本名	ナックルズ・ザ・エキドゥナ
英名	Knuckles the Echidna
通称	ナックルズ
種別	ハリモグラ
性別	男
年齢	16歳
身長	110cm
体重	40kg
好きなもの	フルーツ・ニラ饅頭（アニメ『ソニックX』のみ｡本当の好物ではない可能性あり）
嫌い・苦手なもの	女の子・弱い人(戦いにくいため)・お化け（『ソニックアドベンチャー2』など）・強い日差し
特技	穴掘り・壁登り・滑空・パンチ

性格

良くも悪くも生真面目で融通が利かない頑固な性格。

その性格が災いして、Dr.エッグマンには度々騙されたり、方法論の違いからソニック達と対立してしまうことがある。

煽てられると調子に乗る性格でもあるため、エッグマンやソニック、ルージュなどに舌先三寸で良いように利用されることも少なくない。

直情型で短気な性格ではあるが、根は優しく純粋な心の持ち主であり、時折ツンデレな一面を見せることも。

女の子の扱いに苦手意識があるらしく、エミーやルージュからは「デリカシーが無い」「乙女心が分からない」などと酷評された他、

頭を回転させることも苦手なようで、テイルスの専門用語のオンパレードな難しい話にはついていけず、「要するに○○なんだろ？」などと勝手にズレた方向に端折る事もある。

それだけではなく、機械の扱いも苦手な機械オンチ。ただし『ソニックX』では機械いじりが苦手であることをぼやきつつも後の回では宇宙船の一部を修理しているシーンがあるため、決して不器用なわけではないのかもしれない。

真面目さを強調してきたキャラクターだったが、『ソニックアドベンチャー2』からお化けを怖がったり、マスターエメラルドを(エッグマンに盗まれない為とはいえ)自らの手でバラバラにしたり、空気を読まずに迷言を口にしてしまったりなどコミカルな面が目立つように（OVA版にもその片鱗は少なからずあった）。

しかし、『ソニッククロニクル闇次元からの侵略者』では従来の性格が強調され、『ソニックフォース』ではその性格からレジスタンス軍の大隊長に抜擢され活躍した。

更に『ソニックフロンティア』のプロローグを描いたショートアニメにて、エンジェルアイランドの番人として奮闘する彼の物語が描かれている。

ストーリーブックシリーズ

外見も声も全く同じだが、ソニックとは面識のない全くの別人である。

『ソニックと秘密のリング』

シンドバッドという名前で登場。言わずとしれた伝説の船乗りが元ネタのキャラ。

ナックルズとは対照的に女好きであり、女性に対しては紳士的な口調になる。

なおアリババとは旧知の知り合いとのこと。

なおナックルズ本人はパーティゲームのキャラクターとして使用可能(これは『暗黒の騎士』でも同様)。

『ソニックと暗黒の騎士』

ガウェインという名前で登場。

アーサー王に仕える円卓の騎士の一人で「太陽の騎士」の名を持つ。

こちらは性格もナックルズとほぼ同じであり、ソニックも「どっかの石頭にそっくり」とぼやいている。

アニメ『ソニックOVA』

「お前達とは長い付き合いだからな、貸しにしといてやるさ」

トレジャーハンターとして世界を放浪する最中で、闇の大地でソニック達とブラックエッグマンの戦いに遭遇してからはソニック達と行動を共にするようになり、彼とも見事なチームワークを見せた。

マスターエメラルドの守護はどうしたとかツッコんではいけない。

この作品のナックルズは中の人の声も相まって、頼れる兄貴分のキャラクターなのでとてもかっこいい。

しかしながら、横に逃げれば良いベルトコンベアにいつまでもはまっているなど、上述の通り、この頃からコミカルなキャラクターの片鱗を見せている。

また、本作でのナックルズは中の人が同じ義賊に匹敵するほど、純情で女性に対して耐性がないという設定が加わっており、作中でもオリジナルキャラであるセーラに頬にキスされた際には

一回目は衝撃のあまり固まって倒れて氷上を滑る、二回目は見る見る顔が赤くなっていく(その上躊躇していたソニックのサポートも即答で承諾してしまう)と非常に面白い反応を見せている。

アニメ『ソニックX』

「あぁ……！好物のニラ饅頭がぁ……！」

最初はゲーム版同様の真面目を強調したキャラクターで、人間世界に飛ばされた原因はソニックにあると思い込み(エッグマンが元凶とはいえソニックの行動も発端となったのは確かだが)、少なからず憤りを抱いていた。

後にエッグマンの策略でソニックと対決してからは誤解も解け、以降は人間世界の方でもソニック達と行動するようになった。

しかし話が進むにつれて、

「ニラ饅頭!!」と大声で叫ぶ
大統領達に乗せられて大会に出場し子供達にサインを描く
ニラ饅頭を台無しにされた怒りも相まってデコー＆ボコーを追いかけていかがわしい店に入って赤面
ベクターらのいたずらで顔に落書きされ、コスモを驚かせる(そしてテイルスに助けに入らせて彼の見せ場を作る)ための操り人形にされる
「あ、フローラルぅ〜でろ〜ん」
「お仕置きだべぇ！」
「室伏ィ！」

など、そのコミカルさに拍車がかかり、中の人のアドリブも特に第2期から多くなった。

ただし、かっこよく活躍するシーンも決して皆無ではない。

メタレックス四天王の一人イエロー・ゼルコヴァは自身の身体より遥かに大きな宇宙戦艦を容易く投げ飛ばすほどの怪力の持ち主だが、そんな彼相手でもナックルズはパワー対決で善戦している。

また、ゼルコヴァとの二戦目での決着は両者の魅力が引き立った本作の名シーンの一つと言えよう。相対する両陣営において、最後の最後で友情が微かに芽生えたのはこの両者だけだったりする。

更に諸事情でシャドウと戦うことになった際には、彼のスピンアタックを死に物狂いで受け止めている。結果的には敗北して意識を失ってしまったものの、シャドウはナックルズを突破するためにリミッターを外すことを強いられたらしく、ルージュも驚嘆している。

そしてメタレックスとの最終決戦においては、ナックルズの発案によってマスターエメラルドの力を活用することが決まり、逆転勝利に大きな貢献を果たしたのだった。

アニメ『ソニックトゥーン』

「（別世界の自分自身に対して）誰だこのマッチョ？」

本家以上にコミカルな性格であり、ヒーロー願望があるためか困った人をすぐに助けようとする、仲間思いでかなりのお人好しのムードメーカー、癒し要因として描写されている。

村の住人とも仲良く打ち解けていて、「ゴミバケツダンディ」として一時期有名人になった回では、彼に憧れる子供に同じゴミバケツを被らせてあげたり、積極的にメディア露出するなどのファンサービスを行っていた。

日常会話レベルの単語や言い回しの意味を知らなかったり、脳筋思考のために空回りな行動をするなど、お馬鹿キャラの位置付けになっており、それに加えてアニメ日本語吹替版による中の人のコミカルな演技もあって、こちらのナックルズも別の魅力を放つキャラクターになった。

ある話ではエッグマンのメカのせいで別世界のナックルズ（本家の方ではない）が登場しており、こちらはかなり真面目で賢く、悪を許さない正真正銘のヒーローだった。

詳細は「マッスルズ」を参照。

映画『ソニック・ザ・ムービー』

｢お前の力など必要ない｣

なんと二作目に当たる『ソニックVSナックルズ』でソニックのライバルとして登場。

ゲーム以上に生真面目な性格であり、冗談の類はほぼ口にしない堅物である。

本作ではエキドゥナ族の祖先がマスターエメラルドを作り出すもロングクロー（本作でソニックの育ての親に当たるキャラ）の祖先らがその力とエキドゥナ族の野心を危険視し、それを強奪・隠匿したという設定がある。それゆえ本作ではソニックと戦うことになる。

また、かつてのロングクローとの戦いで父を喪った過去を持つ(この戦いは、ソニック側もロングクローと今生の別れを迎える原因となった)など原作とはまた違った因縁が存在する。

マスターエメラルドの手がかりを求めソニックを探していたがその過程でドクター・ロボトニックと遭遇、彼と共に地球を来訪する。

共通の敵同士を持つ同盟者としてナックルズは戦友として接するも、彼はナックルズから聞いたマスターエメラルドの力で野心を抱き、独占を画策し始め…と、ゲーム版の初登場作であるソニック3のような関係となっている。

「友達だと思っていた！」というナックルズの悲痛な叫びを盛大に嘲笑うロボトニックの姿はコミカルながらも邪悪そのもの。

原語版の声優はマイティ・ソーのヘイムダルやザ・スーサイド・スクワッドのブラッドスポートを演じた人気俳優のイドリス・エルバ。

ちなみに日本語吹替は、ソニックと同様に原作ゲームとは異なり木村昴が演じる。

詳しくは実写ナックルズの記事を参照。

人物関係

全作品を通してソニックの仲間という立ち位置ではあるが、ソニックたちと別行動を取ることが多く、基本的には一匹狼。

しかし、ソニック達と仲が悪いわけではなく、時にはソニックと息の合ったコンビネーションを見せることもある。

前述のアニメ『ソニックトゥーン』ではソニック達と一緒に毎日のように遊ぶ程の関係になり、特にソニックとはお互いに悪ふざけし合う悪友のような関係として描かれている。

クイズ番組にてソニックが諸事情で自分とではなくエッグマンとペアを組んで出場した時には、根に持っていじける場面もあったり……。

ルージュとは初登場時から対立する機会が多いが、彼女のことは内心嫌っているわけではなく、時には彼女に好意を寄せるような描写も存在する（特に『ソニックX』では顕著）。

しかし『新ソニ』以降はそのような描写はあまり見られなくなった。

余談

アニメ『ソニックX』のニラ饅頭ネタは、ナックルズがトレジャーハンター仲間と共に閉じ込められていた牢獄でのシーンが由来。予め仕掛けられていた盗聴機にナックルズが気付き、アドリブのグルメトークで誤魔化した後、最後に盗聴機(に耳を傾けている敵)に向けて発した大声である。
海外版『ソニックアドベンチャー』において、「OH NO!」という彼の殆ど感情が込められていない棒読み発言があり、（腹筋崩壊的な意味で）海外ファンの語り草になっている。非公式キャラクターのウガンダナックルズにも「OH NO!」と言わせているほどで、日本で言えば「まるでジェットコースターだぜ！」に通ずるものがあり、喩えとしては分かりやすいのかもしれない。