ソニックカラーズ
そにっくからーず
エッグマンが集めた小惑星で作り上げ、軌道エレベーターでつながれた宇宙テーマパークが舞台の作品。
Wii版では寝ないで考えたというエッグマンの園内アナウンスが聞け、どれもカオスな内容なので、耳をすませて聞いてもらいたい。
またWii版の説明書はテーマパークのパンフレットのようなデザインになっていて、遊び心が感じられる。
Wii版とDS版では大幅に仕様が異なる。
Wii版はHD版『ソニックワールドアドベンチャー』に近い操作システムで、DS版では『ソニックラッシュ』の流れを汲んだシステムであり、数多くのソニックキャラクターが出演する。
なお日本におけるシルバーとソニックの再会が明確に描かれているのはDS版だけである。
テーマ曲は「Cash Cash」が歌う「Reach for the stars」。明るく爽やかな曲調に仕上がっている。セガの音楽ゲーム『maimai』プレイヤーなら登竜門としてこの楽曲が登場することから、本作を知らなくても曲は知っている人はいるかもしれない。
エンディング曲は同じく「Cash Cash」の「Speak With Your Heart」で、ウィスプ達とソニックの友情を表した内容になっている。
また珍しく、朝のセガ枠ではあるもののテレビCMも放映されていた。
本作を語る上で外せないのは「カラーパワー」であろう。
カラーパワーはプラネットウィスプに住む「ウィスプ」と呼ばれる種族の力を借りることで発動する能力で、時間制限があるマリオの変身能力のようなものである。
この作品にかぎらず、以後のゲームでもカラーパワーは登場するが、何故本作のラストで星と一緒に帰ったウィスプ達がいるのかについては、ソーシャルゲーム『ソニックランナーズ』で明かされている。
詳細は「ウィスプ」の項目を参照。
各キャラクターの詳細は個別記事を参照。
ウィスプ
- ホワイトウィスプ(ブースト)
- シアンウィスプ(シアン・レーザー)
- イエローウィスプ(イエロー・ドリル)
- オレンジウィスプ(オレンジ・ロケット)
- グリーンウィスプ(グリーン・ホバー)
ウィスプ(Wii版)
- ピンクウィスプ(ピンク・スパイク)
- ブルーウィスプ(ブルー・キューブ)
- パープルウィスプ(パープル・フレンジー)
ウィスプ(DS版)
- レッドウィスプ(レッド・バースト)
- バイオレットウィスプ(バイオレット・ヴォイド)
DS版のみの登場
日本の予約特典として、歴史大戦ゲッテンカのうつけノブナガとのコラボイラストが描かれたプロモーションカードが配布された。アーケードゲームにて使用可能。
同カードのソニックのイラストを用いたアイテムカードも、第7弾のアイテムカードとして配布されている。
なお海外ではPR用にウィスプのちび人形が配布されたり、初回特典にフィギュアが付いていたり、ソニックの頭を模した頭巾も配布されるというかなりの豪華仕様。
ソニックは海外の方が人気あるから仕方ないね。
2021年9月9日に発売された、HDリマスター版。
対応機種はニンテンドースイッチ・PS4。(先行で9月8日にWindows版(Epic Games Store専売)とXboxOne版(海外のみ)が発売された。)
変更点は
- オプションで操作ボタンを変更することが可能になる
- BGMや主題歌のリミックス版が収録
- 条件を満たすと、メタルソニックと対決することができる
- 達成率が表示されるようになる
- ゲーム内通貨・パークトークンが登場。ボーナスコンテンツのアンロックや、コンティニューで使用できる
- グローブやシューズ、ブーストやオーラをカスタマイズできるようになる
- ソニックがステージから落下してしまった時、テイルスがソニックを救済してくれるシステム「テイルスセーブ」が起動。各所で手に入れられる専用アイテム1つにつき1回テイルスセーブが発動する
- チームソニックレーシングで登場したウィスプ、ジェイド・ゴーストが追加される
など。
余談だが、Dr.エッグマンのCV、大塚周夫氏は2015年に亡くなったが、今作では氏の声がそのまま使われている。
その為、下記のショートアニメではソニックとテイルスがエッグマンの声を代弁する形になっている。
YouTube公式チャンネルで公開された「Sonic Colors: Rise of the Wisps」ではメタルソニックとのバトルやジェイドの活躍が描かれている。
またエッグマンの悪事が人々の洗脳ではなく、ウィスプのパワーを使っての究極のメカ作りに変わったり、テイルスの翻訳機も不具合がない、パープルウィスプもエッグマンの改造ではなくパワーを奪われたウィスプ達の変わり果てた姿に変更されるなど従来に近い設定になり、内容もマイルドになっている。
Wii版のストーリーを担当したケン・ポンタック(通称「ケンポン」)の脚本や、コミカルなムービーは基本的にあまり好評ではない。
これは、本場である海外のユーザー向けのシナリオに転換することと、低年齢層に向けたアプローチのため、路線変更したものである。本作は言わば(日本生まれなのに)洋ゲーの作品を日本語翻訳ローカライズ化している、というような逆転現象が起きている。
カラーズではアメリカ人にしかわからないジョークが多く、そこは日本版で別物へと改変されていたりする。
本作含めて後述の予約特典の差を見れば分かるように、ソニック人気は知名度・ゲームの売上共に海外が圧倒的で、日本の比ではない、これは昔からのため、このような処置を取られたのはある程度仕方がないとも言える。
ただしこの脚本家が曲者で、「ソニックのことは知らないで書いた」と暴露してファンの顰蹙を買ってしまい(日米関係なく)シナリオの評価はその本場のアメリカですら著しく低い。というか元々日本産のシナリオは評価されていたため、この采配に疑問を持つ声は当のアメリカからすら上がりまくっていた。(Youtubeでファンがいかにシナリオが悪いかを語る動画を顔出しで出していたほど)
一応脚本の言い分としては「セガの出したプロットを元にシナリオを書いたから」とのことであるが、ぶっちゃけ最初からシナリオありきで作られたゲームを除いてどのゲームでも大体がそうであるので言い訳としては苦しい。後によりソニックへの解像度が高いイアン・フリンに交代した際は日米問わず評価が高まったのを考えてもそれば苦し紛れと言われても仕方ないだろう。ただ子供向けを目指したこともあってシナリオの簡略化も進んでいたこと、翻訳の質も良くなかったことも手伝って、いろいろなものが悪く噛み合ってしまったのは否めないので、彼だけの責任とするのも考えもの。
このためカラーズからフォースまでは「ケンポン脚本」として日本のファンからかなり失望を受けており、一番共感を受けられるだろう…とされていたアメリカでもこれらはっきり言って不評であった。
正直ソニックとの相性が悪いのにもかかわらず、何年もライターとして居座る羽目になってしまった、という点でむしろ同情しないといけないのかもしれない。
ただこのシナリオはソニック人気が下降する暗黒時代突入の原因の一つにもなっていて、子供向けの路線変更という方針も結局見直しされている。
事実、ソニジェネ以外のロストワールド・トゥーン・フォースはゲーム性として新ソニのように破綻しているわけではなく、並のゲームと比べれば十分高水準であるが、シナリオ面が足を引っ張って評価を大きく下げてしまい、これがファン離れを招いてしまった要因の一つなのは明白であった。これはシリーズ屈指のクソゲーだけどシナリオ面で日米問わず愛されまくっている新ソニとは完全に逆である。
ただ全ての評価が悪いわけではなく、本作で誕生したオーボット・キューボットは新レギュラーとして以降の作品でも指示されている。実際本作以降で未登場となった「ジェネレーションズ」「トゥーン(初期)」「フロンティア」では「このままリストラされるのではないか」とファンをやきもきさせていた。特にジェネレーションズでは一応でてはいるのだが、用済み同然で宇宙に置いてきぼりにされるという扱いだったため、その後を心配されていた。結果として本作において一発で受け入れられた部下二人は、エッグマンの漫才相手…もとい掛け合い相手として定着していくようになった。自身で手綱を握れるキャラの描写については上手いのはしっかり認めるべきであろう。実際六鬼衆も愛されキャラになっている。
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