概要
初心者でも上級者でも楽しめる『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズのソーシャルゲームとして発表され、障害物やカラーパワーなどを駆使してリングやスコアを集めつつ、自動スクロールするステージをひたすら走り続けながらハイスコアを目指すシンプルなゲーム内容。
携帯やスマホで遊ぶゲーム自体は『ソニックジャンプ』や『ソニックダッシュ』シリーズなど、海外を中心に多く作られており、その中でも本作は数少ない日本配信がされていたソーシャルゲームの一つであり、音楽やグラフィックもソニックチームのメンバーが制作していた。
ステージデザインは当時発売したばかりだった『ソニックロストワールド』をベースにしているが、デザインが同じなだけでロストヘックスで冒険をしているわけではない(ただしザズのイベントなど、『ロストワールド』の直接的な続編である要素は匂わせている)。
ストーリーは少なくとも『ソニックカラーズ』、ザズのイベントについては『ソニックロストワールド』の後である事が示唆されているが、「7つのカオスエメラルドをソニック達とエッグマン達が奪い合う争奪戦」というシンプルな内容。しかしソニックのキャラクター達は『ソニックワールドアドベンチャー』以前の頃に近い性格で、日本ファンからも受け入れやすい描写がされていた。
特徴
本作の特筆すべき事項として、様々な操作キャラクターが扱える事と、本編ソニックシリーズの設定補完や後日談、あまり関わらないキャラクター同士の掛け合いが多い事が挙げられる。
操作キャラクターはシリーズ最多で、おおまかに「ヒーローズ」「ダーク」に二分され、その中から「スピード(移動速度が速い)」「フライ(空中飛行ができる)」「パワー(障害物を破壊する)」の3種類に分別される。ステージ情報はランダムに選ばれ、情報を見ながら適したキャラクターを選ぶと、よりハイスコアを稼げるようになる。
また「おとも」というサポートが登場し、チャオやカオスといったキャラクターから、シャーラ、マリーナ、カリバーン、チップなど、物語や設定上登場しにくい人物達が再登場するため、もう一つの『ソニックジェネレーションズ』と言えるのかもしれない。
またストーリー中では本編ソニックシリーズで明かされなかった、「なぜ『カラーズ』で帰ったウィスプが再登場しているのか」といった設定の補完や、ザズの「あれから復讐の機会を待ち続けていた」発言など、作品の後日談や本編では話す機会があまり無いキャラクター同士の掛け合いもあり、ファンなら是非ともチェックしておきたい要素が満載だった。
しかし良くも悪くも単調なゲーム性や、課金をしなくても全て遊べてしまう内容やゲームの問題点があり、様々な新要素や『ぷよぷよ』などのセガのコラボレーション、ハロウィンコスチュームイベントなどを行っていたのにもかかわらず、1年で配信終了になる。
続編『ソニックランナーズアドベンチャー』
配信終了から1年後にイギリスとロシアに限り、『Gameloft Android Store』経由で遊べる『ソニックランナーズアドベンチャー』が配信された。
曲や基本システムは同じだが、ステージグラフィックなどは全て作り直されており、
- 『ロストワールド』のような立体エリアフィールド
- 前作とは違いステージクリア制で行き来ができる
- リングさえ払えば待ち時間もなく何回でもリトライ可能
- 特定の場所では3Dカメラワーク演出が入る単調さの低減
- (演出シーンに限り)グラインドレールの出現
- 通常ステージ以外にもレースゲームのような周回制ステージの登場
- 「グリーンヒル」「スカイサンクチュアリ」といったおなじみのステージの追加
- ミッションの達成数で次ステージ・エリアがアンロックされる
- カラーパワー要素の削除
と、前作の単調化をある程度取り除き、さらに発展させた内容に仕上がっている。しかしグラフィックなどはソニックチーム非関与のためか若干粗い作りになっている他、前作の売りだった操作可能キャラクターやオトモも大幅に削減された。
日本で配信されるかは未定。
関連項目
ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム) ソーシャルゲーム