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みんなの心にプリキュアがいる! わたしたちもプリキュアになれる!


概要編集

HUGっと!プリキュア』第46話で世界の時間は止まり人類の時間もまた止められていたのだが、プリキュアの溢れるアスパワワのおかげで時の止まった世界でも人々は時間を取り戻し動けるようになった。


そこで、プリキュアが自分達を守るため巨大化したジョージ・クライと必死に戦っている様子を目にする。

その姿に目を奪われた人々は逃げることも忘れ、ただただプリキュアを応援した。

プリキュアと街の人々の想いが1つになった時、プリキュアのアスパワワと街の人々のアスパワワは1つになる。


すると、なんと応援していた町の人々全員がプリキュアに変身

プリキュア化現象は連鎖的に広がっていき、未来を信じる心を少しでも持つ人間は等しくプリキュア化していく。


これまでの話でわずかに登場したことがあるキャラクターやただの名無しモブキャラを含め、老若男女問わず誰も彼もがプリキュアになっていく。


最終的にその現象は地球全土を覆い、前代未聞の全人類総プリキュア化となった(ちなみに画面に少しでも映ったキャラにはモブであろうがプリキュアとしてのコスチュームデザインが個別に設定されており、いわゆる「同じデザインの量産型」というわけではない)。


そしてマザーハートスタイルになったエールの「いっくよー!」の号令で、プリキュアになった全ての人々が「みんなでトゥモロー」の掛け声と共に合体浄化技を発動。

全人類のアスパワワが乗った浄化技の直撃により、巨大化したジョージ・クライは敗れ去った。


余談編集

プリキュアシリーズは初代の頃から女の子は誰でもプリキュアになれるというキャッチコピーを掲げ、TVの前の子供達の「プリキュアになりたい」という純粋な願いを応援し肯定し続けてきた。


しかし実際のところ、本作までのプリキュアシリーズにはそのような理想は欺瞞に過ぎないと言わざるを得ないところもあった


現にプリキュアの素質がありそうな七瀬ゆいやプリキュアになる夢を持つ増子美代は最後までプリキュアになれず、美代に至ってはなることはできないと言われており過去のキャラからすれば羨ましい展開である。


何の特徴もない地味なデザインのモブ子をプリキュアにしたって子供受けしない(大友相手ならネタとして受けるかも知れないが、子供はもっとシビアである)ので、番外戦士だろうがモブキュアだろうが「プリキュア」として扱うならそれなりに美麗で目立つデザインがされている。


これは、容姿でプリキュアかどうかが決まるというルッキズムであることは明白。

「女の子は誰でもプリキュアになれる」と謳おうとも、悲しいかな、これが現実なのである。

また、男性や大人に至っては最初から希望すら持たせて貰えていない


本作のキャッチコピーは「なんでもできる! なんでもなれる! 輝く未来を抱きしめて!」なのだが、プリキュアシリーズで「『なんでもなれる!』ならばそこらのモブキャラをプリキュアにできるのかよ!?」と上記の欺瞞を知る大きいお友達ならば少し思っていたことだろう。


だが今回に限っては、そこらのモブキャラを性別年齢無関係に無節操にプリキュアにするという「誰でも」を文字通り実現させた。

これは玩具販促の束縛を受けない最終回間際だから出来たことである。


とはいえ、プリキュアオールスターズに属するようなメインキャラにおいてはルッキズムや性別の束縛を超えるのはまだまだ難しい(後の作品では性別年齢の束縛を超えたメインキャラが登場した)。


それでも本作はシリーズ15周年記念という節目を迎え「プリキュアになるには特別な資格や才能は必要ない」と子供たちに伝え続けてきたことに対して真正面から向き合おうとしたのだろう。


今作は最終クール(第4クール)の全ての脚本をシリーズ構成担当の坪田文が1人で担当しているため、第42話で大きな話題をさらった若宮アンリ初の男性プリキュアになれたという衝撃の展開さえも、今回の件につなげるための仕込みだったといえる。


なお、単話のゲストキャラや準レギュラーの多くにプリキュア姿が描かれた一方、なぜかレギュラーキャラであるハリハム・ハリーリストルビシンの3人のプリキュア姿は描かれなかった。

単に尺の問題に過ぎないのだろうが、偶然にも3人ともハリハリ族という共通点があったのでプリキュアになるのに性別や年齢の壁はなくても種族の壁はあるのかと言われることもあったりする。


放映終了後に刊行されたコンプリートブックでは、シリーズディレクターの座古明史が「制作が始まった最初の頃にみんながプリキュアになるのが僕の夢なんだと言ったら完全にスルーされた」と回想している。

まさか本気でそれを実現させるとは当時誰も思っておらず「諦めなければ夢は叶う」という本作のテーマをSD自らが実証したと言えるのかもしれない。


関連タグ編集

HUGっと!プリキュア

プリキュア&人間


ドキドキ!プリキュア:主題歌『Happy Go Lucky! ドキドキ!プリキュア』の歌詞には、みんながプリキュアとは正反対のようなフレーズがある。

フォーエバーラブリー:世界中にプリキュアが存在する作品で起こった奇跡。地球上の人間全ての想いで起こった点や戦闘不能になったプリキュアを復活させた点で共通。

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