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ジョージ・クライ

じょーじくらい

アニメ『HUGっと!プリキュア』の登場人物。
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「その世界では皆が明日への希望に満ちていた。 しかし、永遠に続く煌きは存在しなかった…」
CV:森田順平

概要

物語の節目節目で野乃はなの前に現れて暗示めいた言葉を語っては去っていく謎の中年男性。
癖の強い黒髪と黒目(アップになると上半分が暗い紫、下半分が黄色)が特徴で、一人称は「ボク」。

ミライクリスタルのような美しい模様が表紙に描かれた本を携え、いつも憂いに満ちた寂しげな表情を浮かべている。
興味を抱いた相手の頭を撫でるクセがあり、その相手が初対面であろうが遠慮しないが、なぜか警戒感や不快感を抱かせない不思議な魅力がある。

その正体が明かされるまで作中で自らの名前を名乗ることはなかったが、文字放送字幕やEDのキャストクレジットでは「ジョージ」と表記されていた。


第23話にて明かされたその正体はクライアス社の社長プレジデント・クライその人
同時にフルネームが「ジョージ・クライ」だと判明するが、部下の社員たちからは今まで通り「プレジデント・クライ」という敬称で呼ばれている。
加えてパップルが交際していた相手の正体でもあり、本編で直接の明言は無いが、各種インタビューではジョージ=パップルの彼氏という前提で記事が書かれている。

これまでの慣例通り、悪役のキャストクレジットのトップを飾り、ドクター・トラウムが2番手、リストルが3番手という並び順になった。
ちなみに、プリキュアシリーズ本編において、一人称が「ボク」である敵陣営のボスは、『ハートキャッチプリキュア!』のデューン以来となる。

外では胸元が空いたワイシャツ姿なのに対し、社内では金色の飾りがチェーン状についた白いコートを着用している。


あざばぶ支社の社員達の前には、第1話からホログラム映像のアバターとしてクライ社長が登場はしていたが、その外見は髪型がかろうじて共通している程度であり、実際の本人とは似ても似つかなかった。事実、このアバターはリストルが操っていたダミーであり、社長本人の言葉や意思を述べていたわけではなかった模様。

第23話までに会社を去ったあざばぶ支社のメンバー達が社長の「本来の姿」を知っていたのかは不明だが、アバターをリストルが操っていたことは知らなかったようだ(少なくともパップルは、彼氏の正体が社長であることを知らなかったようである)。
この第23話まで社長は現代の散策をずっと続けて会社には戻っていなかったようなので、リストルは社長の不在を社員達に悟られないように、アバターを影武者として操っていたと思われる。


本編での活動(正体発覚前)

初登場は第8話。はながもぐもぐを散歩に連れ出し、はなを引っ張って走り出したもぐもぐの前に現れ頭を撫でる。
その際、彼が落とした本を拾って手渡したはなが、本の綺麗な装丁に興味を惹かれると、「皆が希望にあふれていた『楽園』と呼ばれる場所があったが、そのきらめきは永遠に続かなかった」との寓話めいた台詞を残して、はなの前から去って行った。
それが本の内容なのか、何かの暗示なのかはわからなかったが、はなは彼のミステリアスな雰囲気に「大人の人だ……」と感心していた。

第11話ではのびのびタワーで再びはなと邂逅。この時は「明日を失いつつある世界のため、剣は何も持たない少女を選んだ」との謎かけを行っており、はなが意味を問おうとした時にオシマイダー化したチャラリートが現れた。
その時の戦闘でキュアエールプリキュアの剣を生み出すことになるが、その戦闘を見守っていた彼は「少女は剣に選ばれ、民衆と共に戦う」「民衆が望んだ形」と何かを知っているかのような口振りで語っていた。

第16話では雨天の下で傘もささずにつつじ畑に佇んでいた。はなが心配になって「風邪引きますよ」と声をかけると「雨は美しい花を咲かせ恵みとなる。だが時には凍えるような寒さを与える」とまたまた謎かけを行う。そして「不意に変わるあの空、どこか似ていると思わないかい? 心に…」と空を見上げ、つられてはなも空を見上げた直後、彼の姿はいつの間にか消えていた。

風邪ひいちゃいますよ?
ジョージおじさん良い…



第20話では買い物に出ていたほまれハリーはぐたんに接触。初めてはな以外の人物の前に姿を現した。
どこか不気味な微笑みを浮かべはぐたんを「可愛い赤ちゃんですね。お兄さんとお姉さんと仲良くね」とハリーがはぐたんの実父ではないと何故か知っているような台詞を言いながら、頭を撫でて去っていった。
なおほまれとハリーは終始唖然としながらも、彼に何かしら不穏なものを感じたのか険しい表情になり、当のはぐたんは人懐っこい性格にしては珍しく不思議そうにしていた。

第23話ではまた雨の中ではなの前に登場。
傘が嫌いだという風変わりな嗜好を語り、雨宿りでその場を動けないのとスケッチブックの絵をネタにはなと接触。
はなに「皆が心穏やかに微笑みを絶やさない国を作りたい」という夢を語り、はながそれを応援したいと言うと「キミは素敵な女の子だね」と個人的な好意とも客観的な賞賛ともとれる意味深な言葉を返す。
そしてはなが動揺して目を逸らしている間に姿を消した。

出番はこれだけかと思いきや、クライアス社の新しい尖兵・猛オシマイダーに襲われるキュアエールの前に再登場。
彼を一般人だと思いこんでいるエールは猛オシマイダーから彼を庇おうとするが…

ジョージ「君は本当に素敵な女の子だね」
ドクター・トラウム「遅いよ、社長」
ハリー「離れろエール!そいつはクライアス社の社長、ジョージ・クライや!」


暴かれた正体

ハリーのこの指摘に、ジョージは悪びれもせずに自らの正体を語った

まさに自分はクライアス社の社長であり、自分が夢見る幸せな王国とは時間が停止し、傷つくことなく幸せに浸り続けられる世界のことだという。そして時間を止めるのに必要な数のミライクリスタルをプリキュア達が生み出すまで待っていたということだった。

さらに社長は希望が大きく育った後の方が絶望もより大きくなると語っており、この台詞からすると、明日への希望の力「アスパワワ」の結晶であるミライクリスタルの力を反転させることで、時間を停止させることができるようだ。

そしてちょうど前回の話においてキュアマシェリキュアアムールがそれぞれ「2個目のミライクリスタル」であるマゼンダとバイオレットを生み出しており、プリキュア達は全員が2個ずつのクリスタルを持つことになった。これによって「収穫の時が来た」と判断したわけだ。

第23話冒頭のリストルのセリフからプリキュア達にミライクリスタルを生み出させて収穫することは当初から用意されていた計画であったようで、つまり「この時代」にプリキュアが誕生することは想定外どころか計画の前提として組み込まれていたようである。

ただし、プリキュア達が10個ものミライクリスタルを生成したことをリストルは「想定以上の成果」と報告しているので、本来は4人のプリキュアにそれぞれ2つのミライクリスタルを生成させようとしていたようだ。
5つ目のプリハート誕生はメロディソードと同じく想定外だったと思われる。


第23話で語られたこれらの事実からして、チャラリートパップルなどのあざばぶ支社の初期社員や同支社のバイトであったルールーも、プリキュア達を成長させるための当て馬かませ犬として用意されていた可能性が高い。

また、あざばぶ支社の社員たちはプリキュア変身者の正体をなかなか特定することはできなかったが、メロディソード誕生のくだりからして、社長は最初からプリキュア変身者の正体を知っていたことになる。
そして知っていて社員達には何も言わずに黙っていたのだ。プリキュア達が不利になりすぎないように。

正体を隠してこの時代の散策を続けていた理由は、未だ視聴者にも秘密の究極計画を独自に進めるためと言うことも考えられるが、23話で「周りからは大人なんだからしっかりしろと言われる」と告白している事からかなり自由人なタイプであることが示唆されているため、過去の時代を散策してノスタルジィを満喫したかっただけという可能性の方が高そうである(さすがにリストルとは連絡を取り合って指示を与えていたのかも知れないが……)。


本編での活動(正体発覚後)

本性をついに現わしたジョージは、手に持つ本の力でプリキュアたちからミライクリスタル10個とプリハートを奪い取ってしまう。
変身を強制解除され、呆然とそれを見ているしかないはな達の前に、上述しているような自らの正体を悪びれもせずに明かす。

そしてドクター・トラウムの手助けでミライクリスタルを封印し、世界の時間を止めてしまうジョージ。
はぐたん以外の全て(プリキュアたち含む)の時間が停止。ほぼ全て計画通りであり勝利を確信していたジョージだったが、はぐたんだけが何故か動けていた。
このことにジョージは不思議がったが、はぐたんはただ泣き叫ぶだけで何もできない。この赤ん坊は何者なのか? 興味を示したジョージがはぐたんを手元に引き寄せ確保した時…

「はぐたんを泣かせるな!」

何とはなが時間停止を精神力で解除し、ミライクリスタルを取り戻して、ジョージのもとからはぐたんを奪い返した。
はぐたんの奪還と同時に他の全てのミライクリスタル・プリハートも持ち主の下へ戻り、プリキュアは体勢を立て直す。
ジョージは思うところがあったのか、この状況をトラウムと猛オシマイダーに任せて撤退した。

クライアス社本社に戻り、正装に着替えると、ジェロスに対し計画の上方修正を宣言。
エールによって計画が邪魔されたこともむしろ「面白い」と捉えて喜び、自分のやり方とはなのやり方、どちらが正しいのか決めようと、ディスプレイに表示されたエール=はなに呼びかけていた。

一方ではなは素敵な大人だと思っていた人物がよりによって最大の敵だったことに強いショックを受け、プリキュアとしてのプレッシャーもあって彼の存在自体が半ばトラウマになっている。

時間よ止まれ
君の夢を見せて



第31話ではジンジン・タクミを解雇しようとするジェロスに、「君(ジェロス)には君の物語がある」とあっさり許可を出した。
ある意味で部下を信頼してるともとれるが、明らかに無関心かつ無責任すぎる発言である。
上記で述べた人物像や行動・発現から察するに、過去何かしらの絶望を味わい、他人に対する真摯な責任感というものを放棄してしまった可能性が高い。

余談

名前の由来

構成の坪田文氏曰く、プレジデント・クライの正体ということで「○○・クライ」というのは決めていたがなかなか決まらずに悩んでいたところを、佐藤順一氏がポツリと呟いた「常時、暗い」という言葉にピンと来て、「ジョージ・クライ」に決まったとのことである。→twitterリンク

中の人について

声を演じる森田順平氏はプリキュアシリーズ初登場。
ジョージの正体は最初から決まっていたようだが、森田氏は、ジョージを演じるにあたり、「役としての信念がはっきりしているので、演じていて楽しく、今後の展開へのワクワク感があります。(中略)クライアス社の「暗い明日」を、エールたちの「明るい未来」で消すことができるかは、みなさんの応援次第です。消されないように僕もがんばりますよ」と意気込みを語る一方で、「普通ではないな、と思ってはいたのですが、まさかね…」とも述べており、初めて演じた際より彼が只者ではないことは薄々感じてはいたものの、クライアス社の社長であることまでは自分でも分からなかったことも明かしている(参考リンク)。

ちなみに森田氏のニチアサキッズタイムの出演歴としては、轟轟戦隊ボウケンジャー創造王リュウオーンや、烈車戦隊トッキュウジャーチェーンシャドーなど、数多くの怪人の声がある。

ネタなど

クライアス社社長としての正体が発覚する前は、登場する時は儚げなオルゴール風のBGMが流れ、未来を暗示するような言葉を残して去ってゆく謎の人物として演出されており、はなにとってはそのミステリアスさが「カッコいい大人の人」としても映っていた。
…………のだが、一方的にポエム的な台詞を並べ、会話も成立しないその行動から、視聴者の間では「ポエムおじさん」「大人の人というか厨二」「不審者」等々、散々な言われ様をされていた。

第16話で雨の中ではなと邂逅したシーンでは、同話で制服を着てラヴェニール学園に潜入したパップルルールーから「不審者として通報される確率82%」と言われるネタがあり、それになぞらえて「通報される確率100%」と一部視聴者から評された。まあ雨の中胡散臭い風体のずぶ濡れの男性がポエムを呟きだしたらなかなか不気味ではあるが。

第23話で見せた希望と絶望は表裏一体という思想や戦略は前作ラスボスにかなり近く、早速「去年(正確には同年1月)とネタが被っている」というツッコミを入れる視聴者も。もっとも、絶望をなくすために大好きな気持ちをなくそうとしたエリシオと、苦しみから逃避して幸せな思い出だけの世界に閉じこもろうとするジョージでは、ある意味で真逆ではある(どちらかと言えば、ジョージの立場はドキプリ映画版マシューに近い)。

関連タグ

プリキュア内
HUGっと!プリキュア 東堂いづみにおけるみんなのトラウマ一覧

クイーンミラージュ特定のプリキュアに固執する敵組織の首領繋がり

ブルー:胸元が空いたワイシャツ姿つながり。作中でそのファッションをおかしいと指摘してしまった子の感想も聞いてみたいところ。

超テンション社長Yes!:本作前期EDのワンフレーズ。常時暗いさんもクライマックスではどこぞの神のようにハジけるのだろうか?

プリキュア外
言峰綺礼:外の人繋がり。しかも中の人も中田譲治と一応ジョージ繋がり

自己防衛おじさん:こちらも外の人繋がり。→この件に関する本人のコメント

ダークルギエル:「全ての存在の時間を静止させて、未来に進まない永遠に続く幸せな世界を作る」という似たような目的を持っていた敵キャラ。

闇の皇帝ゼット:4年前に放送した1時間違いの世界における敵組織のボス。
主人との平和的な出会い、そして敵対してからも主人公に対して興味を抱くなど、共通点がある。
また、組織における離反追加戦士に変身したという共通点もある。

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