「希望はあるさ! 捨てない限り!」
CV:小野大輔
プロフィール
本名 | シルバー・ザ・ヘッジホッグ |
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英名 | Silver the Hedgehog |
通称 | シルバー |
種別 | ハリネズミ |
性別 | 男 |
年齢 | 14歳 |
身長 | 100cm |
体重 | 35kg |
好きな物 | 平和な世界、青空 |
嫌いな物 | イブリース(『新ソニ』のみの設定) |
特技 | 超能力 |
概要
ハリネズミを擬人化したキャラクター。
2006年に発売された『SONIC THE HEDGEHOG(新ソニ)』で初登場し、荒廃した未来世界を変えるために現代へやってきた白銀のハリネズミ。
開発当初は「ヴェニス」という名前で、白いハリネズミという以外は決まっていなかったらしく、かなりの試行錯誤をしていたことが公式サイトのブログで明かされている。コンセプトアートによると、特徴的なトゲの並びはヤマアラシをベースにしているらしい。
超能力の持ち主であり、サイコキネシスで様々な物体を持ち上げたり、鉄骨を曲げて操るなど、戦い方や操作性はソニックとだいぶ異なる。
自身の飛行も可能で、『新ソニ』のシルバー編冒頭ではかなりの速さで飛び去る姿も見られた。
ソニックやシャドウと同じくスーパー化が可能だが、登場機会は非常に少ない。
スーパー化した際には身体能力だけでなく超能力も劇的に強化される。
性格
少年漫画の主人公のような、強い正義感と真っ直ぐな心の持ち主。
しかし少々突っ走り過ぎるところがあり、それでいてナックルズの様に騙されやすい一面もあるために、新ソニではそれが原因でソニックの命を狙うようになってしまう。一応それ以降の作品では騙される描写はない。
『SONIC THE HEDGEHOG(新ソニ)』
「死んでもらうぜ! イブリース・トリガー!」
荒廃した未来世界で異世界からやってきたブレイズと共に、炎の災厄とよばれる怪物「イブリース」をひたすら倒し続ける日々を送っていたが、
メフィレスによって災厄の元凶「イブリース・トリガー」がソニックであるという情報に騙されてしまう。
そしてソニックを殺害して平和な未来にするために、メフィレスによって過去(ソニックがいる現代)に送り込まれた。
「倒す」ではなく「殺す」「死んでもらう」という表現を積極的に使っている辺り、新ソニの非常に殺伐とした暗く重いストーリーの体を表しているとも言える。
因みに相棒のブレイズも『ソニックラッシュ』でエッグマンネガに唆されてソルエメラルドを悪用するエッグマンに「コロス!(原文ママ)」と叫んでいたりする。
物語が進み、シャドウによって10年前の真実を知り、メフィレスの情報が嘘であり自分は騙されている事に気付き、ソニック達と共闘した後に未来へ帰還する。
猛威を振るうイブリースを完全に消すにはカオスエメラルドを使って自身の体の中へ封印しなければならないが、あまりに強大なエネルギーを取り込むことは自分の命を犠牲にする事と等しく、シルバーがその役目を担おうとするも彼では器になり切れなかった。
見かねたブレイズが代わりに実行したことで未来が救われたのと引き換えに、ブレイズが消滅してしまう。
その後ラストエピソードで全ての次元が消され、元凶のソラリス(過去)をエンディングで消してしまった為に過去・現在・未来が書き換わり、全く新しい歴史になったことでブレイズが無事復活したのだが、
ソニック達もシルバーもお互いのことが記憶から一切消えてしまった。
その後のシルバー
『ソニックライバルズ』シリーズにおいて再びソニック達と初対面となるが、こちらは日本未発売のソフトである。
日本ではDS版『ソニックカラーズ』で初対面になり、「何故かアンタ(ブレイズ)とは初めて組んだ気がしないぜ」と新ソニの出来事をなんとなく覚えている節があった。
ただし、『ライバルズ』でのエッグマンネガとエッグマンの関係性が本編でも使われたり、『マリオ&ソニック』シリーズなどでも当たり前のようにブレイズとタッグを組んでいる為、『カラーズ』特有設定という可能性もある。
そのため、『ライバルズ』が無くても一応の整合性は取られているものの、このシリーズではメインキャラクターとして重要なストーリーが用意されているので、英語が分かる人は輸入版を購入してプレイすることをお勧めしたい。
なおこのゲームで使うシルバーの特殊技はプレイヤー相手にはチート級の効果。
なお新ソニ以降の未来世界は『ライバルズ2』では荒廃したままだったが、シルバーの活躍で歴史が変わったことで荒廃せず立派に発展しているようで、公式サイトのソニックコミックではパンプキンヒルにリニア鉄道が通ったランドマークがある事をテイルスに教えている。
しかしながら未来世界の住人であるという設定上から、『ソニックジェネレーションズ』まで本編に関わることは少なく、『ソニックライダーズ』や絵本シリーズのパーティゲームのおまけ要素としての出演がほとんどだった。
『ジェネレーションズ』では両バージョンに登場。
タイムイーターの力で時空がかき乱された影響でソニックと出会うものの、「ここにソニックがいるはずがない」とカオスエメラルドを奪いに来た偽物扱いして勝負(『青の冒険』ではレース対決、『白の時空』では直接対決)を挑む。
特に『白の時空』での対決時にはソニック並のスピードで飛行しつつ何十台もの車を一気に持ち上げて攻撃に利用するという彼の本気のサイコキネシスが見られる。
最終的には誤解が解け、事件が解決した後はソニックの誕生日を仲間たちと一緒にお祝いした。
『ソニックフォース』
「ソニック! 前から来るぞ!」
レジスタンスの一員として序盤から登場。
劇中では何故いるのかは明かされなかったが、デジタルコミックス版ではエッグマンの行動を警告するために、未来から現代へタイムスリップし、レジスタンスの一員になったという経緯が明かされている。
ミスティックジャングルでインフィニットと対峙するも敗れ、とどめを刺される寸前でソニックに助けられるが、
この対峙の最中に試作型ファントムルビーがインフィニットの手から落ちたことが物語後半における思いがけない伏線となり、結果的に言えば勝利に大きな貢献を果たす。
エッグマン軍との戦争が終わった後も現代に居残り、世界の復興に協力している。
『チームソニックレーシング』
「それにしても……なんだ……この胸騒ぎは……」
ドトンパの時空移動によってソニック達の時代のグランプリレースに招待され、同じく招待されたブレイズと再会して意気投合し喜んでいた。
だが、それと同時に謎の胸騒ぎを感じ、ストーリー終盤ではその予感が的中してしまう。
因みに今作で「200年後の世界から来た」と本人の口から明かされている。
『新ソニ』でも未来世界に飛ばされたルージュが旧エッグマン基地のコンピュータにアクセスし、「少なくとも200年は……」とシャドウに語っていたが、ここまで明確に明かされたのは初。
またソニックとのやり取りの中で、「初めて会った頃、『貴様をここで倒す(討つ)』と言ってたじゃないか」とソニックが言ったのに対し、「そんな記憶はないけどな」と答えているため、
シルバー側は新ソニの出来事をなんとなく覚えている程度でしか無い一方、ソニック側はある程度はっきりと覚えている(思い出した)かのようなやりとりが見られた。
しかし作品・媒体ごとで世界観や設定が変わるのはソニックシリーズでよくあることなので、「細かい部分は異なるが、新ソニと似た出来事があった」と解釈するのが自然なのかもしれない。
人物関係
新ソニの出来事以降でも、『マリオ&ソニック』シリーズでは「未来組」としてブレイズと行動する機会が一番多く、特殊アピールも用意されているが、
『ソニックライバルズ2』では珍しくエスピオとコンビを組んでおり、その関係からか『チームソニックレーシング』ではベクターのチームに加えさせられている。
なおシャドウはゲーム本編ではあまり関わらないが、『マリオ&ソニック at ロンドンオリンピック』のストーリーモードでは彼と一緒に行動しており、シャドウもシルバーの事を信頼している節が見受けられる。
アメコミ版
アメコミ版では新ソニのストーリーが一切存在しないことになっているため(特にメフィレスがゾーン警察によって投獄されているため)、彼の設定もアメコミオリジナル風になっている。
彼の未来世界は「フリーダムファイターの裏切り者」によって滅ぼされたため、歴史変更と裏切り者を倒すために過去へ向かう。
最初はソニックを裏切り者かつ元凶と推測したのだが、彼の正義感とスピードを目の当たりして違うと判断。
次にソニックの仲間で元フリーダムファイターのメカニックの「ローター」や同じくソニックの仲間で王宮騎士のフリーダムファイターの「アントワーヌ」を裏切り者と推測したが、どれも的外れだと認識し、何度もタイムトラベルを続けたためか未来に戻ることが出来なってしまう。
しかし途中で元諜報員の「ハーヴィー・フー」と出会う。
本物の裏切り者を探すため、ハーヴィーが結成した「シークレットフリーダムファイター」の一員となり、「エース」というコードネームを持つようになった。
彼の超能力は元悪党の「マンモス・モギュール」及びナックルズの子孫と思われる「エドムンド」によって鍛えられる。
彼らを師匠と呼んでいたものの、モギュール本人は過去の出来事を深く後悔しているため、それを訂正するようにとシルバーに命じる。
原作との大きな違いは上記のように、新ソニの出来事がないだけでなく、それも含めてブレイズとの接点が一切無いことも挙げられる。
ショートストーリー
公式が毎月壁紙やカレンダーと共に投稿している『かべがみカバーストーリー』と『異世界大喜利』にも登場。
- かべがみカバーストーリー(2021年)
9月の回(後編は10月に公開)に登場。
未来世界で「七色の流れ星の降った翌日にキングダムバレーの石橋が崩れたが一瞬で復活した」と逸話として語り継がれる『よみがえりの橋』を知り、橋の崩壊を止めるべく実際に七色の流れ星が落ちたソニック達の時代のキングダムバレーに移動。丁度流れ星を探しに来ていたソニックを(速すぎて追い付けないため)サイコキネシスで捕まえて助けを求める。
ちなみに役人に橋が崩壊することを未来から来たという事実を込みで伝えたら信用してしてもらえなかった模様(これにはソニックも苦笑いをしていた)。
その後その石橋の上で待機していたが、突如大きな地震が発生。橋の上にいた観光客をサイコキネシスでソニックと共に避難させ、その後石橋は逸話通りに崩落する。
しかし崩落した橋の真下にはツアーの遊覧船が停まっていたため、何十トンもある石材を即座にサイコキネシスでホールド。ホールド中の崩落した橋はソニックによって元の形に戻され、後は上に持ち上げて架け直すだけになるもパワーの限界でこれ以上持ち上げられなくなってしまう。
「オレは、ヒーローなんかじゃない......」
「でも、たくさんの笑顔を守るのがヒーローだっていうんなら......」
「......オレは、ヒーローになりたい!!」
シルバーがそう叫んだ瞬間、ソニックが拾っていたカオスエメラルドがシルバーの想いに応えて力を発揮。
シルバーは橋を持ち上げることに成功し、みんなのヒーローとなった。
また、11月の回の後編(公開は12月)にも少しだけ登場。
エッグマンが占拠していたエクリプスキャノンがソニック達の住む星に放ったエネルギー砲(カオスエメラルドはソニックが全て持っているためエネルギー充填率は本来の0.5%程だが町1つは吹き飛ばせる威力)を着弾点の上空にサイコキネシスのバリアーを展開して防ぐというちょっとの出番とは思えない程の事をやり遂げていた。
- 異世界大喜利(2023年)
この話では、スケート選手で知らない者はいないというレベルの「元スケート選手にして神出鬼没の名コーチ」として描かれている。
とある悩みで行き詰まってしまい目標であったペアスケート大会に出られそうに無いエリスの前に現れ、彼女のペアとして練習を開始。青い宝石のペンダントを渡しつつ超能力のサポートで練習中の彼女を支える。
特訓の甲斐あって大会本番では最も輝いたペアとして栄誉を獲得。シルバーも選手への完全復帰を決意した。
この話では『新ソニ』を思わせる要素が多く登場しているため、ファンならニヤリとしてしまうだろう。
後に投票でオモチャオに勝利し、8月のお題として異世界大喜利に2度目の登場となった。
こちらの話ではホテルの喫茶店に化け物への用心棒としてウエイターに扮して登場。そのためウエイター用の制服を着用しており、スケート選手の設定も消滅しているが、青い宝石のペンダントはそのままである。
序盤から喫茶店に現れた化け物をサイコキネシスで対処していたが、急に現れた「魔法皇女」のブレイズに弱き者・邪魔者扱いされて戦闘そっちのけで口論に発展。
その隙に化け物の攻撃を受けそうになるも、2人は初めて会ったとは思えない程に息の合った連携で窮地を脱出。直後にブレイズは先程の事を謝り、20秒時間が欲しいと要求する。
その際シルバーは
「いいぜ。20秒でも200年でも持ちこたえてやる!
と(多くのファンをキュン死させたであろう台詞を)言い放ち、ブレイズを守りながらなんとか時間を稼ぎきる。
ブレイズは「バーニング・アンリミテッドモード」にパワーアップし、化け物を撃破する事に成功した。
その後、2人で店の立て直しを手伝っている時ソニックとテイルスに会ったことで元の記憶を取り戻し、ペンダントがカオスエメラルドが変異したものだと判明した。
余談
これまでシルバーが未来から過去のソニック達の時代へどの様に移動しているのかの詳細は一部の作品を除いて不明であった。
しかし、2023年に公開された「Fast Friends Forever」のサイトにてシルバーは世界に危機が迫ると現れる謎のポータルを通り抜けてソニック達の時代に移動していることが明らかになった。
ただ、前述のかべがみカバーストーリーの様に世界レベルの危機ではなくとも過去に自分の意思で来ていたため、ポータルとはまた別の移動手段が存在する可能性もある。
関連タグ
ガラハッド - 『ソニックと暗黒の騎士』に登場したシルバーのそっくりさん。
シルバー(ソニック) - 表記揺れ
古泉一樹・・・声優が同じ超能力者。余談だが、クリーム・ザ・ラビットの声優はキョンの妹と同じ。