお作品ごとで性格のみならず、挙動やデザインが微妙に変わっている。
E-123は「イーいちにさん」もしくは「イーひゃくにじゅうさん」と呼称するが、『ソニックフォース』では「イーワンツースリー」と自ら称していた。
プロフィール
名称 | E-123 オメガ(Ω) |
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英名 | E-123 Omega |
通称 | オメガ |
全高 | 150cm |
重量 | 1230.512kg |
武装 | オメガマシンガン・オメガファイヤー・オメガミサイル・オメガランチャー |
嫌いなもの | Dr.エッグマン |
『ソニックヒーローズ』『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』
『アドベンチャー2』のラストで負傷し、療養カプセルで復活したシャドウのサポート兼暴走時抑止を目的に作られた為、シャドウと共に基地で封印され続けてきた。
しかしオメガ本人はその事を知らず、シリーズの完成形(最高傑作)であるにもかかわらず自分を重用しなかったエッグマンに疑念を抱いており、突如暴走してシャドウと共に封印されていた施設ごと破壊して逃げ出す。エッグマンの作ったメカを全て破壊して自らの「最強」を証明し、自分を封じ込めたエッグマンを見返すことを目的としている。
なおオメガのセリフに「ガンマ、ベータにも劣ル戦績データーダ……」というセリフがあることからガンマとベータをライバル視していると思われる。
そのため、エッグマンのロボットではあるがソニック達の味方であり、シャドウ、ルージュと共にチームダークを結成している。当初はシャドウ達と不仲だったが次第に信頼関係を築き、以後の作品でもこの3人で行動する事も少なくない。
実際に、オメガを封印したのはエッグマンではなく黒幕という説もあり、そうでなくともエッグマンが幽閉状態にあった為に復活したシャドウとオメガを迎えに行けなかったのだが、そのあたりのいきさつは不明。後にエッグマン勢とソニック勢共通の敵が出現した時やエッグマンが世界征服に乗り出した際も和解には至っておらず、ソニック側の味方として参上する。
『SONIC THE HEDGEHOG(新ソニ)』
作品自体がリアルな世界観であるためか、全体的にディティールが細かくなっているが、何故か挙動が少々ぎこちなくなっており、(音響担当者が異なったため)やたらと声がハイテンションだった。
未来世界では(現代とは別個体)機能停止し残骸へと成り果てたオメガを、未来へ飛ばされたシャドウとルージュに発見される。その後現代に戻ったルージュはオメガ(本人によれば強制再起動して赴いた模様)と再会し、カオスエメラルドをシャドウに届けるよう頼んでいる。
なおメフィレスの話では、未来世界のオメガは人類(恐らくGUN)側のプログラムによって“シャドウを封印する任務”を遂行し、シャドウを封印したことが明かされている。
『ソニックフォース』
『新ソニ』の時と同じく機能停止していた所をテイルスに発見され、その後は不明だが修復が完了し、エッグマン軍との最終決戦へ赴く。
皮肉を言うルージュに対して攻撃するふりをしたり、レジスタンスのメンバーと一緒に腕をあげるなど、多少ながら人情味を感じさせる性格となり、ルージュからも機械のロボットではなく“大切な仲間”として扱っているようで、「生きていたのね! すごいわ!」と言葉をかけている。
『チームソニックレーシング』
ゲームではシャドウ、ルージュと共にチームダークとしてドトンパの開催したグランプリレースに参加している。
ゲームでは性格は変わっていないが、WEBアニメ『チームソニックレーシングオーバードライブ』では、ルージュが八つ当たりでマシンに蹴りを入れたのを真似した後にサムズアップしたり、脱落後はソニックの顔シルエットマークが描かれた旗を持って観客席で応援しているなど、かなりのギャグキャラと化していた。
アメコミ版のオメガ
アメコミ版では『ソニックユニバース』のシャドウ編第3話に初登場し、元々はソニックを倒すために制作された戦闘用ロボットだったが、裏切り者のガンマを破壊するために、多少嫌々ながらも出動させた。そこでガンマとシャドウと戦う事になるが、シャドウを取り除き、ガンマ破壊に成功した。だが破壊寸前にガンマはウィルス化したため、オメガのプログラム内に転移し、オメガに“生きる意味”を与えるようになる。一時は戸惑っていたが、自分を封印した主のエッグマンに復讐するために、シャドウと同行するようになる。
当初は噴出しバブルは赤く染められて角張っていたが、ガンマに感染されてから白く染められ、滑らかになった。更に原作ゲームのような無機質な喋り方ではなく、人間と同じ感情や言動を持つようになるが、非常に破壊を好む性格に仕上がってしまう。
ただし、後のチームタンゴ編ではソルエメラルド争奪戦でチームダークと供に、エミー率いるチームローズ、バビロン盗賊団、そしてファング率いるチームフーリガンとの激戦を繰り広げるが、自分以上に灼熱で破壊力抜群の炎を繰り出すブレイズに惚れ込んだり、クリームのような幼女を愛したりすると言うロリコン体質など、原作とは非常に掛け離れるほどキャラ崩壊を見せた。
だがアメコミ版で実際のデザインが初登場したのは本編の第193話で、平行世界アンチモビウスこと『Moebius(モウビウス)』にいるエッグマンのアンチ版『Dr.Kintobor(ドクター・キントバー)によって作られた機械として登場。
デザインはオメガそのままだが、色は青で、ショルダーパーツに書かれていた『Ω』が『ピースマーク』になっていた。正式名称は「オメガケアユニット」で、不治の病を持つバニー・ラボットのアンチ版「Buns Rabbot(バンズ・ラボット)」を治療するために製作されたパワードスーツである。数多くの破壊兵器を武装したオメガとは違い、元々平和主義者である博士により硬直泡放射器と目回し光線と言った害のない武器を装備させている。
ちなみに「最後の手段」「これ以上戦闘兵器を作らない」と言う意味で『オメガ』と名付けたという。
余談
『ソニックユニバース』3話のおまけページでは、出動前の時期では掃除当番をしていたと言う(ただし、これはスタッフが作った、あくまでもギャグネタである)。